カテゴリ:時事ネタ一般( 139 )
北核処分のこと
 前回北核問題についてちょっと書いた後,またあれこれと動きが忙しくなって来ていて,正直言ってニュースを追いかけるのに手一杯です.これだけ報道内容が錯綜している時期に うかつなことは書きたくないのですが….

 北朝鮮が核実験断行の意思をちらつかせる中での 今回のアメリカによる空爆作戦の示唆は,どちらかというと北朝鮮そのものよりは中共への圧力になっている面が大きいでしょう.これで中共が北朝鮮を6者協議の席に引きずり出して来ることが出来るならよし,出来なければ今後北朝鮮の処分に関して中共には口出しさせないという意思表示のように見えます.北朝鮮にすれば もう この一手で押せるところまで押してから交渉に臨む以外に無いと観念して(?)いるだけ楽でしょうが,6者協議のホスト国として こういう国の処分を請け負ってしまった中共のほうが 寧ろ気が気でないのではないか.

 アメリカは中共が「もう朝鮮のことは面倒見切れないアルヨ」と言い出すのを待っているのでしょう.北が6者協議に出て来るにせよ 来ないにせよ,ここらで中共に従来の対北関係の始末を付けさせることを本気で考えている筈です.
 逆に言えば,このようにいつでも《次の段階》に進む用意があるという断乎たる意思表示を前提にしてこそ 6者協議などという枠組みが実質的な効力を持ち得るのであろうことは,かたや力というものの裏打ちを伴わない,専ら美辞麗句を並べ立て経済援助をばら撒くだけの外交に終始して来た何処かの国が現在どういう外交的立ち位置に置かれているかを見れば一目瞭然でしょう.

 アメリカにすれば,6者協議に先立っての両国間での調整──北朝鮮が働き掛けている「主権国家」としての体制保証の問題云々についての──などは無意味でしょう.
 北が単なるブラフでなく実際に核実験に踏み切ろうとした場合,アメリカは武力行使をためらわないでしょう.逆にアメリカがここで攻撃を思いとどまるような国であったなら,それこそイラク戦争の正当性が再度問われることになります.何せイラクの場合は大量破壊兵器など結局見つからずじまいだったのに比べ,今回の北朝鮮の場合は本人たちがはっきり核保有の意思表示をしているわけですから.

 7日付の日経によれば アメリカは既にB-2やF-15を待機させているそうですが,一方 地上軍の投入に必要な揚陸艦とかヘリ空母とかを準備しているという話は全然伝わって来ていませんから,今回のところはあくまで核施設への空爆が主体で,都市の制圧などは想定していないらしい.これでいざ武力行使という段になったとしても,アメリカの攻撃対象は少なくとも初動では咸鏡北道や両江道など北方に絞られるでしょう──むろん北朝鮮の応戦の仕方次第で事態がどう転ぶか分かりませんが.
 ともあれ,今回アメリカが北朝鮮の体制転覆までを視野に入れた作戦行動を考えているわけではないことは ほぼ確実でしょうから,ここでは「ポスト金正日」云々については深入りしません.

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 そんなことよりも,日本にとっては「その時日本はどうするのか」という微妙な問題が先立ちます.
 日本にとって,米軍が北核除去に乗り出すのを妨げる積極的な理由は当然何もありません.
 ただ,北には日本人拉致被害者がいます.それも,特定失踪者を含めれば何千人という規模で.もし金正日が北朝鮮にいる日本人拉致被害者を寧辺などに送って「人間の楯」に使おうとした場合,日本はどうするのか.北朝鮮の核という 東アジア地域の安全保障にとって最も危急の阻害要因の排除と,北で今も生きている日本国民の生命の安全とを,日本は秤に掛けなくてはならなくなる.「それでもやるべきだ」と日本はアメリカに言えるのかということです.
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by xrxkx | 2005-05-11 00:22 | 時事ネタ一般
北核問題安保理行きのこと
 5月に入ってから北核問題周りの動きが何やら妙に忙しくなって来ているようです.アメリカがようやく6者協議に本気で見切りをつけようとしているらしいのは 日本にとってもよい兆候でしょう.
  1. 「6者」決裂なら安保理協議 北朝鮮の核、ロシアも同意 ─朝日 05/01
  2. 北朝鮮の安保理付託に中ロが拒否権発動も・前米国務副長官 ─日経 05/04
  3. 北朝鮮問題の安保理協議…米は制裁より非難決議 ─読売 05/04
  4. 対北制裁 安保理付託へ日米協調 「6カ国」困難 月末にも手続き ─産経 05/05
  5. 米政府、6か国協議=極めて難しい ─テレビユー福島 05/06
 もちろん これでもし安保理付託ということになっても すぐに経済制裁とは行かないでしょう.ロシアが安保理行きに同意したといっても,経済制裁を決議する段になって賛成するという保証は全然ないわけですし,第一 中共は間違いなく渋るでしょうから.
前にも書いたように中共は6者協議の枠組みを単に北核問題解決の為の協議の場とは見ていないでしょうし,それに経済制裁発動ともなれば大量の脱北難民が国内に流れ込むのを嫌がるでしょう.何より朝日が『北朝鮮の核 「6者」に戻るしかない』などという社説(04/29付)を載せているのが,中共が6者協議路線を諦めていないことの最も信用できる証拠(笑)です.
 もちろん非難決議に何か具体的な拘束力があるわけではありません.例えば核以外に国連人権委のほうで非難決議は既に何度かやっている.先月もありました(ちなみに中共が反対,韓国が棄権というのは去年と同じ)が,それで直ちに北朝鮮に対して何か行動を起こそうというものでもない.
 要するにアメリカの思惑としては,北朝鮮自身はむしろ脇に置いておいて,それ以前に 中共に北朝鮮を6者協議のテーブルに就かせる能力(あるいはその意思も)があるのか無いのか態度をはっきりするよう求めるというところにあるのでしょう.さっぱり埒が明かない6者協議に拘束されたままぐずぐずしてもいられないけれども,さりとて急ぎすぎても安保理決議採択までは漕ぎ着けられない.もともとイラクのこともあり 今すぐ北朝鮮をどうこうしようというわけにも行かないので,仕方が無いから差し当たり非難決議という形での一種の根回し段階にとどめておこう,というところでしょうか.
もちろん,敢えて安保理協議に持ち込んで,制裁決議案が中共の拒否権発動で潰れたという形に持って行く手も考えられなくはないですが,アメリカとしては そういう流れが今後習慣化するのは面白くないでしょう.そこまでやって 中共を明確に敵に回してみても 問題をややこしくするばかりで得にならない.いざ北に対して何かアクションを起こそうにも,北に対してはイラクのときのような「古証文」もまだ無いですし.
 一方,日本から見たらどうか.
 中共が「ホスト国のメンツ」に懸けて北朝鮮を6者協議の席に引きずり出して来るなら勿論それでよし.それが実現せず,結果的に北核問題に関する中共の発言力が低下するのもよし.
 対北非難決議についても,中共が賛成に回れば その分だけ 後に安保理制裁を決議する段になって拒否権を発動がしにくくなるという意味で 損にはならない.中共が反対に回れば「中共は東アジア地域の安全保障に責任を負う能力も意思も無い」という国際輿論づくりに繋がる.これまたどちらに転んでも日本にとって悪い話ではない.

