【黄禹錫】「ウリは騙されたニダ」は先ずは騙した本人の御用達.

土日に入ってソウル大周辺の動きがやや大人しくなっています.
一連の疑惑劇が最終章に入る前に「此処までのまとめ vol.2」でも書いておきたいところなのですが,クリスマスイブくらい半島のことなど忘れてゆっくりさせてくれT-T


黄のES細胞のDNA分析結果は早ければ来週アタマくらいに出る筈ですが,既に黄自らが「全部ニセモノだったニダ宣言」をしてしまっている以上,大きな関心事にはならないでしょう.「実は本物でした」と出れば別ですが.


あとはクローン牛・クローン犬などのDNA分析結果──要するに「あれは本当に体細胞クローンで作ったものだったのか? よくある受精卵クローンじゃないのか」という──ですが,こちらのほうが出揃うのは年明けになるかも.
牛の方は何処でやっているのか確認できていないのですが,犬の方はNatureがやっているのだそうで(ハンギョレ 21日),ウソツク大先生が自信あります宣言などしていました(KBS 22日).
まぁ結果を楽しみに待つことにしましょう.


というわけで今日の♪すいか泥棒は「こぼれ話」的なのを1本上げてお茶を濁す気満々ですので悪しからず :D



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左の写真は昨23日夕方の韓国日報の記事から.
ソウル大調査委の中間発表の報を聞いてショックを受けている一般市民(12/25訂正:これ,ソウル大獣医学部の研究員たちらしい)の図だそうです.
こういうのを見ると「これでやっと韓国人も自分が騙されていたと気づいたかな」と思いがちですが,必ずしもさにあらず.
以下,同じく韓国日報のサイトで行っているオンライン投票の中間結果をご覧下さい.



──「幹細胞は存在しない」という内容を骨子とした盧聖一・ミズメディ病院理事長のインタビューと共に,MBC「PD手帳」の取材過程が電撃公開されたことで,ネティズンらは驚愕と虚脱感を隠せずにいます.


一部では「信じられない.黄教授が国民を騙すなんて想像も出来ない」と激昂した反応を見せる一方で,「教授を信じます.いかなる圧力にも屈せず頑張って下さい」と黄教授に声援を送っています.


Q: 皆さんは黄禹錫幹細胞論乱をどう思いますか? (投票期間:12/16~12/30)


12/24昼現在:


  • 黄禹錫博士を信じる…71.4%(10,691名)

  • 盧聖一理事長やPD手帳を支持する…24.5%(3,665名)

  • 分からない…4.1%(610名)



念の為強調しておきますが この投票,期間は12/16~12/30です.
例の黄本人による「2005年Science論文撤回発表」があったのが12/15でしたから,上の投票は全て当該論文がインチキだったことがほぼ確実になった後に行われたもの.
それでもなお「黄を信じる」が「盧やPD手帳を支持する(=件の論文はインチキだったと思う)」の3倍近い値を指している.
韓国日報はもともとガチガチの「黄擁護-MBC糾弾」派メディアですが,その分を差し引いて読んだとしても,この数字を正常とお感じの読者は少ないのでは.


こういう投票で「黄を信じる」に投票している韓国人が何に望みを託しているかといえば,言うまでも無く「よしんば論文に使われたデータが『操作』であったにしても,黄教授は少なくとも『源泉技術』だけはきっと持っている筈」ということ.



補足.
ここで「操作」というのは早い話が捏造の婉曲表現.
韓国メディアでは例えば「盗作・パクリ」のことをしばしば「剽窃」と呼びますが,あれと同じですか.


また,「源泉技術」というのは要するに「体細胞クローン→ES細胞製造の技術」のこと.
要するに「データは無いらしいけど きっと出来たに違いないニダ」と言っている.
韓国人にとって科学というのがどういうものだかという見本.



一言で言うなら,「ウリは騙されていたニダ」「ウリも被害者ニダ」式の変わり身の早さを遺憾なく発揮しているのは どちらかというと先日書いた朴基栄のような当事者中の当事者(要するに学界や国民を騙して来た張本人たち)であって,正真正銘の《騙される側》である一般大衆は未だに自分が騙されていたことを認めたがっていないと見たほうがよいのではないか.



例えば,先日の中央日報の記事(日本語)などはお読みになった方も多いと思いますが,ひどい話です.
ウソツク大先生,体に障碍を持つ子供に体細胞を提供させて,その親をソウル大獣医学部のIRBに入れていたという.
つまりその子に体細胞クローン用の核を提供させるということですが,
今は治療ではなくES細胞製造実験段階なので,核を提供するのが「患者」である必要は全く無いのは少し考えれば分かること.
それを殊更障碍を持つ子供をドナーに選んだ,と.
「我が子を歩けるようにしてやりたい」というのはごく自然な親心でしょうし,そうした障碍を持つ子の親にしてみれば藁にもすがりたくなる気持ちはどこの国でも同じでしょう.
黄はそれにつけ入った.
そういう親がIRBにいて 倫理問題の審議に携わっていたら,審議が黄贔屓になるのは当たり前.


それくらいの理屈は この金牧師なるお父さんにも分からない筈は無く,こういった人々が「騙された」と怒るならまだしも話は分からなくもない.
少なくとも朴基栄みたいな黄のグルが「騙された」と言い出すのとは訳が違う.
それなのに


「たとえES細胞がないという結果が出ても、黄教授は源泉技術を持っていて、いつか良い結果を出すはずだという希望を捨てることができません」

ですよ.こういうのをカルトと謂わずして何と謂えばいいのか.…牧師なのになぁ,お父さん.しっかりしてくれよ.


だいたい,ES細胞製造などという基礎中の基礎の技術が今すぐ臨床に使えるわけなど無いのですが,お父さん曰く,


「病室を訪れた黄教授がうちの子供に『私が君を歩けるようにしてあげる』と約束してくださったんです」

だと.呉明(お・みょん:副総理 兼 科技部長官)の12/05発言以来 韓国メディアがアインシュタインを盛んに引き合いに出していましたが,アインシュタインも何処かの子供に「私が君をタイムマシンに乗せてあげる」くらい言ってみせたら国家的英雄になれたのでしょうか.



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by xrxkx | 2005-12-24 17:55 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買