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【黄禹錫】やはりこれも「死なばもろとも」ということかなぁ

ソウル大の調査委が昨日13時30分頃にここまでの経過報告をすると言っていた筈なのですが,これまでのところ それらしいものは特に上がって来ていません.
明22日に予定されていた正式な中間発表のほうも結局23日以降に延期された由.


ですので,先に気になるヤツを1本片付けてしまいます.
昨夜7時頃に流れ始めた記事.




(原文)入力:2005.12.20 19:08 16' / 修正 2005.12.21 11:51 16'


米・ピッツバーグ大のジェラルド・シャッテン教授が さる9月,ソウル大の黄禹錫教授に20万米ドル(原文註:約2億ウォン)の資金を要求していたことが確認された.


ソウル大関係者は,シャッテン教授の要求した資金の性格について「シャッテン教授が幹細胞ハブをどうやってビジネス的に発展させて行くかに関するメールを送り,
その末尾に20万ドルの細部内訳の記載された文書を添付していた」と述べた.


これに関連して,黄教授はさる6月,本紙とのインタビューで
「10個のチームからなる我々の研究チームには,海外共同研究チームも含まれている.
最近20万ドルを海外研究チームに研究費として送金した」
と述べている.


このことから推測すれば,6月に黄教授から20万ドルの研究費を受け取った「海外研究チーム」が,
9月に再度20万ドルを要求したシャッテン教授と一致した場合,
黄教授がシャッテン強雨教授に定期的に巨額の研究史遠近支援金を提供していたこととなり注目される.


特に,25名にのぼる2005年Science論文の著者中,シャッテン教授が論文の「第1著者(原文註:黄禹錫教授)」「第2著者(原文註:盧聖一(の・そんいる)ミズメディ病院理事長)に続いて最も重要な著者の一人である「交信著者(原文註:Corresponding author)」であることを考えると,この支援金がこのことに関連があるのかどうかが注目される.


20日に本紙が単独入手した資料によれば,シャッテン教授は黄教授に「20万ドルを支給せよ」と要請した.
20万ドルは大きく分けて
△シャッテン本人の取り分 7万9858ドルと カルヴィン・シマリー(原文註:Calvin Simerly)博士,ローラ・ヒューウィットソン(原文註:Laura Hewitson)博士ら3名の人件費 計15万2451ドル
△シャッテンら3人の航空費 1万5000ドル
△各種機材・資材費用および広報費 3万2549ドル など.


シャッテンはこの代金請求書の中で,
自分たちの人件費を要求する根拠として「プロジェクト共同研究(原文註:effort on proj.)」と明示しており,幹細胞関連研究進行または自らの名声を韓国に提供することの代価として黄教授から資金支援を受けていたのではないかという疑惑が起きている.



他紙でもあちこちで報じていましたが,おソースは全て上の朝鮮日報の記事のようです.
ちなみに,先ほど確認してみたところでは 同紙の日本語版サイトには記事が上がって来ておらず,
また英語の記事については Googleニュースで探してみた限りでは同じく朝鮮日報が
"Schatten Requested US$200,000 for 'Effort'" なる記事を2本流しており,しかもどうやら2本とも削除済みらしい.


上の記事,いろいろと胡散臭い点がありますが,一番気になるのは「誰がそのメールとやらを入手したのか」という点.
日曜日から始まっているソウル大の調査では,黄の研究室の機材はPCも含めて封印状態の筈.
上の記事では「ソウル大関係者」がそう述べたことになっていますが,朝鮮日報のトバシまたは丸っきりの捏造かも知れませんので,
差し当たりそのつもりで読んでおいた方が良さそうです.



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by xrxkx | 2005-12-21 17:21 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】ようやくインチキ科学者のクビの話になって来た件

これなどもインパクトの大きなニュースの筈なので既に日本語の報道が幾らも出ていそうですが,まぁいいや.探している暇が惜しい.





米・ピッツバーグ大は,黄禹錫・ソウル大碩座教授と2005年《Science》掲載論文を共同で書いたジェラルド・シャッテン教授を重懲戒処分する方針であることが確認された.


ピッツバーグ大の関係者の一人は19日,「シャッテン教授が黄教授と遣り取りしていた全てのEメールを確保し検討するなど,彼に対する大学研究倫理局の調査がほぼ片付いた」とし,「大学当局は既にシャッテンの誤ちが十分に明らかになったと判断し,間もなく懲戒委員会を開いて重懲戒を下す方針」であることを明らかにした.
同関係者は,「懲戒レベルは教授職剥奪である可能性が大きい」として,「大詰めで大きな変数(訳註:未知の要因による事態の変化,くらいの意)が無ければそうなるものと見込んでいる」と述べた.
彼は「大学に於けるシャッテン教授の比重は大きいとはいえ,過ちの明らかな状態でシャッテン教授を罷免しなければ大学全体の名声に傷がつくだろうと大学側は懸念している」と付け加えた.


ピッツバーグ大のシャッテン教授重懲戒の方針は,現在進行中のソウル大調査委員会の黄教授論文操作事件についての処理方針にも影響を与えるものと見られる.


シャッテン教授は,調査で「全ての論文作成及び編輯(原文註:ペーパーワーク)は私が担当し,黄教授チームは一部内容や表・写真などの研究結果をそのつどEメールで送って来た」と述べたと,この関係者は伝えた.


ピッツバーグ大は20日(原文註:現地時間),韓国から博士後課程(訳註:ポスドクのこと)で来た朴チョンヒョク博士と金ソンジョン博士を呼び,陳述を聴く予定だ.


或る韓国人科学者は,「シャッテン教授は最近画期的な研究業績を挙げているが,それでも重懲戒を行うのがアメリカ社会」だとして,「シャッテン教授が黄教授から受け取ったメールなどの証拠資料があるにも拘わらず,ソウル大が黄教授など特定人物を庇う調査を行えば,韓国科学界の信頼失墜はますます大きくなるだろう」と述べた.(ピッツバーグ / ハム・ソクチン,李グンヨン記者)



上の「或る韓国人科学者」というのはたぶんピ大の李ヒョンギのことだと思いますが,それはさておき.


シャッテンはもともと「自分は送られて来たデータの解釈や英文の校正を手伝っただけ」だと主張していた筈なのですが,
上の記事ではシャッテンが自分が2005年論文の主たる執筆者であることを認めたことになっている.
これも「ピ大の関係者」が言ったとあるだけで名前も肩書きも出て来ませんし,またぞろウリナラフィルターの為せる業である可能性も多々ありますので,
ピ大の正式発表なりアメリカの新聞なりで確認しないうちは無闇に信用できませんが,
もしもこれが本当ならミズメディの盧聖一の言っていた通りだということになります.
たびたび繰り返しているように インチキ論文疑惑に於ける目下の最大のポイントは「本物のES細胞が一つでも存在するのか/したのか」ですが,
「全部ニセモノ」派は今のところ盧聖一ただ一人であることを考えると,ピ大の方針は──もし本当ならば──意味深長.


