カテゴリ:◆ ジェネジャン騒動( 6 )
参考:「日本女性は騙されている」発言の余波
 一連のジェネジャン騒動の余波.とはいっても ここまで来ると もはや「doronpaまつり」とは殆ど関係なくなっていますが.
 例の朴チョルヒョン氏が番組収録直後に自分のblogに掲載した「下書き」の中に 事実に反する記述が多数含まれていたことを,後日 朴氏本人が意外にあっさり白状していますが,その背景には どうやら今回採り上げる「趙某嬢叩き」があるようです.

●日本 放送,「日本女性は騙されている」またも韓国誹謗 ─マイデイリー 01/30 14:16 (原文
 「ペ・ヨンジュンは韓国と日本とで話し方が違う.日本女性は騙されている」
 ヨン様に代表される韓流に対する一部日本マスコミの卑下ないし誹謗ムードがますます勢いを増す中,日本のNTVが またもや韓流及び韓流スターを卑下するかのような放送を行なった.
 29日,日本のNTVは バラエティ番組「ジェネジャン」で「韓流ブームと日韓の未来」と言うコーナーを放映.この番組中,韓服を着たある出演者による一部の場違いな発言が丸ごと反映されたもの.
 日本語を話す この女性出演者は,韓服を着て登場した上,名前もハングルで字幕標記されており,韓国人であることを強調しようとする演出側の意図がありありと見て取れた.この出演者自身も自分は韓国人だから韓国について正確に語れるという態度を示した.
 この出演者は,ペ・ヨンジュンについて「日本の女性たちは騙されている」と述べたのに続いて 韓国の整形(訳註:例によって原文では「成形」とある)の実態について述べたり,「韓国は学歴差別もひどく,韓国で就職しても 勉強したことを生かせない」として,韓国では就職したくないという発言すら憚らなかった.
 もちろん この出演者がペ・ヨンジュンや韓国について番組の間じゅう悪く言っていたわけではないが,放送の状況上 自分が一種の韓国代表役だということを認識していたなら もう少し慎重を期するべきだったというのが,この番組を見た韓国人たちの指摘だ.
 一方,この番組はまた「多くの韓国人たちは日本を嫌っている」として,日本の撮影チームが韓国で撮影した映像を流している.「韓国人に日本を好きかと尋ねた折の反応をお目にかける」という趣旨の映像だ.しかし日本の撮影チームに「何撮ってるんだよ」と腹を立て悪態をつく韓国男性の姿を集中的に見せる意図がどこにあるかは一目瞭然だ.
 これを見たネティズン(訳註:「ネット市民」程度の意)らは,「放送に出演した留学生に韓服を着せたこと自体が幼稚」だとして,こうしたやり方で韓国を誹謗する放送には呆れたという反応を見せている.また,一部ネティズンたちからは,韓服を着て番組に出演した人物が本当に韓国人なのか疑わしいという主張も出ている.
 ネディズンたちの間では,最近一部の日本メディアが韓国の芸能人たちを中傷したり偏った報道を行なったりしていることに対する強力な対応策が必要だという声が高まっている.

[写真=左は日本のNTVの「ジェネジャン」に韓服を着て出演し「日本女性たちは騙されている」と発言した出演者.名前の字幕と出演者の顔は本誌取材チームがモザイク処理したもの.右は同番組中「韓国での日本に対する好感度チェック」に怒っている韓国人男性の映像のキャプチャ]

(朴ウンジョン記者 pej1121@mydaily.co.kr)
 この「マイデイリー」なるものについては私は今回初めて知ったのですが,サイトのトップを見てみた感じだと,どうも 雰囲気としては 日本にもよくあるスポーツ新聞の あのノリみたいですね.まぁ,一言で言って

実にくだらん ヽ(´ー`)ノ

 何にも増して馬鹿げていると思ったのは,やはり「韓国代表としての慎重さ」云々の箇所.日韓実務者協議とか 何かのスポーツのナショナルチームどうしの対戦とかなら いざ知らず,全参加者が単なる一個人の資格で発言している場で 何で国家を代表しなくてはならないのか.
 この点について私が「気色悪いな~」と感じてしまうのは 次の2点.つまり
  1. あの程度の発言が「韓国誹謗」「韓国卑下」に見えるらしい韓国人の,謂わば民族を挙げての虚栄心.もしくは中身を伴わない空虚な自尊心.
  2. それを満足させる為になら こうやって 誰が言い出すともなく《個人の口を塞いで奇麗事だけ言わせようとする社会的圧力》を掛けることを憚らない,《一国まるごと一個のムラ社会》的な個の圧殺.

 また,韓国人が見て
「同じ韓国人として ああいう奴がいるのはみっともない」
と感じるに相応しい対象を一つだけ挙げよと言われたら,件の趙某嬢などよりは 例えば街頭インタビューの最中に取材班に掴み掛からんばかりの勢いで噛み付いていた新聞オヤジのほうが先に挙がるのが自然ではないのか,と私などには思えますが.
 どうも 韓国人から見ても あのオヤジみたいな姿がみっともないものであるには違いないらしいですが,それが電波に乗ったことを さも番組制作側の悪意でもあったかのように書き立てる 上の記事とか,記事中で紹介されている「ネティズンの指摘」とやらは それに輪を掛けてみっともない.「中にはこういう人もいましたよ」という一例を視聴者に見せただけの話で,別段「集中的に」でも何でもない.ああいうのを殊更カットして流すほうが余程異常だというふうには 韓国人は考えないらしい.

 さらに,「日本メディアがニセ韓国人をでっちあげて韓国誹謗をさせたのでは」といった発想のひねくれ加減も韓国人ならでは.確か名前のハングル標記併記は全ての韓国側参加者について同様だったはず.それに日本側にも和服姿の大学生か何かがいたように記憶していますが,あれも「幼稚」なのでしょうかね.こんな代物が一々記事になって流れる社会の幼稚さのほうはお構い無しですか,そうですか.

 そう言えば,上のニュースを見る限りでは, 例の朴チョルヒョン氏が自分のblogに載せたという記事(削除済み)からの引用と思しき箇所は特に見当たりませんね.
 彼のblogの そのほかの記事を見てみた限りでは,彼は件の趙某嬢騒ぎの責任は自分にもあると感じているようで,彼にすれば 問題のblogのエントリを削除したのも そのためだという立場のようです.もっとも,そのどさくさに 例の「doronpa騒動」のほうに関する もろもろの虚偽の記述まで一緒に削除されてしまったことについて 釈然としないものは感じますが.
 ともあれさる4日にもご紹介した「正式版」記事(原文)中で,朴氏が「趙某嬢騒動」のほうについてどういう扱いをしているかについても,──あまり気の乗らない話題ではありますが──書き残しておいた方がフェアでしょう.こんな感じです.
趙某嬢発言騒ぎの真相
 30日早朝番組が放映された後,騒ぎは思わぬ所から火がついた.ジェネジャンの放送内容の一部が韓国に伝わり,ネティズンらの反発を買ったもの.30日,「マイデイリー」や韓国の主要ポータルサイトには「日 放送,ペ・ヨンジュンに騙されている」というセンセーショナルなタイトルの記事が載せられた.
 記事の内容は,韓国人パネラーとして参加した趙某嬢の発言を問題視したもの.彼女の発言中の何箇所かだけを取り上げて羅列した上で,「韓国側代表として出演した彼女の言動は慎重さを欠いていたというのがネティズンらの指摘だ」と結論付けている.記事に寄せられたネティズンの非難の矢も,日本テレビや日本右翼にではなく趙某嬢に向けられていた.
 だが,深夜12:50から2:50まで 1,2部に分けて放映された同番組を全て見たなら,記事の方向は(訳註:「スポットライトを当てるべき対象は」の意だろう)ペ・ヨンジュンでも趙某嬢でもなく韓日問題であるべきだった.
 当時の趙某嬢発言の状況はこうだ.ネティズンらの集中放火を浴びている「ペ・ヨンジュンに騙されている」なる発言は,趙嬢が殊更切り出したものではなく,対話の流れの中で自然に出た反応だ.
 発言前,画面に韓国の若者たちのインタビューが出た.日本人たちがペ・ヨンジュンに熱狂するのは理解し難いといった,多少否定的な内容だった.これに対して日本人ゲストたちが「え,そうなの? …そんなに(訳註:「韓国では日本での人気のように」の意か)人気ないの?」といった反応を見せたのを趙嬢が引き取って「騙されていると思ったほうがいい」と軽く投げ返したものだ.
 趙嬢のこのコメントが発せられた際,日本人観客たちだけでなく韓国側パネラーとして出演していた人々も大部分が笑って受け流した.それだけ第1部は和気藹々とした雰囲気だった.
 また,「マイデイリー」の記事には「『韓国は学歴差別もひどいし,韓国で就職しても勉強したことを生かせない』として,韓国では就職したくないという発言すら憚らなかった」とあるが,これまた趙嬢が「自分の夢を叶えるには韓国より日本のほうが合っていると思った」と発言したのが誇張されたものだ.
 現在インターネットにはジェネジャンの動画が出回り,趙嬢の発言だけを載せた編集版動画も無数のネティズンらの目に晒されている.このせいで当事者である趙嬢は大いに傷ついた.
 2時間にわたって放映された討論内容のうちの一部だけをクローズアップし,一人の女性を魔女裁判の如く追い詰めるのは正しくない.
 ここまでが本文から.で,その「趙某嬢」本人の談話というのが 囲み記事になっています.
「発言の意図が正しく伝わらず残念」
日本テレビ発言騒ぎの当事者・趙某嬢,心境を語る


 日本テレビの討論番組での発言騒ぎの当事者である日本留学生・趙某(19)嬢は31日夜,「オーマイニュース」との電話インタビューで心境を明らかにした.
 趙嬢はまず「ペ・ヨンジュンの話し方が違う.日本の女性たちは騙されている」という発言の意図について「ペ・ヨンジュンが日本では(訳註:韓国でよりも)ゆっくりめに話すとは言ったが,卑下する意図をもって深刻な話をしたわけではない」として,編集により放送では自分の発言だけが浮き上がってしまい誤解を受けたと述べた.
 また,「マイデイリー」報道中,自らを指して「『韓国は学歴差別もひどいし,韓国で就職しても勉強したことを生かせない』として,韓国では就職したくないという発言すら憚らなかった」と述べたとあるが,これは自分の発言ではないと表明.
 録画中,韓国よりも日本で就職したいと発言した事実はあるが,放送には乗らなかったというもの.趙嬢は第2部で他の人が発言したものを自分の発言と誤解したものらしいと付け加えた.
 趙嬢は「番組最後のところで『ヨン様ブームに日本人がひどくハマっているのは事実だが,両国が親しくなるきっかけになればと思う』という趣旨の発言をして大きな拍手を浴びたのに,そうした箇所は削られてしまって 一部の発言だけが間違って伝えられてしまい残念」だとして「記事を書いた記者が録画内容を全部通して見ていれば あんなふうには思わなかったはず」と述べている./オーマイニュース
 少しでも日本が絡んだ記事で「センセーショナル」でないのを見つけるほうが難しいのでは? …なんて言ったら身も蓋も無いけれど,それは措くとして.

