【黄禹錫】今度はウソツク教徒らが「カネは貰ったけど売ったわけじゃないニダ」という理屈。

インチキ論文の方がソウル大調査委のクロ判定により一応の決着を見たことから,黄疑惑の別の側面である倫理問題の方にも 少しずつではありますが光が当たり始めています.


その一例として,一昨日のニュースですが こういうのがありました.
「黄が実験用の卵子を入手する際 卵子提供者への金銭の支払いがあった」ことを 同僚である安圭里(あん・ぎゅり:ソウル大医学部)が認めたうえで,そのカネが黄のポケットマネーから出ていたと発言していたらしい.


01/11の発言だそうですから,ソウル大調査委の「最終発表」の翌日.
つまり,検察捜査が本格的に始まり,政府から支援を受けていた研究費の使途については監査院が捜査に取り掛かったことが明らかにされた直後です.


安としては,これら事実上の卵子売買に政府のカネが使われたわけではないということにしておいた方が 自分たちの蒙るダメージを少なくできると踏んでの発言(黄を庇うつもりか,それとも逆に倫理問題に関する全責任を黄にかぶせる気かは別として)でしょうが,面白い事に 他ならぬ卵子寄贈団体がこの発言に咬み付いています.



黄禹錫(ほゎん・うそく)教授にのみ卵子を提供するとした卵子寄贈団体は,
「卵子の実費補償の意味での金銭支払いは 黄教授の私費」だと発言した安圭里(あん・ぎゅり)教授を糾弾し,
同じ女性として恥ずかしさを感じると13日述べた.


黄教授の最側近である安圭里教授は,さる11日 京郷新聞とのインタビューで ハンナ産婦人科の卵子採取提供者数に関連して
「昨年卵子を提供した人は6名と聞いており,実費補償の意味での金銭支払いは30万ウォン~75万ウォンだった」
として,補償の出所は黄教授から出ていた(ママ)と言及している.


これに対し,卵子寄贈団体の幹部の一人は
「黄禹錫教授が困難と混乱に喘いでいる時には口をつぐんでいた安圭里教授に失望せざるを得ない」として,
「黄教授個人から卵子売買の資金が出ていたと述べたことに腹が立つ」と声を荒らげた.


同幹部はまた,
「卵子採取者(ママ)に30万~75万ウォンを提供したというが,この金は国家生命倫理委員会で認めた金額であり,最小限の実費を提供したものであって,(訳註:この金を)卵子売買金と見ることには何の根拠も無い
として,安教授を非難した.


この団体は特に,実費補償の意味での金額が黄教授個人の通帳から出ていたとする安教授の言及に激しく反駁した.


また,別の幹部は
「実費補償の意味での金額は,黄教授が研究目的で使用した研究材料費に属するもの」
だとして,
安教授の発言は,純粋な気持ちで自発的に卵子を寄贈しようとする女性を侮辱する行為
であると安教授を詰難した.


一方,同団体は「ハンナ産婦人科の場合 2005年1月から8月までに計36名から509個の卵子を採取し,黄教授チームに提供していた」ことを明らかにしたソウル大調査委の最終調査発表については言及を控えた.



まず押さえておきたいのですが,最後の段落に「2005年1~8月」とあるように,少なくともハンナの場合は卵子採取が行われたのは生命倫理法施行(2005/01/01)以後,つまり韓国でも卵子売買が非合法化された後の事です.
従って金銭の授受があれば当然卵子売買に該当しそうなものですが,上の記事中の「卵子寄贈団体幹部」らの発言はというと


  • 30万~75万ウォンという金額は国家生命倫理審議委で認められている額だ

  • 「実費補償」は研究材料費に属するものだ


という理屈.


まず額の問題ですが,本当に彼らの言う通り「これくらいの額なら卵子売買には該当しない」という枠を国家生命倫理審議委が設けているのだとしたら,それこそ生命倫理法自体のザル法ぶりを露呈したまでの話.
ついでですが,卵子売買のことを採り上げ始めた頃から書いています通り,「不妊治療に不法売買卵子が使われていることは保健福祉部も知っていた」なる趣旨の盧聖一発言が報じられたのは 実に昨年11月上旬のことです.
大学での学術研究の現場に於いてすら 上の記事のような調子ですから,ましてや臨床医療の現場ともなればどういうデタラメが罷り通っているやら分かったものではない.


もう一つの「カネの性質」の問題ですが,彼ら自身が「研究材料費に属する」と言っている以上,卵子が「研究材料」に使われたことは彼らも分かっている筈.
それに対する「実費」といったら「材料」としての卵子の代価でなくて何なのか.
「純粋な気持ちで自発的に卵子を寄贈しようとする女性」が そんな所で詰まらぬ小遣い稼ぎなどしていてどうするのかと(笑).