以下は関連っぽいの:



それと,必ずしも関連ではありませんが一緒に読むと2度美味しいもの:



(以下 19:50追記)先ほど上がって来ていた世界日報の記事では,シャッテンの進退についてもう少し慎重な書き方をしていました.
いずれにせよ この辺ははっきりした事はウリナラメディアより英字紙を見たほうが良さそうです.




黄禹錫教授の幹細胞論文の真偽を調査中のピッツバーグ大は,来年初に調査を完了できるだろうと,同大学のジェーン・ダフィールド(訳註:Jane Duffield. 以前出て来た「どぴるどぅ」はコレだ)スポークスマンが19日明らかにした.


同スポークスマンはこの日,「黄教授の論文を調査中の科学的真偽性調査委員会が,来年第1週頃には調査結果を出せる見通し」だとして,「現在調査が進行中であり,内容は一切明らかに出来ない」と述べた.


同氏は「黄教授論文の交信著者であるジェラルド・シャッテン博士がどの程度責任を負うべきかについても調査がまだ終わっておらず,現時点では予測できない状況」だとしつつ「シャッテン教授の身上(訳註:進退問題のことらしい)について罷免説などありとあらゆる噂があるが速断は出来ない」と述べた.




次.ピッツバーグといえば ソウルでもそれと呼応した動きがあるようで──.




黄禹錫教授の論文を再検証しているソウル大調査委員会が,米・ピッツバーグ大と共同調査を推進中であることが分かりました.
金ソンジョン研究員についての調査が不可避なためと見られます.
シム・ジョンミン記者です.


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ソウル大がピッツバーグ大と共同調査を行う方案を有力に検討しています.


ソウル大関係者は,今回の論乱の中心人物の一人である金ソンジョン研究員を調査するにはピッツバーグ大の協力は避けられないとする結論を下したことを明らかにしました.


この関係者は,近いうちに調査委が結論を下し,ピッツバーグ大に正式に要??(ママ.おそらく協力を「要請」だろう)する計画だと述べました.


また,(訳註:ピ大に協力を要請する部分は)金ソンジョン研究員についての調査に限定するものであって,全体調査ではないことを強調しました.


しかし,たとえ金研究員についての調査に局限されるとしても,ピッツバーグ大と共同調査が行われれば 情報共有などが不可避であり,事実上 共同調査と大差ないだろうと指摘しています.


これに先立ち,Science誌もソウル大にピッツバーグ大との共同調査を既に勧めて来ており,ソウル大も「すべての可能性をオープンにし,前向きに検討している」と明らかにしています.


これに関連して,チョン・ウンチャン ソウル大総長は,調査委員長に「法の許す範囲内であらゆる権限を行使し,徹底して調査を行う」よう要請したと伝えられました.


mbnニュース・シム・ジョンミンでした.



「共同調査」と言いながら「金ソンジョン限定」というのが何とも胡散臭い.
金に関する調査はピ大に任せたほうがよいと思うけれどなぁ.
こういう事をするから,前の記事の「或る韓国人科学者」の言うように「黄教授など特定人物を庇う調査」などと言われる.


上の記事にも「Scienceも前から共同調査を進めて来ていた」とあるように,
国外の研究者らにすればソウル大が密室で行う調査など信用するに値しないと見るのは当然でしょう.
ソウル大側の虫の良い方針が通るとは思い難い.


ちなみに,上で謂う所の「あらゆる権限」には,関係者の懲戒免職に関する権限も含まれるようです.
以下はあまり関連っぽくない記事ですが,懲戒について言及のあったもの.




黄禹錫教授は19日,自らの2005年と2004年のScience提出論文について科学界から各種の疑惑が提起されていることなどについて「事必帰正となるだろう」と述べた.


黄教授はこの日の夜,本紙との電話インタビューで
「論文が捏造されたと言うが,私は逃げ隠れしない.いつかは全て明らかになるだろう」
と述べた.黄教授は
「言いたいことはたくさんあるが,ソウル大調査委員会からメディアとの接触は一切するなと言われているので多くは語れない」
と述べた.黄教授は声がかすれ,非常に疲れた口ぶりだった.


ソウル大の高位関係者は19日,
「黄禹錫教授事態について,ソウル大調査委は 2005年Science論文のみならず 黄教授の過去の研究全体を無制限に検証する」
意向であると述べた.
ソウル大調査委員会はこれに関連して,黄教授チームの獣医大(訳註:獣医学部に相当)研究室を全面閉鎖するなど,
幹細胞研究を中断させた.


また,黄教授チーム中で最も早く「幹細胞は存在しない」と宣言したミズメディ病院の盧聖一(の・そんいる)理事長は,
本紙とのインタビューで「黄教授に提供した女性の卵子の総数は800個余り」だと述べた.
これは「185個の卵子で11個の幹細胞を作った」とする黄教授の主張と異なるものだ.


ソウル大の高位関係者はこの日,「調査委の調査範囲は2005年Science誌に掲載された論文から2004年のScience論文,クローン犬スナッピーなどに拡大することもあり得る」と述べた.
同氏はまた「ソウル大調査委は懲戒建議権も付与された」と説明した.


従って,調査委の活動が終わり次第,学則などに違反したと判明した教授ら研究陣に対しては,ソウル大が大量懲戒措置を取ることは避けられない見通しだ.


ソウル大調査委は今後,2005年のScience論文の真偽→黄教授チームの2004年Science論文→さる8月に公開された体細胞クローン犬「スナッピー」→1999年に誕生したクローン乳牛「よんろんい」の順で調査を進める方針であることが分かった.


一方,盧聖一・ミズメディ病院理事長は「2003年中盤から2005年2月までに黄教授チームに880個の卵子を提供した」ことを明らかにした.


このうち2004年末までは卵子寄贈者に補償金を支払って手に入れた卵子で,生命倫理法の施行された2005年1月1日からは純粋寄贈者の卵子であると盧理事長は説明した.


盧理事長は「黄教授チームがハンナ産婦人科などから提供を受けた200個余りの卵子まで合わせれば 1000個余りの卵子を使用したにも拘わらず,
患者合わせ型幹細胞を作った実績が低調なのは,現在の技術レベルでは幹細胞の実用化にはまだまだ遠いということだと思われる」と述べた.



