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【卵子売買】日本側の法整備は大丈夫なの?

はてさて,寄生虫の卵どころか今度は人間の卵でえらい事になっているわけで.
えぇもう,またあの国ですかという感じですが.



【ソウル=時事】韓国の通信社・聯合ニュースによると、ソウル警察当局は六日、不妊に悩む日本人女性に韓国人女性の卵子を不法に斡旋(あっせん)したとして、生命倫理および安全に関する法律違反などの疑いでブローカーらを拘束した。

 警察当局によれば、ブローカーは二〇〇二年十二月ごろから今月一日まで、インターネット上に卵子売買サイトを開設。韓国人女性から一件三百万-五百万ウォン(約三十万-五十万円)で卵子を買い取り、日本人女性に千七百万ウォン(約百七十万円)で提供する手口によって、計四十二億ウォン(約四億二千万円)を稼いだ疑いが持たれている。

 ブローカー側は日本にも事務所を構え、不妊に悩む女性を韓国に入国させて、人工授精手術を受けさせていた。今年に入ってからは、卵子の取引を取り締まる新法が制定されたのを受け、マレーシアで卵子の採取や人工授精などを行っていたという。事務所から押収された名簿には日本人女性約三百八十人の名前が記載されており、当局は買った日本人についても捜査を進める。



どうも何度読んでも分からない事だらけ.まず


ブローカー側は日本にも事務所を構え、不妊に悩む女性を韓国に入国させて、人工授精手術を受けさせていた。

とありますが,彼らが日本に置いていた事務所の関係者が逮捕ないし書類送検されたという話が その後一向に出て来ない.


一方で


今年に入ってからは、卵子の取引を取り締まる新法が制定されたのを受け、マレーシアで卵子の採取や人工授精などを行っていたという。

の箇所,要するに韓国では去年まで何の取締も受けず合法的に売買が可能だったことになりますが,
上のようなブローカーが日本国内に事務所まで構えておきながら日本の警察権のもとで逮捕されないというのは,
もしや日本でも法律上は同様の現状なのではないかと疑ってしまいます.


で,この辺の生命倫理周りの日本での法整備が今どうなっているのかと思って調べてみると,例えばこういうのが:


これは既に書籍として出版されている物だそうで,
どうやら2000年前後の研究らしいですから 残念ながら最新のものではなさそうですが,
最後のほうに「生命倫理法試案」というのが出て来ます.
その概要が6項目挙げられていますが

  1. 管理、監視、審査機関として、内閣府に「生命倫理委員会(仮称)」を設置

  2. 生殖補助医療の規制と管理に関する法制化を、人の胚操作の観点から提言

  3. 現行民法が想定していない新しい技術によって生まれる子の親子関係について、民法の考え方の一部変更を提言

  4. クローン人間産生の禁止

  5. クローン技術の人への適用に関する研究については、生命倫理の観点から法律によって規制

  6. 法律の見直しについては、施行後遅くとも3年以内


というもの.ところがこの「生命倫理法」なる法律がその後幾ら探しても出て来ない.
Googleで引っ掛かって来るのは上のような研究報告ですとか有識者らによる懇談会ですとか,そんなのばかり.
しかもそれらは人工授精/体外授精やクローンを対象としたものが殆どで,
精子・卵子が売買されるようなケースへの対策となると絶無.
私の探し方がまずいせいかしら.どなたか御存知の方がいらっしゃったらお知らせ戴きたいところですが.


ついでに


事務所から押収された名簿には日本人女性約三百八十人の名前が記載されており、当局は買った日本人についても捜査を進める。

とありますが,この文脈では「当局」が日本の警察であるようにはどうしても見えないのですが.
その辺いったいどうなっているのやら,これも続報を待たないと.


おまけ:関連報道から.


さすが東京新聞らしい見出しの付け方です.これだけ読んだのでは韓国人の犯罪であることさえ分からない.



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by xrxkx | 2005-11-09 20:14 | 時事ネタ一般
支-韓「キムチ戦争」雑感

はじめに:
日本の組閣に対する韓国の反応を書いているところへ
「韓タレの飲酒運転」なんていうTBを打って寄越す大馬鹿者は,
もう来てくれなくてよいから さっさと豆腐の角に頭ぶつけて死んでくれ.以上.


さて前回に引き続き「何を今更」ですが,今回のは
文字通りのキムチネタ.事の経緯は皆様既によく御存知でしょうから こちらにお任せするとして:


…で,今回の一連の「キムチ戦争」,突っ込み所は山ほどありますが,最大の見所は やはり以下の2点でしょうか:

  1. 韓国が支那キムチの検査結果公表に踏み切った際の,支那の逆切れぶり.
    「中国政府への事前通告もなしに」という言い草がすごい.
    まぁ旧宗主国の倣岸と言ってしまえばそれまでですが,
    逆切れすると訳の分からぬ事を仕出かす支那人の性癖については
    相手が韓国でなく日本である場合も同様なので要注意
    (食品安全管理から少し離れるが,実際 数年前に日支間でもよく似た光景が見られた.
    あの時は確か日本側が安い支那野菜の輸入規制措置を取ろうとしたら
    支那が日本製自動車について報復関税措置を取ったのだったか).

  2. それに対する韓国外交通商部のヘタレぶり.
    「この問題が貿易摩擦に拡大することはだれにとっても望ましいことではない」という潘基文の言い草が象徴的.
    そういう体たらくだから,寄生虫だらけの野菜を売る支那人の側がいよいよ調子に乗って,
    食の安全を外交交渉で解決しようなどと平気で言い出す
    これまた,支那で車を売りたいばかりに首相の靖國参拝に待ったを掛けるような売国商人を抱えている日本にとって他人事ではない.翻ってBSE感染牛の問題もあるし.


さて,最新のニュースならもうあちこちで扱っているでしょうから,
今回は昨2004年1月に拾っておいた古い記事を引っ張り出して来ることにしました.
こういうの:




昨年の韓国のキムチ輸出は日本の激辛ブームや中国での新型肺炎(SARS)に効果があるとのうわさで史上最高を記録する一方、安価な中国産の輸入が激増し、量的には事実上、キムチの輸入超過国になったことが17日明らかになった。 韓国を象徴する食品のキムチを輸出して外貨を稼ぎながら、国内では中国産キムチを大量消費する構図だ。

韓国農林省によると、昨年1~11月のキムチの輸出は量、額ともに通年ベースで過去最高を更新。量は3万189トンで、前年の2万9212トンを超え、額も8464万ドル(約90億円)と同7931万ドルを上回った。昨年1年間では3万3000トン、9400万ドル程度になる見通しだ。

一方、昨年1~11月の輸入量は2万5098トンと前年同期比で36.5倍に膨れ上がった。これにキムチ用の塩漬け白菜2万1370トンと白菜9774トンを加えると輸入総量は5万6242トンに達し、韓国は量的にはキムチの輸入超過国になった。

輸入額は輸出額の5分の1程度。特に食堂などで中国産キムチが大量に消費されている。

輸出先は日本がトップで昨年1~11月の輸出額は7903万ドルと全体の93.4%を占めた。以下、米国、台湾の順。SARSが大流行した中国への輸出も18万8000ドルと前年同期比4.8倍となった。(ソウル共同)

(2004/01/17 22:14 毎日新聞)


要するに韓国製キムチは外貨稼ぎに回し,韓国人たち自身は安い支那キムチを食っておる,と.2年も前からこういう事をやっている.


先日 支那が「韓国製キムチからも寄生虫の卵が見つかったアルヨ」とか言い出した時には,
「支那の言う検査結果そのものは眉唾.単なる報復措置だろう」とは思ったのですが,
だからと言って「韓国製なら安全」などとは到底考え難いのは 今や当たり前.
現にその後韓国製キムチからも寄生虫の卵は続々見つかっているのも 皆様夙に御存知の通り.


