【黄禹錫】どうやらインチキ論文は1本だけではないらしい.

今朝上がって来ていたニュース.
これまで黄疑惑のうちの「インチキデータ」といえば2005年5月のScience論文の写真およびDNAフィンガープリントを指していましたが,それ以前の論文にもインチキがあるらしいというお話です.
ただ,
この記事を書いている記者が記者です
ので話半分に読んでいただきたい,とだけお断りしておくことにして──.




黄禹錫教授の2004年論文は勿論,クローン犬・スナッピーまでもが全て操作されていた(訳註:まやかしだったの意)という疑惑までが提起され続けるなど,波紋は容易に収まらずにいる.


DCインサイドの科学ギャラれー掲示板の「ひよこ」会員は19日,2004年論文に掲載された体細胞幹細胞の写真が 金ソンジョン研究員の関わった別の論文の受精卵幹細胞の写真と重なると,関連写真をその証拠として添えた.


特に,ステムセルジ(訳註:「"Stem Cell"誌」か)論文の著者には金研究員も含まれているという事実に 科学徒らは疑いの視線を向けている.
つまり,2005年論文に於いて金研究員が幹細胞2個をデータ操作によって11個に水増ししたとする疑惑と同様の事が 2004年論文でも行われていたのではないかとする指摘だ.


ひよこの指摘に,ネティズンらは夜通し関連意見を交わし論乱を続けた.


生物学研究情報センターのサイトであるBRICの「youn」という会員は,このことについて
「貴重な世界最初の胚芽幹細胞腫が,ミズメディ病院の受精卵幹細胞と一皿に置かれたままで写真を撮られたというのは常識では考え難い」
とし,操作の可能性に焦点を当てた(訳註:「皿」とは標本を乗せるスライドグラスか何かを指すらしい).


つまり,2つの写真が重なるには,
黄教授の体細胞核置換胚芽幹細胞とミズメディ研究所(ママ)の受精卵幹細胞が同一の皿に置かれたまま写真を撮られた後,
各々別の論文に写真が掲載されなくてはならない.
このことは一般の研究室でも例を見ない常識外れの行為だ,というのが大方の見方だ.
ましてや世界的な研究でこのような事があったとは想像し難いという指摘だ.


younは「もしも操作でないなら,皿一枚をも惜しまなければならないほど研究費の不足した研究室ですらやらない事を黄教授の研究室ではしていたということ」だとして,
「今回の写真重複は,2004年の黄教授のScience論文にも深刻な誤りがあり得るという強い疑惑を提示している」と説明した.


BRICの別の会員らは,写真論乱と併せて 2004年論文のDNA指紋グラフの操作の可能性も提起している.
DNA指紋グラフはピラミッド状に上に行くほど幅が狭くなっていなくてはならないのに
操作された痕跡があるというもの.
(訳註:2005年論文のDNAフィンガープリントはNMRのスペクトルだったが,2004年のは電気泳動もしくはクロマトグラフィのような別の方法によるもの?)


また2004年論文の日付も疑いの対象となっている.
黄教授の説明通りならば,黄教授チームは2003年秋に停電により幹細胞100塊あまり(訳註:「塊」はおそらく培養後に形成されるコロニーを数える単位)が死んでから2ヶ月しか経っていないにも拘らず,12月になって幹細胞腫を確立し,DNA分析を済ませ,論文を完成し,同月9日に掲載申し込みを行っている.
このことは,胚芽が作られ本物の幹細胞になるまでには3ヶ月は掛かるという専門家らの主張に反するものであり,論乱を一層増幅させている.


一方,クローン研究家のロバート・れんじょ(訳註:綴り不詳)博士は讀賣新聞とのインタビューで,
犬クローニングに関する黄教授の論文にも少なくとも3~4個の疑惑があるとする証拠を持っていることを明らかにし,
疑惑を拡散させている.
(国民日報 クッキーニュース 金サンギ記者)



讀賣が出て来ていますので,クローン犬の一件については日本国内でもおっつけ報道が出るでしょう(16:45追記:讀賣の記事を見つけたので追加.「れんじょ」は「ランザ」か…w).



13:19追記:
上の記事だけ読むと何だかDCの連中が新たに不審な点を見つけたかのように読んでしまいそうですが,
「2004年論文疑惑」はどうやら韓国人が最初に言い出したものではないらしく,
既にアメリカのサイト "NewScientist.com" が12/14付の記事 "Stem-cell pioneer’s findings in doubt" の中で提起していたもののようです.
同記事の最後の方に


Some specialists also have questions about the DNA fingerprint data in a 2004 report from Hwang’s group on the first ever cloned human ESCs (Science, vol 303, p 1669). Mike West, CEO of Advanced Cell Technology, notes that some peaks “tilt” oddly. Irregularities can occur as an artefact of image processing, and Johnson says the plots show signs of being rescaled from the original data. ...



とあるのがどうやら上の記事で謂うのと同じ論文のことと思われます.


あと,既にScienceが上の2004年論文の件でも検証を行う意向を示したという記事,
何と一昨日の毎日の夕刊に載っていました.見落としていたな,これ.



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by xrxkx | 2005-12-19 12:49 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買