「逃げも隠れもしない」については「へぇそうですかw」で済ませます.
あと「卵子の個数云々」についても既に日本語記事が幾つも出ているでしょうからスルー.
ともあれこの辺はどうも盧聖一の言っていることのほうが黄の言うことよりは数段事実に近いらしい.



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by xrxkx | 2005-12-20 18:55 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】ウソツク大先生自身の次にクサイ奴が逃げた


今まで何度かご紹介していますが,以下の記事に登場する朴基栄(ぱく・きよん)というのは,
例の《PD手帳「脅迫取材」の件で盧武鉉に「誇張報告」をした大統領補佐官》のことです.
「誇張報告」疑惑が持ち上がった直後から(つまり「脅迫報道」の件でMBCが窮地に追い込まれる以前から)
暫くメディアの取材に応じずにいたのですが,最近また顔を出すようになりました.
詳しくは過去記事参照.


かくいう私自身 今読み返してみて気づいたのですが,上の過去記事でご紹介した11/28付オーマイでは,
朴基栄は「黄禹錫の2004年Science論文の共著者」となっていますね,2005年ではなく.
(12/15に撤回発表があったのが2005年論文,此処数日来「重複写真」などインチキ疑惑が新たに持ち上がっているのが2004年論文です.念の為)
いま何故かScienceのサイトに繋がらないので,あとで2004年論文の方も現物を探して確かめます.



12/22追記.2004年論文というのはどうやらこれのこと:




Woo Suk Hwang, Young June Ryu, Jong Hyuk Park, Eul Soon Park, Eu Gene Lee, Ja Min Koo, Hyun Yong Jeon, Byeong Chun Lee, Sung Keun Kang, Sun Jong Kim, Curie Ahn, Jung Hye Hwang, Ky Young Park, Jose B. Cibelli, and Shin Yong Moon

Science 12 March 2004 303: 1669-1674; published online 12 February 2004 [DOI: 10.1126/science.1094515] (in Reports)


どうでもいいけれど「朴」を「Park」って綴るのやめてほしいなぁ.気持ち悪い.文化観光部だかの公示したアルファベット標記通りに「Bak Giyeong」「Hwang Useok」って書けばいいのに.
あと姜成根や安圭里の名前も見えますが,「あんぎゅり」の「Curie Ahn」には笑ってしまった.



【ES細胞真偽問題】朴補佐官「黄教授が責任を負わねば」 (朝鮮日報 12/20 16:13)


「黄教授は論文(ねつ造)の責任を負わなければならない」

「少なくとも当時は黄教授を信じていたので疑わなかった」

「ウリは騙されていたニダ」「ウリも被害者ニダ」ですか.典型的なのが来ましたね.あ~ぁ….


上の過去記事を読み返していただければお分かりのように,
他でもないこの朴基栄こそが大統領官邸に在って黄禹錫神格化の音頭を取っていた中核人物のひとりなわけです.
おそらくは呉明(お・みょん:副総理 兼 科技部長官)なんかよりこの朴のほうが遥かに深く黄の一件にコミットしている.
それが今更「騙された」「裏切られた」で通るか,と.



呉明ついでにチト補遺.
先日の「カビでやられた」の件,黄は「当局に報告した」と言っていて 朴も「口頭で報告を受けた」と言っていたわけですが,
科技部には報告が行っていないのだそうです.
呉明は何をしていたのでしょうね.あれは単なる外野のファンか.


そもそも一介の学者の研究用サンプルの生き死になんぞをいちいち行政府に報告する異常さも さることながら,
それに輪を掛けて不審なのは,
日本で言ったら文科・経産・科技庁などではなくいきなり首相官邸に報告するのに等しい この連絡系統.
で,しかもその連絡をどうやら朴基栄が握り潰したと.




ところでちょっと気になったこと.



「昨年と今年の2回にわたり、黄教授からソウル大学(研究室)でES細胞だと見せてもらったことがある」

「しかし、それが受精卵のES細胞なのか、コピーしたES細胞なのかの区別はできなかった」

どうもこいつは体細胞クローンと受精卵クローンの区別もよく分かっていないフシがあるな….
共著者なのに….
記者の書き方がおかしいのかな….



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by xrxkx | 2005-12-20 17:00 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】あの「停電」というのも嘘かも知れない

以前ご紹介したソウル大の調査委員会による調査ですが,日曜日から始まっています.
昨日は報道がたくさん上がっていましたが,フロアは外部の人間(報道含め)が立ち入り禁止,機材は封印,といった かなり物々しい様子らしい.
「お陰で黄のところでは研究活動が事実上ストップしている」とか書いている記事もありましたが,当たり前だってば.


韓国経済TVが今朝報じていましたが明後日(12/22)に第1次調査結果発表の予定だそうですが,その前に本日午後1時半から経過発表というのをやるようです.もう少ししたら記事が続々上がって来るでしょうから随時ご紹介することに.




さて,昨日ご紹介した記事の中に 黄の研究室で「2003年秋に停電により幹細胞のコロニー100個ほどを失い云々」という黄サイドの主張が出て来ていましたが,
その件で昨夜面白いのを見つけました.




2004年《Science》論文の研究過程についての黄禹錫・ソウル大碩座教授の説明が事実と異なることが分かった.
しかし2004論文は「操作ではない」とする証言が出て来た.


黄教授は6月7日,ぐゎんふん(訳註:?)討論会で「2003年秋,停電事故により幹細胞群(原文註:コロニー)100個中2個を残して全て死んだ」と明らかにした.
このため,あちこちから「2ヵ月後の(訳註:2003年)12月初の論文作成は物理的に不可能」だとする疑惑を買った.(原文註:《ハンギョレ》19日付1面)


しかし,2004年論文に関わった或る研究員は19日,「2003年秋に停電事故が起きた記憶は無い」として,
「既に2月頃に1個の幹細胞腫を樹立し,ソウル大とミズメディ病院に分けて,論文を作成していたころまでちゃんと維持していた」
と述べた.
同研究員は「昨年9月までは,定期的に行うことになっているDNA指紋検査を通じて幹細胞腫に異常の無いことを確認できていた」として
「ソウル大調査委が2004年論文を調査するのに備えて,2週間前にミズメディ病院にある冷凍幹細胞を解かして育てている」と述べた.


これに対し,或る科学者は「黄教授が自らの論文を劇的に説明する為に有りもせぬ事まで作り出したものらしい」とし,
「自らの成果を立派に見せる為なら嘘も平気で言う彼の俳優気質がよく分かる事例では」と述べた.


この日,この研究員はまた,インターネットサイトで提起されている「2004年Science論文写真と同年《Stem Cell》に掲載されたミズメディ病院論文の写真が重複しているとする疑惑について「2つの論文に使われた幹細胞の写真は 全てミズメディ病院の受精卵細胞の写真」だと釈明した.
しかし,同氏は一部写真の位置が入れ替わっていることを認め,間もなく論文訂正を要請する計画であることを明らかにした.