 前々から言っていることですが,私は日本は6者協議になど早々に見切りを付けるべきだと思っています.ただ,本心はどうあれ「日本は6者協議の早期再開に積極的」というポーズを保つことは 北朝鮮という問題児を抱えた中共への 寧ろ格好の攻撃材料になります.中共のみならず韓国あたりが「日本が6者協議をぶち壊しにした」とかいった類の詰まらぬ言い逃れ・責任転嫁をし始めるのを封じる意味もあるでしょう.
 そうは言っても,現実に開かれもしない協議にいつまでも足を縛られて,例えば拉致問題への対応までが停滞してしまっては目も当てられません.その意味で,安倍晋三氏などが言うように 前回(第3回)の協議開催から1年になる6月あたりで一旦期限を切るのがよいでしょう.
昨年来 北がしばしば「6者協議から日本を外せ」という趣旨のことを言っていますが,そういうのに乗じて「あ,そう.ではそうさせていただきます」と言ってオリてしまえばよい.オリた以上は「KEDOなどへの物的・人的支援も一切しない.当然ながら核放棄の見返り論にも一切乗らない」という態度でよい.それで誰が一番困るかは明白です.
 日本抜きでの北核交渉など現実的にあり得ないことを 中共なり韓国なりに充分理解させ,日本は核と同じくらい拉致問題を重視していることをハッキリ表明したうえで,日本が率先して対北経済制裁に乗り出すべきでしょう.安保理決議はその後でも遅くないように思えます.

報道記事 控え
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by xrxkx | 2005-05-06 14:35 | 時事ネタ一般
町村教科書「妄言」に韓国外交部が声明
 金曜日の夜以来の風邪がまだ治らない 病弱なすいか泥棒は,昨夜は咳が止まらず殆ど寝られなかったので 目下寝不足で頭の中がスポンジ状な感じです.

 それはそうと,一昨日のおソースの件で情報をお寄せ下さった皆様,まことに有難う存じます.コメントへのお返事もままなりませんでしたが 何卒御寛恕の程….
 で,その町村教科書発言ですが,早速青瓦台が《釣れた》ようです.韓国の保守三大紙あたりがトップページに大きく載せていそうなものですが,先ほど見てみたら 何故かまだ無いようですので訳出しておきます.
政府,町村日本外相の教科書妄言を批判 ─ハンギョレ 04/25 19:41
 政府は25日,町村信孝日本外相の「韓国や中国に歴史教科書が1つしか無いなんて,こんな馬鹿な話も無い」という妄言に関連して,李揆亨(イ・ギュヒョン)外交部スポークスマンの名義で論評を発表し,強く批判した.
 李スポークスマンは論評中「日本の外交責任者が周辺国の意見に耳を傾けるどころか不適切な表現を用いて他国の歴史教科書制度について不満を吐露したのは,教科書問題の本質をきちんと理解していないことから来る遺憾な発言」だと指摘した.
 同氏は「日本の歴史教科書問題の本質は,国定か検定かという教科書制度の問題や,種類が多いか少ないかといった数の問題にあるのではない」と付け加えた.
 李スポークスマンはまた,「日本の歴史教科書が本質的に外交的問題とならざるを得ないのは,日本が過去に周辺国に対して行なった侵略の歴史がどのように反映され後世に伝えられるかという問題が,現在および未来に於いて東北アジア地域の平和と安定に直結しているからだ」と説明した.
 同氏は続けて「日本政府は,周辺国が日本の歴史教科書について憂慮の念を表明している理由を正しく認識し,自国の歴史教科諸問題がこれ以上周辺国との摩擦や緊張を触発する要因とならないよう努力を傾けるべきだ」と強調した.
 町村外相は24日,公営NHKや民放の番組に相次いで出演し,問題の妄言を行なった後「唐家璇・中国国務委員も会談の際に中国の教科書について意見を言ってもよいと言っていたので,然るべく調査を行い,日本側の考えを伝えたい」と表明している.(ソウル/聯合ニュース)
 この李揆亨なるスポークスマン,しきりに「教科書問題の本質」とやらを繰り返していますが,一面ではまさしく彼の言うとおりでしょう.制度の問題や種類の多寡の問題などは二の次で,「ウソを書いていないかどうか」が一番大事です.韓国政府が日本の歴史教科書の「歪曲」を云々できるほど 韓国では御立派な教科書が使われているか.日本側にとっての問題はそれだけです.それ以外の点は それこそ内政問題ですから国定だろうが検定制だろうが好きにしてくれて構わない.
 以前から日韓間で行なわれており,また今後日支間でも行なわれることになりそうな所謂「共同歴史研究」などというものが 実りある研究結果をもたらすだろうとは 私は毛頭思っていませんが,これを敢えてやる価値を何処かに求めるとするなら,それこそ町村外相の言うように日本側にも相応の言い分があることを外に向けて主張して行くことにこそあるでしょう.日本が常に周辺国から注文を付けられる側に立ちっぱなしでいる義理など無いのは当然のことです.
 ところが韓国人にはそれが我慢ならない.何故か.理由は明白でしょう.彼らの国には「知れば知るほどボロの出る歴史観」しか無いからです.だからこそ「親日擁護発言の法禁」などという言論弾圧を敢えてしてまでも「日帝の侵略・収奪・民族抹殺云々」といった従来の虚構を守り通そうと必死にならざるを得ない.
 ついでですが,こういう国で行なわれている「過去史糾明」なる事業が「親日の残滓の清算」に名を借りた政敵抹殺の道具以上の何物でもあり得ないであろうことは その必然的帰結として明らかでしょう.