上にご紹介した昨年1月の記事にもあるように,
支那から韓国への輸出は完成品(?)のキムチにとどまらず,
白菜のままで韓国に輸出されている分が半分以上だそうな.
そういうのを韓国国内で加工するわけですから,もともと「韓国製だから安全」なわけが無い
(無論「支那の材料を使わない純韓国産なら大丈夫」などという気は毛頭無いので念の為).


韓国人が支那キムチに対してそれほど衛生上の不安を持っているなら,
なおかつ 韓国人が自国内の食品衛生管理に自信を持てるなら,
支那キムチを輸入したり国産キムチを日本に輸出したりせず「キムチ鎖国」すればよいのです.
「安全な」国産キムチを 日本になど売らずに自分たちで食えばよい.
それが出来ないのは 一つには韓国国内の食品衛生管理が実際には支那を笑っていられないほど杜撰だからでもあり,
もう一つには彼ら自身が外貨欲しさに国内の食の安全を犠牲にして来たということ.


まぁその辺は日本にとってはどうでもよく,韓国人自身がどうするか考えればよい事ですが,
私が興味を惹かれるのは寧ろ日本にとっての今回の騒動の利用価値について.


上の記事によれば韓国製キムチの輸出先は90%以上が日本だそうですから,
輸出向け商品としての韓国製キムチの商品価値というか生殺与奪の権は日本の消費者が握っているということです.
これを活かさない手は無い.
厚労省ではこれまで韓国や支那から輸入するキムチについては寄生虫卵の検査をしていなかったというから呆れてしまいますが,
それならそれで消費者レベルで輸入キムチ不買運動でも起こしてみるとよい
(もっとも私はこんな騒動の有無に関わらずもともと衛生面で遅れた国の食べ物を好んで食べる人の気が知れませんが).
アサリの不買運動くらいには効くでしょう.こればかりは消費者が勝手にやっている事ですから「交渉で解決」も出来ませんし.


もう一つ,今回の騒動を支那人や朝鮮人の日本への入国拡大への歯止めに使いたい.
寄生虫の卵などは白菜にだけ付いて日本に入って来るわけではなく,
そういう物を日常的に食している人々の腹の中に潜んだ状態でもやって来るわけです.
おまけに韓国人観光客は日本に来ると無闇に温泉に入りたがる.
不安になりませんか──とやってやればよい.
例えば別府あたりは韓国でも以前から有名な温泉地らしいですが,
「韓国人観光客の多く来る温泉地には日本人客が寄り付かない」といった風評が立つのが望ましい.


ついでながら,そうした民間で出来る事とは別に,
政府には韓国人観光客へのビザ免除措置を出来るだけ早期に見直していただきたいのは言わずもがな.
必ずしも廃止というわけでなくてよいので,プレクレアランス制は残したまま
韓国からの出国時の検査に検便を加えるとか(笑).
もちろん韓国帰りの日本人にも同様の検査を.
これくらいやれば日韓間の旅行客の往来くらいは目に見えて減るでしょう.



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by xrxkx | 2005-11-06 14:36 | 時事ネタ一般
第3次小泉内閣組閣に対するウリ党の反応

承前.
昨日はハンナラ党の論評だけしか紹介できませんでしたので,
今日はウリ党をいじろうかと.


その前に,昨日引用した共同の記事の件.
日本語の記事ですので既に昨日のうちにあちこちのサイトで採り上げられていたようですから
スキップしようかとも思ったのですが.
記事中に出て来るウリ党議員2名は何故こう揃いも揃ってアタマが悪いのか.



李康来「日米同盟が強化されれば中国が覇権主義に向かい、韓国は一番困難な立場となる」


宋永吉「(韓国政府は)米国に対し日本の保守右翼勢力の靖国神社参拝や教科書問題を説明し、味方にできるよう対米外交を強化しなければならない」




痩せても枯れても「韓日議員連盟の外交安保委員長」なる肩書きの持ち主が,
「日米同盟が強化されれば中国が覇権主義に向かい」だそうですよ.
日米「同盟」──実際これ自体相当胡散臭い言葉だが──が弱体化したら
支那がチベットや東トルキスタンから撤退し,台湾侵攻も諦めるとでも
思っておいでなのですかね,この御仁は.
「覇権」という言葉の意味を知らないのではないかと本気で疑いたくなる無智さ加減.
これだから漢字語を使いながら漢字が読めないというのは恐ろしい.…と,それは措くとして.


「韓国は一番困難な立場となる」のだそうですが,
まさにそういう「日米同盟」と「覇権主義の中国」とが鎬を削る局面にあって
「北東アジアのバランサー」として大いに手腕を振るいたがっておいでの幸せな大統領が
何処かの国にいらっしゃったように記憶していますが気のせいでしたかしら.


2番目の宋栄吉はといえば,
曾ての池萬元騒動のときにも「親日」派狩りの尖兵を務めた人物でしたし,
たしか5月だか6月だかに朝日に寄稿していたのも彼でした.
こちらは上の李某に比べると戦略らしきものを語っているだけまだしもマシですが,
その肝心の戦略的着眼点は
そもそも韓国政府と輿党・ウリ党の路線が変更でもされない限り成立し得ないもの.


但し,
歴史カードで日本の頭を押さえるのに支那・朝鮮だけでは力不足と見た結果として,
第2次大戦に於ける対日戦勝国の筆頭であるアメリカの力を借りようとする方向性そのものは,
韓国にとっては間違ってはいないだろうと考えます
(それを盧武鉉政権がやるというのが悪趣味な冗談だというだけで).
実際 例えば
こういう例
は幾らでもあるのですから,
日本としては支那・朝鮮による第三国を巻き込んでの反日キャンペーンに後手を取ってばかりではいけないのは言わずもがな.


誤解の無いように付け加えておきますと,
私は「日本はアメリカにとって韓国以上に都合のよい同盟国であれ」と言っているのではありません.
私は自分の祖国が韓国風情を相手に親米競争をやるような浅ましい国であって欲しいとは思いません.
最も重要なのは,近代日本──狭くは第2次大戦に於ける,広くは幕末期の列強との接触まで遡っての包括的な意味での──が
国際社会にコミットし続ける上で保ち続けて来た大義というものを,
全世界に向けて──とりわけ戦後日本の政治的ないし外交的な枠組みを決定する上で多くを負っているアメリカに向けて──堂々と主張することです.


今年の5月,たしかバルト三国の歴訪中のことでしたか,
ブッシュがヤルタ会談批判──ナチズムを滅ぼした代わりに共産主義ブロックを生んでしまったというような意味の──を
行ったことがありましたが,
ああいう機会を日本はもっと敏感に捉えるべきでした.
実際には,残念ながら
例えば支那による「対ファシスト戦勝60周年」などという虚構に対して
日本政府が有効な外交的反撃を行ったとは言い難く,
また 当時の日本国内の輿論も
専ら例のバンドン会議での小泉首相のスピーチの内容をめぐる馬鹿げた論争で喧しかったのでしたが.



脱線ついで.
そのための一つの試金石として,例えば先日来採り上げて来た靖國の問題があります.
例えば支那に於いて反日暴動が一歩間違えれば反政府暴動へと変容しかねない現状にあって,
確かに靖國は相手の足元の揺らぎを突くカウンターアタックに利用し得るのですが,
靖國の外交カード化によって日本が得るものと失うものを秤に掛ければ これは見合わないと私は考えます.