生物学研究情報センター(原文註:BRIC)などで19日未明から
「2004年論文に掲載された細胞の写真の隅に残っている部分が,このStem Cellに掲載されている細胞と一致する」
として
「体細胞クローン幹細胞と受精卵幹細胞は1枚の皿で培養されないため操作されたこと」とする疑惑が飛び交った
(訳註:「皿」はスライドグラスではなく培養時に用いるシャーレのこと? コロニーの場合はシャーレ上に置いたまま撮らないと意味が無いということ?).
また,この研究員が作成した別の論文では,Science論文に掲載された体細胞幹細胞の写真がミズメディ病院の受精卵幹細胞の写真であるかのように掲載されていた事実が見つかった.


しかし,ある生命科学者は「体細胞クローン幹細胞に関する論文で,対照する実験に受精卵幹細胞を用いたという話は常識を脱している」として,
「ミズメディ病院所属研究員らの写真管理や論文作成に深刻な問題があるのでは」と述べた.



現場の人間が言うには,黄の言う「2003年秋の停電事故」なるものは無かった,
昨年秋まではちゃんと生きていたのを確認していた,と.


黄の「停電」説が本当なら,2004年論文執筆当時にはES細胞の培養し直しが間に合わなかった筈だというのが,
一昨日からBRICあたりで飛び交っている主張のようですが,
その点では こちらの現場の人間の説の方が 黄の言うことよりは辻褄が合います.


面白いのは(というか よく分からないのは),黄が「停電」のことを口にしたのは最近の事ではなく,6月7日のシンポジウムか何かで既に言っているらしい点.
ということは「停電」云々は少なくとも今回急遽思いついた嘘ではないということ.
まぁ今回の疑惑が持ち上がる前から年中無休で嘘をついていただけかも知れませんが.


関連っぽいのを1本:



(15:00 もう一本追記.上とよく似たのが日本語で出ていたのを見つけた)


「ぐゎんふん(관훈)」は「寛勲」と書くらしい.人名なのか何なのか知らないけれども.まぁいいか.


それにしても「或る科学者」氏も言ってくれるなぁ.
今回の騒動に話を限っても「平気で嘘をつく」のが黄一人だとはとても思えないのですがね,私には.




補遺.というか言い訳.
今後調査が進むにつれ,こういう重箱の隅をつつくような話が増えるでしょう.
或いは読者は退屈しそうですが,
一般の韓国人たちの反応など周辺のネタについては採り上げ出したらキリがありませんので,大概は読んでもブックマークだけして捨てています.
単に「韓国社会の民度の低さ」etc.を笑えればそれでOKという方はそちらを機械翻訳でも使ってお読みになったほうが手っ取り早いかも.




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by xrxkx | 2005-12-20 12:51 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】どうやらインチキ論文は1本だけではないらしい.

今朝上がって来ていたニュース.
これまで黄疑惑のうちの「インチキデータ」といえば2005年5月のScience論文の写真およびDNAフィンガープリントを指していましたが,それ以前の論文にもインチキがあるらしいというお話です.
ただ,
この記事を書いている記者が記者です
ので話半分に読んでいただきたい,とだけお断りしておくことにして──.




黄禹錫教授の2004年論文は勿論,クローン犬・スナッピーまでもが全て操作されていた(訳註:まやかしだったの意)という疑惑までが提起され続けるなど,波紋は容易に収まらずにいる.


DCインサイドの科学ギャラれー掲示板の「ひよこ」会員は19日,2004年論文に掲載された体細胞幹細胞の写真が 金ソンジョン研究員の関わった別の論文の受精卵幹細胞の写真と重なると,関連写真をその証拠として添えた.


特に,ステムセルジ(訳註:「"Stem Cell"誌」か)論文の著者には金研究員も含まれているという事実に 科学徒らは疑いの視線を向けている.
つまり,2005年論文に於いて金研究員が幹細胞2個をデータ操作によって11個に水増ししたとする疑惑と同様の事が 2004年論文でも行われていたのではないかとする指摘だ.


ひよこの指摘に,ネティズンらは夜通し関連意見を交わし論乱を続けた.


生物学研究情報センターのサイトであるBRICの「youn」という会員は,このことについて
「貴重な世界最初の胚芽幹細胞腫が,ミズメディ病院の受精卵幹細胞と一皿に置かれたままで写真を撮られたというのは常識では考え難い」
とし,操作の可能性に焦点を当てた(訳註:「皿」とは標本を乗せるスライドグラスか何かを指すらしい).


つまり,2つの写真が重なるには,
黄教授の体細胞核置換胚芽幹細胞とミズメディ研究所(ママ)の受精卵幹細胞が同一の皿に置かれたまま写真を撮られた後,
各々別の論文に写真が掲載されなくてはならない.
このことは一般の研究室でも例を見ない常識外れの行為だ,というのが大方の見方だ.
ましてや世界的な研究でこのような事があったとは想像し難いという指摘だ.


younは「もしも操作でないなら,皿一枚をも惜しまなければならないほど研究費の不足した研究室ですらやらない事を黄教授の研究室ではしていたということ」だとして,
「今回の写真重複は,2004年の黄教授のScience論文にも深刻な誤りがあり得るという強い疑惑を提示している」と説明した.


BRICの別の会員らは,写真論乱と併せて 2004年論文のDNA指紋グラフの操作の可能性も提起している.
DNA指紋グラフはピラミッド状に上に行くほど幅が狭くなっていなくてはならないのに
操作された痕跡があるというもの.
(訳註:2005年論文のDNAフィンガープリントはNMRのスペクトルだったが,2004年のは電気泳動もしくはクロマトグラフィのような別の方法によるもの?)


また2004年論文の日付も疑いの対象となっている.
黄教授の説明通りならば,黄教授チームは2003年秋に停電により幹細胞100塊あまり(訳註:「塊」はおそらく培養後に形成されるコロニーを数える単位)が死んでから2ヶ月しか経っていないにも拘らず,12月になって幹細胞腫を確立し,DNA分析を済ませ,論文を完成し,同月9日に掲載申し込みを行っている.
このことは,胚芽が作られ本物の幹細胞になるまでには3ヶ月は掛かるという専門家らの主張に反するものであり,論乱を一層増幅させている.