 朴氏が趙嬢を庇うのは本人の勝手であって私の関心事ではありませんが,上の太字部のように 日本のメディアやら「日本右翼」やらへの敵愾心を煽る記事なら幾ら書いても構わぬと言わんばかりの態度が随所に見られるという点が むしろ注目に値しますね.冒頭の「韓国誹謗ニダ」系の記事を書いている記者のスタンスと この朴氏のそれとに,「言論の質」の面に於いて果してどれだけの違いがあるのか 疑問です.

 「第1部は和気藹々とした雰囲気だった」などの箇所を見ても分かりますが,この人は何とかして「日本極右人士」を悪者に仕立て上げたくてたまらないようです.
 作り話を全て削ったと称する,正式に記事として配信された原稿中でも,「竹島は日本領だ」とか「併合は李完用が署名したもの」とかいったdoronpa発言を さもあり得べからざるものであるかのように書いていますが,上の記事中でペ・ヨンジュンだの趙某嬢だのではなく「韓日問題」に焦点を当てるべきだったと思っているなら,日韓双方の意見が真っ向から衝突する場面が発生することは容易に予想できるはずですし,第一それが無かったら討論そのものが成立しないはず.
 以前にも書きましたが,こういうところに 今回の番組出演に当たって 朴氏が如何に討論というものをナメて掛かっていたかが 端無くも現れているように思えます.言い換えれば,「韓流」に浮かれる俄か韓国ファンであるか 「韓流なんて一体どこがいいの?」という側であるかを問わず,日本人は日韓関係の歴史など知らないだろうとタカを括っていたということでもあり,同時に自分たちが国定教科書やら自称「侵略の被害者」たちの証言やらを通じて学んだ歴史の信憑性について 何の疑問も持たずにいるということでもあります.
 これは朴氏に限ったことではありませんが,韓国人というのは 自分の意にそぐわない,納得の行かない主張をぶつけられることに対して あまりにも免疫が出来ていない.特にそれが対日関係絡みともなれば なおさらです.
 で,今回の番組のように 実際そういう場面に出くわしてしまうと,却って 彼ら韓国人が持っている「歴史に関する知識」なるものが 実は単なる「被害者の気持ち」論だけを根拠とした一種の妄想でしかないことを露呈してしまう.相手の主張に納得が行かないなら,そのおかしい点を指摘し論破すればよいだけのことですのに,それが韓国人には出来ない.「歴史を知らない」はずの日本人を相手に理詰めで勝てない.勝てないから興奮する.感情論に走る.挙句は嘘八百をネットに公開して憂さを晴らしてみたりする.おなじみのパターンです.やんぬる哉.
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by xrxkx | 2005-02-06 22:42 | ◆ ジェネジャン騒動
朴チョルヒョン氏に答える
 件の朴氏のblogに,本日(02/05)付で「彼らに言いたいこと」なる記事が上がって来ていました.
 この記事,どうやら必ずしも専らdoronpa氏への再反論として書かれたものではなく,「朴氏のblogにコメントを残した日本人」に向けて書かれたもののようですので,コメントを残した当事者の一人として,一応言うべきことを要約してTBを打っておくことにしました.

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僕は基本的に歴史を考える時、相対性の観点からみます。ドロンパ氏のブログにもリプという形で書きましたが、当時の日本の立場というのも理解はできます。僕も日本に来て、坂本竜馬など読んでるし、開化に向けての日本政府の意志や幕府時代から皇室中心の権力移動の流れなどを読んで、資源のない、しかも島の国が自分たちのために外に出ようとしたというのをある程度理解はしました。しかし、理解はできるけど、納得はいかないということです。なぜかというと、それが朝鮮を含め、中国の民衆あるいは日本の国民たちを苦しめた結果となったわけですから。最終的にもそうですし、その過程の中で苦しんだ方たちはたくさんいます。韓国の例ではないのですが、南京大虐殺をみてもそういう悪い行動があったというのは事実です。もちろん太平洋戦争の中で苦しんだり、被害にあった日本人にも心より残念だと思うのです。

特に40年代の数少ない一部の軍国主義者によって日本も含めアジアの民衆が苦しんだのはありえません。彼らは批判されるべきだと思います。僕が今回絶対に乗り越えられない壁を感じたのはこの点です。国民性の差を感じたのもこれです。
 まず,明治維新後の日本の対外政策を 上に言及されている「資源」の獲得など日本の富国強兵論もしくは膨張主義のみで説明し得たようなつもりになってしまうのは,あなたの言葉をそのまま借りれば「単純・無識」としか言いようがありません.
 現に日本の朝鮮経営が終始一貫して赤字だったことをご存知ですか? 上の意見に沿って 敢えて損得だけを論じるなら,日本にとって朝鮮統治はむしろ負担でしかなかったのです.
 それでもなお日本が朝鮮を維持しなくてはならなかったのは,主として周辺国(特にロシア)との軍事的緊張関係が原因でしょう.朝鮮が金玉均や朴泳孝ら開化派の力で自力で近代化を成し遂げ(当時日本はこれを支援しています),日本と並び立つ独立主権国家としてやって行けたなら,日本はそもそも日清・日露両戦争に備える必要すら無かったのです.
 ところが実際に朝鮮に自力近代化の可能性など一片でもありましたか? 特に上述の金玉均などは 誰によってどういう殺され方をしましたか? 鎖国政策と清国への事大主義だけで国を守れると最期まで錯覚していた頑迷な為政者や,自らの勢道政治を守る為に国の権益も尊厳も悉く近隣諸国に売り渡した末にクーデターで殺された王妃のような,そうした人物が国政の頂点にいる国が,一体どうやって近代化することが出来たというのでしょう?

 次に「アジアの民衆が苦しんだ」について.
 例えば朝鮮と同じように日本領だった台湾の人々が,日本統治について何と言っているかご存知ですか?
 台湾だけではありません.マレーシアやインドネシアをはじめとするアジアの多くの国々が,日本による占領を──もちろん問題点も少なからずあったでしょうけれども──個々の事実を国民にきちんと教え,是々非々で評価しています.どの国でも総体的には日本に好意的であり,日本によって自分たちが欧米による植民地支配から解放された事実をも公正に評価しています(そうでなければ李登輝氏やマハティール氏のような人物が存在する筈がありません).
 それが出来ずに専ら自分たちを「侵略の被害者」だと思い込み続けているのは,南北朝鮮と「中国」の人々だけです.「国民性の差」を痛感しているのは韓国の方々の側だけではありません.
国の指導者と国の指導者がやったから正当だということ。

僕はそう思いません。韓国は国民たちの力で民主化を達成した経験があります。近頃公開された韓日協定に韓国の人たちが不平等だといっているのもサンプランシスコ条約に定められた個人の請求権を韓日協定で放棄した、つまりその放棄を韓国側が認めたことです。ドロンパ氏も含め、ネット上の彼らの主張だと多分それは国と国がやったから問題ないというはずです。しかし、当時の政権は軍事独裁政権だし、アメリカも背後にいます。これを今の韓国人の人たちは認めないことです。日本にも60年日米安保条約の時、無数な反発があったわけです。つまり問題はこういうのを<今>を住んでいる僕たちがどういう風に判断するかの問題だと思います。

ここで僕は彼らとは話が出来ないと判断したわけです。国がやるから批判できないと思ってる彼らと間違っていたら批判すべきだと思っている僕とどうすれば討論できますか?もし、これから日本が戦争を起こそうとしたらそれも国がやるからしょうがないと思うわけ?僕はイラク戦争に韓国や日本が参戦するのを常に批判して来ました。彼らはどう思うのか知りたいです。過去の歴史だといい決めるのが実は現在も行われているということです。形だけを変えて。
 まず「国の指導者同士がやったことだから正当」という点についてですが,「正当」性というものについての考え方に食い違いがあるようです.
 私を含め 多くの日本人は 「正当」性を以下の意味で用いています.すなわち,政府が国家を代表する権能と責任に於いて外国と取り交わした約束については,たとえそれが国民にとってどんなに不本意なものであろうと,政府が全的に責任を負うべきものだという意味です.おそらくはdoronpa氏も同様の立場に立つでしょう.
 韓国で教えられているかどうか分かりませんが,日本も1850年代中盤から末期にかけて欧米列強と多くの不平等条約を結びました.もちろん国民の同意など得ることなく,です.しかし日本人は当時徳川幕府が日本の全権を代表して臨んだ交渉の産物である諸条約を「あれは民衆が望んでいなかったから不当・無効」などと言い出したりはしません.
 何故だかお分かりですか? そんなことをすれば却って諸外国が日本政府の責任能力を疑う結果を招き,日本が「国際ルールを軽んじる国」「国家間の約束事の重みを理解できない国」として扱われることになってしまうからです.
 公正を期する為に付け加えますが,日本でも,特にアメリカとの通商条約締結に際しては それが天皇の勅許を得ないまま幕府の独断で結ばれたことに関し 在野人士を中心に多くの異論が持ち上がった事実は あります.そうした人々が やがて明治維新やその後の近代国家建設の主力を担う勢力へと成長して行くのですが,それでも彼らはアメリカに対して一方的に「条約無効」を宣言したりはしませんでしたし,ましてや国民が今日に至るまで「アメリカの非道」を責め続けるなど,私たちには想像も出来ない事です.