話をもとに戻します.ウリ党でした,ウリ党.
昨日 日経の記事を見ておりましたら,こういうのがありました:



【ソウル=峯岸博】韓国では第3次小泉改造内閣の陣容への反発と今後の対韓外交への警戒感が政界やメディアを中心に広がっている。特に、麻生太郎外相の歴史認識や安倍晋三官房長官の対北朝鮮強硬姿勢などを懸念する声が目立つ。
 与党「開かれた我が党」(ウリ党)は1日、「日本はアジア外交を放棄するのか」と題する見解をホームページに掲載。野党ハンナラ党は同日「日本はアジアへの歴史的なテロを始めた。小泉政府の内閣構成は『銃無き宣戦布告』をアジアに宣言した」などと批判する報道官論評を発表した。

 宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商次官補は1日のラジオ番組で「6カ国協議に影響を与えることもあり得る」と述べ、北朝鮮問題で日韓連携にも支障が生じかねないとの懸念を示した。

 韓国各紙は1日の朝刊1面と中面で日本の内閣改造を大きく取り上げ「極右首相候補を前面に」(ハンギョレ新聞)、「対米関係最優先で日韓関係改善に悪材料」(中央日報)などとそろって否定的な論調で報じた。 (12:32)



これを見て,ウリ党の側でもハンナラ党と同様に何か声明でも出したのかと思ったのですが,
探してみましたところ「声明」と呼べるほど大層な物でもありませんでした.
こんな感じ:



日本,対アジア外交を抛棄するのか ─ヨルリン・ウリ党::汝矣島24時 11/01 (snapshot)


小泉純一郎・日本総理は 10月31日断行した内閣改編に於いて,外相には極右人士の麻生太郎・総務相を,官房長官には安倍晋三・自民党幹事長代理を任命(ママ.以下同様)しました.


福田康夫・元官房長官らアジア外交を重視して来た穏健派が排除された今回の人事は,小泉総理が周辺国との外交的摩擦に目もくれず,残りの任期中 対アジア強硬基調を維持・強化して行く意図と解釈されます.


今回外相に任命された麻生太郎(訳註:原文呼び捨てママ.以下同様)は「創氏改名は朝鮮人が望んだから行われた」と発言して物議を醸した人物であり,「靖國参拝は正当だし,今後も続ける」として神社参拝を積極擁護して来た代表的な保守強硬派です.また,官房長官に任命された安倍晋三は,日本右翼の第一人者であり,特に歴史教科書に於いて日帝の強制連行や日本軍慰安婦に関する記述を削除する為に自民党議員の会を結成し,歪曲歴史教科書採択の為に自民党レベルでの支援を指揮した人物です.


最近の小泉純一郎・日本総理の靖國神社参拝に続く極右的人士中心の内閣改編をどう見るべきか,皆さんのご意見を伺います.



いきなり一般市民の「ご意見を伺」っていますよ.大丈夫なのか,この党は.
一読して分かるように,盛んに極右極右を繰り返すばかりで,
党としては今回の日本の新内閣にどうやって当たるべきかといった基本方針すらきちんと定まっているようには見えず,
それどころか今回のような「強硬派」の重用自体をそもそも予見していなかったのではないかと思われるフシさえある.
昨日紹介したようにハンナラ党などは現政権のこうした足元の定まらない対日外交を槍玉に挙げているわけですが,
彼らにすれば盧武鉉政権というのは随分と与し易い政権なのだろうなぁ.


あと,昨日の韓国日報の社説にも出て来ていましたが,
福田もと官房長官が韓国でこんなに人気だとは私も少し意外.
ついでに,インチキ売春婦風情にまであれほどリップサービスをしてみせた細田氏が
完全にスルーされているのがお気の毒というか.



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by xrxkx | 2005-11-02 19:01 | 時事ネタ一般
第3次小泉内閣組閣に対する韓国国内メディアの論調



【ソウル1日共同】小泉内閣の改造について、韓国の与野党は1日、保守政治家の登用は日韓関係に悪影響を与えると一斉に反発、与党ウリ党の李康来議員は内閣改造により日米同盟が強化され、韓国が困難な状況に陥ると懸念を示した。
 韓日議員連盟の外交安保委員長を務める李議員は「日米同盟が強化されれば中国が覇権主義に向かい、韓国は一番困難な立場となる」と主張。同党の宋永吉議員は「(韓国政府は)米国に対し日本の保守右翼勢力の靖国神社参拝や教科書問題を説明し、味方にできるよう対米外交を強化しなければならない」とした。
 野党ハンナラ党は「アジアに対する銃なき宣戦布告、アジア人に対する歴史的テロだ」などとする論評を発表。日本通として知られる同党の李成権議員も「日米同盟を優先した反アジア的な内閣改造だ」と評した。


たかが閣僚の人選発表だけでこの騒ぎ.容易に想像が付くように,韓国メディアが食い付いて来ているのは専ら安倍晋三・麻生太郎両氏の起用です.上の記事中に出て来たハンナラ党の論評というのもネットで読めます.こちら:




(ソウル=ニュースワイアー)2005年11月01日──小泉日本総理の組閣は,銃無き宣戦布告をアジアに宣言したものである.


外交の異端児・変人小泉総理らしい組閣である.


同時に,日本が如何なる方向に向かうのかについての対外宣言でもある.


日本はこれ以上アジアに謝罪する必要も罪の意識を感じる必要も無い原罪無き国であり,
普通の国なのだという主張である.


傲慢かつ放恣な,「怖い物など何も無い」という,
厳然と生存し記憶するアジア人に対する「歴史的テロ」である.


日本が周辺国にどれだけ多くの被害を与えたかを,日本の歴代総理は懺悔し反省して来た.


自発的であれ,あるいは周辺国の目を気にしてであれ,日本の歴代総理らは
それでも「謝罪すべき」だという最小限の良心は持っていた.


しかし小泉総理は今や,
韓国や中国など周辺国に創氏改名は朝鮮人が望んだから行ったのだと言う麻生太郎や,
極右的発言で煽動政治に明け暮れて来た安倍晋三など(訳註:原文 敬称なし),
周辺国国民らに夥しい傷を負わせた人物らを
「後継構図を作る(訳註:ポスト小泉選びのことだろう)為」という名目で
長官の座に就かせた(訳註:以下 原文では「大臣」を全て「長官」と呼んでいる).


世界と共に世界化,隣国と共に国際化時代を正面から冷や水を浴びせる仕打ちである
(訳註:原文,文を成していないが「…世界化・国際化すべき時流に…」くらいの意か).


このことは今後日本の国益を致命的に阻害する日本政府の敗着というブーメランとして戻って来よう.


日本がこのような態度に出たことは,明らかに盧武鉉政権の外交的未熟さや無原則も
主たる原因の一つとなったに違いない.


自らの任期中には過去史を争点にしないと述べた盧武鉉大統領を(訳註:「の」の誤記だろう)発言に,
彼ら(訳註:「小泉首相ら」だろう)は快哉を叫んだであろう.


独島(訳註:竹島のこと)を「タケシマ」と呼ぶ韓国の大統領を見て,
麻生太郎の如き者が敢えて「創氏改名は朝鮮人が望んだもの」なる妄言を準備したのであろうからである.


2005.11.1 ハンナラ党スポークスマン 田麗玉



「歴史的テロ」って何ざましょ.言ってる本人も意味が分かって喋っているのやらどうやら疑わしいものですが,いずれにせよ「歴史的」どころか正真正銘の暗殺屋を「義士」と呼んで崇拝する民族に言われる筋合いは無いわな.


寧ろ面白いなと思ったのは,最近のウリ党とハンナラ党の確執はここまで深刻化しているのだなという点.
「国内のゴタゴタを収拾する為の対日非難」という手がいよいよ通用しなくなって来ていることを実感します.
それどころか「大連立」を呼び掛けていた相手から「反日度が足りないニダ」と非難される始末.
いっそ韓国が支那のような一党支配体制だったら 中共当局みたいに反日愚民どもの暴徒化さえ抑えておけば済んだのに お生憎様でしたね,というか.