一方,クローン研究家のロバート・れんじょ(訳註:綴り不詳)博士は讀賣新聞とのインタビューで,
犬クローニングに関する黄教授の論文にも少なくとも3~4個の疑惑があるとする証拠を持っていることを明らかにし,
疑惑を拡散させている.
(国民日報 クッキーニュース 金サンギ記者)



讀賣が出て来ていますので,クローン犬の一件については日本国内でもおっつけ報道が出るでしょう(16:45追記:讀賣の記事を見つけたので追加.「れんじょ」は「ランザ」か…w).



13:19追記:
上の記事だけ読むと何だかDCの連中が新たに不審な点を見つけたかのように読んでしまいそうですが,
「2004年論文疑惑」はどうやら韓国人が最初に言い出したものではないらしく,
既にアメリカのサイト "NewScientist.com" が12/14付の記事 "Stem-cell pioneer’s findings in doubt" の中で提起していたもののようです.
同記事の最後の方に


Some specialists also have questions about the DNA fingerprint data in a 2004 report from Hwang’s group on the first ever cloned human ESCs (Science, vol 303, p 1669). Mike West, CEO of Advanced Cell Technology, notes that some peaks “tilt” oddly. Irregularities can occur as an artefact of image processing, and Johnson says the plots show signs of being rescaled from the original data. ...



とあるのがどうやら上の記事で謂うのと同じ論文のことと思われます.


あと,既にScienceが上の2004年論文の件でも検証を行う意向を示したという記事,
何と一昨日の毎日の夕刊に載っていました.見落としていたな,これ.



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by xrxkx | 2005-12-19 12:49 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】ウソツク大先生,弟子にも嘘をつかせるの巻

(承前)で,その金ソンジョンの話.
「MBCに脅迫されてあらぬ事を喋ってしまったニダ」に続いて,今度は「YTNとのインタビューでは黄教授の書いた筋書き通りに喋ったニダ」と.
小学生かコイツは.





(ピッツバーグ=聯合ニュース)李ギチャン特派員 =
MBC PD手帳に所謂「重大発言」を行った当事者の金ソンジョン・ピッツバーグ大研究員は16日(原文註:現地時間),
自らのインタビューについての釈明Eメールを送るに至った経緯に関連して,
「黄禹錫(ほゎん・うそく)教授が内容を(訳註:金に)吹き込み,それをそのままメールで送れと仰った」と明らかにした.


金研究員は「当時(訳註:PD手帳のインタビューに応じた時)の状況は見方によって脅しだともそうでないとも取れると思うが,
私としてはメディアとのインタビューは初めてだった上に,
その時聞いた話が途方もなく衝撃的だったため脅しと感じたのは事実」だとして このように述べた.



同氏はこれまでに,
PD手帳チームとのインタビューで2番・3番の幹細胞の写真を11枚に水増しした事実を打ち明けた上で,
「脅しを受けていた状況のもとで取り乱して言ったこと」だとする内容の釈明のEメールを送った事実が,
メディアなどに公開されている.


金研究員は,Eメールを送るに至った経緯についての質問には口を固く閉ざしたままで回答をしなかったが,
横にいた夫人が「全てありのままに話すべきだ」として,
「黄教授が電話でEメールの内容を吹き込み,それをそのまま書き写してソウルに送った」と説明した.


同氏はまた,YTNインタビューに関連して,
「11月30日,安圭里(あん・ぎゅり)教授がセルライン確立の過程も見てくれて(訳註:?),
急ぎの話があるからソウルにちょっと顔を出してもらえないかと訊いて来たが,
体の具合が良くない状況なのでどうしても必要なら(訳註:逆に安がピッツバーグに,だろう)いらして貰えないかと言った」
として,
「初めはステムセル(訳註:=幹細胞)ハブのチーム長と一緒にいらっしゃると聞いていたのだが,後になってYTNの記者が同行するのだと知った」
と述べた.


同氏はピッツバーグ市内の或るホテルでインタビューが行われたと語ったが,
YTNの記者がインタビューを直接撮影したのかどうかについては「明かすわけに行かない」と述べた.


これに対しYTNの幹部の一人は
「当時出張に行っていた取材記者は1人だったので,使い慣れた6mmカムコーダを用いて会見と撮影を同時に進行した」として,
「必要なら(訳註:インタビューの録画を,だろう)お見せすることも出来るが,
何故(訳註:今回の金発言のような,だろう)突拍子も無い話が出て来るのか分からない」と述べた.


金研究員は続けて,
自分はPD手帳とのインタビューでは幹細胞の写真2枚を11枚に増やした事実をより詳しく説明したのに比べ,
YTNインタビューでは多少大雑把に述べたに過ぎない,と釈明した.



上で言う「YTNとのインタビュー」というのは,さる12/04にYTNが「PD手帳『脅迫取材』」を報じた折のものでしょう.
かれこれ半月も前の事になりますので ざっと振り返っておきますと,
ウソツク大先生が「売買卵子使用」「研究員による卵子『寄贈』」の事実を認める11/24謝罪記者会見を行って以来,
ノーベル賞熱に浮かれる輿論によるバッシングを受けながらも黄禹錫擁護派メディアとどうにか互角の勝負をしていたMBCが,
12/03~12/04のYTNの反撃報道で「脅迫取材」を暴露されたのを境に 一転して四面楚歌の状態に追い込まれたのでした.



その辺の経緯については詳しくは過去記事をご覧いただくとして,
この金の発言に関する部分だけを抜き出すと,
まずPD手帳スタッフの取材日誌にある


10月20日: 米・ピッツバーグで,2005年のScience論文の共著者である研究員Kさんに会う.自らの身元を保護してくれるかと 三度念を押した後に,2005年の論文についての重大な証言.

というのが例の「写真を増やせと言われた」発言のこと.
その内容がPD手帳の11/22放映「黄禹錫神話の卵子疑惑」編で──どれだけ詳しくかは分かりませんが──流れた.
それまで専ら「売買卵子使用」「研究員の卵子『寄贈』」に限られていた黄疑惑に,「論文そのものがインチキ」という第3の要素が加わったのは ここからです.


12/04のYTN報道というのは,一言で言うなら上の金証言の内容を「MBCによる脅迫取材によるもの」だとするもの.
その中で金は曾ての自らのMBCインタビューに関して
「あの時は『論文は虚偽だと判明した』だの『黄教授が検察に拘束される』だのと言われて気が動顛していたせいで あらぬ事を言った」
として発言を事実上撤回.
これを境に,それまで黄一派の倫理問題を追及する側だったMBCが逆に「取材倫理」を問われる側に回ったのでした.


で,やっと上に引用した記事の話になりますが,
その12/04の金の「どうかしていたニダ発言」は実は黄禹錫がシナリオまで書いてやったものであり,
金は教えられたシナリオ通りにYTNに喋ったのだ,と.
ウソツク大先生,愛弟子に嘘のつき方まで直々に指南して下さっていますよ.


