カテゴリ:◆ 黄禹錫 / 卵子売買( 67 )
【黄禹錫】ウソツク大先生以外にも嘘論文発見で韓国科学界もすっかり健全に。

ウソツク大先生周辺とは直接関係ない上に やや古い記事ですが,さっきスクラップをひっくり返していてちょっと気になるのを見つけたので載せておきます.


以下,訳出しなかった部分には「アメリカの研究室を蜂の巣とするなら黄の研究室は組立工場」なる指摘と,「ES細胞分野へのアメリカの今後の取り組み方をめぐる賛否両論」に触れており,特に前者については日本語記事で読んだ覚えがありますが,確かその日本語記事では同じくWPを引用していながら「黄の他にも論文捏造」の件は書いていなかったような気が.
日本語記事も確か朝鮮日報で読んだように記憶していますので後で探してみます.



黄禹錫波動,韓国科学界信頼度に波長 ──WP「黄教授以外のソウル大論文 少なくとも1件 操作疑惑」 / 韓国研究室文化・検証体制 不信受ける(朝鮮日報 12/25)

黄禹錫(ほゎん・うそく)論文操作波動が,世界の科学界から韓国,特にソウル大の他の学者らの研究論文の信頼度にも悪影響を及ぼすおそれが現実化する兆しが現れている.


ワシントン・ポストは24日(原文註:現地時間),ソウル大の科学者らが学術誌に提出した論文中 少なくとも1件から 操作を示唆する証拠が発見され,これに関する検証が行われていると報じた.


同紙によれば,黄教授の論文を掲載したScience側が黄教授の2004,2005年論文以外に犬クローニングについても操作があったかどうかを検証しているが,「それだけにとどまらないかも知れない」と,(原文註:NatureやScienceよりも)有名度の低い科学雑誌に提出された研究論文についての検証作業を行って来た」或る科学者が23日明らかにしたという.


この論文は「黄教授が共著者に加わってはいないもの」であり,匿名を要求したこの検証者は「こうした詐欺行為の一部がウソク(原文註:黄教授)の他にもある(原文註:extended beyond)のは明らか」だと述べた,とWP紙は付け加えた.


(後略)



ともあれ,WPの記事に出て来るという「匿名の検証者」氏が言っているのは「黄のScience論文2本以外にも捏造論文があるのは確実」だという話であって,「信頼度に悪影響を及ぼす」とか何とかの段階ではないと思うのですが.


上の記事,ワシントンDC発聯合ニュースだそうですが,これを書いた記者氏がもしも頭の何処かで「黄の一件さえ無ければバレずに済んだかも知れないのに」などと考えていたのだとしたら,その事の方がインチキ学者の捏造論文などより韓国社会にとって余程深刻な病状のようにも思えます.


私の記憶違いでなければ,黄が2005年Science論文撤回宣言を出してからというもの,あちこちの新聞が「疑惑を韓国人自身の手で解明できたのが不幸中の幸いだった」とか「韓国社会の健全性が云々」とか書いていた筈.
どうやら「健全性」を遺憾なく発揮する材料は黄論文以外にも幾らでも転がっているらしいですから,来る2006年は「健全」なる韓国科学界にとってはさぞかし豊年満作の年になることでしょう.彼らの奮戦を期待したいものです.



[PR]
by xrxkx | 2005-12-28 22:27 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】残りのDNA鑑定結果 一部発表されたらしい

これ,既に日本語で流れているかどうか不明.いまGoogleニュースと朝鮮日報で確かめた範囲内では まだのようですが──.




黄禹錫(ほゎん・うそく)教授チームが冷凍保管後解凍したとする5個の細胞のDNAが,核を提供した患者の体細胞のDNAと一致することが分かった.


ソウル大関係者は27日,「DNAが互いに一致すると聞いたが,あまりに初期段階(訳註:クローン胚形成の,だろう)であり まだ幹細胞と見るのは難しい段階だと見ている」と述べた.


黄教授チームの幹細胞研究を再検証しているソウル大調査委員会は,現在3つの外部機関に依頼したDNAフィンガープリンティング(原文註:指紋分析)結果のうち一部の提出を受け,精密分析作業を行っている.


調査委は22日,黄教授が冷凍保管の後に解凍しているとする5個を含め,冷凍保管中の細胞試料9個と培養中の細胞試料9個,患者の体細胞13種,テラトーマ3種,スナッピー(原文註:クローン犬)の体細胞3種についてのDNA検証を外部機関に依頼した後,26日午後には2004年論文に関連する試料を追加依頼している.


黄教授は,16日の記者会見と23日の国民へのお詫びの中で,
「冷凍された5個の細胞を解かせば,10日以内に幹細胞の存在が確認される筈だ」として
「源泉技術」の存在については自信を示していた.


これに伴い,黄教授チームの技術を果たしてどの程度まで認めるべきかについて論乱が起きている.


特に,調査委が予定とは異なりDNA検査発表を1月初頭に延ばしたことに関連して,調査委員らの間で源泉技術認定範囲について意見調整をする為ではないかとする観測も出ている.


まず,5個の細胞が患者のDNAと同じだとしても,このことが2005年論文の成果に沿った「患者合わせ型幹細胞株」確立技術,つまり源泉技術と認めることは出来ないというのが,生命工学者らのおおかたの見解だ.


胚盤胞クローン胚芽を培養し,内部細胞塊(原文註:コロニー)から幹細胞株を抽出した後,内胚葉,中胚葉,外胚葉としてのみ成長しうるよう安定化段階に至って初めて,本物の患者合わせ型幹細胞株を樹立したといえるからだ.


