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カテゴリ:◆ 韓国核開発疑惑( 18 )
【韓国核開発疑惑】うやむやに終わらせないで
 今日-明日はいよいよIAEA理事会.既に日本国内でも報道されていますが,韓国の件の安保理付託,無くなりそうだとか.がっかりだなぁ(笑).もっとも,仮に安保理行きとなっても まさか対韓経済制裁の話まで持ち上がるわけではないだろうから,あまり実質的な意義は無いと言ってしまえばそれまでなのだけれど.
 理事会が始まるのが日本時間で今日(11/25)の18時から,現地(ウィーン)時間で今日の10時からだそうですから,今ちょうどやっているわけですね.先ほど読んだニュース,会議開始直後の配信なのに「論議した.」とか 何だか既に1日目の会議が終わったかのような表現になっている箇所が若干気になりましたが,それは置いておいて─

●米「韓国核物質実験 安保理回付せず」 ─世界日報 11/25 18:07 (原文
 国際原子力機構(IAEA)は25日(現地時間),オーストリアのウィーンで定期理事会を開き,韓国の核物質実験問題などを論議した.
 これに関連して,アメリカは今回の理事会で韓国の核物質実験問題を国連安全保障理事会に回付しない方向に立場を決したことが分かった.
 ワシントンの外交消息筋は24日,「アメリカ政府内の主務部署である国務部(訳註:省)と国防部,ホワイトハウス国家安全保障会議など関係機関が,韓国の核物質実験の処理方向をめぐって論議を行った結果,IAEA理事会レベルで問題を片付ける方向に傾いた」として「だが未だ公式決定の段階ではない」と明らかにした.
 アメリカがこうした立場をまとめたのには,今回のIAEA理事会で韓国の核物質実験問題とともに主要議題となるイランの核問題が安保理行きを免れることになった点が背景として働いていたことが分かった.
 IAEA理事国の一部外交官らによれば,理事会が韓国についての安保理報告問題を来年3月の次期理事会まで延期する可能性が高い.
 鄭東泳・統一部長官も この日,国会南北関係発展特別委員会に出席,「(韓国の核物質実験問題は)現在のところ国連安保理に報告されることは無さそうだ」として「来年3月の理事会に持ち越されるものと見ている」と述べた.
だそうです.既に国内で流れている日本メディアとか韓国の新聞の日本語サイトの伝えるところと概ね同じようです.がっかりだなぁ(しつこい).
 さる09/03付の毎日の記事にありましたが,日本の場合,IAEAの査察を受け入れてシロ(非軍事目的)判定を貰うまでには 追加議定書批准から4年以上も掛かった由.それを考えれば,あれだけ次から次へとボロを出しまくった韓国の問題が よもや僅か2ヶ月かそこらで決着するとも思えませんから,それはそれでよし.
 大事なのは,今後 核兵器保有はもちろんプルトニウム再処理なども含め,韓国政府に変な色気を出させないよう 雁字搦めの監視体制を作って行くことにあると言えます.おそらく韓国は「原発の燃料くらいは自前で」という欲やら「日本もやっているのに」とかいった《隣の芝生》論を今なお捨てていない筈ですし,何しろかの国は 大統領からして この微妙な時期にLAまで出掛けて
北朝鮮が自分たちの核開発を自衛の為だと言っているのにも一理ある
みたいな発言をポロッとしてしまうような 場の空気読めないクンなので,ちょっと目を離すと何をしでかすやら.

 ちなみに今日(11/25)付の産経の記事によれば,イランの問題については アメリカが安保理に回したがっているのに対し 英仏は反対.韓国の問題のほうについては,もともと英仏も米に同調して安保理持ち込みに積極的だったようだけれど,英仏から見た韓国の立場って,イランの問題での「消し」とか「時間稼ぎ」とかに使えるほどの価値があるかしら.単に2つともまとめて ほとぼりが冷める(というか,反省の色が見えるというか)まで時間を置くということなのか,どうなのか.私にはよく分かりません.
 いずれにせよ,アメリカにとってもヨーロッパ諸国にとっても,韓国の問題がイランのそれに比べれば遥かに小さな関心事でしかないのは確か.彼らにとって問題はあくまで,韓国に対しても相応のペナルティを与えておかないと イランやそれを支持する非同盟諸国からの反発を抑えられなくなるという,その一点にあると見ておいてよいのでは.

 ついでですが,上で参照した産経の記事によると
 IAEAは今のところ、保障措置協定を順守しなかったとして、昨年、国連安全保障理事会に付託した北朝鮮や、ウラン濃縮関連活動の「恒久停止」に依然として抵抗をみせるイランから「二重基準」との批判や反論を浴びないためにも、“制裁目的”ではない安保理への付託といった決議案採択を模索していた。
 しかし、外交筋によると、韓国がイラクへの派兵延長に応じる構えをみせたことを米などが評価し、見返りの含みで安保理付託が回避される公算が強まった。日本や中露も韓国の協力姿勢を評価してきており、仮に結論が出なければ三月の次回理事会に持ち越しの可能性もある。
核実験とは何の関係も無い一介の兵卒らが こんな理由でイラクに派兵され,政府のお粗末な原子力外交の尻拭いを 体を張ってさせられるというのも,考えてみれば気の毒な話です.

※その他のキーワード: 国際原子力機関 安保理付託

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イラン、韓国の核で報告へ IAEA理事会が開会 ─共同 11/25
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by xrxkx | 2004-11-25 19:53 | ◆ 韓国核開発疑惑
【韓国核開発疑惑】ウリも偉大な将軍様の教示に従ってはどうニカ?
 今日のお昼に読んだニュースから.本当は潜水艦に夢中で(笑)韓国どころではないのですが.