 上の「当時の政権は軍事独裁政権だし」云々についても同様です.韓国が諸外国と取り交わした約束事の重要さは,韓国の内部事情によって左右されません.
 参考までに,日本では旧幕府が諸外国との間に取り交わした諸条約を明治新政府が全て引き継ぎ,責任を履行しています.こういう点にも,「なぜ日本が近代社会の仲間入りをすることに成功し,一方で朝鮮が失敗したのか」という問に対する答えの一端を見出すことが出来ます.
歴史の認識も一緒です。ドロンパさんが原爆に関して、それも一理あると言った時点でもう話は終わりではないでしょうか?これはただの感情論ではないです。原爆はアメリカの一部のタカ派が主張したものですし、実際にそれ以後の歴史を見ても核武器が広がりいつでも第3次大戦が起こるかも知れない恐ろしい時代になりつつあります。もしや日本と北朝鮮が戦争したら核武器が使われるかもしれない。その時彼らは北朝鮮が核武器を使っても、一理あるでしょうと言えるのでしょうか。
 まず 北朝鮮が将来実際に使用することになるかも知れない核兵器──私は現時点では北は核保有可能な技術水準には到っていないと考えていますが,そのことはここでは議論に関係ありません──は,「日本と北朝鮮との間の戦争を早期に終結させる」能力を持ちませんし,ましてや「日本や朝鮮の民衆を救う」ことにも繋がらないでしょう.明日の食糧にも事欠いている北朝鮮の将兵が日本を占領統治しに来るだけの力を持っているとでも言うなら話は別ですが.
 従って上のような仮定の質問には意味がありません.が,一つだけ付け加えておきましょう.
 常々言っていることですが,私はヒロシマ・ナガサキの原爆は《全人類の 全人類に対する犯罪》だったと思っています.だからこそ,核の惨禍というものを 原爆投下の実行者であるアメリカだけの責任だとは考えませんし,ましてや 《核の無い世界》を切望する全世界の民衆の声を反米イデオロギーの道具として利用しようとする動きに関しては,私はこれを心の底から軽蔑しています.
国が過去にやった事に対して過去は過去でありと言っている方たちが恐ろしい理由は、現在同じことが起きても何の批判もしない、国の決定に従うという固定された考え方をもっているからです。国より民衆を、結果に従うよりその過程での批判と監視を。
 私や,おそらくdoronpa氏も同意見だと思いますが,韓国人から見れば「極右」に見えるらしい多くの日本人は,「安直に歴史の事実を水に流すこと」を望んでいません.ありもしないことまで「あった」と言われ,「加害者」としての「責任」を自覚するよう強要されたまま,当世大流行の「未来指向的日韓関係」なるものに耽溺することに 納得が行かないだけです.
 先日放送された「ジェネジャン」でも そうでしたが,歴史の事実を安易に水に流そうとしているのは,むしろ 某お笑い芸人のような「いつまで昔の事を言うてんねん」派でした.彼らは日韓双方の歴史認識の違いを「友好の阻害要因」として捉えます.歴史認識に於ける対立を避けようとします.むろん避けられるならそれに越したことは無いでしょう.例えば上述のように日本人は「黒船」や「ヒロシマ・ナガサキ」の件でアメリカを恨んだりしませんが,これなどはその成功例でしょう.

 一方,歴史認識をめぐる日韓間の関係は それとは程遠い現状にあります.
 韓国人はしばしばこう言います.「もともと韓国人は昔の事をいつまでも根にもったりはしない.韓国人が日本を許そうとしても,日本人が折にふれ妄言を吐いては韓国人を再び怒らせるのだ」.
 多くの韓国人たちの思い込みとは異なり,韓国人から見て「右翼」に見えるらしい類の日本人たちは 歴史を隠蔽しようとも歪曲しようともしません.むしろ 日韓関係の歴史に於いて 何が実際にあったのか,逆に何が無かったのかを徹底的に再検証し,単なる被害者意識に基づいた思い込みではなく 客観的根拠に基づいた事実のみを再評価することを主張します.
 南京「大虐殺」にしても「強制連行」にしても「従軍」慰安婦にしても 全てそうですが,自称「被害者」らの証言以外に何らの客観的証拠が提示されないまま,自称「被害者」の主張を黙認することを,私は正しい歴史認識のあり方だとは考えていません.今まで機会があるたびに主張して来た事ですが,昨今しばしば言われる「未来指向的日韓関係」なるものが《韓国人の一方的・独善的な歴史観を日本人が無条件・無制限に受け入れること》を前提としてのみ成り立ち得るものであるなら,そんなものは日韓関係の発展にとって有害無益の存在です.
 真の友好関係とは お互いに言うべき時には言うべき事を言い合える関係でなくてはなりません.上述のような韓国人の被害者意識は,そうした関係を築く上での最大の障碍です.
 「日本右翼の妄言」に興奮する韓国人たちは,いつまでも「被害者の気持ち」論にすがって悲憤慷慨し続ける態度を捨て,具体的にその「妄言」のどこが誤りなのかを,誰もが納得する根拠によって立証する努力をすべきです.

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02/06追記.
  1. 「もし北朝鮮が核を使ったら…」について.後世の史家の中に「北朝鮮の核は却って金正日独裁体制の崩壊を早め,結果として北朝鮮の飢えた民衆の解放に繋がった」と評する人々が出て来る可能性はあります.そうした意見を,私はやはり「一理ある」と思うでしょう.
  2. 「民衆の意思によって国家の決定を覆せないということ」は,「政府の方針について国民が無批判・従順であらねばならないこと」を意味しません.一つの政策が国家意思として決定される以前の段階でなら あらゆる批判が許されるべきでしょう.重要なのは,ひとたび決定した事項について「民衆の意思」は介入する権能を有しないということです.
     この点を理解しないことは,議会制民主主義の原則を理解しないことと同義です.率直に言いますが,そうした人々の行なう「民衆の力による民主化」は,単に軍事独裁から衆愚政治への移行に過ぎません.
  3. 昨年12月17日の日韓首脳会談後の共同記者会見の席上,盧武鉉大統領は拉致問題に関連しての対北経済制裁論の動向に触れ,
    「日本の国民感情は理解するが,指導者というものは時として国民感情に反する決断を下さなくてはならないこともある」
    という意味の発言をしていたのは記憶に新しいところです.
     もちろん,彼の発言の背景には,過度の北朝鮮擁護や 日本国民が単に感情論で経済制裁を求めているかのような曲解など 多くの点で反論の余地があります.それらを差し引いてみても,事あるごとに日本に対して「被害者の気持ち」論を振りかざす韓国人の代表である大統領が その一方で日本の首相に対して「被害者の気持ち」に反する決断を求めている点は 極めて示唆的です.

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by xrxkx | 2005-02-05 21:49 | ◆ ジェネジャン騒動
参考:韓国記者朴某氏による正式版記事
 「何だ,まだジェネジャンネタをやってるのか」とか言わないでねT-T.実際いつまでもこの話題ばかり採り上げてもいられないのですが,乗り掛かった船ですから 目ぼしい関連文書は全部記録に残しておくことにしようかと思います.今回の騒ぎの発端となった 例の朴某氏の記事ですが,正式に本人の名前入りで記事として配信された方も 歴史論争の部分だけ訳出しておきます.「ジェネジャン」関連で一体何本の記事が流れているのか私も把握し切れていないのですが,ともあれ もともとblogに載っていたほうの記事と比較して,どこが書き換えられたのか,逆にどこがそのまま生かされたのか確かめてみると面白いかも知れません.

●「ペ・ヨンジュンに騙されている」発言の真実は? ─OhMy News 01/31 (原文

 番組収録に参加した韓国人留学生の趙某氏(19・♀)の「日本女性はペ・ヨンジュンに騙されている」とかいった類の発言があったようで,それを韓国の一部ニュースポータルが──それも例の朴某氏のblogに載った記事だけを元ネタにするという随分安直なやり方で──面白おかしく書き立てて,それを読んで腹を立てた韓国人たちがその趙某氏に対する個人攻撃を始めている─という話,前にも少し触れました.
 今回の騒ぎの発端である朴某氏のblogを見る限り,朴氏としても 自分の書いた文章がきっかけで趙某氏があの韓国社会お得意の《魔女裁判》の標的にされてしまっていることに 少なからず責任は感じているようで,そのため 標題を見ても分かるように この記事は彼女の「騙されている」発言の真意がどこにあるのかといった話が主体になっており,doronpaとの論争はむしろ脇に追い遣られた形なのですが─
 問題は「望ましい韓日関係」というテーマで始まった第2部だった.「不思議な国・韓国」なる代表的な日本の極右サイトの管理者「doronpa」が日本側パネラーとして出演したのだ.
公然と「独島(訳註:竹島のこと)は日本領」だと言い,「挺身隊は金を貰ってやって来た売春婦であり」「韓国と日本は正当な手続きによって併合した」と主張する彼と,論戦は避けられなかった(原文註:「下の囲み記事参照」).
 収録分は4時間だったのに,2時間に圧縮されて放送された.韓国人強制徴用問題などセンシティブな箇所は多くがカットされた.一番重要な韓日間の近代史については15分そこそこにとどまった.
 で,以下が その「下の囲み記事」の部分.

●日本極右派と正面衝突 ─第2部討論でdoronpaと繰り広げた論争
 第2部のテーマは「望ましい韓日関係」.私は右派が何名か出演するだろうなと思っていたのだが,極右サイト管理者・doronpaがゲスト出演(訳註:正しくはdoronpa氏は「ゲスト」ではなく,この朴氏と同じ資格の一般パネラー)するとは夢にも思わなかった.だが,日本の右翼と接する機会のあまり多くない私にとっては,日本の右翼が一体どんなことを言うか聴いてみる良い機会だった.
 「doronpa」がまず口火を切った.韓日合邦に関して,彼は人口成長に関するグラフを見せるや,こう語る.
 「韓国人たちは日本によって植民地時代を経験したと主張しているが,それは事実と異なる.合邦と植民地は次元が異なる.まずこのグラフを見よ.このグラフは1910年から1945年まで(訳註:前回書かなかったが,実際にdoronpa氏が示したグラフは 1944年までで終わっている)の朝鮮半島の人口成長に関するグラフだ.飛躍的に人口が増えているのが分かる」
 そうして次のグラフを取り出す.反対に人口が激減した中南米のグラフだ.
 「16世紀,インディオがスペインをはじめとする諸国に侵略されたとき,人口は急激に減った.普通,植民地というのは人口が急激に減るものと相場が決まっている.経済発展および近代化の上で日本が朝鮮に対して多くの政策を施行したことが分かる」
 さして民族主義者というわけでもない私だが,あんなグラフ一枚で全てを説明してしまう右翼の単純さにカッと頭に血が上った.20世紀初頭の朝鮮の状況と 16~17世紀のスペインの中南米征服とを同列に論じる無知さ加減と来たら….さらには朝鮮人強制連行について「そんな事実は無かった」と言う.それなら実際に連行されてあらゆる苦難を経て来た在日同胞1世らは一体何なのか?