調査委の暫定分析の結果,黄教授チームは,体細胞核置換クローン技術を利用してクローン胚盤胞を作る技術は確保しているが,患者合わせ型幹細胞を作る技術はまだ無いことが分かった.


実際,クローン胚盤胞を作る技術よりも 合わせ型幹細胞に育てテラトーマ(原文註:奇形癌)段階まで分化させることの方が遥かに難しいというのが定説だ.


しかし,「胚盤胞段階の技術まででも,少なくとも患者合わせ型幹細胞に分化し得る可能性に近づいたものと見ることは出来る」とする意見も少なくなく,ソウル大調査委の最終判定が注目される. (ソウル=聯合ニュース 洪ジェソン記者)



まず,冷凍保存していたやつの中にはドナーの体細胞由来の核を持つやつがちゃんとあった,と.
あと気になるのは,


  1. 上で発表された5つ以外の結果はどうだったのか.

  2. 上の5つというのは 具体的にどの程度まで成長が進んだ段階だったのか.

  3. 上の5つについて,黄らが実際にテラトーマ形成まで出来るかどうかやらせてみれば一目瞭然なのだが,やらせてみないのか.


といったところですか.

[PR]
by xrxkx | 2005-12-27 13:17 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】そういえばクローン牛の頃にも箸がどうのこうの言っていたっけ

「源泉技術」周辺の小ネタ.
たまたま日本絡みで面白そうなのがあったので.
下の記事に出て来る角田教授の91年論文のタイトルがお分かりの読者がいらしたら是非御一報を.

今ちょっとGoogleで探してみたところだと 科研の報告書らしいの(何年度のものだか不詳)が引っ掛かって来ており,その参考文献中に「或いはこれのことかな?」というのがあるにはあるのですが…



「黄教授『箸の技術』91年日本で既に発表」 (EBNニュースセンター 12/26 11:46)

黄禹錫(ほゎん・うそく)教授チームの源泉技術に挙げられる所謂「 箸の技術」(原文註:搾り出し技術,Squeezing Method)も,既に10年余り前に外国で発表された技術だという主張が提起された.


26日,DCインサイド・科学ギャラリーのユーザ「真実は辛いよ」によると,日本・近畿大学のツノダ・ユキオ(角田幸雄)教授が1991年に日本繁殖技術会報(ママ.たぶん「学界学会報」のこと(12/27追記:「学会」ではないようだった.後述))に出した論文で最初に発表された技術だというもの.


この論文によれば,「ガラス針で極体部位の透明帯の一部を切開し,卵子を固定用ピペットで固定したまま,ガラス針で卵子を圧縮し,極体周辺の細胞質を10~30%圧縮圧出した」となっており,これは黄教授チームの「搾り出し技術」と同じものだと このネティズンは明らかにした.


また,「角田教授は1992年に日本畜産会報に出した論文中でもこの技術を用いているし,韓国でも1990年代初期に高麗大でこの方法を活用して論文を出したことがあり,黄教授チームでも使い始めたものと思う」として「既に数年前に論文として発表された技術を自分の固有のものであるかのように云々するのは浅ましい」と主張した.


このネティズンは「搾り出し法はガラス針とピペットを2回ずつ持ち替えて挟む煩雑さがあり,既存の方法に熟練した人ならどの方法を使っても同様の結果が得られる(訳註:「あり,」の前後 文脈がやや不明瞭)」として「核を安全に除去するのは搾り出し法でなくても幾らでも可能であり,搾り出し法が別にクローンの革新技術だとは呼べない」と付け加えた.




12/27追記:昨夜「通行人」さんから戴いたコメントで,上の論文らしきものをお知らせ戴きました.多謝.


さっそく探してみましたところ,まず91年論文については


というのが確かにあります.
概要(abstract)だけなら上の頁で読めるのですが,

胎子期の生殖細胞と8~16細胞期胚との集合を行い、再構築胚のその後の発生能について検討した。集合は、2つの方法を用いた。
(1)妊娠12.5~16.5日齢のアルビノマウスの雌雄胎子より採取した生殖細胞を透明帯を除去した有色マウス由来8~16細胞期胚と集合させる方法,
(2)数個~10個の生殖細胞を透明帯の一部をカットした8~16細胞期胚の囲卵腔に注入する方法である。
その結果、
(1)集合させた311個の胚のうち95%が桑実胚~胚盤胞へ発生した。そのうち269個を32匹のレシェピエントに移植し、57匹の産子が得られたが、生殖細胞由来の遺伝形質を示す個体はみられなかった。
(2)も(1)と同様キメラ個体は得られなかった。

と,何やらそれらしい言い回しは出て来るのですが….
ただ これ,あくまで「キメラ胚」についてのもので,要は複数の受精卵由来の細胞を混ぜて1個の胚として育てる話の筈ですので,たぶん核移植とは関係ない.


で,核移植を扱っているらしい日本畜産学会報 第63巻の「ウシ胚の核移植」(92年)というのに当たってみたいのですが,こちらは概要が手に入りませんでした.残念.
ブツがどれだかはハッキリしましたので,あとで暇を見て農学部図書館にでも行って紙媒体で入手できるかどうか探してみようかと.


なお,細かい事ですが,91年論文の第一著者である加藤容子さんという方,2002年現在で近畿大の助教授をしておいでのようです
91年論文当時はまだ大学院生だったのかな?