●IAEA「申告漏れ」…「ボルトン米次官という未知数」が鍵 ─聯合 2004/11/12 10:54 (原文
(ソウル=聯合ニュース)イ・ギョジュン記者 = IAEA(国際原子力機構)が韓国の核物質実験について事実上の「申告漏れ」と判断したのに伴い,来る25日の理事会がどのような決定を下すかが注目されている.
 政府は一応は些細な「申告漏れ」であることから「大きな問題にはならない」という決着を内心は望んでいる.
 しかし,些細な問題であれ国連安全保障理事会への回付を通じて潔白を立証すべきだとする主張も国際社会の一角にはあり,状況は楽観し難いというのが おおかたの観測だ.
 国連安保理回付を主張している核心人物は,ボルトン米国務部 軍縮・国際安保担当次官で,同氏が米政府内で核不拡散についての政策を総括しており,アメリカのIAEA直接当事者であるという点に 問題の深刻さがある.
 ボルトン次官は先月下旬ワシントンでチェ・ヨンジン(崔英鎮)次官に対し「韓国側が潔白を示すには国連安保理回付も一つの方案だ」とする意向を伝えており,最近アメリカを訪問したイ・ジョンソク(李鍾奭)NSC(国家安全保障会議)事務次長にも同様に伝えたことが分かっている.
 ボルトン次官は特にIAEA理事国である日本にも「韓国の核物質実験は安保理で明確に解決するのが望ましい」とする意見を伝えていたことが知られている.
 従って,IAEA内部でのボルトン次官の影響力を考えれば,同氏がこうした歩調を続けた場合は25日の理事会で安保理回付が決定する可能性も無くはないという懸念が,政府内外から出つつある.
 ボルトン次官の所信(?)は,イランの核問題についての重要決定を前に 国際社会の核不拡散の問題を扱う上でのアメリカ政府の公正さをアピールし,「南北に二重基準を付き付けるな」とする北韓(訳註:北朝鮮のこと)の対米攻撃を避けようとする政治的意図に基づくものと見られる.
 特にイランの場合,IAEAの決議案を拒否していることから,25日の理事会で安保理回付が決定する可能性が高く,北韓が韓国の核物質実験に関する真相究明を6者会談の議題に載せるよう求めているだけに「差し込み」で含めるという意図ということになる(訳註:???).
 さらに英仏両国など一部の理事国からも,些細な「申告漏れ」もIAEAの義務不履行である以上は国連安保理に報告し,終結処理を行なうのが望ましいとする意見が出ているものと伝えられている.
 政府は一応,核物質実験自体が核プログラム開発(訳註:「核開発プログラム」の誤記か)ではなく単なる科学者らの好奇心レベルで行なわれたもので潔白である以上,最悪の場合に国連安保理に回付されたとしても 大きな問題は無いという立場だ.
 だが問題はこの件による波長(訳註:その他の事項に及ぼす影響)だ.
 政府は核兵器プログラム開発疑惑を受けている北韓・イランなどと一緒くたにされて 同様の扱いを受け,国際的な信頼を失墜させるのも問題だが,何より北核問題解決のための6者会談に否定的な影響を及ぼすことを最も懸念している.
 北韓は韓国の核物質実験が公開されるや,これについての真相究明を6者会談再開の条件として打ち出している.裏を返せば もしも韓国の核物質実験が安保理に回付された場合,北韓はこれを咎めて6者会談を拒否する可能性が大きいということだ.
 政府はこれに伴い,理事国35ヶ国が25日の理事会で査察団の報告書をもとに協議した後,特に問題無しと判断し,事案を終結させるよう持ち込む為,全方位的な努力を尽くす構えだ.
 一連の実験に 科技部はじめ政府当局が一部関与していたことが明らかになっている(産経 8日)というのに,まだ「潔白」とか言っています.ただ,1ヶ月前のパグウォッシュ会議の頃の威勢の良さとは打って変わって「安保理付託の可能性 かなり大」と見ている点,その半面で「たとえそうなっても大した事にはならない」とタカを括って(虚勢を張って?)いる点が以前と違いますが,それは置いておくとして.

 よく分からないのは,
安保理付託なら北朝鮮が6ヶ国協議を拒否
という箇所.はじめは「付託されなかった場合」の間違いではないかと思ったけれど,これで合っている.韓国としては,やましい事なく対北外交に臨むには この際 出るべきところに出て「潔白」とやらを証明(できるなら)してしまったほうが,交渉のテーブルに就くのを避ける口実を北朝鮮に与えなくて済むと思うのですが.
 というより,どちらかと言うと私などには南が北の時間稼ぎをわざわざ手伝ってやっているように見えてならないのだけれど,どうなのやら.例の北朝鮮の爆発事故なども「困っている南を今度は北がフォローするニダ計画」だと思って見れば妙に納得が行ったり.…まぁ,憶測でものを言っても始まらないけれど.

 ともあれ,次の理事会まで あと2週間近くあるのですから,エルバラダイ氏に対してやった(んだろうなぁ,たぶん)のと同じ手をボルトン次官にも試してみたら如何かと.─どんな手かって? それはもちろん

南版・喜び組による接待責めニダ <ヽ`∀´> ホルホル

※その他のキーワード:国際原子力機関
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by xrxkx | 2004-11-12 20:21 | ◆ 韓国核開発疑惑
【韓国核開発疑惑】 喉元過ぎれば…
「認識の違い」では片付かない ──rx178の最近気になる朝鮮半島

 先ほど読ませていただいた記事です.
 ソースは Seoul Japan Clubなる よく分からん団体のwebサイトにある「韓国の核疑惑提起に遺憾 韓国政府が日本政府に伝える」というニュースですが,同ニュースが引いている「10/11付の東亜日報」の記事,探してみましたところ,どうやら 次の記事のことのようです.

● 政府,核疑惑提起で日本に遺憾表明 ──東亜日報 2004/10/11 06:38 (原文)
 政府は 韓国のウラン分離およびプルトニウム抽出などの核物質実験について日本の政府・メディアから核開発疑惑が提起されたことに対し,外交チャンネルを通じて日本側に正式に遺憾の意を表明したことが,10日明らかになった.
 政府は特に「韓国の実験は適切ではなかった」として国際原子力機構(IAEA)の徹底した調査を公開的に求めた細田博之・日本官房長官のもとへ外交通商部高官を送り,直接遺憾の意を伝えたとされている.
 複数の政府関係者がこの日語ったところによると,盧武鉉大統領は「今回の事態で日本側が示した態度は見過ごしておけない」と判断し,外交部に「日本側に遺憾の意を表明し,韓国の立場を積極的に説明せよ」と指示したという.
 これに伴い外交部は,細田長官の発言が報道された直後の先月中旬,駐韓日本大使館に「日本政府は『一部の科学者の核物質実験は政府レベルの核開発計画とは無関係』だとする韓国政府の説明を信じられないというのか」と抗議していたことが明らかになった.
 先月下旬,イ・スヒョク(李秀赫)外交部次官補が日本を急遽訪問し,細田長官と直接面談したのも,青瓦台(訳註:韓国大統領官邸のこと)の指示によるものだったと,ある政府高官が伝えた.
 同高官によれば,イ次官補は細田長官や日本の外務省高官らと相次いで会見し,韓国政府の遺憾の意を伝え,韓半島の非核化の意志を重ねて説明した.
 これに対し日本政府は,核問題に敏感にならざるを得ない日本の立場を説明し,「IAEAなどで韓国の核物質実験問題を採り上げた場合は韓国に協調する」という反応を示したことが明らかになった.
 ある政府関係者によると,青瓦台内部には「日本が韓国の核物質実験問題を意図的に膨らましている面がある」というわだかまりが依然残っており,11月のIAEA理事会で日本がどのような態度を示すかが注目される.
 先月初頭,韓国の一部科学者らが2000年と1982年にそれぞれ微量のウランとプルトニウムの分離・抽出実験を行なったという事実が明らかになったことで,韓国は国際社会から「核開発を目指しているのではないか」という疑惑を受けていた.