 一つだけ この韓国人スポークスマンに気の毒なのは,上の記事本文にもあるように 宗主国のほうは日本からの注文を受けて立つ態度に出ているという点でしょう.韓国一人で駄々をこね通せると思うなら こねてみればよいのです.結局,他者からの批判に毅然と応え得るだけの まともな歴史教育を行なっていれば,こういう態度は取らずに済むのだということが 少しは身に沁みて分かるでしょう.

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おまけ.Googleで記事を探してみますと,件の町村「妄言」関連(23件)がそれほど大きく報道されているふうでもなさそうで,趙英男「親日」発言関連(32件)のほうが多かったりします.相変わらず かの国では外交部のエリート官僚なんぞよりは一介の芸人のほうがメディアへの影響力はありそうです.

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04/26夜 追記: 先ほど「rx178の最近気になる朝鮮半島」さんのところのこちらの記事を見ていて知ったのですが,毎日にこんな記事が.
町村外相:歴史教科書の内容をHPで紹介へ ─毎日 04/25 22:50
 町村信孝外相は25日の参院決算委員会で、日本の歴史教科書について「軍国主義を美化しているなどの意見があるが、日本の教科書の当該部分を翻訳し、積極的に情報提供しようと思う」と述べ、在韓国や在中国の日本大使館が持つホームページ(HP)などで歴史教科書の内容を紹介する考えを示した。外相は「日本の教科書のどこに問題があるのか、何も問題ない、ということについて、積極的な広報を心がけたい」と述べた。同時に欧米など海外メディアに対しても理解を広める必要性を指摘した。【高山祐】
 それ いい♡ いいわ老父ダカー.実に正攻法だわ.現物を世界中の方々に見ていただくのが最も確かだわ.こんなことを20年前にやっていなかったのが不思議なくらいだわ.…って まぁ,20年前にwebは無かったのだが.
 一昨日聴いた「日曜討論」の中でもネットを使っての広報活動のことに一瞬だけ言及していたように記憶していますが(←注:この箇所,町村外相ではなかったかも),かたや大統領自ら当選直後の国民向けメールをスパム業者に発注して580万通もぶちまけるような どこかの自称IT強国の国民の皆様は,こういうネットの使い方を見て何を思うやら.
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by xrxkx | 2005-04-26 16:20 | 時事ネタ一般
李肇星「どうぞ」発言のおソースがほしい
 先ほどからもうメロメロなのに まだ寝ていません.
 今朝9時のNHK「日曜討論」を聴いていたら,町村外相が出ていました.で,先だっての日支外相会談中 話が教科書検定の問題に及んだ折のことに触れ,
中国には国定教科書しかなくて,日本人から見れば随分ひどいことが書いてあるそうだが,
「ああいうのに日本側からも──内政干渉に当たると思うからやらずに来たけれども──文句を言い出しても いいんですか」
と訊いたら,李肇星外相は
「どうぞ」
と言っていた
なる趣旨の事を言っていました.これ,ちょっと気になりまして 記事が無いかどうか探してみているのですが,見つかりません.どなたかおソースをお持ちの方がいらっしゃいましたら,連絡いただけると感謝感激デス.

 さぁ,今度こそ寝ないと.
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by xrxkx | 2005-04-24 14:06 | 時事ネタ一般
バンドン会議/日支首脳会談: 小泉0点
 このところの不順な天候が祟ってか,風邪を引いてしまいました.昨日からひっきりなしに咳が出て,腹筋がつりそうです.おまけに薬を飲んだら強烈な眠気が.机に向かっているのがキツイ.

 何日か前に報道されていましたが,韓国人たちがいよいよ日韓基本条約を破棄するとか言って息巻いているそうな.昨年8月,国交「正常」化交渉当時の資料が一部公開された折にも,「遺族会」などが条約破棄を求める座り込みをやっていましたし,今年の頭にも 資料公開と並行して韓国の各紙が「再協商」の可否についてあれこれ書き立てていましたが,今回のは一般人やメディアではなく国会議員です.それも超党派の,です.
 「そんなことをすれば あべこべに彼らが日本に対して賠償しなくてはならない額のほうが大きくなる」とか何とかの話はもう今まで半万回くらい書いて来たので省きます.所詮彼らは賠償請求の問題について白紙に戻すということの重大さなどはよく分かっていないでしょう.何しろ彼らの頭の中の日本は「反人類的犯罪国家」もしくは「戦犯国家」であって 韓国はその「被害者」ということになっているらしい.
 ただ,彼らとて「日韓基本条約を白紙に戻したとして,その後の再協議を韓国に有利に進められるのか」という点について これまで少なからぬ不安は感じていたはずです.朝鮮人という民族は物事の道理は分からなくても力関係には敏感ですから.

 それが 此処に来て俄然強気の行動に出始めた背景には,やはり支那の《反日の傘》の力があるでしょう.
 支那での暴動に対する日本政府の対応が あまりに生ぬるかったこと(これについては韓国に対する対応も同じ.本来ならいつぞやのカッターナイフ議員などは暫く身柄拘束しておいてもよかった).
 また,日本の国連安保理常任理事国入りに なかなか目途が付かないこと.これについては 韓国人の眼から見れば「中共にくっついていれば間違いないニダ」としか見えていないふしがある.おおかた
「国交再締結に当たってイルボンが相応の誠意を示すなら ウリが常任理事国入りに賛成してやってもいいニダヨ <ヽ`∀´> キックキック」
とか何とかいうことになっているのだろうなぁ,彼らの薔薇色の頭脳の中では….