もっとも,その後「写真水増しは黄の直接の指示によるものだった」ことを黄自身が白状することになった(12/16記者会見)のは皆様御存知の通り.
これで論文にインチキデータが使われたことは確定.
論文の信憑性に関する限り,残っている問題は「本物のES細胞が1つでもあるのか/あったのか」という部分だけです.
黄本人は「冷凍保存してあるやつを回答して培養中ニダ」「10日後には白黒はっきりするニダ」と仰せの由.
10日で出来る事を何故「ES細胞がカビにやられた」直後にやらなかったのやら.
この「10日」の間に大先生がまたまた強烈なネタを仕込んで下さることを期待したいものです.


それから,上の記事中に今月頭の安圭里のアメリカ行きの経緯が出て来ますが,
ここでも安が金を韓国に呼び戻そうとしていたのですね.
おおかた韓国国内では今後も「技術流出が憂慮されるニダ」の一点張りでしょうが,
これで本当に韓国に帰っていたら,金さん今頃どうなっていたやら.
早くアメリカの永住権を取ったほうが身の為だと思うぞ.
アメリカ人にすればいい迷惑でしょうが.


ついでですが,
12/04のYTN報道の信憑性をいっぺんに覆すような記事を 他ならぬ聯合ニュース(YTNと同じく聯合通信の系列)が悪びれもせずに流すというのが面白い.
或いは聯合にすれば「ウリが嘘をついたわけじゃないニダ」「黄教授が金研究員に嘘をつかせたニダ」という予防線のつもりなのかも知れません.
もしそうなら いつもの《危なくなると自分だけいい子になりたがる朝鮮人の習性》を私たちはまた1つ目撃しているというだけの話であって大笑いなのですが.



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by xrxkx | 2005-12-18 02:59 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】「幹細胞は無い」のを政府は百も承知だった?

昨日ご紹介した黄の記者会見中,


「最初に作った幹細胞が汚染された事実は1月初に政府に報告もしている」

という言及がありました.
それに対する政府側の見解が今日になって出ています.
PD手帳取材班の「脅迫取材」について盧武鉉に「誇張報告」を行ったことで知られる,例の科学技術補佐官・朴基栄が久々にメディアに登場しました.




青瓦台(訳註:ちょんわで.大統領官邸のこと)は,黄禹錫教授が16日に記者会見を通じて「さる1月,幹細胞毀損の事実を当局に報告した」と明らかにしたことに関連し,「当時 口頭で通報を受けていた」ことを明らかにした.


朴基栄(ぱく・きよん)情報科学技術補佐官は17日,「崔インホ・副スポークスマンを通じてこうした事実を確認し,細胞培養実験に於いて汚染はしばしば発生する事とはいえ,汚染された細胞が死んだことは極めて残念だと思った」と伝えた.


朴基栄補佐官は続けて「ソウル大の仮建物が汚染を徹底して防ぐことの出来ない施設である事を憂慮し,科技部の支援で生命工学研究堂の設立計画が既に立てられた状態だった」ことを明らかにした.


朴補佐官はまた「生命工学研究堂が完成するまでの間,使用可能な代替スペースを探すのに(訳註:青瓦台が,か?)協力しており,その後 汚染防止施設を点検の為 直接訪問した」ことを明らかにした.



「細胞が死んで残念に思った」とかいった 小学生でも言えそうな感想のことは さておき.


普通に考えて,誰もが真っ先に突っ込みたくなる所は,やはり


韓国の最高学府ともあろうものが「ノーベル賞級」の研究に無菌室ひとつ用意できないのか?

という点でしょう.
研究チームに政府要人並みの警護なんか付けている場合かと.
何しろ「犬の飼育場からカビが飛んで来て」ですから.
まさか黄やその部下が実験室で補身湯でも食ったわけではないでしょうが…ないわよね…どうかな(笑).


閑話休題.


そもそも一介の学者が自分の研究用サンプルが出来たのダメになったのという話をいちいち政府に報告するというのも気色悪い話
(むろん軍事利用可能な何かを扱っていたとか言うなら話は別ですよ)で,
こういうのを見るにつけ「韓国人に国益伸張や国威発揚は分かってもアカデミズムは分からない」と思ってしまうのですが,
これはまぁ所詮お国柄ですから日本人の知った事ではないかも知れない.
「韓国というのはそういう国なのだ」でオシマイかも知れない.


ただ,もしもこの朴の言う事が本当だとするなら,
今年1月の時点で 政府が「黄が幹細胞を持っていない状態である」ことを知りながら
今まで官民挙げての「黄禹錫神話作り」の音頭を取っていたことになるわけで,
こちらの方は看過できないでしょう.
国ぐるみの学問的詐欺ですから.



あともう一つ納得行かない点.
昨12/16の黄の記者会見では「ES細胞は冷凍保存したやつなら今もある」ということになっていました.
要はそれを1月の時点で直ちに解凍して培養し直していれば済んだ話ではないのか.


これも昨日触れた話ですが,
盧聖一の「証言」では黄が金ソンジョンに「12/27までに韓国に帰って来てES細胞の作り直しを手伝え」という脅迫まがいのお達しを出していたという.
この「作り直し」が既存のサンプルからの培養し直しなのか,或いは核移植の段階からのやり直しなのかは分かりませんが,
いずれにせよ最近になって慌てて「作り直す」というのがあまりに不自然であることに変わりはありません.


前回ご紹介した金ソンジョンの「証言」が本当だとするなら,
ES細胞の多くが「カビでダメになった」後に黄らはES細胞を作り直しており,最終的にはセルラインは「8個持っていた」のだという.
この「作り直し」がいつの事だか,またその「8個」が現存するのか,といったことが何一つ定かでないのですが.


また,PD手帳とのインタビュー中で金が語ったところによれば,
金が黄や姜成根(かん・そんぐん)から写真水増しの指示──2個のES細胞を11個に見せ掛けろ,という──を受けたのは
「ペーパーの準備をしている最中=4月頃」だったというのでした.
いま仮に黄禹錫と金ソンジョンの両者がともに本当の事を言っているとするならば,
セルライン2個を残して他が全部「カビでダメになった」のが1月,写真水増しをやったのが4月,セルライン6個を作り直して計8個になったのがその後.
で,件の論文は「本物のES細胞」が2個しかなかった時期に書かれたものだ,と.


上のように彼らの「証言」を信用するとして,彼らの立場をギリギリまで好意的に解釈したとしても,
手持ちのサンプルが最も少なかった時期に,データ捏造までしてフライングの挙に出たのは,
本当に「他の研究者らに先駆けて」という──研究者なら誰しも多かれ少なかれ持っている──功名心だけでやったことなのかどうか.