細かい事ついでに,論文の結果も「キメラ胚は得られなかった」とちゃんと書いていてエライです.
というかコレが普通です.
「この方法では○○は出来ない」というのはサイエンスとして十分立派な知見になります.





12/27追記 もう1本:中央日報内で「黄禹錫 箸」でGoogleしてみた結果.あったなぁ,こんなの(笑).



もともと「箸の文化」だの「手先の器用さ」だのは遥か昔の高度経済成長期に日本の技術を見たフジヤマサムライスシゲイシャ系のガイジンがしょっちゅう言っていたことで,知らぬは韓国人ばかりなりというところですが,敢えて木製の箸と金属製のそれとを比較してみているところを見ると番組制作側も多分に日本を意識していた模様.
まぁ確かに次から次へと嘘を思いつく才能だけは金属の箸はしっかり培ってくれたのかも知れませんが.




[PR]
by xrxkx | 2005-12-26 15:53 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】2番・3番ニセモノ確定.それから金ソンジョンのこと.


「黄禹錫ショック」で株価が下がったの持ち直したの…とか,
「黄教授,あなたは大韓民国の希望です」なる広告がバスから剥がされたとか,
黄を祭り上げる偉人伝マンガが発売中止になったとか,
先日着工した「黄禹錫バイオ臓器研究センター」が名前から「黄禹錫」を削ることにしたとか,
相変わらずその手のこぼれ話には事欠きませんが,
そういうのは保守三大紙の日本語版サイトやら他所のblogやらで幾らでも扱っているでしょうからバッサリ割愛します.


まず,黄の作ったというES細胞11個のうちグレーゾーンに残っていた2番と3番ですが,DNA分析の結果やはりニセモノと出た由,先ほど讀賣にも出ていました
まぁこれは黄自身が既に白状した通りの結果になったまでですから驚くには当たりませんが,ただ ここで問題になるのが例の金ソンジョンのこと.



金は細胞すり替えについては今も否認しており,また2005年Science論文の写真の水増しを認めてはいるものの,もともと「本物のES細胞は確かにあった」と主張していた筈.
ではその「本物」が何処にあると金は主張する気か.
此処が「写真水増し」「細胞すり替え」と並んで金の調査の際の焦点の一つになるはずなのですが,あいにくDNA分析結果が出るより先に金の調査をやってしまっているせいで,今まで報じられている12/24金証言は従来の主張の繰り返しにすぎず釈然としません.


ここで注意しなくてはならないのは,金は


  • 「本物のES細胞は確かにあった」

  • 「2005年論文の提出当時,セルラインは2番と3番しかなかった」


とは言っていますが,「2番と3番が本物だ」とは一度も言っていないこと.
また,今回DNA鑑定が済んだのは2番と3番だけで,その他のライン──「犬の飼育場からカビが飛んで」さえ来なければ 水増しではないちゃんとした写真が晴れて2005年Science論文に載る筈だった──についてはまだ結果が出ていない筈.
23日のソウル大調査委の中間発表で「送った」と言っているのがそれ.
そちらの結果待ちということですか.
2番・3番以外は「写真がニセモノだった」ことは確定ですが,「セルラインそのものがもともと存在しなかったのかどうか」はまた別です.



ところでその金ソンジョンのこと.
一昨日(12/24)の晩に韓国入りしているのですが,それまでソウル大調査委は「24日当日の金ソンジョン取り調べは無い」と言っておきながら実際には24日夜からすぐに調査に掛かった模様.
帰国してその足で取り調べというだけでもしんどい話ですが,その上調査は徹夜で行われたらしい.
さらに,上のノーカットニュースの記事が言うには「金の帰国時には空港に警官100名あまりを配置して報道陣を排除」するという物々しさだった由.
「調査委は嘘をついた」と本日(12/26)朝のノーカットニュースが少々大袈裟に伝えていましたが,嘘云々は措くとしても何かしらの政治的意図が覗えるのは確かでしょう.



[PR]
by xrxkx | 2005-12-26 12:38 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】「ウリは騙されたニダ」は先ずは騙した本人の御用達.

土日に入ってソウル大周辺の動きがやや大人しくなっています.
一連の疑惑劇が最終章に入る前に「此処までのまとめ vol.2」でも書いておきたいところなのですが,クリスマスイブくらい半島のことなど忘れてゆっくりさせてくれT-T


黄のES細胞のDNA分析結果は早ければ来週アタマくらいに出る筈ですが,既に黄自らが「全部ニセモノだったニダ宣言」をしてしまっている以上,大きな関心事にはならないでしょう.「実は本物でした」と出れば別ですが.


あとはクローン牛・クローン犬などのDNA分析結果──要するに「あれは本当に体細胞クローンで作ったものだったのか? よくある受精卵クローンじゃないのか」という──ですが,こちらのほうが出揃うのは年明けになるかも.
牛の方は何処でやっているのか確認できていないのですが,犬の方はNatureがやっているのだそうで(ハンギョレ 21日),ウソツク大先生が自信あります宣言などしていました(KBS 22日).
まぁ結果を楽しみに待つことにしましょう.


というわけで今日の♪すいか泥棒は「こぼれ話」的なのを1本上げてお茶を濁す気満々ですので悪しからず :D



a0026107_1752868.jpg

左の写真は昨23日夕方の韓国日報の記事から.
ソウル大調査委の中間発表の報を聞いてショックを受けている一般市民(12/25訂正:これ,ソウル大獣医学部の研究員たちらしい)の図だそうです.
こういうのを見ると「これでやっと韓国人も自分が騙されていたと気づいたかな」と思いがちですが,必ずしもさにあらず.
以下,同じく韓国日報のサイトで行っているオンライン投票の中間結果をご覧下さい.