ブ・ヒョングォン記者(bookum90@donga.com),ハ・テウォン記者(taewon_ha@donga.com)
 核開発疑惑が沸騰している最中には IAEAや内外メディアへの応対は 外交部・科技部の長官らに任せ切りで 自身は完全にダンマリを決め込んだまま外遊に出てしまっていた野村ひょん吉ですが,案の定 裏でコソコソ何か動いていたようです.
 一昨日・昨日にかけて 次のような記事が上がって来ていたのを御覧になった方も多いかと思います.

「韓国の核実験は違法でない」IAEA事務局長 ──中央日報 2004/10/10 15:54
「韓国の核疑惑が解消」パグウォッシュ ──中央日報 2004/10/10 18:35

発言の趣旨だけまとめておくと,
※ エルバラダイ発言
「韓国の場合、科学者が小規模で行なった実験であるのに対し、北朝鮮は国家的に核非拡散体制から離脱して、完全な規模(フルスケール)の再処理施設をつくろうとしており、お互い比較できる性質のものでない」
「ただ、IAEAに申告しなかったのは遺憾で、今後こうした(未申告)実験が行われないよう措置をとる」
※ パグウォッシュ会議の総括
「エルバラダイ国際原子力機関(IAEA)事務局長の訪韓で、韓国の核疑惑が完全解消されたと評価する」
「韓国のウラン・プルトニウム核物質実験は実験室レベルで実施されたものであり、核兵器開発とは全く関係がないという見解で一致した」
「韓半島核問題の解決のため、6カ国協議を活性化すべきだという意見がまとまった」
「パグウォッシュは北朝鮮の核問題解決に向けて、積極的に役割を果たすことを決議した」
「北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)を脱退した昨年初め以降、国際社会の非核化運動は重大な挑戦に直面している状態」
「北核問題は多者間交渉および協力を通じて早期に解決されるべきだ」
 上のような「遺憾表明」の消息が今頃漏れ聞こえて来るのも,エルバラダイ氏とパグウォッシュ会議のこうした「シロ判定」を貰って,11月のIAEA理事会でも「これからはちゃんと申告しなさいよ」というお叱り程度で済む,韓国が最も恐れていた安保理への上程はまず無くなったと見て,韓国政府内部が俄然勢いづいている証拠でしょう.
 それにしても,上のエルバラダイ発言にせよパグウォッシュ会議の総括にせよ,「韓国が今すぐ核兵器製造までやるつもりだったとは思えない」というだけの話であり,未申告そのものがお咎め無しとなったわけでも何でもないのに,懲りない人々です.
「日本政府は『一部の科学者の核物質実験は政府レベルの核開発計画とは無関係』だとする韓国政府の説明を信じられないというのか」
「IAEAなどで韓国の核物質実験問題を採り上げた場合は韓国に協調する」
と,これではどちらが悪事を働いたのか分かりません.…というより,風向きが少しでも自分に有利に変わったら 日本に対してはクレーム一点張りで行くに限る,こちらの主張を大声で繰り返せば日本人は必ず折れる,と そう踏んでいるのでしょう.見くびられたものですが,考えてみれば戦後の日韓関係のあらゆる面にわたって実際にそうだったのですから,日本と韓国が「声の大きい方が勝つ」というだけの幼稚な付き合い方しか出来なくなってしまった責任は こうした韓国人たちの側のオメデタさばかりにあるとも言えないでしょう.
 そもそも「日本が問題を意図的に膨らませている」などと言いますが(言うなら 同じことを例のワシントンポストやニューヨークタイムズにも言ってみせてほしいものだが),核疑惑の高まる真っ只中に「核のロマン主義」などという愚にも付かぬ記事を載せていたのは一体どこの国の新聞でしたっけ.「一部の科学者の好奇心による実験」「分離・抽出された核物質はごく微量」「追加議定書批准により申告義務の生じた実験は全て申告した」などという韓国側の言い分が対外的に全く説得力を持たなかった最大の理由は,他ならぬ 韓国人たちのこういう国民性にあるのだという自覚を,彼ら韓国人にはもう少し持ってもらいたいものです.

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 それはそうと,韓国に対する今後の査察の続け方についてですが,今月に入ってから上がって来ていた記事では

今後も数十回の査察 韓国核疑惑 ──共同 2004/10/03 11:52
韓国査察さらに1、2回 IAEA事務局長 ──産経 2004/10/06 13:13

などというのがありました.3日の時点では韓国側自身が「あと数十回の査察」は覚悟していたようですが,IAEA側が下した結論は 韓国側の見込みよりも遥かに緩いものだったようで,韓国人らが俄かに勢いづいて来ているのは このへんの事情もあってのことでしょう.核疑惑の最中に外遊していた野村ひょん吉も,「安保理上程だけは勘弁して欲しいニダ」と方々に頼みまくったのでしょう(歴訪先にはロシアやインドなど核保有国も含まれている).

感想: 差し当たり 今後は原子力関連の会議は韓国でやらないほうがいいな(笑)

記事控え
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by xrxkx | 2004-10-12 21:09 | ◆ 韓国核開発疑惑
【韓国核開発疑惑】 IAEA総会を見守る韓国の眼
 昨20日に始まったIAEAの年次総会のニュース,いま私がこの文章を書いている時点(2004/09/21 20:47)では Yahooに上がって来ているのが4つだけです.しかも,曲がりなりにも韓国の核開発疑惑に言及しているのは 次の毎日新聞の記事だけ.時事・共同・産経はイランばかりを採り上げており,韓国についてはスルー.

<IAEA>年次総会が開幕 イランが非難決議に反発 ──毎日新聞 2004/09/21 00:31
※more欄に全文控えがあります

 無論,現時点でIAEA総会に対韓国非難決議案が出されるには至っていませんし,エルバラダイ事務総長の基調演説の中でも 韓国の核開発疑惑について具体的に言及する箇所はありませんでしたので,イランに視線が集中するのは ある程度止むを得ないかも知れません.

 その一方で,韓国国内には 次のような報道も上がって来ています.

● IAEA,「40ヶ国以上が核兵器技術保有」 ─PRESSian 2004/09/21 13:20 (原文)
「核監視活動 一層強化すべし」,韓国を狙った発言か

[PRESSian キム・ハンギュ記者] モハメッド=エルバラダイIAEA(国際原子力機構)事務総長が20日(現地時間),「核兵器製造技術を持つ国家は40ヶ国以上」だとして「核監視活動を一層強化すべき時」だと表明した.
 エルバラダイ事務総長は最近のわが国の核物質実験について「深刻な憂慮」を表明しており,この日の発言は今後のわが国に対する核監視活動強化を予告するものではないかという観測を生んでいる.