例えば,かの「重複写真」の件などは,Science側の説明によれば
「もともとの画像を(おそらくはweb版用に)より解像度の高い画像に差し替える過程で生じたミス」だということになっていました.
後から写真の差し替えが利くのだったら,それこそ冷凍保存中のサンプルを培養し直して撮影を一からやり直せばよい.
あまり感心できたやり方ではありませんが,水増しなどのでっち上げをやるよりはマシでしょう.


関連っぽいの



あとで上の金ソンジョンの件でもう1本上げます.今日中に書けるかしら.眠い.



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by xrxkx | 2005-12-18 00:08 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】金ソンジョン「ES細胞は間違いなくあったニダ」

単発ネタですがちょっと厄介げなニュースです.
例の「写真を増やせと言われた」で御馴染みの金ソンジョンが,またおかしな事を言い出したようです.
今日のお昼過ぎに流れていたもの.


この人物は相手がYTNの時とMBCの時とで言うことが大きく異なりますので要注意.
何しろ「あの時はどうかしていたニダ」とか平気で言い出しますから.




[アンカー]米・ピッツバーグ大にいる金ソンジョン研究員が,胚芽複製幹細胞は間違いなく存在したと強調しました.


金ソンジョン研究員は また,2つの幹細胞の写真を11個に増やしたのは黄禹錫(ほゎん・うそく)教授の指示で自分が直接おこなったと述べました.


ピッツバーグからチョン・ヨングン特派員の報道です.


[リポート]金ソンジョン研究員は,8個の胚芽複製幹細胞は間違いなく存在したと明らかにしました.


昨年11月に2個,その後更に4個を作って計6個となり,4個が汚染により毀損された後,更に追加で6個を作り,計8個は間違いなく存在したと説明しました.


ピッツバーグの自宅で記者らに会った金研究員は,「Science論文に11個の幹細胞が掲載されたのは,この8個以外にも黄禹錫教授が更に3個を作ったためだと聞いた」と伝えました.


金ソンジョン研究員はまた,「幹細胞写真操作論乱については,黄禹錫教授の指示で自分が直接2個を11個の写真に増やした」と明らかにしました.


論文提出当時,2番・3番の2つのセルラインしか無かったため,指示を受けて自分が直接11個として(訳註:水増し写真を)作った」とし,このことは明らかな過ちだとして責任を認めました.


幹細胞が初めから存在しなかったとする盧聖一(の・そんいる)ミズメディ病院理事長の主張に対し,「メディア報道以後繰り返し検証している以上は出て来なくてはならない筈の胚芽複製幹細胞が確認されていないために そうした疑いを持つこともあり得ると思う」と説明しました.


金研究員は,胚芽複製幹細胞が何故今頃になって卵子幹細胞と確認される理由(訳註:「~確認されたのか」の言い違えまたは誤記か)については「自分もよく分からない」と明らかにしました.


黄禹錫教授が冷凍保管された胚芽幹細胞を解かして検証すると述べたことから,「検証結果が出ればこのことについてはっきり知ることが出来るだろう」と説明しました.


金ソンジョン研究員はまた,DNA指紋論乱については「これは明らかに11個の幹細胞を示しているもので,これには疑いの余地が無い」と強調しました.




8個あったなら どうしてその8個分のデータだけで論文を書かなかったのでしょう.
まさか金が今回「間違いなく存在した」と主張し始めた8個の多くについては写真も撮ってないということ?


「汚染により毀損された」がまた出て来ましたが,この金の「証言」ではセルラインは「2個→6個→2個→8個」と推移したということ.
何だか,見るからに安圭里(あん・ぎゅり)の「犬の飼育場から飛んで来たカビにやられたニダ」発言をうまく織り込んでみました,といった感じがするのですが.
…まぁ仮にこれが全て本当だとしても「過去の如何なる時点に於いても11個も存在したことは無い」わけですから,データ捏造については新たな状況証拠が出たことになります.


一方で,その金が DNAフィンガープリントのダブリの件は全面否定しているというのが面白い.
黄一派が作ったES細胞は11個存在したことは一度も無いことは金本人も認めているのですから,
昨日ご紹介した盧聖一BOR論文の件で出て来た「別の幹細胞(ES細胞ではない)が混じった」という主張も織り込んであることなりますか.


そうやって辻褄合わせや言い訳を次から次へと考え付く才能の せめて1/10なりとも 真面目にデータを出して嘘なしの論文を書く努力に使ってくれればねぇ….



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by xrxkx | 2005-12-17 15:57 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】明日の栄光の為に今日の屈辱に耐えるニダ

標題の出典は分かる方だけ分かって下さい.
それから,珍しくコメント/TBお寄せ下さった方々,有難うございました.
原則としてお返事はしないことにしておりますが ちゃんと目は通させて頂いておりますので.


さすがに昨日-今日はチトくたびれたので,息抜きがてらあれこれフォローしてみたり.
まずは先ほどrx178さんのところで見た記事.




ネット上の頭の悪い韓国人たちの間では 例によって早くも「黄教授は日本人」説まで出ている由.
あまりに予想通りの展開に却って心和むものが.


それはともかくとして



盧大統領「ES細胞の真偽、もう少し様子見よう」

でも見守ってくれている人もちゃんといますw
それにしてもコレどうするんだろうねぇ。


盧武鉉が見守ってくれている(笑)のは,コレを切ってしまうと事はウソツク大先生だけで済まなくなるから…でしょうね.やはり.


大統領をけしかけてMBC潰しをさせようとした補佐官がいたりとか,始末しようとしたら政府内の膿から出さなくてはならなくなりそう.
あと副総理(兼 科技部長官)までが「再検証不要」論に同調していたというのもありますか.
政府を挙げてこんなことしていますし.またそれが彼らにとって特に異常な事ではないらしいのがミソというか.例えば↓コレ




科学研究に対する政府の支援は、研究室に特級のセキュリティー施設を施したり、黄教授に警護員を付けたり、研究費の大幅な増額などを決めたりして実現するものではない。大統領や首相が科学研究に傾ける関心の水準が、その程度で留まっていてはいけない。


研究グループが、もっぱら科学研究にだけ専念できるよう、海外関連学界の動向を把握して知らせたり、まかり間違えば問題化することもありうる法律的諮問に応じたり、黄教授を含めた研究グループが不必要な外部接触によってエネルギーを消耗しないようなシステムを通じて管理することこそ、政府レベルで行なうべき支援策である。




そもそも疑惑のネタがニセ論文だけだったら「国内の一介の科学者のモラルハザード」で済んだかも知れない(上のような政治レベルでのおまけ付きですが)のに,今回の黄の場合は これに更に「売買卵子を実験に使用」「部下の研究員に卵子を『寄贈』させる」が付きます.
更には卵子売買の件については保健福祉部は前々から知っていたという盧聖一証言も出ているわけですね,卵子売買が取り沙汰されるようになった初期に.