──「幹細胞は存在しない」という内容を骨子とした盧聖一・ミズメディ病院理事長のインタビューと共に,MBC「PD手帳」の取材過程が電撃公開されたことで,ネティズンらは驚愕と虚脱感を隠せずにいます.


一部では「信じられない.黄教授が国民を騙すなんて想像も出来ない」と激昂した反応を見せる一方で,「教授を信じます.いかなる圧力にも屈せず頑張って下さい」と黄教授に声援を送っています.


Q: 皆さんは黄禹錫幹細胞論乱をどう思いますか? (投票期間:12/16~12/30)


12/24昼現在:


  • 黄禹錫博士を信じる…71.4%(10,691名)

  • 盧聖一理事長やPD手帳を支持する…24.5%(3,665名)

  • 分からない…4.1%(610名)



念の為強調しておきますが この投票,期間は12/16~12/30です.
例の黄本人による「2005年Science論文撤回発表」があったのが12/15でしたから,上の投票は全て当該論文がインチキだったことがほぼ確実になった後に行われたもの.
それでもなお「黄を信じる」が「盧やPD手帳を支持する(=件の論文はインチキだったと思う)」の3倍近い値を指している.
韓国日報はもともとガチガチの「黄擁護-MBC糾弾」派メディアですが,その分を差し引いて読んだとしても,この数字を正常とお感じの読者は少ないのでは.


こういう投票で「黄を信じる」に投票している韓国人が何に望みを託しているかといえば,言うまでも無く「よしんば論文に使われたデータが『操作』であったにしても,黄教授は少なくとも『源泉技術』だけはきっと持っている筈」ということ.



補足.
ここで「操作」というのは早い話が捏造の婉曲表現.
韓国メディアでは例えば「盗作・パクリ」のことをしばしば「剽窃」と呼びますが,あれと同じですか.


また,「源泉技術」というのは要するに「体細胞クローン→ES細胞製造の技術」のこと.
要するに「データは無いらしいけど きっと出来たに違いないニダ」と言っている.
韓国人にとって科学というのがどういうものだかという見本.



一言で言うなら,「ウリは騙されていたニダ」「ウリも被害者ニダ」式の変わり身の早さを遺憾なく発揮しているのは どちらかというと先日書いた朴基栄のような当事者中の当事者(要するに学界や国民を騙して来た張本人たち)であって,正真正銘の《騙される側》である一般大衆は未だに自分が騙されていたことを認めたがっていないと見たほうがよいのではないか.



例えば,先日の中央日報の記事(日本語)などはお読みになった方も多いと思いますが,ひどい話です.
ウソツク大先生,体に障碍を持つ子供に体細胞を提供させて,その親をソウル大獣医学部のIRBに入れていたという.
つまりその子に体細胞クローン用の核を提供させるということですが,
今は治療ではなくES細胞製造実験段階なので,核を提供するのが「患者」である必要は全く無いのは少し考えれば分かること.
それを殊更障碍を持つ子供をドナーに選んだ,と.
「我が子を歩けるようにしてやりたい」というのはごく自然な親心でしょうし,そうした障碍を持つ子の親にしてみれば藁にもすがりたくなる気持ちはどこの国でも同じでしょう.
黄はそれにつけ入った.
そういう親がIRBにいて 倫理問題の審議に携わっていたら,審議が黄贔屓になるのは当たり前.


それくらいの理屈は この金牧師なるお父さんにも分からない筈は無く,こういった人々が「騙された」と怒るならまだしも話は分からなくもない.
少なくとも朴基栄みたいな黄のグルが「騙された」と言い出すのとは訳が違う.
それなのに


「たとえES細胞がないという結果が出ても、黄教授は源泉技術を持っていて、いつか良い結果を出すはずだという希望を捨てることができません」

ですよ.こういうのをカルトと謂わずして何と謂えばいいのか.…牧師なのになぁ,お父さん.しっかりしてくれよ.


だいたい,ES細胞製造などという基礎中の基礎の技術が今すぐ臨床に使えるわけなど無いのですが,お父さん曰く,


「病室を訪れた黄教授がうちの子供に『私が君を歩けるようにしてあげる』と約束してくださったんです」

だと.呉明(お・みょん:副総理 兼 科技部長官)の12/05発言以来 韓国メディアがアインシュタインを盛んに引き合いに出していましたが,アインシュタインも何処かの子供に「私が君をタイムマシンに乗せてあげる」くらい言ってみせたら国家的英雄になれたのでしょうか.



[PR]
by xrxkx | 2005-12-24 17:55 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】「実は残り2つもニセモノだったニダ あれも金がすり替えたニダ」…あ~ぁ

今日はこういう断片的な記事ばかりベタ張りしていて申し訳ありませんが──.


ごく大雑把に言えば,以下の「2番・3番もニセモノでした宣言」は黄のES細胞11個中グレーゾーンに残っていた2個についても「金ソンジョンがすり替えたニセモノだったニダ」とするもの
結局,「11個中幾つが本物か」については,ミズメディの盧聖一(の・そんいる)が言っていた「全部ニセモノ」説を黄自身が認める格好になってしまったわけです.