 私としては,折角ですからそのまま韓国との国交など無いままで放置しておく手が良いと思います.再協議を持ち掛けて来ても応じないのが良い.
「日本側としては現行の日韓基本条約に従った国交の回復以外は考えていない.無論,その際には,一方的に条約を破棄した韓国政府に相応のペナルティを背負ってもらうことになる」
で充分でしょう.当然FTAなんぞも無期限凍結でよい.
おまけ.「政府間の懸案事項がどうであれ,民間交流は従来どおり続ける」とか何とか言っている方々もいらっしゃるようですが,「民間交流」だのに国交が必ずしも必要ないのは 台湾の例を見れば分かります.

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 韓国のことなど放っておけばよいとして,です.先日来の小泉首相の対支外交ぶり,無様でしたねぇ.泣けて来ます.そんなに「友好関係が大事」ですか.
 支那国内の反日暴動がこれだけ収拾の付かないことになっており,諸外国のメディアも中共の暴動収拾の意志や執政能力を疑問視する報道を立て続けに流している状態というのは,日本にとってこの上ない追い風だった筈なのに,結局中共中央レベルの大物からは謝罪のシャの字も出ず,逆に 首脳会談を目前に控えた状態でこちらから頭を下げてみせるなど,交渉屋としては0点です,0点.

 昨22日の産経の記事(但し共同電)から バンドン会議での小泉首相演説要旨の箇所だけ抜粋すると
 50年前、バンドンに集まったアジア・アフリカ諸国の前で、わが国は平和国家として、国家発展に努める決意を表明したが、この志にいささかの揺るぎもない。わが国はかつて植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた。こうした歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切なる反省と心からのおわびの気持ちを常に心に刻みつつ、第二次世界大戦後一貫して経済大国になっても軍事大国にはならず、いかなる問題も武力によらず平和的に解決するとの立場を堅持している。今後とも、世界の国々との信頼関係を大切にして、世界の平和と繁栄に貢献していく決意であることをあらためて表明する。
 首相に限らず日本の外交当局者もそうですが,本当にそんなに日本の過去に疚しさを感じているのでしょうかね.そこからして既に分からぬ.「とりわけアジア諸国の人々に」などと言っていますが,「植民地支配と侵略」の「被害」を云々しているのは支那人と朝鮮人くらいのものでしょうに.
 支那人が「侵略の被害者」を気取る資格が無いのは 日清戦争や清仏戦争を見れば明らかです.仮に日本が「侵略国」だというなら,支那は「被侵略国」ではなく単なる落伍した侵略国に過ぎない.ましてや朝鮮にいたっては,日本による朝鮮統治などは「侵略」どころか寧ろ復興支援ですよ.だから私はいつも言うのです,「彼ら朝鮮人は被害者どころか受益者である」.
 過去50年のわが国の発展は国際社会の支援があって初めて実現できたものだ。このことを忘れない。私は額に汗をし懸命に働こうとするアジア・アフリカの人々とともに歩んでいきたい。
 (国連の)ミレニアム開発目標に寄与するため、政府開発援助(ODA)の対国民総所得(GNI)比0・7%の目標達成に向け引き続き努力する観点から、わが国にふさわしい十分なODAの水準を確保していく。防災・災害復興対策については、アジア・アフリカ地域を中心として今後5年間で25億ドル以上の支援を行う。
 2008年にアフリカ開発会議(TIDADIV)を開催、今後3年間でアフリカ向けODAを倍増し、その中心を贈与とすることを表明する。アジアの若者がアフリカの人づくりを推進するアジア青年海外協力隊の創設を提案する。今後4年間でアフリカで1万人の人材育成への支援を行う。
 中東和平推進のためのパレスチナ支援や平和に向けてダイナミックな動きを示しているアフリカに積極的な支援を行う。
 アナン国連事務総長が提案しているように、9月までに安保理改革について決定を行うために協力する。
 アジアとアフリカの連携を強化する上で文明間の対話が何より大切となる。7月に世界文明フォーラムを開催する。
 読んでいて頭がくらくらして来るのは風邪のせいだけでしょうか.どうしてこう いつまでも外交と慈善事業との区別が付かないのか.本来ならODAなどというモノは日本に対して協力的でない国にはびた一文出してやる必要はないのです.バ○の一つ覚えのように「軍事大国にならない」を繰り返すなら,なおさら鉄の武器の代わりに黄金の武器を有効に使わなくては日本の国益は守れません.
 まぁ,もともとこういう人物の談話をそのまま踏襲しているような宰相ですから,もはやあれを保守人士とは思わないほうがよいのかも知れませんが.

 そういえば支那人は靖國参拝と教科書については今後も干渉する気満々のようです.靖國カードなどは昨年のサンチアゴで既に中共側としては最強の切り方をしてしまってある筈ですが,今回の小泉演説にせよ胡錦涛との会談にせよ,靖國カードが何度でも再利用可能であることを支那人に教えてしまった.
 靖國関連でもう一つ挙げると,例のガーディアンが昨04/23付で何だか朝日ちっくな記事を載せていました.こういう報道が今後増えて来るようだと,支那や朝鮮の「口先だけのおわびなんて認めませんよ」論がますます勢い付きかねません.
 それ以上に警戒が必要なのは,支那以外にも 東南アジアのあちこちの国で「華」人が反日輿論を醸成し出すことでしょう.おそらく世界一の親日国であろう台湾ですら,かのニセ原住民・高金素梅などがこういう真似をやっている.このまま手を拱いていれば,こういう対日タカリドミノは歯止めが利かなくなります.

 結局,日本がもう少しマトモな外交をやれるようになるには,一度どこかで「侵略の歴史」云々を全否定した上で まず対支・対鮮外交の立ち位置から仕切り直す以外に道は無いように思えます.