日 右翼「韓日合邦は朝鮮が望んだこと」

 そうして「韓国と日本は ただの一度も戦争をしたことは無い」として「お互いの同意によって併合したもの」だと述べる.韓国側パネラーたちが興奮した.興奮したら負けだとは分かっていながら興奮してしまう.
 「野中(訳註:前回は「河野」と書いてあった箇所.93年の河野談話と混同したのだろうが,ここは「野中」が正しい)前官房長官が昨年のインタビューで証言した内容がある.彼は「自分が幼い頃,家の近くの武器工場で働いていた,朝鮮から強制徴用されて来た数多くの労働者たち」とはっきり述べている.日本の政治からも認めている事実を,そうした状況に合わないデータを持ち出して語るのは矛盾ではないか」(原文註:この箇所は放送ではカットされた)
 しかし彼は突然別の写真を取り出す.パゴダ公園の三・一節記念塔にお辞儀をしている日本の高校生たちの写真.広島のある高校の修学旅行で起きたことだとして,今韓国では日本の学生たちに強制的にお辞儀をさせているという,多分に感情的な話を持ち出す.そうして付け加えるのだ.
 「日本は朝鮮を植民地にしたのではなく,当時朝鮮の総理だった李完用氏が合邦に署名をしたのだ.正当な手続きによって結ばれた合邦条約であるのに,何故そう興奮するのか分からない.韓日合邦は朝鮮が望んだものではないか」
 一緒に参加していた留学生・朴某氏(訳註:たぶん例の「栗本慎一郎」のこと)や 二十歳(訳註:韓国では数え年で年を数えるのが通例)の趙某嬢の顔が紅潮する.朴某氏は次のように指摘した.
 「(原文註:写真のような)感情的な例を挙げて,あたかもそれが全てであるかのように説明してしまっているが,日本人たち個人個人の誤った行動だって数え切れないほどある.それに,李完用は韓国の歴史に於いては売国奴と規定された人だ.その人が何故売国奴となったと思うか?」


「韓日合邦は朝鮮民衆が望んだものではない」

 挙句の果てに 一緒に出演していた日本人ゲスト・風間君も彼の発言に対して「朝鮮民衆全体が望んだわけではないかも知れないではないか」と述べる.私も一言言わずにいられない.
 「お前は小泉がブッシュに日本をくれてやったら良いと思うか? 当時の韓日合邦が朝鮮の全民衆の意思だと? あなたは被害者の立場や気持ちについて考慮することを望むが,お前は全くそんなマインドになってない.
 立場を変えて考えてみよう.最近アメリカの右翼らがしばしば広島・長崎の原爆について「戦争を早期に終わらせ,むしろ日本を救ったのだ」と騒ぎ立てているが,そういう言葉を広島の原爆で家族を失った人々が聞いたらどんな気持ちがすると思うか?」
 対話の接点そのものが無い.(訳註:凡そ対話相手というものの中には)tolerance(原文註:寛容)を施すべき相手とそうでない相手とがいるものだが,この人は勿論後者だ.「右翼は話が通じない」とはしばしば聞いていたが,こういうマインドを持った人々なのかと思うと恐ろしくすらあった.最後に尋ねた.
 「あなたは日本と韓国が良い方向に進んで行くことを希望するか?」
 「出来れば,ね」
 そうして付け加えるのだ.
 「でも,いつも反日感情ばかりを述べるあなた方がいるから難しいんじゃないだろうかね」
 呆れて物も言えない.勿論最後には木村祐一がdoronpaの意見に反駁した.
 「より良い方向に進んで行く為の討論に,頭から何か設定しておいてから話すのは穏当か? 過去のそうした歴史があったにせよ,うまくやって行こうという趣旨で こうやって集まって話をしているのに,対立ばかりしていては何にもならないではないか?」
 観客席から拍手が起こる.勿論結論は「韓流ブームで始まった韓日関係を肯定的に導いて行こう」といった感じで終わったのだが,どうにも気が収まらない.これだから韓国人は熱情的だと言われるのかな,とも思う.
 紆余曲折の末,4時間に及ぶ収録が終わった.放送用モニターを見ていた妻が近付いてきて,エレベータのほうへと消えて行く彼(訳註:doronpa)を見ながら「あなたの勝ちよ.あんな人(原文註:doronpa)の言うことは気にしないで.私もびっくりした」と興奮した声.
 私は平均的な日本人も妻と同じような気持ちがしただろうと信じている.そうでなければ,日本で暮らして行くのはあまりにも難しくなるだろう.「クール」さに命を賭ける若者らは一体韓日の歴史についてどれだけ知っているだろうか?
 ヨン様に熱狂する韓流ブームが恥ずかしいと感情的に吐き捨てる彼らが,このまま歴史を知らないままで成長してしまったら,そうして偶然に「doronpa」のような類の人間たちが提示する偏ったデータや感情的な写真を なるほどそうか,と受け入れてしまったら,と考えただけでもぞっとする./パク・チョルヒョン記者
 常日頃からそうだし,番組中でもそうだったと思いますが,doronpa氏の言う「強制連行など無かった」というのは,あくまで「徴用は当時日本国民だった朝鮮人の国民としての義務だったに過ぎず,所謂『強制連行』とは違う」と言っているに過ぎない.徴用で日本に来た朝鮮人ならたくさんいたでしょう.そういった事実そのものを否定したり隠蔽したりしているわけでも何でもないのですが,それが どうもこの朴氏をはじめ韓国人たちには分からないらしい.
 余談.これと全く同じ図式の 一種の詭弁が,所謂「従軍」慰安婦なるものについても存在します.「『従軍慰安婦不在説』という妖怪」(藤岡信勝 「『自虐史観』の病理」,文藝春秋,pp.139--160)を参照.
 また,「強制連行が無かったというなら在日一世は一体何なのか」というのも,二重の意味でナンセンスです.
 ひとつには,言うまでも無く上述の「徴用は強制連行とは違う」という点.
 もう一つには,「在日一世の多くは徴用が始まる前に自ら日本に渡って来た」という点.彼らの場合は要するに単なる出稼ぎ労働者でしかない.彼らの味わった苦労というのは,日本本土の 例えば東北から東京に出て来た出稼ぎや集団就職──戦前どころか高度経済成長期あたりまでザラにあった話だ──の人々が味わったそれと同列に論じられるべきものであって,「戦争」だ「侵略」だ「植民地」だなどといった話とはもともと無関係のはず.多くの韓国人にはそこが全く分かっていない.

 さらには,この朴氏をはじめ韓国人たちが徹頭徹尾「合邦は朝鮮が望んだこと」だったかどうかに固執しているのも,はっきり言って馬鹿げています.朝鮮の民衆が併合を望んだかどうかなどは,日韓間の外交行為の正当性・合法性とは何の関係も無いことだからです.
 こうした考え方が 軍事政権期に学生運動の連中の間で大いに幅を利かせた所謂「民衆史観」の残滓の然らしめる所なのか,それとも こういう発想の出来る国民だからこそ「民衆史観」などというものが幅を利かせるに至ったのか,どちらが卵でどちらが鶏なのかは 私の知る由もありませんが,どちらであるにせよ,「民衆の意思」なるものが 国家の全権を代表して外国との交渉に当たる自国政府の権能や責任能力に優先すると考えている国民なればこそ,今になって「日韓基本条約無効論」などという笑止千万な主張も出て来る道理.
 例えば,「日米修好通商条約は日本の全民衆が望んだものではないので不当だった」などと大真面目で主張する日本人が もしいたら,是非ともお目に掛かりたいものです.幕末当時日本が欧米列強と結んだ不平等条約を,明治新政府は徹頭徹尾「日本を欧米並みの国にすること」──軍事力・経済力の面で列強に追いつくことと,国際法を遵守する国だと列強から認められることとの両面で──によって達成したのは周知の事実.どこかの国民のように不当だ無効だと駄々をこねたりはしなかった.
 ついでながら,日本としては別に韓国政府が「大韓帝国は日本と合邦すべきか否か」を問う国民投票でも何でも気の済むまでやってくれて構わなかった筈ですが,当時朝鮮にそんなことが出来るだけの民主的な政治形態があったのでしょうかね.現代に於いてすら 独裁と衆愚政治の両極端しか知らず,その真ん中を経験したことが無い かの半島に,です.

 ちなみに,どうも朴氏をはじめ番組収録に参加した韓国人たちは「李完用が韓国で売国奴と呼ばれていること,およびその所以」についてdoronpa氏が知らないと思っているふしがある.
 この話題,朴氏は 彼がdoronpa氏のblogに残したコメントの中で蒸し返しているのですが,そこで彼は今度は「小泉」ではなく「岸信介」を持ち出しています.日米安保条約締結を念頭に置いて言っているのは明らかでしょうが,私がdoronpa氏になったつもりで答えるなら
  1. まず,安保条約締結当時の日本は 併合された当時の韓国のような《破産国家》ではなかったので,アメリカと併合する動機が皆無.こういう仮定の質問には意味が無い.
  2. それを承知で敢えて言うと,もし岸信介が日本をアメリカに献上したとしたら大抵の日本人は「岸め,何て事をしてくれたんだ」とは思うでしょうけれど,それはあくまで岸さんに言うべき話であって,アメリカを恨むのは筋違い.
といったところ.
 第一,「被害者の気持ち」をそれほど強調するなら,「李完用の気持ち」も少しは考えてあげたらどうでしょう.「朝鮮の民衆全てが併合を望んでいたわけではない」のと同様,李完用だって何も好き好んで日本との併合を進めたわけではなかったでしょう.破産国家・朝鮮の宰相としては他に方法が無かったというだけの話.彼は彼で当然ながら断腸の思いだったはず.それが韓国人には分からない.
 無理もないでしょう.日本による「植民地支配」さえ無かったら韓国は自力で近代化できたはずだ,などという絵空事を本気で信じている韓国人も少なくないそうですから.「光復」後,北でも南でも 歴史研究に於けるそうした風潮というのは──日本統治の全否定の為に── 一種の国策として進められて来て,何とかして自国の歴史の中に「近代の萌芽」を見出そうとして知恵を絞ったようですが,結局全て失敗に終わりましたね.このことは機会があれば改めて採り上げようと思います.