いずれにせよ,後先考えない韓国人たちが反日まで共食いのネタにし始めているのは,
日本にとって悪い話ではないでしょう.
どんどんやらせておけばよいのです.


他に 新聞の社説を2本.差し当たり論評は付けません.




日本の内閣で,強硬右派政治家らの前進配置が際立った.
麻生太郎と安倍晋三(訳註:ここも原文敬称なし)を各々外務長官と官房長官に起用したのは,
その底意が何処にあれ,ただちに韓中両国の憂慮と不信を惹き起こすに十分だ.


麻生外務長官は「創氏改名は朝鮮人らが姓氏を欲しがったのが出発点だった」なる発言をはじめ,
折に触れ水準以下の歴史認識をあらわにして来た.
最近,靖国神社参拝について
「韓国や中国がいくら騒いでも泰然自若としていれば済む」と言明した「確信犯」だ.


小泉純一郎総理の靖国神社参拝により,韓中両国との関係が疎遠になった状況にあって,
それこそ最悪のカードだ.
安倍官房長官も韓国や中国を眺める眼差しが清くないうえ,対北強硬論者だ.
就任後 最初の記者会見で,靖國参拝問題について,今後も参拝を続ける意志をのぞかせてもいる.


小泉総理と麻生・安倍長官の3名が率いる日本の対アジア政策が極めて憂慮される.
比較的穏健派の福田康夫もと官房長官が世代交代の対象になったことまで含めると,
短期間に解消される見込みが薄いという意味で心配は一層大きくなる.


小泉総理としては「ポスト小泉」候補らに満遍なく機会を与えたつもりかも知れない.
谷垣禎一財務長官の留任,額賀福志郎防衛庁長官と与謝野馨金融・経済長官の政治的復活などを
例に挙げることもできる.
だが,何故そのポストなのかについての答えには窮せざるを得ない
(訳註:原文は「窮する」の用法が変だが,社説子が訝しく思うの意だろう).


はっきりしているのは,日本が韓中両国に対していつでも「No」と言える準備を整え,
そのことが韓中両国の民族主義との角逐に至ったという点だ.
お互いがお互いを刺戟しあう悪循環の輪を誰が何処で断ち切るのかが,
いま3国の指導者が直面する共通課題だ.






日本が軍事大国への道を開く憲法改正案の草案をお目見えさせたのに続き,
極右保守人士らを重用する組閣を断行した.
一言で言うなら,侵略国のくびきをかなぐり捨て,軍事右傾化に拍車を掛ける意図をあらわにしたことになる.
韓日,中日外交関係の行き詰まりへの憂慮に先立って,
歯止めの無い小泉内閣の右傾化に慨嘆を禁じ難い.


夙に知られるように,麻生太郎・新外相(訳註:ここでは原文も「長官」と呼ばず)は
日帝の創氏改名を朝鮮人の希望によるものだと強弁して来た極右派の代表的人物だ.
安倍晋三官房長官もまた,靖国神社参拝を総理の責務だと主張して来た極右政治家だ.
彼らを重用したのは,すなわちこれ以上韓国や中国の目を気にせず,
強硬外交を駆使するという意思をあらわにしたということだ.
そしてその目標はアメリカとの関係強化を通じた軍事大国化だと言える.
憲法改正案の草案もまた,軍事大国へと飛躍しようとする野心が丸見えだ.
国家交戦権を認めていない平和憲法9条2項をなくす代わりに,自衛軍を保有するという内容を新設した.
軍保有を合法化するばかりか,海外での軍事活動にまで門戸を開いたのだ.
挙句の果てに改憲案は政教分離の原則を変更し,政府人士らの靖国神社参拝すら合法化した.
現行の平和憲法が第2次大戦の責任を負うという観点から軍を持てないよう定めていたことを考えると,
このことは過去史に対する責務を終える用意のあること
(訳註:「これ以上歴史への責任を負うつもりの無いこと」くらいの意か)を周辺国に宣言する行為と言える.


日本の組閣と改憲推進に鑑みると,
東北アジアに於ける外交的・軍事的緊張は避け難いものと憂慮される.
日本の右傾化を非難するといった次元を超え,より実質的な対応態勢が求められていると言えよう.




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by xrxkx | 2005-11-01 20:16 | 時事ネタ一般
【靖國】野田佳彦氏の質問主意書に対する政府の答弁書について (2)

世間では組閣で盛り上がっていますが 追い駆けていられません.
中2日も空けてしまいましたが 前回採り上げた野田氏の質問主意書の件の続き.


ご覧戴ければお判りのように,この主意書は


  • 一.「戦犯」の名誉回復について
  • 二.極東国際軍事裁判について

の2つの部分から成っています.
前回言及したのは このうち質問1.6でしたが,
この質問に至るまでの 質問1.1~1.5への答弁に於いて
政府は所謂「A級戦犯」の名誉回復の経緯に関して野田氏の提示した確認事項を各論としては追認しておきながら,

「所謂『A級戦犯』──東京裁判の正当性如何がどうあれ 少なくとももはや犯罪人ではない──の祀られた靖國に首相が参拝することに何ら問題は無い」

と結論付けることは避け,専ら所謂「政教分離の原則」に照らして問題があるか無いかという論点で回答していたのでした.


言い換えれば,政府の答弁は野田氏の前半までの質問の最重要部分に答えていません.
他ならぬ その「政教分離の原則には反しない」なる部分だけが,
他の重要事項を全てスルーしたままで 産経をはじめメディアの注目を浴び,
一人歩きするに至ったわけです.


ここまでがおさらいで,今回は主意書の後半,即ち「二.極東国際軍事裁判について」を見て行きます.


※質問2.1


1 日本が受諾したポツダム宣言には、「戦争を起こした人間を裁く」とは一切書かれていない。また、弁護団の一人であった清瀬一郎弁護士は、「(ポツダム宣言の時点において)国際法のどこを見ても先進国のどこの法律でも『平和に対する罪』『人道に対する罪』という戦争罪など規定していない。だからA級といわれる戦争犯罪などは存在しない。もしあるとしたら、その管轄はどこにあるのか」と質問しているが、これに対してウェッブ裁判長は「いまは答えられない。あとで答える」と述べている。すなわち、「平和に対する罪」「人道に対する罪」に該当する「A級戦犯」とは、極東国際軍事裁判当局が事後的に考えた戦争犯罪の分類であり、法の不遡及や罪刑法定主義が保証されず、法学的な根拠を持たないものであると解釈できるが、政府の見解はどうか。

※質問2.1に対する政府の答弁:

極東国際軍事裁判所の裁判については、御指摘のような趣旨のものも含め、法的な諸問題に関して種々の議論があることは承知しているが、いずれにせよ、我が国は、平和条約第十一条により、同裁判を受諾しており、国と国との関係において、同裁判について異議を述べる立場にはない。



※質問2.2


「A級戦犯」が法学的に根拠を持たないとすれば、「A級戦犯」はそもそも戦争犯罪人に該当しないと解釈できるが、政府の見解はどうか。

※質問2.2に対する政府の答弁

極東国際軍事裁判所において被告人が極東国際軍事裁判所条例第五条第二項(a)に規定する平和に対する罪等を犯したとして有罪判決を受けたことは事実である。そして、我が国としては、平和条約第十一条により、極東国際軍事裁判所の裁判を受諾している。


上の両質問に於いて野田氏の掲げた主張に関しては今までに何度も触れて来た所ですので繰り返しません.
ここで何としても見過ごし難いのは,
日本が「裁判を受諾」という従来通りの見解──多分に「judgements」の誤訳による──から
政府が猶も一歩も踏み出そうとはしていないという点.
少なくともあの裁判が「法の不遡及や罪刑法定主義が保証されず、法学的な根拠を持たないもの」であることくらいは
日本政府が──今だからこそ──当時の連合国をはじめ支那・朝鮮・台湾なども含めた全世界に向けてきちんと主張して行くべきであり,
またその気になれば今の日本には十分それが出来る筈ですのに,
小泉首相の名で発表された今回の答弁書からは そうした意思は一片も読み取れないのです.