エルバラダイ,「40ヶ国以上が核兵器製造技術保有」

 エルバラダイ事務総長はこの日ウィーンで開かれたIAEA総会の基調演説で「核兵器保有を公式に宣言した国家以外に,平和的核プログラムを持つ40ヶ国以上が核兵器生産技術を持っているという分析を 一部で行なっている」と述べた.
 彼は続いて「IAEAは主としてこれらの国家の善意にのみ依存しているのが実情」だとして「全世界的な核活動監視を一層強化すべき時であり,自発的な情報提供への依存を中断すべき時」だと強調した.
 彼はまた,核物質関連の国際的闇市場についての憂慮を表明し「イランとリビアに各関連物質を提供した この闇市場に対する統制を強化する必要がある」と指摘した.「邪悪な多国籍ネットワークが存在し作動しているという事実は,現行の核輸出統制体制が不適切であることを はっきり示している」ということだ.
 エルバラダイ事務総長は これと関連して,その核兵器開発技術保有国家とはどの国のことかについて具体的には言及しなかったが,通信(訳註:どこのことか不明)は そうした発言が出た背景には リビア・北韓・イラン・韓国など 最近相次いで飛び出した国際的な核関連論乱を惹き起こした国家を挙げている.

韓国の核監視活動は強化されるか

 エルバラダイ事務総長は実際,先週開かれたIAEA理事会でわが国の核物質実験に関連して「深刻な憂慮」を表明している.もちろん議長要約声明に於いては韓国の状況について言及はしていないが,現在IAEAの第2次査察団が入国,わが国のウラン濃縮実験とプルトニウム抽出の件に関連した再調査を実施中であり,再査察の内容は来る11月に出される公式報告書に含まれることは確実なため,こうした発言は一層我々(訳註:韓国を指す)の神経を逆立てている.
 加盟国137ヶ国が参席するIAEA総会は 各国の核問題に関連して,各活動放棄などを要求する最後通牒を行なったり,国連安全保障理事会に付託すべきかどうかを議論する席ではない.しかしIAEAは事務局を通じて核関連議題を理事会での議論にかける権限を持っているため,エルバラダイ事務総長のこうした発言が 今後の韓国の各活動に対する監視強化を意味するものではないかという観測を生んでおり,帰趨が注目される.
 一方,エルバラダイ事務総長はこの日の演説で北韓の核問題にも言及し,「核不拡散に(←訳註:「への」の誤記)持続的で深刻な挑戦」と評価している.
 上述のようにエルバラダイ氏は演説中で具体的に韓国の名を挙げたわけではないのですが,そうした中での韓国メディアの上のような書き方は,やはり韓国輿論がIAEAの動向について神経過敏になっていることを窺わせるものと見るべきでしょう.
 ただ,読者からの反応(註:上の記事をはじめ,Daumのニュースには読者がBBSのような形でコメントを付けることができる)を読んでみますと,
「だったら日本はどうなんだ」
といった いつも通りの「日本に負けたくない」といった変な競争意識や見栄だけで喋っている者,および
「韓国はただちに核武装すべき」
といった,後先考えずに景気の良い意見を吐きたがる者が殆どのようです.
 これについても 現時点で上がって来ている全コメントの控えをmore欄にとっておきましたので,興味のある方は機械翻訳でも使って呼んで御覧になることをお薦めします.いやはや,その口汚いの何の(笑).自分のblogをこういう野卑な言葉だらけにしたくないなぁ(笑).
 ついでながら,こういう罵詈雑言の山が外国人の目に触れると 韓国人は決まって「あれは精神的に未熟な一部の子供だけだ」「一部だけを見て韓国人全体を論じるな」を繰り返すわけです(以前 ここにもいましたね).はっきり言いますが,一部どころか どのニュースを見てもこんなのばかりなのはどういう訳か.文意を的確に把握し,論理的な批判を述べることのできる頭を備えた韓国人など滅多にお目に掛からないのは,ひょっとして韓国のインターネット回線が貧民街にしか引かれていないということか,と疑いたくなります.
 脱線が長くなってしまいました.話を上のエルバラダイ発言に戻します.

 まず「核兵器保有を公式に宣言した国家以外に,平和的核プログラムを持つ40カ国以上が 核兵器生産技術を持っている」という箇所は,アメリカから所謂「悪の枢軸」と名指しされている国々以外にも 核不拡散体制に対する潜在的脅威が存在することを示唆するもので,今回の総会の時期を考えれば これが韓国を指しての発言なのは明らかでしょう.
 また,「IAEAは主としてこれらの国家の善意にのみ依存しているのが実情」「全世界的な核活動監視活動を一層強化すべき」「自発的な情報提供への依存を中断すべき」などの一連の言及は,先日ここでもご紹介したような 韓国自身による自主的査察によってIAEAの役割を肩代わりして行くという韓国側の思惑を 真っ向から否定するものとして 高く評価できると思います.

 日本政府は,こうしたエルバラダイ発言が 理事国各国の意向を要約した「議長総括」であるという性格を十分考慮すべきでしょう.IAEA理事国との緊密な連携を通じて,韓国への厳正な処断および監視の強化を求めるこうした国際輿論の醸成に力を注ぐべきです.対韓国外交の飴と鞭のうち,いまは鞭が必要な時期でもあり,また鞭を振るうのにこれ以上無いほど時宜に適ってもいます.よしんば韓国に「度量を示す」にせよ,それらが外交的に活きて来るのはそうした「鞭」があってこそだということを 念頭に置いておかなくてはなりません.

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by xrxkx | 2004-09-21 21:38 | ◆ 韓国核開発疑惑
【韓国核開発疑惑】 ガラス張りの査察制度実現を
 今日のお昼に読んだニュース.

原子力研究所、IAEA査察の取材制限 ──朝鮮日報 2004/09/20 10:38
 韓国原子力研究所は国際原子力機関(IAEA)の査察が行われる1週間、マスコミの取材に一切に応じないだけでなく、研究所への出入りも制限することにしたと、20日明らかにした。
 ハン・ボンホ韓国原子力研究所広報室長は「今週はマスコミの関心がIAEAの査察活動に注がれると予想される」とし、「研究所はIAEAの査察日程や内容をマスコミに伝えることができないだけに、取材に一切応じない方針だ。出入りも制限する」と述べた。

 結局こうなる.随分と中途半端な「透明性」ですね.先般の外国メディアによるすっぱ抜きを よほど根に持っていると見える.
(もっとも,「IAEAによる査察の内容については公表できない」という立場は これまでも韓国政府が一貫して言い続けて来たこと.IAEA側にそういう規定でもあるのかも知れませんが)