おまけ


最近「卵子提供者の15%だか20%だかに後遺症が残った」とかいうニュースが日本国内メディアにも採り上げられていましたが,実はこの手のネタを韓国国内では昨年11月末頃に大きく採り上げて社会問題化しようとしたらしい動きがあります.


おそらく仕掛け人は例のPD手帳もしくはその周辺の左派メディアなのだろうと思いますが,結局その後の「脅迫取材騒動」(特に12/04YTN報道)でMBC側がそれどころでなくなってしまったこともあり,さらにその後に今度はネット上で「写真水増し疑惑」の方が忙しくなってしまったこともあって,卵子採取の身体的リスクについては暫く立ち消え状態になっていました.


MBCのような左派メディアの背後には 労組やら女権団体やらがうようよ付いていますので,このネタもそろそろ息を吹き返すかも知れません.


この話が出始めた当時に訳しておいたままお蔵入りになっている記事がありますので ご紹介しておきます.
興味のある方は「FSH」「HCG」「腹腔鏡」「経膣超音波」などでGoogleしてみると 関連っぽいのがゾロゾロ見つかる筈です.



卵子採取,全身麻酔後 腹腔鏡施術も―採取後腹水が充満して卵巣が腫れれば入院治療必要 (未来韓国新聞 2005/12/01)


卵子採取はどのように


最近,黄禹錫教授チーム内の女性研究員らの研究用卵子寄贈問題や 国内の女性らの不法卵子売買が 社会問題として浮上している.
生命倫理学界が「危険性が大きい」と指摘した卵子採取過程とはどんなものなのかを探ってみた.




卵子採取は簡単なプロセスではない.
女性の正常な卵子は1ヶ月に1個しか出ないためだ.
従って,一度に大量の卵子を得るには,女性の筋肉に卵胞刺激ホルモン(原文註:FSH)を注射する必要がある.
過排卵注射を施せば最大30個あまりの卵子採取も可能だという.


医療陣は女性の生理が終わった後2~3日目からFSH注射を施し始める.
女性の身体条件により 1日に1回ずつ,または2日に1回ずつの割合でFSH注射を施す.


この後,時機を見て医療陣は本格的な卵子採取過程に入る.
排卵誘導36時間前に卵子の排出を誘導する為の絨毛性性腺刺激ホルモン(訳註:HCG)を投与する.
この後,医療陣は次回の生理の14日前頃に大型の棒状の注射針を「卵子の家」と呼ばれる卵胞の内部に挿し込んで卵子を採取する.


この過程は苦痛が甚だしく,女性は部分麻酔や全身麻酔を行う必要がある.
卵胞が比較的浅い場所に位置する女性の場合,膣式超音波(訳註:どうやら日本語で言う「経膣超音波」のことと思われるので以下そう訳しておく)方式を用いて部分麻酔を行う.
しかし,卵胞が深い場所に位置する女性は全身麻酔を通じた腹腔鏡施術を行う.


経膣超音波方式は,さる1985年にオーストリアで解像力の優れた経膣超音波を利用し膣壁を通じて卵子を採取するのに成功したことから大衆化した.
現在では国内の大部分の病院で経膣超音波方式を用いている.


経膣超音波による卵子採取は,軽い麻酔の後に膣超音波機器を膣内に入れ,卵巣の卵胞がモニターに現れたら モニターの予想ガイドライン通りに長い針を挿し込み,卵胞内の「卵子」と「卵胞液」を吸い出すプロセスを経る.
このプロセスは約15分ほどを要する.


しかし,卵胞が深い場所にある女性の場合,経膣超音波の適用が難しいため,腹腔鏡(原文註:腹腔内内視鏡)施術による卵子採取を行うことになる.
腹に1cmほどの穴を3つ~5つ開けたり,最小限の切開を行ったりといった腹腔鏡施術は,全身麻酔を行わなくてはならないという負担を抱えている.


腹腔鏡施術を通じた卵子採取では,全身麻酔後に臍の下を1cmほど切開し,腹腔内内視鏡を挿し込むとTVモニターに腹の中の様子が映像で現れる.
この後,腹の別の部位に長い針を挿し込み,針の先を卵巣近くに持って行ってから,卵巣にある卵胞の中に針の先を入れ,卵子と卵胞液を吸い出すプロセスを経る.
医師らの指摘によれば,幾つもの卵胞を一度に発達させ過排卵を誘導すると 卵巣過刺戟症候群という病状が生じることがあるという.
実際に,卵子売買事件で警察に連行された或る女性は,卵巣過刺戟症候群に罹っていたことが調査で分かっている.


崔ヨンミン・ソウル医大産婦人科教授は「卵子を人工的に採取すると,人によっては腹水が充満し,卵巣が腫れて入院治療を受けなくてはならなくなることもある」と述べた.



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by xrxkx | 2006-01-15 17:13 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買