その点に直截に言及しているのが 最後の質問である質問2.4なのですが,質問に曰く,


 昭和二十六年十月十七日、衆議院平和条約及び日米安全保障条約特別委員会で、西村熊雄外務省条約局長はサンフランシスコ講和条約は「日本国は極東軍事裁判所その他連合国の軍事裁判所によってなした判決を受諾するということになっております」と答えている。また、同年十一月十四日には、大橋武夫法務総裁が衆議院法務委員会で、「裁判の効果というものを受諾する。この裁判がある事案に対してある効果を定め、その法律効果というものについては、これは確定のものとして受け入れるという意味であると考える」と述べている。
 一方、昭和六十一年に当時の後藤田正晴官房長官が、「裁判」を受け入れたとの見解を示して以来、現在の外交当局の見解も後藤田見解と同様となっている。
 判決あるいは裁判の効果を受諾したとする場合、裁判の内容や正当性については必ずしも受け入れないが、その結果については受け入れたと解釈できる。一方、裁判を受諾したとする場合は、日本は「南京大虐殺二十数万」や「日本のソ連侵略」等の虚構も含め、満州事変以来一貫して侵略戦争を行なっていたという解釈を受け入れたことになる。
 日本政府が見解を変えた理由は何か。


野田氏がここまで噛んでふくめるように説いて聴かせても,政府による答弁はこうです:

平和条約第十一条は、前段の前半部分において、我が国が極東国際軍事裁判所等の裁判を受諾することを規定しており、これを前提として、その余の部分において、我が国において拘禁されている戦争犯罪人について我が国が刑の執行の任に当たること等を規定している。このように、我が国は、極東国際軍事裁判所等の裁判を受諾しており、国と国との関係において、同裁判について異議を述べる立場にはない。政府としては、かかる立場を従来から表明しているところである。

訊かれた事に一つも答えていません.「見解を変えた」のではないと云う.つまりこれは,上で野田氏が提示した西村外務省条約局長・大橋法務総裁の発言などそもそも無かったのだと言っているに等しい.


前回も少し触れましたように,
「官邸の中の人が今のままでは納得の行く答弁など望むべくもあるまい」と私は初めから諦めておりましただけに,
はじめ産経の報道に触れたときには 率直に言って「産経め,都合のよい箇所ばかりトリミングしやがって」と思ったものでしたが,
「トリミング」の仕方に関しては実は朝日も同様だったことに 後から気づきました.
これ:



2005年10月25日18時43分

 政府は25日の閣議で、首相の靖国神社への公式参拝について「宗教上の目的によるものでないことが外観上も明らかである場合には、憲法第20条第3項の禁じる国の宗教的活動に当たることはないと考える」とする答弁書を決定した。民主党の野田佳彦国会対策委員長が提出した、小泉首相の靖国神社参拝に関する質問主意書に答えた。
 政府は「(私的参拝は)憲法との関係で問題が生じることはない」としたうえで、公式参拝に言及。「神道儀式によることなく追悼行為としてふさわしい方式によって追悼の意を表する」場合は国の宗教的活動に当たらないとした。
 政府は同時に、社民党の辻元清美衆院議員の質問主意書への答弁書でも、小泉首相の参拝問題に触れ、「一人の国民として参拝した」と説明。「参拝の適否について政府として立ち入るべきではない」とした。


一体何人の産経読者が件の報道にぬか喜びし,何人の朝日読者が色めき立ったかは知る由もありませんが,
最後に おまけとして上の質問主意書の件が支那人にどう使われたかを見てみましょうか.
25日の夜のうちに次のような記事が出ています:


Japanese government on Tuesday denied that Prime Minister Junichiro Koizumi's Yasukuni visit is unconstitutional.


According to the answer statement decided at a cabinet meeting, anyone, even if at the position of prime minister, has no relation or problem with the Constitution if he decides to pay a private visit to the Yasukuni Shrine.


"As long as the premier tell the public the war-dead honoring purpose of his Yasukuni visit and does not take part in religious ceremony there, his visit, even if an official one, does not violate the constitutional separation of state and religion."


The statement was in reply to the questioning of the main opposition Democratic Party of Japan that required the government to explain on Koizumi's Oct. 17 visit to the war-related shrine.


Koizumi paid his 5th Yasukuni visit a week ago despite constant opposition at home and abroad.


He has visited the Tokyo-based shrine, which honors 14 Class-A war criminals responsible for Japan's aggression against its Asian neighbors before and during the World War II, once a year since taking office in April 2001.



「公的参拝であっても合憲」論に的を絞って来ている辺り,
日本の国内報道の線を 面白いほど踏襲していますが,
私が面白いなと思ったのは太字部.
靖國の何たるかを全く知らない海外の読者に この記事を読ませて,

「ここに出て来る最大野党・民主党というのは,首相の靖國参拝に賛成していると思うか? 反対していると思うか?」

と尋ねてみたいものです.



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by xrxkx | 2005-10-31 19:59 | 時事ネタ一般
【靖國】野田佳彦氏の質問主意書に対する政府の答弁書について (1)

一昨日からあちこちで話題になっていた,首相の靖國参拝に関する野田佳彦議員(民主)の主意書の件.



 政府は二十五日の閣議で、さきの大戦後、連合国によって「戦犯」とされた軍人・軍属らが死刑や禁固刑などを受けたことについて、国内法上は戦犯は存在しないとの見解を明確にした答弁書を決定した。首相の靖国神社参拝に関しては「公式参拝」であっても、宗教上の目的ではないことが外観上も明らかな場合には、憲法に抵触しないとの見解を改めて示した。いずれも民主党の野田佳彦国対委員長の質問主意書に答えた。
 答弁書は「(極東国際軍事裁判所やその他の連合国戦争犯罪法廷が科した)刑は、わが国の国内法に基づいて言い渡された刑ではない」と指摘。A、B、C各級の「戦犯」は、国内では戦争犯罪人とはいえないことを明確にした。
 この問題で自民党の森岡正宏厚生労働政務官(当時)は今年五月、「(戦犯とされた人々は)罪を償っており、日本国内ではもう罪人ではない」と発言したが、細田博之官房長官は「政府見解と大いに異なっているので論評する必要もない」と述べていた。
 また、答弁書は首相の靖国参拝に関し、「戦没者の追悼を目的とする参拝であることを公にするとともに、神道儀式によることなく、宗教上の目的によるものでないことが外観上も明らかである場合は、憲法二〇条三項の禁じる国の宗教的活動に当たることはない」との見解を改めて表明した。
 靖国参拝について藤波孝生官房長官(当時)は昭和六十年、「首相、閣僚が国務大臣としての資格で戦没者の追悼を目的として、靖国神社の本殿、社頭で一礼する方式で参拝することは、憲法の規定に違反する疑いはない」との政府統一見解を発表している。
 首相の靖国参拝をめぐっては、大阪高裁が拘束力を持たない「傍論」で靖国参拝を「公的行為」と認定。憲法の禁止する宗教的活動に当たるとしたが、政府見解はこれを真っ向から否定した。
(産経新聞) - 10月26日2時47分更新



昨日 野田氏のwebサイトに同氏の主意書と政府の答弁書の全文が掲載されているのを見つけました
(snapshot保存済).