 こういう密室での査察って,要するに査察を受ける側から見れば
あとは査察官を接待責めにでもすれば一件落着ニダ♪
ということだと思うのですが.こういうところから手を入れて行かないと,またまた陰で何を企てるやら….
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by xrxkx | 2004-09-20 15:42 | ◆ 韓国核開発疑惑
【韓国核開発疑惑】 南の「反省」と北の反応
韓国が「核の平和利用四原則」を発表 ──読売新聞 2004/09/18 14:18
【ソウル=豊浦潤一】韓国政府は18日午前、国家安全保障会議常任委員会を開き、核開発・保有を行わない意思の確認などを盛り込んだ「核の平和的利用に関する四原則」を決定、発表した。
 ウラン濃縮などの未申告実験が最近相次いで明るみに出て、国際原子力機関(IAEA)理事会でも討議されていることを受け、政府が核開発に関与しない意思を改めて強調し、国際社会の疑念を払しょくする狙いとみられる。
 四原則は、韓国政府の姿勢として、<1>核兵器を開発・保有する意思は全くない<2>核の(利用に関する)透明性の原則を確固として維持し、国際協力を強化する<3>核不拡散に関する国際規範を誠実に順守する<4>国際的な信頼を土台に、核(原子力)の平和的利用の範囲を拡大していく――となっている。
 記者会見した潘基文(パン・ギムン)・外交通商相は「四原則を国際社会に説明することで、政府の核の透明性に対する信頼回復に向け努力する」と強調。呉明(オ・ミョン)・科学技術相は、四原則で「核の平和的利用の拡大」がうたわれていることについて「今回の件で科学者の研究が委縮してはならない。次世代の原子炉などの未来志向的な研究は活発に行うという意味だ」と説明した。

米国が敵視やめない限り、核兵器は廃棄しない=北朝鮮 ──ロイター 2004/09/19 16:02
[ソウル 18日 ロイター] 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は18日、米国が同国に対する「敵視」政策をやめない限り、核兵器の廃棄と核開発計画に関する対話の再開はないと報じた。
 KCNAはさらに、韓国が行った1982年のプルトニウム抽出実験や2000年のウラン濃縮実験に対して制裁が加えられなかったことに言及し、米政府が北朝鮮を非難する一方、韓国には理解を見せるというダブルスタンダードを適用しているとの論評を行った。

 北朝鮮側は 6者協議を遅延させるか あるいはアメリカ側から一層の譲歩を引き出すカードとして 今回の件を使って来ています.これは当初から予想されたことですから驚くには当たらない.
 そもそも,アメリカ側から見てももともと6者協議などは中東情勢が一段落するまでの単なる時間稼ぎでしかないという見方を 私はしています.それに日本が「拉致問題解決」などを絡めて過度の期待をすべきではない.得をするのは 北に対して顔が利くことでお株を上げる中国だけでしょう.

 問題は南側の態度です.上の4原則
  1. 核兵器を開発・保有する意思は全くない
  2. 核の(利用に関する)透明性の原則を確固として維持し、国際協力を強化する
  3. 核不拡散に関する国際規範を誠実に順守する
  4. 国際的な信頼を土台に、核(原子力)の平和的利用の範囲を拡大していく
のうち (1)については朴正熙時代の《前科》がある.「当時と比べてこれだけ変わった」という実績を示してもらわないことには 俄かには信用し難い.
 だからこそ(2)の「透明性」が実を伴ったものとなるかどうかが問われるわけですが,先日のような「IAEAの役割を 一定程度 国内の監視機構が肩代わりする方向で」などという発言は むしろ目指す方向が逆のように思えます.
 (4)については 要するに「核燃料の国産化など原子力の平和利用については 今後規制の緩和を求めてゆく」という意味でしょうけれど,韓国政府が今のような不透明な対応を取っている間は IAEA理事国がYesと言うとは思えないのですが,どうでしょうね.

※せっかくの三連休なのにこんなことばかり (;_;)
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by xrxkx | 2004-09-19 16:51 | ◆ 韓国核開発疑惑
【韓国核開発疑惑】 外交部長官 談話
 これも今日(2004/09/16)のお昼に読んだ記事.核疑惑だけについての記者会見ではありませんが.

● 藩基文,内外信 定例ブリーフィング 一問一答 ──聯合ニュース 2004/09/16 11:54 (原文)
(ソウル=聯合ニュース) イ・ユ, チャン・ヨンフン記者

 藩基文・外交通商部長官は16日午前,ソウル市世宗路の外交部庁舎で 内外信ブリーフィングを行い,核物質実験およびIAEA理事会の経過,第4回 北核6者会談,両江道の爆発事故など主要懸案について説明した.
 以下は藩基文長官の全発言と一問一答をまとめたもの.

◇冒頭発言 = 政府は 国際原子力機構(IAEA)との協力を通じて (訳註:「一連の核開発疑惑が」の意だろうが,語が抜けている)早期に解決されるよう外交努力を傾けている.現地に派遣されている代表団も,事務局および主要理事国との協議を通じ,本件が客観的事実に基づいた均衡ある扱いをされるよう努力している.
 IAEA理事会初日,エルバラダイ事務総長は 視察結果に基づいて レーザー分離実験と原子炉研究実験の件に関し報告を行なった.報告では,わが政府の協助のもと 査察官らが事実関係(訳註:「解明」か何かが抜けている)に必要な調査を実施することができたと評価した.また 事務総長が「深刻な憂慮」を表明したことは ウラン変換の件などが安全措置協定に従って報告されなかったことに対する言及であり,核物質実験を申告すべきだったということだ.
 理事国らは,濃縮・再処理など주기(訳註:?)関連の申告漏れについて深刻に扱うという原則的立場を表明しており,こうした表現が結論を予断するというわけではない.ある国家などで申告されなかった実験があれば慎重に調査するという意味だ.これはIAEA事務局当局者の解釈だ.IAEAの評価は 次回 11月25日の会議で報告される予定である以上,調査結果を予断せずに待つべきだろう.
 80年代初頭,未申告施設で150kgの天然ウラン(訳註:ママ)を生産したということは,追加議定書に従って7月に申告しており,IAEAの確認点検団が確認した事項で,金属ウラン製造の経緯などについては科学技術部から発表済みだ.政府は この物質を含め今回の実験関連事項を透明に原子力機構に申告しており,評価は調査が完了した後になされる.
 IAEAは,オーストリア大使館を通じて,来週中に追加点検団を派遣すると知らせてきた.
 不十分だった部分についての補充資料収集のためのものだ.点検団訪問など 協助要請があったときは,最大限の協力を提供する予定だ.こうした政府の努力にも拘らず,国際社会の一部には事実無根の事実(訳註:ママ)について疑惑が提起されており 遺憾である.(訳註: 「一連の実験は」が脱落)核兵器開発の為の濃縮や再処理プログラムとは無関係であり,(訳註:「わが国の」が脱落)不拡散の意志は確固たるものであることを強調する.(訳註:「そのことは」が脱落)こうした政府の全面的な協助のもとになされる原子力機構の調査結果が立証してくれるものと確信する.
 6者会談に関連しては,早期に開催されるよう外交努力を傾けて行く予定だ.6者会談が9月末までに開催されないとしてもモーメンタムが維持されるよう,国際社会と協議し,協力して行く所存だ.