これをやってしまえば,「それなら,あれだけ有る有ると繰り返していた『本物』は何処へ行ったの?」という話に当然なります.
ウソツク大先生もそこを承知の上で「全部金ソンジョンがいけないニダ」作戦にシフトして来たということ.
「写真水増しは自分が指示したニダ」とやってしまった後でこれは通らないでしょう,さすがに.




ソウル大調査委員会が23日,2・3番幹細胞の真偽如何はDNA分析結果が出るまで確認できないと表明した中,1日早い22日に黄禹錫教授が検察に提出した捜査要請書の中で「2番と3番もミズメディ病院の受精卵幹細胞である」と明らかにし,注目される.


これは,黄教授チームが2005年《Science》論文に提出した11個の患者合わせ型体細胞クローン幹細胞そのものが現在ひとつも存在しないという意味.
従って黄教授の主張する「源泉技術」も疑いを受けないわけに行かない.


黄教授が捜査要請書の中でこのように明らかにしたのに伴い,ソウル大調査委が外部機関に依頼した2番と3番の幹細胞のDNA分析結果も,体細胞クローン幹細胞ではないと出るものと予想される.


黄教授「2・3番幹細胞は体外受精胚芽幹細胞」


黄教授はさる16日,「我々の研究チームが作った患者合わせ型幹細胞を,誰かがわざとミズメディ病院の幹細胞と入れ替えたらしい」として,司法当局に捜査を求めていた.黄教授は続いて22日午後,米・ピッツバーグ大の金ソンジョン研究員と名前の分からない1名を告訴する内容の捜査要請書をソウル中央地検に出した.


黄教授はこの捜査要請書の中で,幹細胞6個(2,3,4,8,10,11番)についてのDNA検査を依頼した結果「およそ納得の行かない驚愕すべき検査結果が出た」として,「2番幹細胞はミズメディ研究所の4番体外受精胚芽幹細胞だと分かり,3番幹細胞はミズメディ研究所の8番体外受精胚芽幹細胞だと分かった」と主張した.


黄教授の法定代理人である文ヒョンシク弁護士は,「黄教授チームの患者合わせ型幹細胞をミズメディ病院の受精卵幹細胞と取り替えることの出来るのは金ソンジョン氏だけ」だと,金研究員を告訴した理由を明らかにした.


しかし黄教授は,「ソウル大獣医大(訳註:獣医学部に相当)チームが遂行した研究過程は全て正常だった」とする主張以外には,金研究員がすり替えを行ったとする過程仮定を裏付けるに足る根拠を提示していない.
また,捜査要請書の中ではすり替えがどの段階で行われ得たかを説明してはいるものの,誰の指示によってすり替えが行われたのかなどについては言及していない.


何よりも,黄教授が最初からすり替えの事実を全く知らなかったなら,何故2個の幹細胞だけを金研究員に渡し,幹細胞の写真やテラトーマの写真を水増しさせたのかという疑問が残る.
よしんば金研究員がすり替えを行ったのだとしても,彼がどのような利得を得る為に危険を冒してまですり替えを行ったのか,も未解決の疑問だ.


さらに,黄教授がソウル大調査委員会の発表を1日後に控えた22日午後に検察捜査を電撃要請したことをめぐっても,自らに不利な結果が出るのに備えて予防線を張ろうとするものではないか(訳註:原文では「『波乗り』をしようとするものではないか」となっている)とする非難が起きている.


検察「本格捜査は調査が全て終わった後に着手」


検察は「胚芽幹細胞研究に関連した全ての事実関係をソウル大調査委員会などが調査中であるだけに,本格的な捜査はこうした調査が全て終わった後に着手したい」とする立場を重ねて表明した.


黄ヒチョル・ソウル中央地検1次長検事は,「今回の問題は学界が評価し対処すべき事案であって,検察が捜査すべき分野ではない」として「研究費問題も,再検証後に関係機関が検討すべき性格のものではないかと思う」と述べた.


これに先立ってチョン・サンミョン検察総長も「今回の事件はまず科学界で是々非々を弁じ,検察捜査は最後」だと明らかにした.


これにより,検察の本格的な捜査着手はソウル大調査委の調査の終わる来年初以後に行われるものと見られる.


(以下コラム省略)



検察が露骨に迷惑がっているのが笑えます.
上で省略したコラムの内容は 此処のところ繰り広げられている告発合戦(全部で5件)の話なのですが,ES細胞の真偽とは関係ないので割愛しました.



[PR]
by xrxkx | 2005-12-23 18:04 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】今回は「白衣従軍」を言い忘れたね

鉄則: 朝鮮人が進んで「責任を取る」とか「申し訳ない」とか言い出した時は,逆に責任逃れだと思うべし.
まずは証拠隠滅を疑え.




黄禹錫(ほゎん・うそく)ソウル大教授が,ソウル大調査委発表に関連し,教授職辞退を決定したことが分かりました.


黄教授は,ソウル大調査委の発表に先立ち,獣医大(訳註:獣医学部に相当)で側近らと対策会議を行った席で,ソウル大教授職を辞退することに決定したことが伝えられました.


黄教授は,2005年Science論文操作など 全ての責任は自分にあり,国民に申し訳ないとして こうした意思を側近らに伝えたことが分かりました.


今後の去就に関連しても,「大学を去り 当分は休息しながら考えたいと思っており,具体的な活動計画は無い」と述べたと側近らは伝えました.


これに関連して,ソウル大調査委員会関係者は,黄教授が現在調査を受けているため,辞表を提出したとしても直ぐには処理できないだろうと述べました.