上の産経の記事で謂う所の「公式参拝であっても合憲」というのは,
このうち「一.『戦犯』の名誉回復について」の6番目の質問(以下「質問1.6」などのように標記)のことです.
質問に曰く,


すべての「A級戦犯」の名誉が国内的にも国際的にも回復されているとすれば、
東條英機以下十四名の「A級戦犯」を靖国神社が合祀していることにいかなる問題があるのか。
また、靖国神社に内閣総理大臣が参拝することにいかなる問題があるか。

これに対する政府の答弁は こう:

 靖国神社の行う合祀は、宗教法人である靖国神社の宗教上の事項であるから、
政府としては、合祀についていかなる問題があるのかお答えする立場にない。

 靖国神社に内閣総理大臣が参拝することにいかなる問題があるかとのお尋ねについては、
法的な観点から申し上げれば、かねて述べているとおり、
内閣総理大臣の地位にある者であっても、
私人の立場で靖国神社に参拝することは憲法との関係で問題を生じることはないと考える。
また、内閣総理大臣の靖国神社への公式参拝(内閣総理大臣が公的な資格で行う靖国神社への参拝をいう。)についても、
国民や遺族の多くが、靖国神社を我が国における戦没者追悼の中心的施設であるとし、
靖国神社において国を代表する立場にある者が追悼を行うことを望んでいる
という事情を踏まえて、
専ら戦没者の追悼という宗教とは関係のない目的で行うものであり、
かつ、その際、追悼を目的とする参拝であることを公にするとともに、
神道儀式によることなく追悼行為としてふさわしい方式によって追悼の意を表することによって、
宗教上の目的によるものでないことが外観上も明らかである場合には、
憲法第二十条第三項の禁じる国の宗教的活動に当たることはないと考える。


産経は「公式参拝であっても合憲」と威勢のよい見出しを付けているけれど,
中身を読んでみれば 案の定「こんなの,そもそも靖國参拝と呼べるのか」という代物.
何度でも言いますが「ただ行けばよいというものではない」のです.
例えば


国民や遺族の多くが、靖国神社を我が国における戦没者追悼の中心的施設であるとし、
靖国神社において国を代表する立場にある者が追悼を行うことを望んでいるという事情

などは その最たるもの.靖國は単に「戦没者追悼」の為にあるのではありません.
これについては,関連として
10/18に引用させて戴いた西尾幹二氏のご意見

靖国参拝は一旦緩急あるときに英霊の後を追って自分も国のために戦うという誓いのために行われるのであって、不戦の誓いのために行われるものではない

を改めて貼っておくことにしましょう.


さらに,政府の答弁はといえば,その「戦没者の追悼」を「宗教とは関係のない目的」なのだという.
亡くなった方の御冥福をお祈りする行為が宗教とは関係無いと謂うのは,
現在生きている人間の心の救いだとか現世利益だとか,そういったものだけで
宗教というのは成り立っているのだと謂っているのと変わりない.
そういう「あの世のことは考えない宗教」というのが実際に世界に幾つあるのか,
素人の私には皆目見当も付きませんが.


で,上の答弁の結論は「宗教とは関係のない目的」でやっているから憲法違反には当たらない,というもの.
現行憲法の第20条第3項には


国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

とありますが,政府としては首相の靖國参拝から宗教色を取り払うことばかり考えず,寧ろ

「内閣総理大臣たる個人──「公人」か「私人」か等という無意味な区別をするのではなく──が
何故『国及びその機関』に該当するのか」

を反問したほうが 余程分かり易くないか.


是非とも野田氏のwebサイトで全文を熟読して戴きたいのですが,
この答弁以外にも政府はスットコドッコイな主張をあちこちで行っています.
読んでみて「まぁ,こんなもんだろうな」というのが正直な感想.
それはそうでしょう.
かつて森岡正宏議員の「A級戦犯はもはや罪人ではない」発言を即刻揉み消した時と現在とで,
官邸の中の人は変わっていないのですから.


突っ込み所が多すぎるので以下次号.



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by xrxkx | 2005-10-28 12:08 | 時事ネタ一般
韓国日報の社説の件

何やら巷間では潘基文が訪日をやめたの,やっぱり来ることにしただのと忙しいようで.
来たくないなら来なくても結構なのですが,
外務省も 訪日を予定通り行うか行わないかの決定権を韓国側にただで委ねてしまってはいけませんね.
向こうが「訪日やめちゃうニダヨ」とか言い出した時点で調整は打ち切り,
あとで向こうが前言を翻そうとしても「やめたって言ったのはお宅でしょ」の一点張りでよい.
向こうが「参った」と頭を下げて来るまで相手にしないのがよい.
まぁその辺はうまくやってくれていると信じたいものですが.


脱線.実際,老父ダカーがこれ見よがしに外遊に出てしまうくらいは やってみせても罰は当たらないでしょう.
「いや,『やめた』って言うからさ,もう別の予定入れちゃったよ.悪く思わないでね♪」とかね.
向こうが外交部長官を出して来る時は こちらは敢えて一格下の外務副大臣に応対させるくらいでよい.


さて,ここ数日来あちこちで引用されているのを見掛けた産経の記事から(註:太字は私がつけたもの).




【ソウル=黒田勝弘】小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題で韓国に冷静さが出ている。大統領官邸は年末の定期首脳会談について「再検討も」といい、外交通商省も外相の訪日計画延期の姿勢を明らかにしているが、北朝鮮をめぐる六カ国協議など「他の外交案件とは分けて日本との協力関係はこれまで通り維持する」(潘基文外相)方針を確認している。

                   ◇

 世論も比較的静かで、反日デモなどはほとんど見られない。対日外交ではいつも強硬論で世論をあおるマスコミも冷静な議論が目立つ。
 反日では常に足並みをそろえる新聞論調も今回、最有力紙の朝鮮日報が社説では取り上げなかったほか、韓国日報の社説は「A級戦犯問題は、植民地支配ではない戦争と直結した問題だ」として「韓国は靖国問題では中国に比べ発言権が落ちる」と述べている。
 靖国問題で韓国は中国とは歴史的に立場が異なるはずという、事実を踏まえた“正論”が韓国マスコミに登場したのは初めてといっていい。
 この社説は「政府間の関係冷却とは別に両国民の交流は活発だ。したがって関係冷却化に心理的な不都合さや経済的負担を感じる声も少なくない。国民に配慮した外交が求められる。無理して強硬路線にこだわるべきではない」と主張している。
 また「過剰反応する必要はない」とし、小泉首相に対し「(靖国参拝と同じように)対韓ビザ免除や自由貿易協定締結などでも政治的決断力を」(中央日報)という注文のつけ方もある。
 こうした比較的静かな対応の背景には、韓国世論の“靖国疲れ”ないし“小泉疲れ”といった心理がある(日韓関係筋)。
 韓国では一般国民はもともと靖国問題にはそれほど関心は強くない。また慰霊行為としての靖国参拝にも本音としてはそれほど拒否感はない。したがってマスコミや政府が扇動的に非難を展開しない限り反日が盛り上がることはない。
 小泉首相の場合、批判・非難を覚悟で公約として年一回の参拝を実行し続けてきた。今回は五回目である。いくら反対や抗議をしてもいわばどうしようもないという結果になっているからだ。
 しかも日本の首相が日本で靖国神社に参拝したからといって、韓国に何か現実的な被害や損害があるわけではない。その結果、「(靖国参拝は)日本にとってもプラスにならないだけでなく国際的孤立を招くだろう」(大統領スポークスマン)というように「日本のことを考えてやっているのだ」といったポーズになっている。
 したがってマスコミなどにはこの問題で批判疲れというか、ある種の“徒労感”が感じられる。
 一般国民にも「神社」というきわめて日本的なモノにかかわる問題なためどこか「日本の国内問題」として距離感が出ているようにみえる。(10/24)



先日戴いたコメントにも「マッチポンプ」の話がちょっと出ていましたが,
支那や朝鮮の反日バカ騒ぎなども
もともと燃料投下しているのは日本のサヨクジャーナリズムおよび言論人であることは
今更説明の必要も無いでしょう.
上の記事に見るような韓国の場合やら,
当局が反日デモの暴徒化を必死に抑えているらしい支那の場合やらを見るに,
今回は彼らのご注進もイマイチ不発に終わったわけです.いい傾向だ.