同日昼 追記:冒頭で韓国による日韓基本条約破棄論のことに触れたのは,「使いようでは ああいうのが その為の格好のきっかけになるだろう」と言いたかったのでした.
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by xrxkx | 2005-04-24 12:26 | 時事ネタ一般
Kの国の言論統制議員が朝日紙上で日本に注文を付けたんだってさ
 池萬元シリーズばかりヲチしていたらくたびれたので,ちと息抜き.
 ハンナラ党の元喜龍(ウォン・ヒリョン)議員の寄稿というのが16日付の朝日に載っているらしい.まだ現物をみていないのですが,ソウル新聞のサイトに先ほど上がって来たばかりの記事で知りました.
 同議員がどういう人物であるかについては,これとかこれとかこれなどをご参照あれ.要は,日本統治時代の「親日派」だけでなく,「親日」を擁護する発言を行なった者をも処罰する為の法案の提出を準備している,典型的な反日議員の一人です.
 朝鮮日報にも記事があったので,じきに日本語版の記事も上がるでしょう.面倒なので訳出せずにおきます.まぁ,寄稿の内容については容易に想像が付くでしょうが.

 それにしても まぁ,自国内では言論統制の先頭に立っていながら 外国の言論の自由をおもちゃにする反日政治家も政治家なら,国内の保守勢力は大嫌いなくせに隣国に対しては保守だろうが反日だろうが門戸を開く朝日も朝日ですわね.元喜龍が韓国国内でどういうことをやっているのかきちんと伝えた上でなら まだ納得も行きますが.
 もちろん だからといって「朝日に外患罪を適用しる」なんてことを言い出したら,どこかの国民と同レベルに堕ちてしまいます.こちらは文明国民なのですから,言論には言論で応戦しませんとね.
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by xrxkx | 2005-04-16 17:29 | 時事ネタ一般
【資料】Florian Coulmas NZZ寄稿 全文
 一昨日 中央日報に載っていた記事『ドイツ人学者も「独島の国際問題化は不公平」』が気になったので,原文に当たってみました.独語なんてもう遥か昔に勉強したきりなので,読解にてこずったの何の.昨夜やりかけたのですが,途中で寝てしまいました :D
 既にアーカイブ落ちしているようなので more欄に全文転載しておきます.
独島,もしくは竹島 ──朝鮮海峡に於ける権利と歴史
---Neue Zürcher Zeitung, 2005/04/02

 韓国の盧武鉉大統領が,「国民への手紙」の中で日本との「外交戦争」に向けて警告を発している.合わせてスポーツ競技場4個分ほどの広さの2つの岩礁をめぐる古くからの論争が最近再燃している,その最終段階である.最近 日本の某外交官が 自らの職務柄弁えるべき礼儀にも背いてソウルで表明したところによれば,竹島は歴史的にも国際法上も日本の領土であるという.それに対し,独島──韓国人たちはその無人の岩礁をそう呼ぶ──は紛れも無く韓国のものである(訳註:「と韓国人は言う」).興奮した人々が街頭で抗議し,日本大使館前で自らの指を切り落としたりもしている.彼らはその血を以て自らの祖国を防衛しようとしているのである.日本の外務省は事態を沈静化しようとしている(訳註:あるいは「事態を軽く見ている」かも知れない).日本は近隣諸国との良好な関係を保つべく務めていると言い,一方で竹島/独島問題をハーグの国際司法裁判所に持ち込もうとも言っている.

 裁判に委ねるというのが果たして公正かつ意味のある提案だろうか.国際司法裁判所に於ける領土紛争の解決は,双方の合意が無ければ行なわれない.韓国政府は現在に至るまで国際司法裁判所行きを拒否している.そのことを「裁判に負けるのではないかという不安ゆえ」と見るのは,明らかに問題の歴史的側面を見誤っていると言えるだろう.国際法は強者の権利とは異なるということに疑念を懐くだけの理由を持つ国がもしあるならば,韓国こそがそれである.なぜなら国際法こそが,韓国という国の存在を消し去り,日本による併合を実効化した道具だったからである.日本の政治家は今日もなお,日本による韓国の植民地統治は合法だったと主張している.韓国にとって,ハーグは極めて好ましからぬ痛ましい記憶と結び付いている.アメリカのルーズベルト大統領の周旋によって100年前に結ばれた,日露戦争の終結に伴うポーツマス条約により,韓国は日本の保護国とされた.ルーズベルトはノーベル平和賞を受賞したが,韓国は自らの外交的利益を代表する権利を失った.これを阻止しようと試みた韓国皇帝・高宗は,保護条約(訳註:第2次日韓協約のこと)に対し異議を申し立てるべく,1907年の第2回ハーグ国際平和会議に3名の使者を送った.しかしながら彼らは何の成果も得られなかったばかりか,耳を貸してさえ貰えなかった.なぜなら参加国43ヶ国は主権国家,それも会議に招かれた国をしか円卓会議の参加国として認めなかったからである.

 国と呼べぬ地域が19世紀の国際法の概念に従って《力》を手にすることもあり得た,と言うより彼らの地位その他は基本的にそういうやり方で存立した(訳註:この箇所,解釈に苦しんだが,おそらく「国際法を巧く利用したものだけが19世紀の国際社会でのし上がった」というくらいの意か.いずれにせよ暗に日本を指しているようだ).当時日本はこの名誉ある仲間に加わって間もなかった.19世紀の中盤に日本がアメリカによって砲艦を以て開国を強いられて後,日本の政治家たちは,(訳註:欧米列強による)植民地支配から逃れる唯一の道は自らが植民地主義国家になり勢力を拡張することだという点を早期に悟っていた.