◇一問一答
─「9月末以前」第4回6者会談は霧散するのか.

△楽観はし難いということだ.現実的には難しいが,速やかな日時内に,9月中が難しいなら10月中にでも 第4回6者会談が開催されるよう 外交努力を展開して行くべきだ.

─両江道の爆発と関連して,韓米間の情報共有に異常があるのではないか.

△パウエル長官が説明した内容をよく読んでみると,水力発電所建設の為の発破だった可能性があるというもので,断定的でない.情報関連事項,特に北韓情報については韓米間で緊密な共助がなされているという点を強調しておきたい.兆候を捉えた後 直ちにアメリカ側に我々の情報を提供し,アメリカも持っている情報を提供して分析を行なった.

─(訳註:今回のIAEA理事会で英国など一部理事国が,の意だろう)安保理上程の可能性について公式に言及していたが…そうした可能性はあるか.

△一応,安保理上程問題については 理事会が現在論議中であり,理事会は今理事会よりは11月の理事会で韓国のウラン・プルトニウム問題について結論を下すものと予想している.確認点検団が採取したものを分析するのに2~3ヶ月掛かる.理事会が決定するのは核安全措置協定違反措置(訳註:ママ)の有無,不履行事案に該当するか等の2つの部類があるが,不履行事案であれば安保理に報告される.どのような結果であれ予断せず,安保理に回付される可能性についても必要な備えをしている.

─点検団が来るのは特定の件についての補強調査の為なのか.

△私が知る限りでは,不十分な部分について追加的な確認を行なうものと聞いている.わが政府としては,点検団が要請する協助事項については協助提供し,疑惑の無いようにして行こうと思う.

─韓国を批判する議長声明が出るだろうという話もあるが.

△理事会では 何らかの問題について 討議過程に於いて決議案を採択することもあり得るし 議長要約文が発表されることもあり得る.議長要約文のことを言っているのだろうが,数多くの国家が発言をすれば 発言に基づいて議長要約文を発表することもあり得る.非難が目的ではなく,各国代表が行なった話を総合するものだ.

─IAEAと韓国政府の間に(訳註: 立場の,の意か)違いがあるようだ.メディアの疑惑も提起され続けている.

△IAEAの視点とわが政府の視点に違いがあるという点については理解し難い.IAEAは報告を行い最終決定は理事会で行なう.技術的な部分で専門的意見はあり得るが,政府は我々が持つ資料などを進んで申告したと考えている.
 なぜ疑惑が起きるのか.残念である.一部外信らが(原文註:我々の)平和的核利用と核透明性について 事実に基づかない一部事実に反した情報を発表,疑念を増幅させている傾向がある.政府も憂慮している.望ましくない.韓国政府は 追加議定書に39番目に加入した国家として 核の平和利用を透明に行うという意志を発表した.非核化共同宣言とか 政府が明らかにした韓半島非核化宣言などを 忠実に履行して来た.問題となっているのは,一部科学者によって好奇心など研究過程に於いて起こった事故だ.プルトニウムも20年前に起こった事案だが,(訳註:IAEAなどによる事実解明には,の意か)最大限の協助と透明性を提供しているのだ.友邦のメディアなどが わが政府の透明性と誠実さを理解して報道することが必要だ.誤った方向に進めばNPT(核拡散禁止条約)の秩序にとっても望ましくないと考える.

 未だに「海外メディアの煽りすぎ」を繰り返しています.
 一昨日ご紹介した京郷新聞の社説なども
核物質実験に関連した外信報道中かなりの部分が事実だったと明らかにされ,
とあり,また 昨日ご紹介した東亜日報の社説にも
こうしたやり方でIAEAに引きずられれば,核疑惑から抜け出せないのはもちろん,国家の信頼まで損なわれる.プルトニウム抽出は外信報道を通じて,150kgのウラン生産はIAEAを通じて知るに到った国民の不信も深まらざるを得ない.
とあるように,韓国政府のこれまでの説明よりも そうした外国メディアによる報道のほうが 遥かに信憑性が高かったのは,今や韓国メディアですら認めざるを得ない 動かし難い事実だというのに,です.

 もっとも,一昨日昨日とご紹介して来た 韓国各紙の論調を見ても,複数の新聞が「外交部と科技部との足並みの乱れ」を指摘しているように,どうも今回の韓国政府の対応は
当初 科技部をはじめ 韓国政府はタカを括っていたが,海外での反応が予想外に厳しく,結局 外交部が方々に頭を下げて「情状酌量」を頼んで回る羽目になった
といったあたりが穏当な見方でしょう.外交部としては 内外に対して一応の格好をつけないわけに行かない.

 ただ,それだけに
誤った方向に進めばNPTの秩序にとっても望ましくないと考える.
という,何か含みを残した言葉が唐突に出て来るのが理解し難い.これで国連安保理が制裁にでも出たら 韓国はNPTを脱退するとでも言うのか.逆に
「韓国だけを大目に見たら,イランや北朝鮮が何を言い出すやら」
とでも言うなら話は分かりますが.
 今回の一連の事態を どう小さめに見積もっても,韓国に於ける核物質管理が杜撰を極めるものだったのは事実.だからこそIAEAがわざわざ追加査察団まで送ると言っている.これほど繰り返し「純粋に学術目的」「核兵器開発の意図は無かった」と言うなら,ここでNPTなど関係ないはず.こういう言葉がポロッと出てしまうあたりが 韓国人の頭の出来具合の分かりにくいところです.

# だいたい これだけの騒ぎを前に 野村ひょん吉は何故知らぬ顔をしている?
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by xrxkx | 2004-09-16 19:48 | ◆ 韓国核開発疑惑
【韓国核開発疑惑】 核管理・監視機構改編
 今日(2004/09/16)のお昼頃に上がって来ていたニュース.