日本語版で読める中央日報や,そもそも社説で取り上げていない朝鮮日報のことは措いて,
もうひとつ例に挙げられている韓国日報の社説というのを探してみました.
参拝当日の夕方に既にwebに上がって来ていますね
(註:韓国の新聞社のサイトでは,社説も朝刊に載る前の日の夕方のうちにwebで読めることはよくある).
大した長さでもないので久々に全訳(註:これも太字は私がつけたもの).



神社参拝,息の長い対応が求められる ---韓国日報 社説 10/17 17:45


小泉純一郎・日本総理の靖國神社参拝をめぐって青瓦台が直ちに対決姿勢強調に出た.
再三にわたり原則を確認済みのシャトル首脳会談は勿論,
アジア太平洋経済協力会議(原文註:APEC)首脳会談での両国間首脳会談(訳註:重複ママ)まで
再検討する構えだ.


6月の首脳会談で盧武鉉大統領が参拝中断を求めているので,
青瓦台が対応しないというわけに行かなかったのだろう.
即時の断乎たる対応は,一部で昂ぶっている国民感情にも合致する.
しかし,太く長くを旨とする外交の常識とは距離がある.


勿論,火種を撒いたのは小泉総理だ.しかし,
小泉総理が6月の首脳会談で既に(訳註:韓国側による参拝中止要求への,だろう)
無言の拒否をしているという点で,
今更予想外の状況と言うのもどうかと思う.
小泉総理なりに苦心した跡も見られる.
8月の代わりに秋の例大祭の時期を選んで政治色を薄め,
個人的参拝の形式を取って違憲論争を避けた.


このことを「単なるその場しのぎ」と見るべきではない.
韓国よりもこの問題に敏感であらざるを得ない中国の態度を
横目に見てみるのも役に立つ.
韓国は靖國問題においては中国に比べて発言権が劣る


核心であるA級戦犯の問題は,植民地支配ではなく戦争に直結している.
ましてや「請求権」まで放棄して日本に道徳的負担を負わせた中国だ.
その中国が4年前,参拝日を8月15日から8月13日に移したことを部分的に評価している.
国民は興奮しても政府が興奮してはならないという常識を貫く為の自己合理化だった.


政府間の関係冷え込みとは異なり,韓日両国民の交流は活発だ.
それだけに関係冷却に心理的な具合の悪さや経済的な負担を感じる向きも少なくない.
外交に於いて,国益の実体たる国民に対する考慮ほど優先すべきものは無い.
一連の対日政策の足場に対する疑いも払拭されていない今,
無理をして強硬路線に固執すべきではない.





中身を見ますと,
前半および結びの一段落は要するに「靖國に目くじら立てて外交上の実利を見失うな」というだけの話.
後半は「支那が予想外に対日非難のトーンを抑えているので,
韓国だけが突出して 万一あとで梯子を外された格好になったら大変」
だと心配しているだけ.


上の産経の記事で黒田氏がわざわざ鍵括弧付きで言及しておられる所の「正論」というのは,
記事中にも引用されている太字部のことでしょう.
「では支那には靖國に関して一体どれだけの『発言権』があるというのか」
とか野暮な事は此処では言いっこ無し.
ここで重要なのは以下の2点でしょう:


  1. 日韓併合および大東亜戦争という丸っきり次元の異なる2つの論点を
    所謂「日帝36年」で十把一絡げにしがちな韓国メディアには珍しく,
    靖國は前者とは結び付かないことをハッキリ認識しているらしい点.

  2. それを踏まえた上で敢えて「発言権」の面で支那に劣ると明言している以上,
    この社説は韓国を「戦争の被害国」と捉える史観を婉曲にではあれ否定していることになる,という点.



こういう発言が韓国メディアの中から出て来ることは,
今後の日韓関係の進展を占う上で,
上の社説子自身もおそらく予期していないであろう程の大きな意味を持つことになり得ます.
韓国が「未来指向」の日韓関係の前提としている所の「歴史認識の共有」──ありていに言えば
韓国人の被害者史観の日本への一方的かつ全面的な押し付け──が,
これによってその正当性を失うことになりますから.


もっとも,だからといって韓国政府の対日態度が直ちに改まるなどということは
到底望むべくも無いわけで,
日本としては 前にも少し書いたように
韓国政府による韓国国内向け反日キャンペーンにいちいち目くじら立てること無く
(但し「特定アジア」以外の第三国に向けては逆に日本の立場を今までの何倍も強くアピールする必要があるが),
寧ろ好き放題やらせて空振りさせる方向で行くのが良いように思えます.



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by xrxkx | 2005-10-26 12:42 | 時事ネタ一般
昨日読んで一番笑った記事

靖國周りの小ネタというか おまけ.
もともと当blogでは取り上げたくなかったネタですが,
最近「Irregular Expression」で叩いている某革命ごっこ屋の件.
「Irregular...」は私がここをお休みしている間も結構マメに読んでいたblogの一つで,
郵政絡みの記事は正直言って手放しで納得はしかねる部分も少なくなかったのですが,
今回の件はネタがネタだけに笑って読めます.
それにしても,今どき


上告せずに判決を確定させたということは、政府が首相の靖国参拝を違憲であると認めたことに他ならない


なんて真顔で言う人,いるのだな.今のところ

  1. 大阪高裁の靖国違憲判決に関して - 法曹界の人間は口を開け

  2. 「世に倦む日日」の詭弁・デタラメ観察


あたりまで話が進んでいるようですので御参考に.
…というか実際そんな話は私としては「とうに勝負あった」と思っているので どうでも良くて,
笑ったのは昨日読んだ上の▲の

私は法曹界の人間でもなく憲法学の専門家でもない。他に大阪高裁の違憲判決を支持する言論がネット上にないので、ネット右翼の下劣な誹謗中傷攻撃を一身で引き受ける大役を偶然に拝命したわけだが、本来なら、こことかここの人間がブログ上で今度の高裁判決の司法解説を引き受けて、ネット右翼の無知蒙昧を諭し、最低限の法律知識を啓蒙してやるべきなのだろう。…


のくだり.さっそく1番目の「ここ」を見てみたら こんなのが:

自分の立場が正しいと思うなら、最高裁で判断を仰ぐのが筋ではないでしょうか?




最高裁で判断を仰ぐのが筋ですよね (゚Д゚


そうですよね (゚Д゚


──大阪高裁の件もね ( ´ー`)y-~



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by xrxkx | 2005-10-25 13:53 | 時事ネタ一般
【北核】で それ,また費用は日本持ちですか


昨日から気になっているニュースがひとつ.


イランや北朝鮮など核開発疑惑のある国に対し,核開発放棄の見返りとしてIAEA加盟国(日本を含む)が核燃料を提供



日本では六ヶ所村のウラン濃縮体勢を増強

→燃料棒への加工までを国内で

→それをIAEAを通じて北朝鮮などに提供



みたいなのを 昨24日 朝8時台のNHKラジオ第1で聴きました.
IAEA側から要請があって日本政府としては検討中とか言っていたかな(←この辺うろ覚え).
webで確認したいのだけれど,
今日になってもそれらしいニュースが何処にも上がって来ないのはどういうわけかしら.