黄教授は,源泉技術(訳註:論文に使われた細胞の真偽はともかく,実際にES細胞製造の技術そのものはあるとの前提で,黄ら自身が最近よく用いる呼び方)を持っているという点についてはなおも強い自信を表明しており,幹細胞がすり替えられた可能性についての検察捜査にも相当な期待をかけていることが分かりました.




「全ての責任は自分にある」と言いながら「すり替え」の件は引っ込めるつもりは無いようで.


ちなみに金ソンジョンですがどうやらまだピッツバーグにいるようです.金についての取り調べは今後のことらしいというのを昨日何処かで見ました.後刻URLを張っておきます.



[PR]
by xrxkx | 2005-12-23 13:08 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】ソウル大調査委 中間報告 記者会見の模様

今日やっとソウル大調査委の発表が出たようです.
オーマイにメディアとの質疑応答の模様が載っていました.
取り急ぎ記事ベタ張りで申し訳ありませんがご紹介.
原文,かなり文章が乱れていますが,なるべくそのまま訳出しておくことにします.



13:25追記.
先ほど日本語版の記事を捜してみましたら,中央日報が結果発表全文と云うのを載せていました.
以下の質疑応答はそちらをご覧になった後にお読み頂いたほうが分かりやすいでしょう.


ソウル大調査委発表 一問一答 (ノーカットニュース 12/23 11:55)

以下は 23日午前 ソウル大本館会議室で開かれた 黄禹錫(ほゎん・うそく)教授 中間調査発表 一問一答.



----黄教授が直接指示をしたのか.

=論文執筆当時,11個のデータを出したというのは介入せざるを得ない情況だ(訳註:調査委として取り調べるべき不審点があるの意).黄教授も一部認めた.

----2番・3番幹細胞の存在については推定するのか.

=2番・3番のデータが発表されたのは,実験サンプルを持っているが,(訳註:?)実際に患者合わせ型かどうかはDNA検査結果が出るまで確認できない.DNA指紋依頼は3個依頼した.サンプル数が多いため 何日か掛かりそうだ.

----昨日(原文註:22日)黄禹錫教授が金ソンジョン教授(ママ)を告発したが,調査委員会としては金ソンジョン研究員を別途調査しているのか.

=金ソンジョン研究員がどのような役割をしていたのか,調査委が把握する必要があると考えている.

----シャッテン教授は初めは編輯上のミスだと言っていたが,シャッテン教授が論文操作とどのような関連があるのか明らかにした(訳註:主語不明)ことはあるか.

=いま現在,我々はシャッテン教授がどの程度関連していたかについては情報は殆ど持っていない.

----黄教授の6個の幹細胞は存在するのか.

=現在,実験室で育てている(訳註:冷凍保存されていたやつを解凍・培養する作業がまだ済んでいないことを指す).それが患者合わせ型であるかどうか検査が必要だ.現在冷凍保管中の細胞腫9個と 培養中の細胞9個を,DNA指紋調査を依頼した.

----大学として黄教授に懲戒を行うかどうか.

=これまで明らかになっている操作事案だけでも重い責任は免れ難い.しかし,調査委員会の調査はまだ続いているので,結論を下すには最終結果を待たねばならない.他の研究員たち(訳註:~への懲戒をどうするかについて,だろう)も最終結果が出た後で判断できると思う.金ソンジョン研究員との面談後,多くの疑惑が解消されるものと思う.

----黄禹錫教授以外に,何人もの人々が介入された(訳註:調査委の取り調べを受けた,の意か)ようだが,彼らはどの程度まで知っていたのか.

=いま現在,どの線まで加担していたか,彼らに責任があるかどうかは調査委員会がなお調査中だ.最終結論が出るまでは分からない.

----卵子の個数も操作されていたのか.

=卵子の個数については調査委員会が調査中だ.Science論文報告よりも遥かに多数が使用されたものらしい.

----黄禹錫教授が漢陽大IRBに対して介入したという主張が出ているが,調査を行いましたか(敬語ママ).

=まだ調査を進めていない.

----論文提出以後に追加で作られたものなのか(訳註:主語不明だが,おそらく2005年Science論文の写真撮影用に使われた「ES細胞」が,だろう).

=論文提出は3月15日だが,3月9日付で4個の細胞腫がコロニー状態で確認されたものの,幹細胞とは確認されていない状態だった.計6個が論文発表前後に作られており,ここには黄教授の主張する5個の細胞が含まれている.

----汚染事故は本当にあったのか.

=「事故が起きて全て無くなった」と,研究員らは皆一貫して語っている.

----汚染事故を認定するのか.

=それもあり得ると考えている.

----2004年論文やスナッピー(訳註:クローン犬のこと)についての調査も進行中なのか.

=そうだ.調査中だ.

----2004年も幹細胞も含まれているのか.(訳註:調査対象に,だろうが「2004年も」は「2004年の」の誤記または「2004年度」かも)

=含まれている.

----幹細胞が作られたことは確認されたのか.

=帳簿には確認された(訳註:?).残り2個のサンプルについては,どのようなサンプルを送ったのか(訳註:主語不明)が確実でなく,調査中だ.

----どのような種類を送ったのか詳しく語ってくれ,どのような試料を送ったのか

=DNA検証には,冷凍保管中の細胞腫9種,培養中の細胞腫9種(原文註:黄教授5種含む),患者の体細胞13種,テラトーマ組織3種,スナッピー関連血液3種を送った.