 「日本は韓国と戦争など一度もしたことが無い」というdoronpa発言についても,韓国の方々はことのほかお気に召さなかったようですが,れっきとした条約のもとに行なわれた正当な外交行為の結果である併合を「強占」などと呼んでいることのほうが異常なのです.

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 あれやこれや書いて来ましたが,書き直した正式版の方も,結局その根底にあるのは「被害者の気持ち」論以上の何物でもないという点に於いて「下書き」段階から何も進歩していないと言って差し支えないでしょう.彼ら韓国人がこういう態度から抜け出さない限り,日韓近代史の再評価だの「未来指向的日韓関係」だのは望むべくもありません.

 最後に付け加えておきますが,書き直したバージョンのほうでは,例の水野教授の件がバッサリ切られていますね.反対に,前のバージョンでは出て来なかった「趙某嬢」が,今回は朴氏と一緒にdoronpaの「妄言」に憤る愛国的韓国人(笑)として登場しています.おおかた「ペ・ヨンジュンに騙されている」発言のせいで韓国国内で叩かれた彼女の名誉回復(?)をさりげなく狙ったつもりなのだろうけれど,その辺は歴史論争そのものとは無関係ですし,多くの日本人にとってどうでも良いことでしょうから,説明は省きます.
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by xrxkx | 2005-02-04 05:27 | ◆ ジェネジャン騒動
ドロ流ブーム外伝・水野氏の場合
 昨日は丸一日「doronpaまつり」ばかり採り上げてしまいましたが,今日も その余波ともいえる記事を見つけましたのでご紹介.

●「水野教授がまさかそんな…」 ─GO NEWS 02/01 16:49 (原文
 韓国で教鞭を執っている「親韓派日本人」水野スンペイ(ママ)教授に対する韓国人たちの「見損なった」という感情が深まっている.彼が日本のTVに反韓人士と一緒に出演したことから,その後何日かが過ぎたにも拘らず大多数の韓国人たちは残念さを忘れ得ずにいる.
 水野教授は現在,国内の某大学の教授として在職中.彼は韓国で放送活動・著作活動など殆ど「韓国人待遇」を受けており,我々と親しく出会っている(訳註:韓国人の間でもお馴染みの,くらいの意か)日本人だ.
 韓国語も達者で,韓国文化を充分に理解しているという評判も耳にする.得に彼の味のある全羅道訛りは情感すら感じさせるとも言われている.
 韓国にもファンの多い彼の人気にあやかって,あるキムチ冷蔵庫会社などは彼をCMのモデルに抜擢した.彼はこれまでキムチを象徴するほどに韓国化した日本人の典型と見られて来た.
 そんな水野教授が日本のTVに出演し,日本の右翼人士とともに韓国に対して好意的でないとも取れる発言を行なったことが知られるや,国内の視聴者らが蜂の巣を突付いたような騒ぎを起こしているもの.
 水野スンペイ発言は,独島(訳註:竹島のこと)を訪問するなという韓国外交部の発言や,韓流に対する日本の卑下発言など,わだかまりの解けない韓日関係を語るもののようだ.
 ある日本文化専門家は「水野教授は日本文化自体について鋭い批判をしたことがある」として「自国文化も抓った(訳註:おそらく「批判すべきときには容赦なく批判する」くらいの意らしい)かなりバランスの取れた感覚を持った人物」と評価している.
 彼の著書を見ると,一貫して親韓派でないことが分かる.野平俊水なる別の筆名で発動する彼が著した日本の書籍「韓国人の日本偽史」などの本は,韓国の学者と熾烈な論争を起こしたこともある.
 ある親韓派人士の早朝の韓国関連発言が,ソル(訳註:旧正月)という民族最大の名節を控えた市民らを苦々しい気分にさせている.
 相変わらず「一貫して親韓派でないことが分かる」と言ったそばから「ある親韓派人士の…」と言ったりと,書いている記者本人は一体どちらだと言いたいのか分かりにくい記事です.
 それにしても まぁ,「韓国人待遇」と来ましたよ.よく恥ずかしげも無くこういうことを言うなあ.

私なら「キムチを象徴する日本人」など願い下げだが ヽ(゚∀゚ )ノ

 キムチといえば,私が日頃からけっこう更新を心待ちにしていたりするサイトのひとつ「ソウルの夜をあなたとともに」の 昨年12/10の日記「キムチと外国人」が 実際に韓国で暮らしていらっしゃる日本人の目で見たキムチ漬け体験(?)を興味深く綴っていらっしゃいますので,ご参考に.
 このサイトの運営者である「魚骨」もしくは「きき」さんご自身にしても,もともとサブカルチャーを通して韓国に関心を持ち,それが昂じて韓国で職を持つに至った方のようです.そうした経緯を経て韓国で暮らす中で 当然ながら相手のダメな面もあちらこちら見えて来るのでしょう.同サイトのバナーにある
「憧れだけではやって行けない」
というのは ある意味で至言なのですね.当世掃いて捨てるほどいる所謂嫌韓日本人とは一味違う.実体験に根ざした いわば「韓国との腐れ縁体験(?)」は,私のような 海のこちら側からかの国を“見張っている”だけの日本人には目の届かない部分にまで言及していて,しばしば「なるほど」と思わされるものがあります.

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 閑話休題.
 この「水野教授」なる人物,恐らく昨02/01の記事で見た動画中で
「こういう場所で討論をする際に最低限必要なのは 誰もが納得する根拠を示すこと」
とか何とか発言していらした あの方だと思うのですが,以下 これで合っているという前提で話を進めます.
 韓国流でやるとすると,「スシやナットウが大好きで,日本史に詳しく,流暢なズーズー弁(?)を操るガイジン教授」は,昨今の日本語の乱れを憂えたり,日本の教育制度の歪みについて苦言を呈したり,日本の政界の暗部を告発する著述をしたりしてはいけないわけですか,そうですか.
 マハティールが「昔の日本人はこんなに軟弱じゃなかったよ」なんて言ったら,日本人はマハティールに「見損なったぞ」とか何とか言わなくてはいけないわけですか,そうですか.

 前にも何度か書きましたが,私が知る限り韓国人くらい「外国人にどう見られているか」を四六時中気にしている国民も珍しいでしょう.
 これを何と評すればよいのでしょう.単なる見栄とも違うな….
 ガイジンに好かれて嬉しい気持ちは分からなくもない.
「お前は俺のことを好きみたいだから,俺もお前が好き」
と,それも まぁ多少キモイですが よしとしましょう.でも,
「俺とお前の仲じゃないか,俺の悪口は言うな」
まで行くと ちょっとね….
 その国について ある程度以上深く知っているからこそ分かる その国の欠点というのは どうしても あります.その国とは違った生活習慣や社会的規範,価値観の中で育ち,あくまでアウトサイダーとしての目を持っているガイジンの場合は 尚更です.そういう人の意見というのは,納得行くかどうかは別として 一応聞いて自分なりに考えてみる価値はある.それが韓国人には何故か出来ない.

 もうひとつ気になること.韓国人はとにかく「文化」という単語に弱い.身の周りの何から何までに「○○文化」を付けたがる.「ポシンタン文化」には笑わせてもらいましたが.他にも2002年のサッカーウリナラカップの頃には「応援文化」なんていうのもあったな.「ナチの子孫は帰れ」などというプラカードも,あれは「文化」だったのですね.知らなかったなぁ.

 しかし まぁ,この「水野教授」なる人物も,なまじ韓国人に広く親しまれていたばかりに つまらぬ非難を浴びたものです.
韓国では働くなと全世界に言いたい.韓国で働くということはロボットになるということだ
くらいのことを言ってのけたのでしたら分からなくもありませんが.:p

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 ところで,ご覧になるとお分かりのように原文には写真が2枚付いているのですが,1枚目はその水野教授なる方の著書「韓国人の日本偽史」の表紙なのでよいとしても,2枚目が水野氏ではなくdoronpaだというあたりが面白い.しかも この写真,配信元が記事そのものとは別の会社です(記事はGo News,写真2枚目はCookieNewsとのこと).わざわざ他所から借りて来てまで載せたいほどの写真かしら.しかも水野氏じゃなくてdoronpa画像だし(笑).
 要するに,さすがに「親韓派」と呼ばれる人物を真っ向から面罵するのは憚られたのでしょう.昨今よく聞かれる「指桑罵槐」なる支那の慣用句を地で行くやり方で,こんなところまで宗主国に似て来るものなのだなと変に感心してしまいました.
 ちなみにその2枚目の写真,キャプションもろとも画像になっていて機械翻訳に通らないでしょうから訳しておくと,
日本の「ジェネレーション・ジャングル」という番組で相次ぐ妄言を吐いているdoronpa(写真左).関連動画がインターネットに出回り,ネティズンらの怒りが続いている.
だそうです.こちらの方は遠慮する必要が無いと見えて,いつもの「妄言を吐く」なる決め付けパターンの適用対象.
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by xrxkx | 2005-02-03 02:01 | ◆ ジェネジャン騒動
韓国記者朴某氏 ジェネジャン虚偽報道・続報
 念の為 収録前の段取りを簡単に説明しておきますと,番組収録が行なわれたのは01/12.それに先立って 01/09に収録参加者その他による予備討論(一種のリハーサル?)が行なわれています.doronpa氏の主張は,資料の持ち込みに関してはその予備討論の際に言ってあるはずだというもの.というわけで本題に入ります.