 朝鮮半島は沖縄および北海道に続く勢力拡張の最も手近な標的であった.その王国(訳註:李朝)はそれまで何世紀にもわたって自治を保って来たにも拘らず,日本政府は1870年代から彼らの国としての独立を破壊すべく系統立った働き掛けを行い,その目的の為,専ら所謂条約港の開港を強要する為に,当時通用していた国際法を極めて巧妙に利用した.こうした方法により,日本は自らを東アジアに於ける国際法の守り手として位置付け,同時に韓国に対する要求を遂行することに成功した.この2つの側面は互いに密接に結び付いている.日本は韓国を我が物にすることによって自らの独立を維持したのである.ハーグ国際平和会議の席で,韓国は会議参加諸国の同意のもとに日本によって代表された.(訳註:韓国という国の)存在の抹消は,国際法を通じた こうしたやり方によって合法のお墨付きを得たのである.1905年7月の秘密協定(訳註:「桂-タフト協定」のこと)に於いて,日米両国政府はアメリカのフィリピン支配と日本の韓国支配を相互に認め合い,その1ヵ月後の日英同盟に於いて,イギリスによるインド・ビルマ支配と日本による韓国支配との相互承認が付け加えられた.1907年にハーグ国際平和会議が開かれたとき,日本はもはや自らの韓国に対する要求が反対に遭う心配などする必要は無かった.

 まさにそうした最中の1905年1月,日本政府は今日係争対象となっているその島を日本領と宣言したのである.同年2月,韓国の対岸にある島根県は竹島を自らの管轄区域に組み入れた.それから100年を経た今,同県は2月22日を「竹島の日」と宣言したことは,日本の外務省がwebサイト中で 今日韓国が島を管制下に置いていることを「国際法侵害」と呼んでいることに劣らず 韓国人を不快にさせている.

 1905年の宣言(訳註:第2次日韓協約のことか 05/04/11 追記: いや,竹島の島根県への編入のことだろう)が朝鮮半島の併合とは無関係であると日本政府は表明している.だが韓国政府はこの宣言を日本の植民地政策の一部と見做しており,国民が常にそうした考え方を持ち続けるよう手を尽くしている.それ故にこそ,独島/竹島という 物質的にはどう見ても係争を行なうに見合わない岩礁をめぐって 再び緊張が高まっているのである.豊かな漁業資源を云々する向きも無くはないが,そのような事よりも遥かに重要なのは歴史の(訳註:「日韓両国間の歴史認識の」のことであろう)越えがたい溝である.

Florian Coulmas

※その他のキーワード:クルマス クールマス

原文
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by xrxkx | 2005-04-08 20:23 | 時事ネタ一般
【教科書】韓国外交部声明を読んで
 はじめに ざっとおさらいしておきましょう.盧武鉉がさる03/23に発表した「国民に申し上げる文」なる文章について 以前ご紹介しましたが,その中で盧武鉉は今後の韓国政府の対日行動の基本的指針として以下の3つの点を挙げていたのでした:
  1. 二国間の外交チャンネルを通じた,政府レベルでの抗議.
  2. 国際機関などを通じた,第三国を巻き込んでの対日非難.
  3. 日本国内の「良心的」勢力を指嗾しての,日本国民の歴史認識への介入.教科書に話を限るなら「歪曲」教科書採択阻止運動.
これら3点を軸に,昼間掲載した韓国外交部声明の意味を考えてみようと思います.

 まず (1)については,前回の検定の時にも仕掛けて来た《再修正要求》などが ここに含まれるでしょう.朝鮮日報は昨04/05付で『「独島は日本の領土」、とことん行く覚悟の日本教科書』(註:「とことん行く覚悟」の箇所,原文では「行くところまで行った」程度の意)と,中央・東亜両紙に比べると この(1)に重点を置いた論調でした.
 ただ,実際のところ 対日二国間外交の面で 韓国政府がどこまで具体的なアクションプランを持ち,どこまで先を読んで動いているかというと 極めてアヤシイ.現に盧武鉉の3・23声明が出された直後も「対日戦略策定の過程での外交部不在」が取り沙汰された経緯もあります.差し当たり,前回で懲りていることもあって「再修正要求は無駄」というのが彼らの本音のように思えます.率直なところ
「日本政府が善処しないと中国と一緒に常任理事国入りに反対するニダ」
とか何とか言い続ける以上の策は持っていないと見てよかろうと思います.──もっとも,ウリナラビジョンでは 或いは本当に「常任理事国」云々が日本に「マイッタ」と言わせ得る必殺技に見えているのかも知れませんが.
私が思うに,日本政府が常任理事国入り希望を言い出している件は,実際に常任理事国になどなるよりも 《支那や朝鮮の妨害によって常任理事国入りが流れた形》に持って行くことのほうに 遥かに大きな価値がある筈で,もしも日本政府が初めからそれを狙ってやっているのだとすれば大したものなのですが,ここでは深入りせずにおきます.

 次に(2)について.第三国や国際機関への働きかけの面では,何にも増して支那との連携が不可欠だと 韓国政府は考えている筈です.今年の中共による「対ファシスト戦勝60周年ナントカカントカ」に便乗する形で動こうとするでしょう.その上で東南アジア諸国をも巻き込む形で「慰安婦カード」を重点的に使い,「戦犯国家・日本」のイメージ作りを徹底的に行なおうとするでしょう.ちなみに国民日報などは昨04/05付で「日本は今なお戦犯国家にすぎない」なる社説を掲げていました.──ただ,これとても 調子に乗りすぎると
「だったらどうして竹島領有権も国際法的に決着させようとしないの?」
と逆に突っ込まれかねないという諸刃の剣.素人にはお奨めできない.──もっとも,かの国の人々は「教科書問題と竹島問題は切り離して対応する」などと虫の良いことを考えているようですので,巧く泳ぎ切る自信はあるのかも知れませんが.いぬだく.