[PR]
by xrxkx | 2005-12-23 12:45 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】ウソツク大先生,嘘つかせた弟子を刑事告発の巻

12/15以来 そのたびに違う事を言っていたウソツク大先生ですが,自分が嘘のつき方まで教えてやった愛弟子を今度は告発したようです.


で,される側の金ソンジョンですが,昨21日付で「金ソンジョン研究員,早ければ明日にも帰国見込み」なる記事(YTN)が流れていたものの,現在本当に韓国に戻っているかどうかは未確認.
ソウル大の調査委周辺では金ソンジョンの消息はまだ伝わって来ていません.
見つかり次第ご紹介しますが──.




黄禹錫(ほゎん・うそく)ソウル大碩座教授が,金ソンジョン研究員をミズメディ研究室で形成された体外受精胚芽幹細胞を患者合わせ型体細胞幹細胞に偽装した張本人だと名指しし,検察に捜査を要請した.


黄教授は22日,文ヒョンシク弁護士を通じて,金ソンジョン研究員と金研究員の業務に関わっていた姓名不詳の人物を捜査するよう要請書をソウル中央地検に提出した.


黄教授は要請書の中で
「金研究員はミズメディ研究室で,幹細胞用の培地を入れる培養容器に 既に形成済みの体外受精胚芽幹細胞を入れ,ソウル大研究室のクローン胚盤胞(訳註:胚胞のこと?)内部の細胞塊を追加で入れた」
と主張した.


黄教授は「ソウル大研究室レベルの調査の結果,金研究員の『クローン胚盤胞から内部細胞塊を分離し,これを幹細胞培養容器に植え付ける作業』およびその後の幹細胞培養容器取り替え作業当時使用していた培養容器は,金研究員がミズメディ研究所から直接持って来たものであることが分かった」と表明した.


黄教授側は「ソウル大研究室の研究員5名により,卵子から核を抽出し 患者の体細胞(訳註:核だけだろう)を移植した後,胚盤胞を形成する過程は全て正常に行われていた」と強調した.


黄教授は「同一の男女の精子と卵子が受精しても,授精時ごとに全く異なるDNAを持つため,もしも胚盤胞形成の過程で異なるものに入れ替わったならば 胚盤胞形成過程で入れ替わったDNAが既に形成済みのミズメディ研究所の体外受精胚芽幹細胞と同一のDNAを持つ筈が無い」と説明した.


また「金研究員がソウル大研究室のクローン胚盤胞内部細胞塊を培養容器に入れた後,その細胞塊を幹細胞形成後の継代培養過程でミズメディ研究所の体外受精胚芽幹細胞に変更したなら,ソウル大研究室に凍結保存されている幹細胞と その後培養中の幹細胞に於いて相異なるDNA結果が出なくてはならないにも拘らず,そうはならなかった」と付け加えた.


このことは,クローン胚盤胞内部細胞塊から幹細胞が形成された後,継代培養の過程で変更されたのではないことを物語っているという主張だ.


黄教授側は,「ミズメディ研究所の体外受精胚芽幹細胞のうち,4番を除く残りの2・8・7・10番は ミズメディ研究所が現在まで外部に公開していないもの」だとして「これらの幹細胞に接近可能な人物により こうした結果が発生した」と付け加えた.


捜査要請書によれば,金研究員はミズメディ病院幹細胞医学研究所研究員として 2003年初頭からソウル大獣医学部生命工学研究室で「クローン胚盤胞から内部細胞塊を分離し,これを幹細胞培養容器に植え付ける作業と,その後の継代培養業務」を行って来た.


金研究員は(訳註:ミズメディにいた当時は)午前6時にソウル大研究室に来て,30分~1時間ほど継代培養業務を行い,午前7時30分にミズメディに出勤し,ミズメディ研究所の業務を行って来たと,黄教授側は明らかにした.


一方,ソウル中央地検は,提出された捜査依頼書を検討した後,PD手帳告発事件を担当している刑事2部に配当する見込みである事が分かった.



ちなみに,12/16記者会見当時は黄はES細胞が「入れ違った(뒤바뀌었다)」と言っていた(誰によって,という言及も無しに)筈ですが,ここ数日は「すり替え(바꿔치기)」という表現を使うようになっています.


[PR]
by xrxkx | 2005-12-22 19:39 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買
【黄禹錫】よくもこうカネの話ばかり急に出て来るなぁ

昨日ご紹介した「シャッテンに20万ドル」の件,相変わらず米メディアでは特に採り上げていないようです.
件のニュースを最初に流した朝鮮日報はといえば,昨夜付のまた別のニュースの中で20万ドルの件に触れていました.
ウリナラメディア以外でこの件を扱っていたのは,私が見つけた限り産経(但し配信元は共同)の記事が1本だけ.


で,今日のお昼過ぎになって また海外送金ネタが出て来ていました.今度のはおソースが聯合.



黄教授チーム,ニューヨーク癌センターに15万ドル送金─ソウル大獣医学部公式文書で確認…「幹細胞治療実験費」名目 (世界日報12/22 13:35)

黄禹錫(ほゎん・うそく)ソウル大教授の研究チームが,自分たちの「患者合わせ型幹細胞腫」を一部譲り受けて培養中の米・ニューヨークのメモリアル・すっろおん-けとりんぐ(訳註:綴り不詳)癌センターに15万ドルを送金していたことが分かった.


ソウル大獣医学部関係者が22日明らかにしたところによれば,黄教授チームはさる6月13日,最高科学者研究費から「幹細胞治療実験費」から(訳註:おそらく「として」の誤記)15万ドルをメモリアル・すっろおん-けとりんぐ癌センターに送金していたことが明らかになった.