 まず 02/01 13:52の記事から,収録当日の状況に関する部分のみ抜粋しておくと─
 まずジェネジャンは基本的にデータや資料を持参することが禁止されている.口だけで勝負する番組だ.なのに,あの極右デブ野郎がそういう資料を持ち込んだのだ.くそ.頭に来る.この時点で既に1敗してしまったに等しい.反省する.(今にして思えば あいつはディレクターと交渉したと言っていた.まぁ1人対大勢で戦うわけだから,公平を期するには自分が資料を持って来ないとダメかと思ってあんなことを言ったんだろう.狡賢い奴め)
 私の準備(ウリ側(訳註:=韓国側)という言い方はするまい)が疎かだったのは認める.だが,あれは別に正式な時事討論番組でもないし,もともとテーマは「韓日間の良い流れのために」というものだった.ただ自分の持っている考えを率直に述べればよい,そういう番組だということだ.「朝まで生テレビ」のような番組に出るんだったら…くそ…存分に準備して行ったのに….けれどジェネジャンみたいなのに出演するのに別に理論武装(訳註:原文では「精神武装」)だの資料の準備なんていうものが必要だとはハナから思っていなかった.
 言葉遣いの野卑なのは こういうときの韓国人の常ですから,この際放って置くとして.
 01/09の予備討論の折に 資料持ち込みについて言葉を交わしていること自体は,彼も「後で思い出した」かのような書きっぷりでこそあれ とにかく認めています.資料持ち込みの件については予め両者および局側の間で了解があったにも拘らず,言い換えれば 収録当日に朴氏が自分用の資料を持って来なかったのは あくまで朴氏の粗忽によるものであって,彼自身もそれを認めているにも拘らず,あたかもdoronpa氏がルール違反を犯して抜き打ちで資料提示を行なったかのような書き方をしている点,氏の常識を疑います.一体どういう頭の使い方をすれば,約束どおり資料を作って持って来た相手が「狡賢い奴」に見えるのでしょう.
 問題は,煎じ詰めれば朴氏が討論というものをナメていたという一点に尽きます.「朝生」の例を引き合いに出していますが,「ジェネジャン」のように本格的時事討論番組でない場でである以上,和気藹々たる雰囲気の中で「韓日間の歴史について何も知らない日本の青少年」を相手に「被害者の気持ち」を吹き込み,「加害者」たる日本人の感じるべき責任を叩き込んだうえで,日本人に精神的な貸しを作ったまま お得意の「未来指向的韓日関係」を高らかに謳って締め括れば それで終わりだ…くらいのつもりでタカを括っていた面は無いか.
 そもそも,今朝ご紹介した朴氏のblogの文章では,あたかも収録当日になって日本側参加者の中に「極右デブ野郎」がいるのを知って驚いたかのような書き方になっていますが,この点からして既におかしい.収録前に予備討論を行なっており,朴氏はそこで1度doronpa氏に会っている訳ですから.そのことも,彼の記事(ニュースポータルに配信された分も blogに掲載された分も ともに)の中では一切触れられていません.

 ともあれ,doronpa氏の側が既に昨夜の段階で反論を掲載しているにも拘らず 今日になってこのような文章が朴氏のblogに上がって来ているのを見つけて,私は同記事にコメントを残すことにしました.同記事の最初のコメント(02/01 14:48)が それです.
 まず,このblogは既に日本でも広く紹介されており,日本の数多くのネット市民らが貴下の振る舞いをリアルタイムで見守っていることを,予めお知らせしておこうと思う.
 doronpa氏は,彼のblogに貴下が残したと思われるコメントに対する反論文を 既に昨夜の時点で掲載している.
 反論中で,doronpa氏は特に,番組収録に先立って さる1月9日に行なわれた予備討論の席で「本収録時にはお互いに充分な資料を準備した状態で討論すること」を確認しており,日本テレビ側の制作担当者との交渉を通じて資料使用についての許諾も得てあったと主張しているが,この事実を認めるのか否認するのか,この点に関する貴下の立場を明らかにしていただきたい.もしも貴下がこの点を否認した場合,我々は制作担当者ら,および予備討論に参加された方々に事実関係を直接確認する用意がある.
 最後に,doronpa氏の反論は これ以外の点に関するものも幾つかあるので,彼のblogをもう一度お読みの上,彼に対し納得の行く回答をするよう求めるものである.敬白.
 その後,16:46になって 朴氏のblogに新たな記事が上がって来ました.
 こんにちは.ジェネジャンの件で問題を起こしている朴チョルヒョン記者です.
 まず,私が削除したblogは 記事を書く為の下書きとして書いたものであり,事実に基づかない内容があります.特に,最後の部分で「握手を拒否し,『お前,ホームページに気をつけろ』と言っているのは 嘘です.編集や修正を経たものは,つまり事実どおりに書いたものは 記事化されていますので,そちらを参照して下さい.
 今回の事でこれほど大きな騒動が起きるとは思っていませんでした.些か誇張を混ぜて書いたものが こうした大騒動を起こしたことは,まことに申し訳なく思います.さらに,この文章が幾つかのほかのメディアの記者たちによって広く知られてしまい,マコト氏(訳註:doronpa氏のこと)のホームページが大きな被害を蒙ったこと,お詫び致します.
 今回の事を機に自粛し,責任を負って 記者としての活動を辞めようと思います.
 ですが,韓国と日本がうまく行くよう望む私の気持ちに変わりは無く,今後も違った分野で 一生懸命 韓日間の友好増進に携わって行きたいと思います.
 では,今まで有難うございました.
というわけで,朴氏が嘘を認めて 一応は一件落着.

 驚きましたね.韓国の記者というのは,下書き段階では嘘を交えて原稿を書くという習慣でもあるのでしょうか.
 他人のHPに被害──といっても頭の悪そうな韓国人の書き込みが多数寄せられただけだが──を与えたことを詫びる前に,韓国に於ける報道の質というものに対する信用を著しく傷付けたことに関し,まず韓国人読者および報道関係者の双方に詫びた方が良い.

 それから,「この文章(註:あまりにあちこちにソースがあり,それがあまりにあちこちで紹介されているため,私自身 一体どれがオリジナルなのか把握できていないのですが,上の文章を読む限り 朴氏のblogに存在した某記事がそれなのかとも思えます)が他の記者たちによって広く知られてしまい」云々については,仮令ニュースポータルへの配信用原稿ではなく個人のblogに書いた文章であるにせよ,不特定多数の読者に向けて公開する文章中で 特定の個人・団体に関する話題を採り上げる以上,書き手として負うべき最低限の責任が生じるということへの自覚が あまりに欠けてはいないかと感じざるを得ません.
 他人の文章を勝手に引用して記事を書き,それを堂々とニュースポータルに流してしまう「他の記者たち」の安直さや無責任さについては 改めて言うまでも無いでしょうが,もともとの文章を公開した朴氏自身に第一義的な責任があるのは当然です.

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 記事中にあった 収録参加者・趙某氏の「ペ・ヨンジュンに騙されている」発言の部分が一人歩きしている騒動──こちらのほうは私にとっては差し当たり大した関心事ではないが──も そうですし,上の「些か誇張を交えて」原稿を書こうとする態度にしても,また そうした原稿を個人のblogとはいえ公衆の面前に晒してしまう無自覚さにしても 万事そうですが,物書きで飯を食う人間の端くれとして,という以前に 一人前の人間として最低限必要な何物かが 彼には少々欠けているのではないかと感じざるを得ません.記者としての活動をやめるとのことですが,これを機に生まれ変わったつもりで一から再出発してほしいものです.
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by xrxkx | 2005-02-01 20:35 | ◆ ジェネジャン騒動
韓国に「ドロ様ブーム」www
 週末を挟んで3日も投稿を休んでしまいました.おかげでその間ずーっと う○こニュースがトップに….早く宿便(?)を流さないと.のっけから尾籠な話で申し訳ございません T-T

● 日TV 妄言に韓国ネディズン怒り…水野教授も俎上に ─クッキーニュース 01/31 11:25 (原文
 「植民地化という単語そのものが誤りだ.韓国人たちが望んで合併(訳註:日韓併合のこと)しただけだ」
 日本の民放「日本テレビ」の「ジェネレーション・ジャングル」という番組で,ある極右人士が韓日合邦に関連して「妄言」を次々に吐いていた事実が明らかになり,韓国のネティズン(訳註:韓国人が好んで用いる造語.「ネット市民」くらいの意)らが憤激している.
 特に韓国側パネラーとして参席した韓国人が当時の状況を詳しく記述した文章と当時の放送画面をインターネットに紹介し,韓国のネティズンたちはいよいよ興奮を抑え切れずにいる.
 「ジェネレーション・ジャングル」は日本最高の歌手の一人である「キンキキッズ」の堂本光一が司会を務める討論番組で,土曜日深夜(日曜日早朝)に放送されている.NHKの「シャベリバ」と並んで かなりの人気を集めていることで知られる.
 「テツ」というIDのネティズンは放送出演当時の状況をメディアモッブ(www.mediamob.co.kr)の自分のブログに詳しく記している.
 日本の知人から出演交渉を受けたという彼は「日本テレビ」が韓流ブームについて日頃末梢的な放送を行なっている代表であるため 放送前に些か心配ではあったが,何より日本の視聴者たちに韓日問題について直接話すことが出来るという理由で出演を決めたと記す.
 2時間番組の第1部は韓流ブーム,第2部は韓日関係に関するもので,今回問題となったのは第2部.
 「テツ」はまずパネラーの選定からして問題があったと記す.
 まず「不思議な国,韓国」(訳註:原題は『不思議の国の韓国』)という代表的な極右サイトの管理者「doronpa」と 韓国で教授として活動しつつ日本では「ノヒラ・ジュンスラ(ママ)」という仮名で韓国を批判する水野スンペイ(ママ)教授がパネラーとして選ばれたことを紹介している.
 水野教授は日本で仮名により「韓国人の日本偽史」「韓国で反日小説を書く方法」などの本を出した人物だと「テツ」は付け加えている.
 続いてdoronpaの相次ぐ妄言が始まった.
 「韓日合邦当時,韓国の人口が増えた.これは日本が韓国の経済発展および近代化に多くの影響を及ぼしたもの」「日本政府の強制徴用など無かった.彼らは皆 金を貰って雇用された人々」などの妄言に続いて「当時 朝鮮の総理だった李完用氏が合邦に署名したではないか.正当な手続きなのに何故そう興奮するのか分からない.韓日合邦は朝鮮が望んだものではないか」という極限まで吐いた.
 こうした相次ぐ妄言に「テツ」は「あなたは小泉がブッシュに日本を捧げたら良いと思うか.当時の韓日合邦は朝鮮の全民族の意思ではない」と反駁したと紹介している.
 「水野」教授についての非難も続いている.
 「テツ」は「韓日合邦など決定的な対話に於いては黙っていた水野教授は,韓国人は整形(註2)をとても好むといった類の四方山話的な話ばかり並べた」と告発している.
 一方,当時スタジオの観客席からすら doronpaの極右的発言に揶揄が飛び出した状況を伝えている.
 「テツ」は終わりに「doronpaのような極右的人物の提示する偏ったデータや感情的な写真を日本人たちがそのまま受け入れないか心配」だと述べて文章を結んでいる.
 問題の番組は さる30日早朝0時50分から放送された.
 現在 インターネットでは,ポータルサイトは勿論 各種ブログによって関連番組の動画が出回っている.韓国のネティズンたちは,日本の極右人士の歪んだ歴史認識に興奮するかと思えば 一部では水野教授の二重的振る舞いにも非難の声を高めている.
 数千名のネティズンらは「動画を見ている間じゅう,興奮しすぎて顔が赤くなった.日本の極右派らの考えが空恐ろしくすらある」といった文章を投稿している.
 一方で 言うべきことを痛快に言い尽くした「テツ」には賞賛の拍手が相次いでいる.
クッキーニュース キム・サンギ記者
 上の記事中でいきなり「極右人士」呼ばわりされている「doronpa」氏とは 私がNaverに時折寄稿していた一昨年の夏頃以来 面識があります.
 当時から彼は何かにつけて韓国人らから右翼呼ばわりされていたものです.およそ韓国人という生き物は自分たちの被害者史観に少しでも異を唱えようものなら十把一絡げに右翼呼ばわりするのが常でしたが,そのわりに「右翼とは何ぞや」という定義を言ってみろと言われても言えなかったりする.日本でしばしば取り沙汰される皇国史観なり憲法改正論なりといったものに対して彼らが抱いている 何やら漠然としたネガティヴな印象だけで非常に安易に「右翼」を語っている.
 要するに殆どの韓国人は かの《東京裁判史観》に便乗する形で自らの被害者史観の日本への押し付けをしているに過ぎないのですが,実際には 大東亜戦争以前の所謂皇国史観と当世の改憲論や再軍備論は 当然ながら必ずしもワンセットである必要は無い.例えば支那や朝鮮から靖國参拝について言いがかりを付けられた際に小泉総理がいちいち「不戦」を口実に挙げたがるのを見ても分かるように──私自身あれはどうかと思いますが──極論すれば明日日本が共和制に移行したとしても日本の軍事大国化はあり得るということです.ここではこれ以上詳述しませんが,どうも この記事を書いた記者を含む韓国人たちがその辺のことまで考えてみたらしい様子は見られません.
 ところで,問題の番組の一部を録画したものを「散歩道」さんの01/30の記事で見ましたが,