 最後の(3)について.韓国の保守三大紙のうち 東亜日報は昨04/05付で「再び日本市民の良識に期待する」なる社説を,また中央日報も同じく04/05付で「教科書わい曲、日本の良心勢力に期待かけたい」なる社説をそれぞれ掲げるなど意欲的です.
 このことは,件の外交部声明の第5項に触れられている「共同研究」のような韓国側の歴史認識の日本への押し付けが 韓国側の独力ではどう頑張っても達成し切れなかったという経緯を踏まえた上でのことでしょう.
 加えて,もともと第1次教科書論争が起きた80年代初頭には,韓国や中共は検定制度そのものに異議を唱えていましたが,日本政府との間で暖簾に腕押し的な問答を続けるよりは 矛先を教科書採択の現場に向けたほうが得策であることを,さすがに20年もこればかりやっているうちに韓国人も学習したということでもあるでしょう.
 無論,日本国内の「良心的」知識人やら市民団体やらメディアやらを自己の対日要求実現の為の尖兵として用いようとする韓国政府の企ては,何も昨日や今日始まった事ではないでしょうが,実際問題 韓国政府にとって これが一番安上がり,かつ効果的な方法でしょう.何せ戦後の日本輿論は「人道」に弱い.韓国側から見れば《付け入る隙》だらけ.今回の教科書の問題などは,これ単品で見るよりは そうした彼らの「包括的対日タカリ政策」の一環と捕えるべきでしょう.昨今の人権擁護法案の問題然り,外国人参政権の問題然り.あるいは今年1月のNHK番組改編騒動以来盛んに蠢動を続けている親北勢力との連携もあるでしょう.外交部声明の中でも,日本政府に対しては「それなりに努力の跡が見られる」などと殊更一定の譲歩をして見せていますが,最近の韓国政府のこうした論調は,ちょうど北朝鮮が非難の対象を日本政府全般から「日本国内の一部極右勢力」へと絞り込んで来ていることと酷似しています.

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 問題は日本側の対応です.

 今回クローズアップされている教科書検定のような露骨な内政干渉にせよ,竹島のように国際法的決着を避けたままでの実効支配の既成事実化を目論む姿勢にせよ,あるいは「道徳的責任」なるものを持ち出すことによる補償の問題の蒸し返しにせよ,これらは全て「侵略の歴史」という虚構さえ突き崩せば雲散霧消するのです.それをやるだけの果断さが日本政府にあるかどうか,問題はひとえにこの一点に尽きます.特に,近代の日本をナチと十把一絡げに扱わせないよう,歴史認識に関する日本の公式な立場をはっきりアピールすることが急務でしょう.

 最近の韓国政府が対日要求をひとつ行うたびに「人類の普遍的ナントカカントカ」を振りかざすのは,それ以外に武器が無いからです.朝鮮人の単なる甘えやタカリに対して寛容である口実としての「人道的見地」などは,日本の国益にも名誉にも繋がりません.
 なるほど,こうした「人道的見地からの援助」論は,「日本政府としては歴史認識に関する韓国側の主張を受け入れたわけではない」ことを断っておくことにはなるでしょう.但し,これまでの日本政府のそうした対処療法的な対応が,結果的に昨今の朝鮮人や支那人による対日タカリ外交の構図を生み出してしまった事実は事実です.
 そのツケをそろそろ清算すべき時に日本は来ています.彼ら朝鮮人の一切の対日要求の出発点たる歴史観を全否定した上で,「カネが欲しかったらタカリではなく頭を下げていらっしゃい」という態度で彼らをdomesticateする必要がありますが,そもそも彼らがdomesticateし得る生き物であるかどうかは,35年に及ぶ朝鮮統治の結果を見れば自ずと明らかであるように思えます.野良犬にどんなに餌を与えても番犬にはならないものです.
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by xrxkx | 2005-04-06 21:30 | 時事ネタ一般
【教科書】韓国外交部声明
 昨04/05の教科書検定結果発表に伴い,海の向こうでは例によって韓国人たちが蜂の巣を突付いたような騒ぎを続けていますが,まずは つい先ほど上がって来たばかりの外交部声明というのだけ 取り急ぎご紹介しておこうと思います.

日本の教科書検定結果発表に対する外交部スポークスマン声明 ─SBS 04/06 11:09
1. 我が政府は, 4/5 日本政府の検定を通過した 2006年度用 日本中学校教科書中の一部が,依然として過去の過ちを合理化し美化する内容を含んでいることに対し 遺憾の意を表し,その根本的な是正の為の日本の努力を重ねて求める.

2. 政府は,今般の教科書検定過程に於いて日本政府がそれなりに努力した跡が見られると考えるが,根本的に普遍的価値と歴史的真実に照らして大いに不十分であるという点を指摘せざるを得ない.歪曲された歴史教育を通じ,未来の世代らが平和と共存および協力の方向に進み得るのか,憂慮を禁じえない.日本政府は,歪曲された歴史記述が不幸な歴史に繋がった歴史的教訓を重く受け止めるべきである.

3. 政府は,依然として一部の教科書が争点事項に於いて甚だしい歴史歪曲を行なっているという残念な状況を嘆かわしく思いつつも,一方では少なからぬ教科書が韓日併合の強制性や韓国国民の抵抗の事実を含む比較的客観的な記述を目指している点に留意したいと思う.政府はまさにこうした点が日本の良識ある知識人や市民らの歴史意識に適っていると見ており,今後 教科書採択過程に於いて 日本国民らの良識が重ねて確認されることを期待する.

4. 特に,政府は今般の検定を通過した一部の公民教科書などが 独島(訳註:竹島のこと)領有権を主張していることに 深い憂慮を表明するものである.日本の独島領有権主張は,過去の植民地侵奪を正当化し,ひいては我が民族の行方(ママ:おそらくは「解放」のミスタイプか)の歴史を否認するに等しい.今後,独島問題は政府が責任を持って確固として対応して行く.

5. 昨年12月の韓日頂上会談(訳註:日韓首脳会談)に於ける合意どおり,韓日歴史共同研究は発展的に続けられるべきである.郷愁(ママ:おそらく「向後」のミスタイプ)韓日歴史共同研究は,両国の(訳註:立場・見解の)相違点を確認するレベルを超え,人類の普遍的良心と判断,そして客観性に基づく歴史教科書記述へと進むべきである.

…何様のつもりでいるのやら ヽ( ´ー`)ノ イツモノ コト ダケドネ

まぁ,何はともあれ「つくる会」の教科書が通ったのはメデタイことじゃ.
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by xrxkx | 2005-04-06 13:02 | 時事ネタ一般
03/30 増子質疑・所感
 竹島が日本領であることを学習指導要領に明示すべしとする意見に町村外相が「慎重な姿勢」を見せたとする朝日報道について 04/01の記事で取り上げましたが,件の町村発言が増子輝彦議員(民主)の質疑に答えたものであることを,同記事にお寄せ頂いたコメントで知りました.