● 原子力統制センター,独立機構に改編 ──ヘラルド経済 2004/09/16 12:20 (原文)
査察保安 IAEA基準遵守の為
 国際原子力機構(IAEA)と同様の韓国の核査察機関である原子力統制技術センター(TCNC)が,年内に韓国原子力研究所から完全分離して独立機構に転換され,規模も大幅拡大される.
 科学技術部は最近,原子力研究所がこれまでウラン・プルトニウムなどの実験を行ないながら IAEAに対する申告事項をきちんと遵守していなかったなどの問題点を改善する為,研究所の内部組織であるTCNCを独立機構に改編することにしたと 16日明らかにした.
 TCNCは「韓国のIAEA」として 国内の原子力発電所など原子力関連施設や研究施設,核物質の統制および監視などの役割を担っていたが,原子力研究所の所属組織だという限界のため 査察昨日に問題点を露呈したという指摘を受けている.
 科技部はまた,現在原子力研究所の部長級であるセンター長1名と 20余名の職員からなるTCNCの規模を50~60名に拡大,名実ともに備わった査察機関に刷新する計画だ.
 科技部関係者は「長期的には IAEAの査察を減らし TCNCがIAEAの役割を担い得るよう,専門性と透明性を高めて行く計画」と述べている.
 同関係者は「(訳註:疑惑の持たれている実験が行なわれていた当時から,の意か)TCNCが査察機関として独立していたら,国内の研究施設や核物質などに関する資料・記録を保管することにより IAEAに対する未申告,申告漏れやミスなどは無かったはず」だと付け加えた.
 このような監視機構があったのですね,韓国にも.
 それが 研究現場である研究所の所属機関だったというのも 考えてみればマヌケな話ですが.

 無論,こうしたチェック機構の拡充そのものは悪いことではないでしょうが,ただ
長期的には IAEAの査察を減らし TCNCがIAEAの役割を担い得るよう,…
のくだりは「調子に乗りすぎです」と言いたくなる.それができる国民なら 未申告を20年も隠しておいたりしないだろう,と 誰もが思うでしょう.
 現にプルトニウム抽出実験の場合だと,97年にIAEAの査察があり,その結果(要するにプルトニウム抽出の痕跡の有無についてのグレー判定)について 翌年に韓国政府はIAEAから事実確認の要請を受けているにも係わらず,2003年のIAEAによる再度の査察の結果が出るまで シラを切り続けていた前歴が明らかにされているわけです.
 そんな国の「自主的な監視」を信用して 外部点検の比重を下げて行こうなどという言い草を,IAEAも安保理も認めるとは思えないのですが.

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 同日19:14 追記.

 この改編について 唯一評価できる点は,こうしたチェック機構が研究現場から独立することにより,現在韓国政府が行なっているような,「あれは現場の研究者らの一存でやったことで,政府は把握していなかった」といった言い訳が,今後一切通用しなくなるという点でしょう.
 逆に,今後この疑惑が国連安保理の俎上に乗り,例えば天然ウランの韓国への輸出制限措置などが検討された場合,韓国側が今回の改編を口実に
「ウリは昔のウリとは違うニダ」
とか何とか駄々をこねる可能性も 無いとは言えませんが.

その他のキーワード: 国際原子力機関
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by xrxkx | 2004-09-16 18:33 | ◆ 韓国核開発疑惑
【韓国核開発疑惑】IAEA理事会開幕後の韓国各紙の論調
 昨日掲載した京郷新聞の社説に続き,現在までに上がって来ている韓国各紙の核疑惑関連社説 5本追加.
 朝鮮日報と中央日報のは 既に日本語版が出ていましたが,東亜日報はいつも日本語版が上がって来るのが遅いので 自分で訳出してしまいました.