doronpaの声が意外に可愛い ヽ(゚∀゚ )ノ

のは措くとして,上の記事に登場する韓国人「テツ」とは,動画に登場する「パク・テジン(漢字標記不詳:朴泰鎮か?)」なる やや栗本慎一郎似の自称新聞記者のことらしい(同日追記:違った.パク・チョルヒョンが正しい.後述).こちらのblogに,その「テツ」と思しき人物の文章が載っています.読んでみると分かりますが,上の記事,
  • 「番組の動画がネット上に出回っている」
  • 「それを見た韓国人らが日本の『極右人士』に憤激し,逆に『テツ』を褒めちぎっている」
というところ以外は全てその「テツ」の文章の丸写し.安っぽい仕事してるなぁ,韓国メディア(笑).参考までに 問題のdoronpaとの遣り取りに関する部分だけ訳出しておきましょう.上の記事と比較してみると,言い回しの酷似している点が如何に多いかは一目瞭然.
 問題は「望ましい韓日関係」というテーマで始まった第2部だった.私はこの人たちがゲストとして出演するなどとは夢にも思わなかった.「不思議な国・韓国(訳註:原題は『不思議の国の韓国』)」なる代表的な日本の極右サイトの管理者「doronpa」と,全南大教授として活動しつつ日本ではノヒラ・ジュンスイという仮名で韓国を批判する「韓国人の日本偽史」「韓国で反日小説を書く方法」などの本を出した水野俊平.しかも水野教授は韓国側のパネル席に座った.
 瞬間,出演してよかったと思った.日本の右翼と接する機会があまり無い私にとって「日本の右翼は一体どんなことを言うか」を聞く良い機会だったし,水野教授の場合 どんな姿を見せるか興味津々だったからだ.
 「doronpa」がまず火蓋を切った.韓日合邦に関して,彼は人口成長に関するグラフを示し,こう語る.
 「韓国人たちは日本によって植民地時代を経験したと主張しているが,それは事実と異なる.合邦と植民地は次元が違う.まずこのグラフを見よ.このグラフは1910年から1945年までの朝鮮半島の人口成長に関するグラフだ.飛躍的に人口が増えているのが分かる.普通,植民地を経験した国,例えばグヮテマラとかパナマ諸島では人口が減っているのに,朝鮮半島はそうではない.経済発展および近代化のうえで日本が朝鮮に対して多くの政策を施行したことが分かる」
 瞬間的に興奮してしまった.さして民族主義者というわけでもない私だが,あんなグラフ一枚で何から何まで説明してしまう右翼の単純さ.20世紀初頭の朝鮮の状況と 18~19世紀の中南米の状況を同列に論じる無知さ加減と言ったら….だがこれを一々説明するには時間があまり無い.少し前に見たJETRO白書の統計が脳裡をかすめる.
それならインドは? インドも人口が飛躍的に発展(ママ)した.なのに何故ガンジーやネルーといった人々がインド独立を主張したのか? あなたは民族間に於ける加害者と被害者の立場・境遇について全く考慮しておらず,単なるデータだけを持ち出している.それなら日本政府が行なった強制徴用・挺身隊などについても全て嘘だと言うのか?」
 「誰が強制徴用などしたと言うのか? 彼らは皆 金を貰ってやって来た雇用者だったのだ」
 こうなるともう我慢ならない.90年代初期の下関判決(原文註:日本政府が中国の慰安婦雇用について肉体的・強制的動員があったことを認めた判決)や,河野官房長官のインタビュー中の「私の幼い頃,京都の武器工場には朝鮮半島から強制徴用されて来た人々が虐待を受けながら働いていた」などに言及した.
 しかし彼は突然別の写真を取り出す.パゴダ公園の三・一節記念塔におじぎをしている高校生たちの写真.広島のとある高校の修学旅行の際にあった事だとして,いま韓国では日本の学生たちにおじぎを強制しているという,多分に感情的な話を持ち出す.その上でこう付け加えるのだ.
 「日本は朝鮮を植民地にしたのではなく,当時朝鮮の総理だった李完用さんが合邦に署名をしたのだ.正当な手続きによって結ばれた合邦条約であるのに 何故そう興奮するのか分からない.韓日合邦は朝鮮の為のものではないか?」
 実に頭に来る.
 「それなら,×××(訳註:相手を罵る卑語.原文には「ここは韓国語で言った」と註があるが,録画を見る限りでは この場面で彼はそんなことは言っていない),お前(註1)は小泉がブッシュに日本をくれてやったらよいと思うか? 当時の韓日合邦が朝鮮全民族の意思だとでも? あなたが被害者の立場や気持ちについて考慮するよう望むが,お前は全くそういうマインドになってない.立場を変えて考えてみよう.最近アメリカの口さがない右翼らが広島や長崎の原爆について『戦争を早期に終わらせ,むしろ日本を助けたのだ』と騒ぎ立てているが,その言葉を広島の原爆で家族を失った人々が聞いたらどんな気持ちがすると思うか?」
 対話の接点そのものが無い.(訳註:凡そ対話相手というものの中には)tolerance(原文註:寛容さ)を施すべき相手もいれば そうでない相手もいるものだが,この人はもちろん後者だ.「右翼は話が通じない」とは しばしば聞いていたが,こういうマインドを持った人々なのかと恐ろしくすらあった.
 しかも水野教授は横に座ってこうした決定的対話については黙っており,自分のワイフの経験を借りて「韓国人は整形(註2)が好きだ」とかいった類の四方山話的な話ばかりを並べている.嗚呼!道化役者にでもなった気分.私の横に座っている韓国の留学生たちの顔が紅潮する.
 それでも 知名度のある木村祐一が「doronpa」の意見について反駁を行い,論理的な欠陥について指摘した.観客席からdoronpaに対する揶揄の声が上がる.
 もちろん結論は「韓流ブームに始まった韓日関係を肯定的に導いて行こう」といったふうに終わったのだが,何とも気が収まらない.これだから韓国人は熱情的だと言われるのかな,とも思う.
 紆余曲折の末,3時間に及ぶ録画が終わり,「doronpa」が「お疲れ様」といって握手を求めて来た.当然無視した.極右とは対話はしないというのが私の鉄則だから.そして,彼の顔を睨みながら韓国語で言った.
 「お前のホームページ,気をつけろよ
ホームページという単語だけは分かったのか,きょとんとした顔で私を見ている.ややあって,放送用モニターを見ていた妻が近付いて来て,エレベータのほうへ消えて行く彼(訳註:doronpa)を見ながら「あなたの勝ちよ.あんな人(原文註:doronpa)の言うことなんか気にしないで.私もびっくりした」と興奮した声.
 私は平均的な日本人も妻と同じような気持ちがしただろうと信じている.そうでないなら日本で暮らしてゆくのは非常に難しくなるだろう.クールであることに命を懸けている若者たち(訳註:おそらく「日本の」だと思うが不詳)は,果して韓日の歴史についてどれくらい知っているのだろうか?
 ヨン様に熱狂する韓流ブームが恥ずかしいと感情をぶちまける彼らが,このまま歴史を知らないままで成長してしまったら,そして偶然に「doronpa」のような類の人間が提示する偏ったデータや感情的な写真を見て なるほどそうかと受け入れてしまったら,と考えただけでもぞっとする.
 「自分たちは侵略の被害者だ」という思い込みにとり付かれた韓国人が 客観的根拠・資料に基づいた議論というものを如何に疎かにしがちであるかの典型的な例です.