# どなたか それらしいおソースをお持ちでしたら是非とも御一報を.



関連しているらしいのとしては,その2日前の22日にこんなニュースが:



【ソウル堀山明子】北朝鮮を訪問したリチャードソン米ニューメキシコ州知事は22日、ソウルで記者会見し、北朝鮮が求める新たな軽水炉について、米国をはじめとする6カ国協議参加国が運営管理する方法を提起したことを明らかにした。リチャードソン知事は「北朝鮮は軽水炉問題で柔軟な姿勢を示している」と評価した。
 リチャードソン知事に同行した訪朝団関係者によると、北朝鮮当局者は会談で「6カ国協議参加国は核燃料棒の最初と最後の段階で関与できる」と述べ、6カ国協議参加国が軽水炉を提供すれば、原子炉を稼働した後の使用済み核燃料棒の抽出と搬出にも関与できるとの構想を示唆した。また、軽水炉の管理方法についても「米国など第三者に任せ、その管理下で北朝鮮側が関与する」との案も示唆したという。
(毎日新聞) - 10月22日20時43分更新



このリチャードソンというのがまたよく分からん人なのですが,
彼が具体的に平壌で何をどの辺まで話して来たのかはさておき,
9月の6者協議の頃からしばしば取り沙汰されていた「KEDOに替わる新しい枠組み」というのが
どうもこれのことらしい.



私が聴いた上述のNHKニュースというのは,要は
「いつの間にか日本がそれに参加することになっている」ということらしい.
例によって筋書きは日本の頭越しに出来上がってしまって,ジャップは黙って金だけ出してろ,と.
だから6者協議なんかさっさと降りてしまえというのに.
あれについては積極的にコミットするよりも一定の距離を置いたほうが日本にとってはカードにし易いと思うぞ.


追記:この辺も関連しそう:



【ソウル22日時事】北朝鮮を訪問した米国のリチャードソン・ニューメキシコ州知事(元国連大使)は22日、ソウルで記者会見した。同知事は、北朝鮮当局が軽水炉提供問題について「燃料サイクルの初期および最終段階で6カ国協議参加国の関与を受け入れる意思がある」と表明したと語った。これは北朝鮮側が、軽水炉の稼働で生じる使用済み燃料棒の国外での再処理を容認する立場を示唆したと解釈できる。 
(時事通信) - 10月22日13時1分更新



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by xrxkx | 2005-10-25 12:14 | 時事ネタ一般
韓国国内親北言論の 日本にとっての利用価値について (2/2)


承前.さる10/17の小泉首相の靖國参拝にあたっての韓国国内の反発が
「竹島の日」騒動当時の狂乱ぶりに比べたら拍子抜けしてしまうほど少なかったのは,
当然ながらこうした国内のゴタゴタを受けてのことでしょう.



そういえば,このことを裏付けるような記事が,
前回も引用させて頂いた 韓国を心から愛するハンサムで紳士的なkimuraお兄さんのところに
10/17付で上がって来ていました
17日といえば靖國参拝の当日ですね.誰かと違って仕事速いなぁT-T



ともあれ
朝鮮日報の記事に読者がつけたコメント」
の部分に注目して戴きたいのですが,要するに


よその国のやることにケチつけてる暇があったら国内をもうちょっとちゃんとしろ

という意見がちらほら出て来始めている,と.
この記事は朝鮮日報のものなので,
当然ながら読者の多くは姜禎求氏のような「アカ教授」の存在もさることながら法務部長官の指揮権発動にも否定的,
国保法存廃論議に於いては存続派ですから,
上のような意見が出て来るのは分からなくはないのですが,
それにしても靖國絡みで韓国人が自国政府の対日外交を「内政干渉」などと呼ぶこと自体,
一昔前には考えられなかった事です.



補遺.上の朝鮮日報の記事,アップされたのが17日の午後2時38分,最後のコメントが付いたのが翌18日の夜9時22分.
その間 丸1日ちょっと. コメント総数43個.
この手の新聞社のサイトでは1つの記事に付くコメントが1000に及ぶことも珍しくないことを考えると,
「小泉首相の靖國参拝に対する青瓦台の対応」が如何に読者の関心を集めていないかが分かります.



真の日韓友好を夢見る国際平和の使徒(←そこまでは本人も言ってない:D)・kimuraお兄さん的には,
上のような現象を日韓関係の改善の兆しとして肯定的に評価しているようです.曰く,


…昔ならば、日本も国内の左より言論の圧力もあり、単に「配慮」して「謝罪」していたかも知れないが、
近年は日本の立場を説明し理解を求めるように、徐々にではあるが変わってきている。

ただひたすらに低姿勢でいた頃よりも、少しずつではあるが日本の立場を理解する者も現れるようになり、
関係は改善されてきたのではないだろうか。…

…だとよいのだけれど(笑),
何せ相手は日本憎しで焼身自殺は図るわ漢江に身投げはするわの大騒ぎを繰り広げる国民でもあり,
なおかつ ひどく熱しやすく冷めやすい国民性の持ち主でもありますので,
上のような現象が対日理解の兆しといえるかどうかについては私はもう暫く判断を留保.←ずるい:D



ありていに言えば,今回の韓国に於ける対日非難の盛り上がらなさは,
対日関係よりも対北関係のほうが韓国人にとっては重大な関心事であるが故の現象にすぎないと見ておいたほうがよいように思えます
(無理も無いでしょう.何しろ親米か親北かに依らず「統一は民族の悲願」ですから).
ここで寧ろ注目すべきは,
これまで韓国政府が何かにつけて用いて来た「国内でゴタゴタが起きた時は対日非難に限るニダ」式の反日マジックが,
こと対北関係に関する限りそろそろ賞味期限を迎えつつあるらしいという点でしょう.
以前書いたように,
親米であれ親北であれ反日が彼ら韓国人の最大公約数であることに変わりは無いのですが,
その一手ばかりで取り繕い切れないほどに 対北関係をめぐる国内の意見対立は深刻化しつつあるということです.


---



さて,昨今の韓国に於ける親北言論の横行を 親米派韓国人が「国家存立の危機」とか何とか憂慮するのは分かりますが,
日本に於いてまで 少なからぬ大手メディアや個人サイトが同様の懸念を持っているらしいのは 一体どうしたわけでしょう.
やはり「親米=こっちの陣営,親北=あっちの陣営」論の為せる業なのでしょうか.
私から見れば奇妙としか言いようがありません.


かつて韓国が今よりもっとアメリカにとって都合のよい国だった頃,
彼らが日本に対しても同様に都合のよい国であったことが一度でもあったかどうか.


逆に彼らの対北接近が日本にとって脅威となり得る可能性がどれだけあるか.
例えば「核を持った統一朝鮮」などというシナリオは,
韓国人のアタマの中では十分に国家の未来像として成立するのかも知れませんが,
私たち日本人にとっては笑いのネタです.



日本が従来の惰弱な対韓外交から脱するにあたり,
対北路線対立により韓国の国論が真っ二つに割れている状態というのは寧ろ極めて好都合であるように
私には思えます.
このことは日本の対韓外交の戦術を考える上での一つのヒントを与えてくれます.
勿論 今年夏のシンプン号事件などのような 何が何でも断乎たる対応が必要な場合は別ですが,
そうでない場合には
韓国側から見て手応えの無い「暖簾に腕押し」的な態度に徹したほうが得だということです.



その上,韓国人はただでさえ他者との優劣を論じるのが三度の飯より好きな国民です.
そのことは 例えば昨年11月の新潟地震の折の天皇報道に接した韓国人の態度を見ても分かります.
外交面に於いてであれ内政面に於いてであれ,日本が何かポイントを挙げるたびに
韓国では「それに引き換えウリナラは」論が必ず出て来ます.政府批判が起こります.
政権の支持率が下がっても,頼みの綱の反日マジックが今までのようには効かない.
対外的に強く出られない.



日本にとっては自分の手を汚さず,韓国政府が勝手に弱体化してくれるのですから,
こういう機会を捉えては韓国人同士を常時共食いさせておく方策を本気で考えない手は無いでしょう.
韓国国内に於ける親北言論などは寧ろ日本が陰で後押ししてやってもよいくらいです.



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by xrxkx | 2005-10-21 18:15 | 時事ネタ一般