獣医学部名義となっている該当文献には,ニューヨーク・シティバンクに開設された癌センター名義の口座に入金されていたことが記されていた.
研究チームは幹細胞治療実験費のうち「国際共同研究用」として送金したと明らかにしたが,具体的な用途や名目は把握されていない.


メモリアル・すっろおん-けとりんぐ癌センターは,最近 黄教授チームが分譲した胚芽幹細胞を用いて神経細胞を分化させている(ママ)研究を行っていることが分かった.


同 癌センターの ろれんじゅ・すとぅど(訳註:これも綴り不明)博士は,最近 黄教授の幹細胞腫を直接取り出して見せた(訳註:誰に見せたのかは言及無し)こともあるが,実際に体細胞クローン方式の合わせ型胚芽幹細胞であるかどうかは客観的に確認されていない.
黄教授チームは すとぅど博士に幹細胞腫2・3番などを提供したことが分かった.


これに先立ち,ジェラルド・シャッテン 米・ピッツバーグ大学教授は,黄禹錫教授チームに20万ドルを請求していたことが伝わったが,これは該当研究者の年俸の25%を人件費として支給する当然の慣行だと把握された.<聯合>



また名前も肩書きも不明の「関係者」が出所になっています.
中央日報の21日付記事によればソウル大の調査委は「毎日調査進捗状況を公開している」ことになっているのですが,上の話が調査委の状況報告なのだったら きちんとしたスポークスマンを立てて発表するのが当然で,単なる「関係者」情報として流れるというのは不自然.
情報提供者の身元くらいははっきりさせて貰いたいものです.


ところで上に出て来る「当然の慣行」云々については,昨夜のKBSのニュースにそれらしいのがありました.以下.




[アンカー]米国の科学ジャーナル・Scienceが,黄禹錫(ほゎん・うそく)教授の2004年論文についても調査を始めました.


こうした中,黄教授チームと最近訣別を宣言したシャッテン教授が,さる9月 黄教授に20万ドルを要求していたことが確認されました.
チョン・ジジュ記者のリポートです.


[リポート]黄禹錫教授チームの論文に提示された写真に関連した,際限の無い疑惑!


結局Scienceは,世界最初の体細胞クローン胚芽幹細胞の成果を扱った黄教授の2004年論文についても調査を行うと表明しました.


こうした中,最近黄教授との訣別を宣言し,論文撤回を公に要請した米・ピッツバーグ大のシャッテン教授が,さる9月 黄教授チームに20万ドルを要求していたことが確認されました.


ピッツバーグ大のスポークスマンは,或るメディアとの電話インタビューを通じ,幹細胞ハブ発足予算としてシャッテン教授が黄教授に初期予算内訳書を送ったことを明らかにしました.


内訳書の中でシャッテン教授は,自らの年俸の25%に当たる7万9000ドルあまりをはじめ,研究員3名の人件費として15万2000ドルを支給するよう求めたものと伝えられました.


また,航空費や機材・資材費,広報費など20万ドルの支給を要求しました(訳註:これだと上の「人件費」とは別途にさらに20万ドル要求したように読めるが,そのまま訳しておく).


シャッテンのこうした要求は,業務時間中25%を投資する(訳註:シャッテンが自分の1年の勤務時間のうち25%を幹細胞ハブ立ち上げに費やすの意か)という意味であり,異常な要求ではないという主張が提起されました.


[インタビュー]崔ギュホ(原文註:弁護士):「教授らは25~30%を請求し,大学院生らは30~40%まで請求するのが一般的です」(訳註:何の25~30%なのか不明瞭.大学院生の「年俸」というのは変だし)


ピッツバーグ大側は,該当書類は請求書ではなく一種の提案書であり,実際にカネが支払われてはいないと明らかにしました.


しかし,シャッテン教授は「プロジェクト共同研究」を名目に人件費を要求していることから,幹細胞に関連した研究進行の事例,または自らの名前を貸した代価として黄教授から資金を要求したのではないかとする疑惑も起きています.


KBSニュース チョン・ジジュでした.



こちらでは「ピ大のスポークスマン」が「或るメディア」の電話取材に応じたことになっています.
私が知る限りでは,今までピ大から黄疑惑関連の公式発表がある時は全て Jane Duffieldなる人物がスポークスマンをやっており,
しかも 一昨日ご紹介したように「現在調査が進行中であり,内容は一切明らかに出来ないと述べ」ていた筈.
つまり,実は上の記事に出て来るスポークスマンそのものが実は存在しない可能性あり.
何しろ「ノーベル賞級」の科学者でも平気でインチキデータで論文を書く国だそうですから,一山幾らの報道屋がガセで記事を書くくらいは珍しくもないのでしょうし.


黄疑惑の目下の中心的問題だった筈の「ES細胞の真偽」およびその周辺(クローン牛・クローン犬などの真偽まで含む)に関する調査が進められている最中に,突然こうしたカネ絡みのネタが出て来るというのは気にならなくもありません.
が,それ以上に不審に感じるのは,それらの件の出所である朝鮮日報にせよ聯合にせよ,少なくとも12/15の「論文撤回発表」までは黄擁護メディアの最主力だったという点.
一方でハンギョレやMBCなどはこのネタには食いついて来ていないのが示唆的.
もっともハンギョレあたりは黄が新薬開発ベンチャーの株主だった件には即座に反応していたようですが.



[PR]
by xrxkx | 2005-12-22 17:20 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買