 この増子なる議員については 昨年11/16にも取り上げたことがあります昨年11/12の やはり衆院外務委に於ける町村外相と増子氏との遣り取りをテキストに起こしていらっしゃる方がいらっしゃいますので そちらをお読みになるか,またはこちらで直接お聴き下さい.町村外相に対して増子議員がしきりに誘導尋問を仕掛けている様子が一目でお分かりになるでしょう.
 そのくせ,「日本の対中・対韓外交の今後のあり方はこうであるべきだ」というような具体的な指針というものを,増子氏本人は一言も言っていないわけです.初めから外相を窮地に立たせることだけを目的としているように見える.外相の発言が支那や朝鮮の謂う所の「妄言」側に傾くにせよ,あるいは逆に河野洋平チックな方向にボロを出すにせよ,どちらに転んでも損は無いとでも思っているように見える.

 昨年11/16にも書いたように,この増子氏,11/12の衆院外務委での質疑の最中にも盛んに
「英霊に対する気持ちは私も町村外相と多くを共有している」
だの
「私も靖国には参拝している」
だのと繰り返しているのですが,そういう議員が一方で「日中関係の妨げになるから せめて首相の任期中は参拝を控えるべきではないか」などと言い出すこと自体がどうかしている.首相だからこそ 他国に四の五の言われて参拝を取り止めるようなことはしてはならないのでしょうに.
 脱線しますが,昨年11/12と言えば あの支那の原潜による領海侵犯事件があったばかり(原潜が日本のADIZを抜け,支那のものと断定された当日)です.中共に対して断乎たる抗議を行なうよう求めるなら分かりますが,そういう折も折,この増子氏と来たら
「日中間で首脳の相互訪問が途絶えている最大の原因は何か」
などという話に延々と時間を費やし,挙句は外相からも首相が靖國参拝を思いとどまるよう諌めろなどと言い出す始末.
 上で触れた誘導尋問の執拗さも さることながら,こういう《味方のふりをして背中から撃つ》ような真似がイヤラシイ.03/30の質疑でも同様で,「植民地統治とか,戦争被害の責任をどういうふうに清算して行くのかという問題」なる発言(14'50")やら,日本の常任理事国入りをいわば人質に取る形で,例によって中共の意に沿うよう首相の靖國参拝をやめさせろと迫る最後の質問(33'51")などは,謂わば増子氏の真骨頂(?)でしょう.いっそ共産・社民の左巻きの人々のように真っ向から参拝全般に反対していたほうが まだしも可愛げがあります.

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 で,町村外相もそうした誘導尋問を何とかかわそうとしている様子が見られるのですが,そこで「日中間の首脳の相互訪問が途絶えている最大の原因」が「靖國参拝にある」と言ってしまったのは 些か軽率でした.それが共同通信のような媚中メディアに掛かれば こう料理されてしまいます.昨年11/12に引用した共同の記事を ここでもう一度掲載しておきましょう.
●首相靖国参拝が阻害要因 日中関係で外相 ─共同 11/12
 町村信孝外相は12日午前の衆院外務委員会で、日中両国首脳の相互訪問ができない現状について「最大原因は小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題にあるのは明確だ」と述べた。町村外相が首相の靖国神社参拝について日中関係の「阻害要因」との認識を示したのは極めて異例だ。
 同時に外相は「参拝を続けるから日中関係はもう駄目だとはならないし、ならないために外相、外務省の仕事がある」と述べ、相互訪問再開に努力する考えを強調。今月下旬にチリで開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を利用して、首相と胡錦濤国家主席が会談できるよう調整しているとも述べた。

 「首脳の相互訪問が出来ない最大原因」と「日中関係の阻害要因」とでは随分意味合いが異なりますが,こういうトリミング・曲解を許さない為にも,
「首脳の相互訪問が出来ない最大原因は何だと思うか」
と訊かれたら
「首相の靖國参拝に対し中国側が異議を唱えていることだ」
とまでハッキリ言っておくべきでした.現に03/30の衆院外務委に於ける質疑を見ても分かるように,増子氏の側はあれですっかり言質を取ったつもりでいるらしい(18'33" および最後の 33'51" の発言を参照).
 彼が外相に就任なさった直後にも 靖國参拝をめぐる支那の言い掛かりに 彼が所謂「死生観論議」で応じようとすることについて 少々キツイことを書きましたが,むざむざ支那や朝鮮に干渉の口実を与えかねない ああした話の進め方は 是非とも避けて頂きたいものだと今も思います.「参拝は日本国内の問題」「所謂『A級戦犯』については既に名誉回復済み」で充分の筈です.

 ともあれ,件の03/30の質疑(特に30'16" の答弁の前後)を読んでみれば,町村外相は学習指導要領に於ける竹島明記に対して「慎重な姿勢」を示したのではなく,中山発言の趣旨について外相たる自分の口からコメントすることに慎重であろうとしているだけだということが よく分かると思うのです.謂わば文部科学省のシマである学習指導要領云々について,何とか外相に──可否いずれにしても言わずもがなの──コメントを出させようと盛んに仕掛けているのは 増子議員であることは明白でしょう.
 町村外相のほうも 増子氏のこうしたハメ手にはもう慣れているようで,03/30の答弁は11/12のそれに比べて《かわし方》が数段スマートになっていると感じるのですが,それでも 学習指導要領云々なんぞは「既に文相の任を離れて久しいし,中山文科相なりの考えがあっての発言だろうから,外相としてコメントは差し控えたい」くらいで軽くいなしておけば充分だったと思うのですが.

 老父ダカーはいまどきの大臣には珍しく品の良いオジサマで,私は個人的には結構好きなタイプなのですが,どうも生真面目すぎるのか,ハラハラさせられる場面が多いのが困ります.無論 私とて何も○マコーみたいになれとは言いませんが….
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by xrxkx | 2005-04-03 12:12 | 時事ネタ一般