 上述の録画を見れば分かりますが,「日本統治下での朝鮮の人口推移」のデータは 「日本統治は韓国人が思い込んでいるほど暴虐・過酷なものではなかった」ことを示すために提示されています.それが,件の「テツ」の文章中では「日本による『合邦』が『植民地支配』とは違う」ことを示す例として提示されたかのような書き方になっている.これは少し意味が違う.
 「あんなグラフ一枚で…」と言いますが,実は番組収録にあたりdoronpa氏はあれ以外にも大量の資料を用意しています.多くの人たちが資料の蒐集・グラフ化作業を手伝いました.討論番組でありながら何故か資料を持ち込ませたがらない局側との交渉で随分もめたようです.それが無ければ「あんなグラフ一枚」どころか「日本政府が朝鮮統治の為に行なった投資と朝鮮での収益(註:台湾が日本統治開始後約10年で黒字経営に転じたのに対し,朝鮮は35年間一貫して赤字)」とか「在日韓国人・朝鮮人の日本上陸年・人数(註:在日一世の大部分は日本の徴用が始まる以前に自ら日本に来ている)」といった資料が矢継早に提示されたことでしょう.
 「それならインドはどうなのか」という,この「テツ」の反論と呼ぶに足る唯一の反論は,なるほど「植民地支配の諸類型」を考察する上では興味深い題材ではあります.ただ,それをやったら却って「世の中には『良い植民地支配』もあった」という結論が出るのがオチで,韓国人としては自縄自縛に陥る可能性のほうが高い.そもそも日本統治の後に日本が朝鮮や台湾を本土から独立させて一種の連邦制に移行しなかったとは誰にも言えない.他ならぬインドが今もイギリス連邦の一員であるように,です.

 以前当blogでも採り上げた一連の謝罪修学旅行について,この韓国人は「感情的な写真」の一言で済ませています.「感情的なのはお前の方だろう」とかいったツッコミは措くとしても,あの写真で土下座しているのは実在する生身の日本人高校生です.あれが「感情的」なのだとしたら,どこかの国の「独立記念館」の蝋人形に代表されるような作り物の展示は一体何と表現すればよいのやら.
 上述の録画を見る限り,「そんな極端な例を持ち出しても…」という声が日韓双方から出たようですが,前にも当blogで触れたように 「極端な例」どころか ああした謝罪修学旅行や それに類することをやっている学校なんぞは幾らでもあり,しかもそれを歓迎する論調の記事が韓国の大新聞にはしばしば堂々と載っているのです.

 さて,こういう歴史論争の場に臨むとき,非常に多くの韓国人は好んで原爆の話を持ち出します.これは大きく分けて
  1. 日本の敗戦(韓国側から見れば「光復」)を象徴するイベントとしての原爆投下を持ち出すことによる,ちょうど「ムクゲの花が咲きました」に拍手喝采するのと同じ類の 一種の呪詛・憂さ晴らし.
  2. 自分たち韓国人が日本の「植民地」支配に対して抱いている「被害者」としての感情を日本人に理解させたいが故の「逆の立場」論.
の2種類の動機に帰着させることが出来て,この「テツ」の場合は どちらかといえば後者の意味で原爆の話に言及しているようですが,実際の収録時には アメリカの「戦争の早期終結によって日本人の命を救った」とする言い分について
一理あるでしょうね
とdoronpa氏に即座に切り返されて 暫し絶句していますね.そのことは「テツ」の文章には書かれていない.しかも そのあとで この韓国人は
「それはあなたが加害者の立場からしか物を見ようとしないからだ」
などと言い出している.
「もし日本人が被害者だったらどんな気持ちがするか」
の例として原爆の話を持ち出したのは「テツ」の側なのですし,それに対してdoronpa氏は
「仮令日本人が被害者であった場合でも,日本人は専ら被害者としての視点からばかり物を見たりしない」
と言っているのですから,上の「加害者の立場からしか物を見ようとしない」というのは反論にも何にもなっていないのですが,この韓国人には どうもそれが分かっていない.
 ついでながら,原爆のほうは当時の戦時国際法に違反していることは明白(連合軍によるドレスデン空襲と同様)ですが,それに対し日本の韓国併合はきちんとした条約に基づいて行なわれた国際法上正当な外交行為の結果ですから,本来この両者を比較すること自体が無意味です.番組中doronpa氏はそのことに言及していませんが,韓国人によるこの種の論理のすり替えはNaverにいた頃からウンザリするほど見て来た事ですので,おそらくdoronpa氏は意図的に「逆の立場」論への全否定に論旨を集中させたのでしょう.

 それから,この「テツ」の文章によれば 「木村祐一」なる芸人がdoronpa氏の「論理的な欠陥を指摘」したことになっていますが,上の動画を見る限りでは 件の芸人は単に人類愛だか家族愛だかを持ち出して番組を局側に都合よく締め括ろうとしているだけで「論理的な欠陥」など何一つ指摘していないようですが,どうでしょう.第一,この芸人の言う「いつまでも昔のことを言っている」というのは 他ならぬ韓国人の側ですし.
 ついでながら,一介の芸人が国境を越えた家族愛とやらを謳っているうちは良いかも知れませんが,国家対国家の関係に於いて政治家に同じ事をやられたのではたまったものではない.ありもせぬ事まであったと言われたままで「昔の事を水に流す」などは不可能です.今まで何度も言って来た事ですが,当世の韓国人が好んで口にする「未来指向の日韓関係」なるものが,歴史認識に於ける韓国人の歪んだ被害者意識を日本人が全面的に受け入れることを前提としてのみ成り立ち得るものである以上,日本人としては安易に同調するわけに行かないのは当然でしょう.

 別れ際の描写に至っては もはや
「そういうことを言っていて自分が惨めにならないか?」
としか言いようが無い.握手を求められて無視し,あまつさえwebサイトへのサイバー攻撃予告とも取れる捨て台詞を残して来るなどは
「さすが暗殺屋を義士と呼ぶ国のお方は一味違う」
と思ってしまいます.
 但し このくだりについては「収録終了後にdoronpaが韓国人に握手を求めた事実は無い」という説もあるようです.実際どちらだったのかはdoronpa氏本人に確かめてみていないので分かりません.
(追記: 「事実無根」とのdoronpa氏本人の証言が出ました.後述)
 ともあれ,本当に握手を求められて無視したのなら いい歳をした大人の態度とも思えませんし,ついでにそのことを文章中では何か「通すべき節度を守った」とでも言わんばかりの書き方をしているのも青臭い.
 逆に 握手のくだりが嘘なのなら,仮にも「新聞記者」ともあろう人物が そういう見て来たような嘘を平気でついていることになります.どちらにしても人格的に問題あり.

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 さて,上のような韓国人の脅し文句というのは常に口先だけと相場が決まっており,今回の一件にしても 今のところサイバー攻撃と呼ぶほどのものは無いようですが,件の番組の映像が韓国のネットに紹介されたことから,doronpa氏ののblogBBSには 怒り狂った韓国人の書き込みが殺到しているようです.案に違わず,番組中の彼の発言に対するまともな反論は一つも無く,単なる罵詈雑言の山.それを見た日本人たちがむしろ面白がっているのが印象的.
 何やらNaverにいた当時を思い出して懐かしくすらありますが,こういうのを見るにつけ,かの国の人々の思考様式の根底に 一種の《呪詛の文化》があることを改めて認識させられます.煎じ詰めれば彼らにとっては「自分は正しいことを言っているかどうか」よりも「言いたいことを言ってすっきりする」ことのほうが大事だということです.

 「韓国併合は合法だった」という当たり前の認識ひとつ提示されただけで かの国ではこの騒ぎです.自分たちと異なる考え方をする相手というものに対し 韓国人が如何に免疫を持っていないかという一例を ここでも垣間見ることが出来ます.
 実際,昨年8月やつい先日の「日韓交渉秘話」公開の折にも そうでしたが,日韓間で何か揉め事が起きるたびに Naverをはじめとするネット上での日韓間論争が韓国の新聞やニュースポータルサイトで紹介されることは 今までにも何度となくありました.今回の番組の一件が それらとは次元を異にする騒ぎを巻き起こしているのは,TVという媒体の大衆的影響力の大きさもさることながら やはり 韓国人の意にそぐわない言論が 多くの韓国人の手の届かない日本メディアに流れていることへの ある種の焦燥があるのでしょう.
 ちなみに,同番組に参加した韓国人留学生か何かが「日本のメディアは韓流ブームに騙されている」といった趣旨の発言をしたことがDaumなどのニュースとして流れ,今度はその韓国人に対する個人攻撃が始まっているようです.これについては別の機会に触れます.

 ともあれdoronpa氏もすっかり有名人になってしまいました.私としては,これがきっかけで近い将来「doronpa-金完燮対談」でも見られる日が来ると面白いのだが,と密かな期待を持ってみたりもしています.

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 同日 追記.つい先ほどdoronpa氏のblogを見ましたところ,
パク・チョルヒョン氏へ反論
という記事が 昨01/31夜に上がっていたようです.どうも この「パク・チョルヒョン」が「テツ」である模様(一般に韓国語音「チョル(철)」は日本語音「てつ」に対応する).では あの栗本慎一郎は誰だったのだろう….
 そんなことはともかく,上の「反論」中,doronpa氏が「チャンネル桜」で彼ら韓国人に対し「売られた喧嘩は買います宣言」をしている箇所は注目に値しますね.桜なら「資料持ち込みは原則的に不可」などということも言わないでしょうし.

 それから,例の「握手を求めた」くだり,やはり事実無根とのこと.こういうことを平気でやる「新聞記者」もまた,「我々は侵略の被害者だ」というかの国の人々の妄想を支えている支柱の一つなのですね.

 なお,「ホームページに気をつけろ」の件についても 上の「反論」の冒頭部で詳述されていますが,とりわけ
韓国からの愛のこもった数多くのファンレターに心から感謝致します。
なお、送られたメールの殆どが、読むとその愛に「感染」しそうなものばかりでしたので、殆ど読まずにゴミ箱へ入れております事をご了承下さい。
などのくだり,相変わらずのようで 読んでいて何やら微笑ましくもありました.


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註1: この辺りからdoronpaを呼ぶときの人称代名詞がしばしば「お前」(原文では「너」)になっている.ただ,今回「あなた」と一応訳しておいた箇所(原文では「당신」)が「お前」と訳した箇所に比べて礼儀正しい言い回しであるかどうかは 実は一概に言えない.ここで「あなた」と訳した「당신」という語を,韓国人は喧嘩相手に向かって用いることがある.要するに この場合,「너」と「당신」とでは 丁寧さではなく相手との距離感が異なると理解しておいた方が まだしも妥当.

註2: 原文では「成形」.韓国人は整形手術の「整形」を「成形」と書く.ちなみに両者は日本語では同音だが,韓国語では音が異なる.おそらくは日本語の「セイケイ」の誤った漢字標記を韓国人がそのまま韓国語に輸入したもの.
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by xrxkx | 2005-02-01 10:04 | ◆ ジェネジャン騒動