【黄禹錫】全部ニセモノだけど源泉技術はあるニダ

卵子売買について書き始めたのが10月の末.
よもや黄禹錫ネタで年を越す羽目になろうとは.


既に大きく報じられています通り,例の解凍・培養中だった5つについてのDNA鑑定結果をソウル大調査委が昨29日に発表しました.
黄が2005年Science論文撤回の意向を発表した折(12/15)に言っていた「10日後にははっきりする」というのがコレですが,結果は全てニセモノと断定されたわけです.


今回の発表については,私には気になる事が2点あります.


一つは,冷凍保管していたサンプルを解凍・培養したやつ5種類が DNA鑑定の結果 ドナーの体細胞と一致したという報道(聯合)が,つい2日前の12/27にあったばかりだということ.
今回の「5個ともニセモノ」報道は その報道と真っ向から食い違います.
聯合の27日報道は調査委の公式発表ではなく「関係者」情報の形でしたが,あれは聯合のトバシだったのか意図的な捏造報道だったのか.


もう一つは,つい何日か前までは「DNA鑑定が予想外に長引いており,結果が出るのは年明けになりそう」だとする見方が有力だったこと.
それが結局は予定通り(といってもソウル大調査委立ち上げ当初は必ずしもDNA鑑定をやる予定は無かったのだが)に年内の結果発表となりました.
ソウル大調査委としての最終結論は来月中旬に出るとのことですが,どうもこの辺の段取りを見ているとソウル大がイヤに結論を急いでいるように見えてしまう.
まぁその辺の背景は追い追い明らかになって行くでしょうが──.



一方のウソツク大先生ですが,これだけ窮地に追い込まれてもまだ頑張っています.
弁護士が以前の文ヒョンシクでないのがちょっと目を引きますが,それは措くとして──.




患者合わせ型幹細胞が無いとするソウル大調査委員会の中間調査結果に対し,黄禹錫教授側は近く「源泉技術」の存在をはっきりと示す研究成果を公開する考えのあることを明らかにしました.


黄教授の弁護人である李ゴンヘン弁護士は,「具体的には明かせないが,クローン胚と幹細胞に関連した源泉技術の存在を立証し得る追加研究成果を,検察捜査前にも国民に見せる計画」だと述べました.


李弁護士はまた,「黄教授が2005年度論文の為に最初に作った2番幹細胞のDNA指紋分析を行ったのが他でもない金ソンジョン研究員だった」として,「2番幹細胞が何故ミズメディ病院の4番受精卵幹細胞だという結果が出たのかは金研究員が明らかにすべき部分」だと主張しました.


特に李弁護士は「黄教授の研究成果中,ミズメディが介入した時から事がこじれ始めた」として,「黄教授は金研究員のせいなのかミズメディのせいなのかはっきりとは分からず,このことを検察が解明してくれることを望んでいる」と述べました.


黄教授は現在,知人宅などに滞在して検察捜査に備えていることが分かりました.



今度は何を見せてくれようとしているのやら知りませんが,嘘がばれても その都度「○○がすり替えたニダ」で済むのですから楽なものです.


それはそうと,上で黄が言う所の「2番幹細胞のDNA指紋分析を行ったのは金」だというのが本当なら,それはそれで金にはっきり喋らせてみないといけないでしょう.
12/17にご紹介した記事中で金がフィンガープリントについて言及していましたが,そこでは金は


DNA指紋論乱については「これは明らかに11個の幹細胞を示しているもので,これには疑いの余地が無い」と強調

していたのでした.
今回のソウル大調査委の調査結果を信用する限り,上で謂う11個というのはミズメディの──つまり体細胞クローンとは何の関係も無い単なる受精卵由来の──ES細胞だったということですから,それを金が知っていたのなら 事は写真水増し云々以前の問題です.



それにしても,ウソツク大先生もつくづく懲りない方です.
朝鮮日報の12/24付社説


黄教授は今月16日、「源泉技術を持っているのに、幹細胞が1つだったり、3つだったりしたからといって何が問題になるのか」と述べている。
しかし、データそのものがねつ造されたものなら、そもそも存在していた幹細胞が汚染して死滅したり、論文の発表後、実際に作り出したりという話は虚しく響くだけだ。

などと書いていました.
16日というのは例の2005年Science論文撤回の意向を表明した翌日の記者会見のこと.
その席で上のような発言が出て来ること自体,インチキ論文についての自責の念など微塵も感じていない証拠でしょう.
オリンピック選手に譬えるなら

「もともと100mを9秒台で走れる実力はあるのに,ドーピングが発覚したからといって何が問題になるのか」

と言っているに等しいのですが,どうもそれが分からないらしい.


もっとも分からないのはウソツク大先生に限ったことではなく,一般の国民やおおかたの韓国メディアも同じ事
今回ソウル大調査委が調べるべきはあくまで論文捏造という学術的背信行為の真相であって,「源泉技術」とやらの有無などは全くの些事である筈です.
なのに,どうもソウル大側の発表を聞いていると「どこまで出来れば源泉技術を持っていると認められるか」などというどうでもよい話への言及が多いように感じられます.
それだけ記者との質疑応答でそういう質問ばかりが頻出するということでしょう.


これは韓国大衆の関心事が何処にあるかをそのまま投影するものです.
こういう社会的風潮が学術的ドーピング行為を生み出す土壌なのだということを,これだけ海外メディアから辛辣に指摘されてもなお韓国大衆の圧倒的大多数は分かろうともしないわけです.
その一つの表れとして,京畿道知事の孫某なる男──12月初頭あたりからたびたび黄擁護発言を行っている──が先日も「黄教授にもう一度騙されてあげよう」なる発言(黄にもう一度チャンスを与えるべきだ,の意)をしていて呆れてしまいました.


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by xrxkx | 2005-12-30 07:20 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買