今回のインチキES細胞疑惑が結局「一部シロ」と出るか「全部クロ」と出るかで,何処から先を切り捨てるかといった対応が変わって来る筈ですから,保健福祉部あたりでは今頃ピリピリしているのでは.


ちなみにコレの件は…諦めるしかないかなぁ.
どうやら他にも似たようなのが幾つかあるようだし….




a0026107_21243952.jpg

ここらでひとつ遊び.左の写真は「何が黄教授に白旗を掲げさせたのか」という昨夜のオーマイの記事から持って来たデモ風景ですが,

【問】このデモは誰が誰に抗議しているのか,次の2者の中から正しいものを選びなさい.

(ヒント:手前のフリップ(?)には「黄博士 / 健康 / 責任を取れ」と書いてあります)


イ) これまで黄を声援して来た患者らが「騙された」「裏切られた」としてソウル大学病院前で黄に抗議している.

ロ) これまで黄を声援して来た「I Love 黄禹錫」カフェのメンバーらが,「黄教授が入院したのはPD手帳のせい」としてMBCに抗議している.


正解はです.まぁ,花を持っている時点で分かってしまうかな.
(ちなみに不正解のほうも或いはそろそろやっているかも知れません.
こんな漫画も見ました
どういう意味かは説明の必要も無いでしょう)



彼らが「黄教授頑張って」式の輿論の盛り上げに大きく寄与したことは以前も書きましたが,これなども実は先日こういうのがあって,


要するにカフェ「I Love 黄禹錫」の運営者はYTN関係者で黄とも面識があった,と.
YTNといえば例の「PD手帳潰し」の謂わばマスコミ界に於ける総元締めで,黄一派の安圭里(あん・ぎゅり)のアメリカ行きにメディアとして唯一同行するなど《体制べったり》なのは今まで何度となく触れて来た通りです.




その他 紹介し切れなかった記事




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by xrxkx | 2005-12-16 21:29 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】ウリが一晩掛かりで考えた釈明ニダ,拝聴しる!

12/12に一度「退院」が伝えられたウソツク大先生ですが,その日のうちに「再入院」し,翌13日,14日は病院から直接研究室やら農場やらに出勤しており,どうやら昨15日は病院から一歩も外に出なかった模様.
その間,もちろんメディアの質問には一切答えず.
また昨15日夜は病院側スタッフも締め出し,夫人や李柄千(い・びょんちょん)ら関係者だけが傍にいる状態で今後の対策を話し合っていたようです.


で,一夜明けた今日,黄禹錫の記者会見というのがありました.




黄禹錫・ソウル大教授は「患者合わせ型幹細胞を作ったが,ミズメディ病院の幹細胞と取り違えたらしい」と16日明らかにした.


黄教授はこの日,ソウル大獣医学部スコフィールドホールで行った記者会見でこのように述べ,「合わせ型幹細胞を作ったということは研究日誌や写真などで十分に検証できる」と強調した.


黄教授は「幹細胞を作ったが,のちに管理の粗忽さにより多くのミスがあった」として「総責任者としてお詫び申し上げ,白衣従軍(訳註:一兵卒として戦場に赴くこと)の姿勢で研究を立証したい」と述べた.


同氏は「さまざまな情況を考慮してみると,幹細胞がミズメディ病院で入れ替わったらしい」として「このことについて司法当局に迅速な捜査を丁重にお願いしたい」と述べた.


黄教授は続けて,Scineceに掲載された論文に関連しては「写真操作を認める」として「致命的なミスがあったため,共著者らの同意を得て幹細胞の真偽如何に関連して論文を撤回するよう要請した」と説明した.


黄教授は「後続論文を通じて名誉を回復したい」として「体細胞クローン分野で未発表の極めて意味のある重要な結果を得ており,著名な学術誌で審査中の論文もある」と述べた.


黄教授は併せて「胚芽幹細胞は5個あるが,これを2週間前に冷凍解除して培養しており,培養速度が極めて遅い」と付け加えた.


黄教授は「シャッテン教授も幹細胞を確認しており,最初に作った幹細胞が汚染された事実は1月初に政府に報告もしている」と述べた.



「幹細胞はちゃんとあったニダ」.
「うっかり別の幹細胞と取り違えたニダ」.
一晩考えた結果がこれですよ.


盧聖一の証言が本当なら,昨夜の段階で黄は幹細胞が「保管の過程で損なわれた」と言っていたわけです.
それだと安圭里の言う「カビにやられてダメになった」発言とも口裏を合わせ もとい,一応は符合します.
それが一晩寝て起きたら「取り違えた」に変わってしまった.
ちょうど いろんな方が例の論文の顕微鏡写真やDNAフィンガープリントをずらしたり伸び縮みさせたりしては「どれとどれが重なるかな?」とやっていたのと同様のパズルゲームを,
皮肉なことに黄自身も自分たちの過去の発言について行っているかのように見えてしまう.
もっともこちらのほうは「いじればいじるほど辻褄が合わなくなって行く」ような気がしますが,たぶん私の気のせいでしょう(笑).


ともあれ黄が自らの口で写真水増しを認める発言を行った意義は大きい.
これで金ソンジョンの「写真を増やせと言われた」発言の信憑性については完全に決着したと見てよいでしょうが,それだけに他ならぬ金の「PD手帳取材の時はどうかしていたニダ」発言が却って痛い.
余計なことを言わなければよかったのに,相手がMBCの時とYTNの時とで態度がコロコロ変わるんだから全くw



黄の結論としては「後続論文で成果を立証したい」と,どうやら引責辞職とか何とかは全く考えていない御様子ですが,立証も何も,インチキデータの件は既にクロ確定
あとは「故意か過失か」とかいった部分を残すのみで,上のように日替わり定食さながら次々に言い訳が出て来ているわけですが.



個別のデータの真偽とは別に,件の論文の「成果」──「かくかくしかじかの実験をやったらかくかくしかじかの結果が出たニダ」の部分──については,それこそ追実験一発で片付く問題でしょう.
後続論文とやらは全く必要ない.
どうしても研究職を続けたいのだったら,今後は論文一本書くたびに査読者の見ている前で追実験をやって見せることにしては如何かと.


ついでですが,シャッテンがいつの間にか「幹細胞を確認」したことになっているのも気になります.
実験は全てソウルでやっており,シャッテンの言うには自分はデータしか見ていないという話だった筈なのですが.



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by xrxkx | 2005-12-16 16:22 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買