孤立無援の韓国「核」外交 ──朝鮮日報 2004/09/14 19:43
 国際原子力機関(IAEA)は13日、事務局長の非公開報告書を通じ韓国の核物質実験問題について「深刻な憂慮」を表明した。IAEAは韓国が1980年代に150キログラムの極少数のウランを生産したという新たな事実も指摘している。
 「大したことではない」という韓国政府の説明とは異なり、問題がかなりこじれている。韓国政府が疑惑の尾を明確に切り取ることができずにいるためだ。ウラン濃縮実験とプルトニウム抽出の事実が確認されて以降、韓国政府の説明は外国メディアが提起する疑惑を後追いすることに汲々としている。何かひとつ釈明すれば外国メディアはすぐにどこかで韓国政府の説明を覆す情報を探し出し新たな疑惑を提起する状況となっている。
 今回提起された「金属ウラン150キログラム」問題も同様だ。韓国政府はこれが既に明らかにされている核物質実験と連関した事案であるのに加え、IAEAの報告内容は対外秘であるため政府が先に公開しなかったと釈明している。しかしこうした消極的な姿勢では疑惑をさらに大きくしてしまうだけだ。外国メディアと関連諸国にずるずる引きずられるような政府の中途半端な対応姿勢が事態をここまで悪化させたと言っても過言ではないはずだ。
 核と関連した問題は高度の国際政治的性格を帯びるのが常だ。しかし今の大韓民国にはきわどい状況の中で韓国の言葉を信じてくれ、韓国の言葉を土台に他人まで納得させてくれる同盟と友邦がいないのである。孤立無援とは、まさにこの場合に使う言葉だ。韓国がなぜ、いつからこうした状況になってしまったのだろうか。
 韓国が国際社会で核兵器開発疑惑がある国家というイメージで覆われた場合、外交、経済、安保的損失は計り知れない。4年前あるいは22年前にあった極少数の核物質実験が今になって突然問題となり、日を追うごとに拡大している。政府がこの事態に適確に対応しなければならないのはもちろんだが、今回の事態の間接的背景と言える「どうして韓国が国際社会の孤児になってしまったのか」という根本的な問いに対する答えも探し出さなければならない。
ウラン濃縮実験をめぐる議論なぜ広がるのか ──中央日報 2004/09/14 18:29
0.2グラムの濃縮ウランを抽出した事実をめぐる波紋が、ますます深刻な局面に進みつつある。一昨日行われた国際原子力機関(IAEA)の定例理事会で、IAEA・エルバラダイ事務局長が「韓国政府が金属ウラン150キロを保有したにもかかわらず、申告していなかったのは重大だ」と強い懸念を表明したからだ。
当初、この懸案が初めて浮上した当時、科学技術部は「それほど問題でない」との姿勢で対処した。だが、懸案の深刻性を懸念した外交通商部が予測していた通りに、状況が展開されたのだ。政府は「韓国の核抽出のレベルは微々たるもので、核兵器製造の意向がないとの点を、IAEAも認知しており、それほど問題にならないだろう」との立場だ。しかし、政府側は黙っているのに1日が過ぎれば新たな事実が分かり、国民は「いったい事件の真相は何か」と疑念を抱かざるを得ない。
今後、IAEAが韓国にどんな措置を取るかは予測できない。最も望ましいのは「安全措置を履行しようとする韓国政府の努力は評価できるが、手続き上に問題があった」とし「注意」呼びかけるくらいのものだ。しかし「安全措置不履行による国連安保理への付託」などの決議も排除できない。
政府は、IAEAへの報告内容が対外秘であるため、あらかじめ公開するのが不如意だ、と釈明している。だとしても、今回の事件は、国民に混線と不安を与えたとの点から、遺憾に思える。とりわけ、初期に「なんの問題もない」という断定的な言い方で、余地を残さなかったのは失策だ。
何よりも、今回の事件は疑惑だらけだ。およそ20年前のことが、なぜ、この時点に浮上したのか、強い疑念を抱かせる。政府がIAEAに報告した6項目の問題点が、数日後に外信を通じてそのまま報じられた点も釈然としない。国民が知りたがっているのは、現在、展開されつつある過程が韓国の国益と、どんなかかわりがあるか、との点だ。
韓国側のささいなミス、または誤解によって、予期せぬ被害を受けるのではないか、と懸念されるからだ。こうした点から、国民も今回の懸案の真相を知る必要があるだろう。何でもない、とし適当に済ませた後、外信が報じれば、その時になってこそ、もう一つの釈明をする、などといった具合では信頼を得られない。
● IAEA 「深刻な憂慮」,心配しなくてよいのか ──東亜日報 2004/09/14 19:10 (原文)
 モハメッド=エルバラダイ国際原子力機構(IAEA)事務総長が,先頃始まったIAEA理事会で 韓国の核物質実験を「深刻な憂慮事案」と規定した.外信はIAEAが扱っている韓国の違反事例が6件に及ぶと伝えている.ウラン分離実験とプルトニウム抽出実験しか知らなかった国民にとっては驚くべき知らせだ.問題解決はおろか,ますます深刻化しているではないか.
 にも拘らず,政府関係者らは「深刻な憂慮」は「通常的に用いられる用語」だとして,新たに明るみに出た疑惑についても「問題にはならない」という反応を示している.IAEAは核活動に関する国際的な審判官だ.そのIAEAが申告に憂慮しているというのに,国民には「何事もない」では説得力が無い.各関連活動をちびちびと小出しに公開し,国際的疑惑を呼び起こし,IAEAの査察対象となったという現実にそぐわない安易な対応と言わざるを得ない.
 政府はIAEA説得に全力を傾けるべきだ.政府の言うとおり mg単位のプルトニウム抽出,実験レベルのウラン分離,問題とはならない金属ウラン生産だったのなら,なぜIAEAを説得できないのか.IAEA事務総長が根拠も無く危険を誇張したと言うのであれば,国の名誉にかけて正すべきだろう.
 政府が僅かな過ちを隠したり,報告をしなかったために 事が大きくなったのであれば,正直に告白して疑惑を解くべきだ.外交部と科技部の足並みが揃わずに混線が生じてしまったのであれば,今からでも政府レベルの総合的な対応を通じて「無刑」を勝ち取らねばならない.
 こうしたやり方でIAEAに引きずられれば,核疑惑から抜け出せないのはもちろん,国家の信頼まで損なわれる.プルトニウム抽出は外信報道を通じて,150kgのウラン生産はIAEAを通じて知るに到った国民の不信も深まらざるを得ない.IAEAが政府の釈明を認めなくては,国民も政府を信じられない.
● IAEA憂慮解消に積極的に乗り出せ ──ソウル新聞 2004/09/15 10:27 (原文)
 モハメッド=エルバラダイ国際原子力機構(IAEA)事務総長が,13日開幕した第48回IAEA定期理事会報告で 韓国のウラン分離およびプルトニウム抽出実験について「深刻な憂慮事項」だと述べたのは容易ならぬ事だ.理事会開幕前までは わが(訳註:韓国の,の意)当局者らは,分離されたウランは少量であり,核兵器開発とは無関係だという点を挙げて それほど憂慮すべきことは無いという雰囲気だった.エルバラダイ総長の報告は,結果的に我々の対応の仕方に問題があったことを示している.
 エルバラダイ総長の発言は,我々が申告義務を履行しないまま核研究実験を行なって来たことに対し 相当に強硬に叱責する内容を盛り込んでいる.特に,これまでわが政府が解明しなかった新たな事案として 金属ウラン150kgを生産し,その後 変動事項(訳註:?)を申告しなかったことを指摘している.IAEAは追加査察団を送るので積極的な協力と透明性を提供してくれとの要請すら 我々に対して行なった.今後のIAEAの圧迫が容易ならざるものであることを予告する箇所だ.
 実験が純粋に研究目的であり,後れてではあったが(訳註:IAEAの査察に対して,の意だろう)自発的に協力を行なっているので問題にはならないといった安易な対応を これまでわが当局が行なって来たことは否認し難いだろう.IAEAの査察義務違反にあたる行為があったことを知らなかったとしても問題だし,知っていながらうっかりしていたのなら なおさら大問題だ.今回の件は我々の原子力管理が如何に稚拙なレベルにあるかを省みる機会になったと思う.この際 核安全管理に対する画期的な認識転換と制度補完が必要だ.
 従って,エルバラダイ総長の発言に対し,わが当局者らが「20年前の出来事で 既に施設は無いのだから 問題となることは無い」とか,「こうした事が起きればごく当たり前に出て来る原則水準の発言」だとかいった反応を示したのは大変な誤りだった.「我々の意図は純粋だから信じてくれ」といった心情的な訴えを通して片付く事ではないと知るべきだ.来る11月初頭,次期IAEA理事会に追加査察の結果が報告されるとのことなので,政府は今からでも公式な免責判定を取り付けるべく外交力を結集してほしい.
● 原子力外交のレベルを上げねば ──ヘラルド経済 2004/09/15 12:12 (原文)
 韓国は,誰が何と言おうと原子力産業に関する限り先進国だ.我々の手で原発を設計・建設,安全に運転しており,주기기(訳註:「主機器」?)を自前で政策・供給はもちろん 中国およびアメリカに輸出すらしている.
 世界で4番目に多い19基の原発を稼動しており,特に原発運転技術に優れ,昨年は94%の利用率で世界最高を記録した.
 何より世界最高性能の固有モデル・韓国型標準軽水炉が自慢だ.
 国際原子力機構(IAEA)のモハメッド=エルバラダイ事務総長が,こうした韓国に対し「深刻な憂慮」を表明した.
 2000年の濃縮ウラン0.2g分離実験を含め,22年前の1982年の ごく少量の数mg抽出実験,80年代の金属ウラン生産など全6件の 安全措置協定違反の有無が問題だ.
 つい最近までIAEA模範国にして世界の原子力業界の代表的成功モデルだった韓国が,ある日突然「問題児」となってしまったわけだ.
 唐突に80年代の出来事などが同時多発的に持ち上がり,韓国をあたかも完全措置協定違反常習国であるかのようにクローズアップする意図が何なのか,釈然としない.
 4年前の濃縮ウラン分離実験の件も,我々の原子力技術水準に照らしてみれば 至極つまらぬ水準に過ぎない.
 呉明・科学技術部長官がIAEAの「深刻な憂慮表明」は「そういうことがあった時にはよく使う表現」だと釈明したが,見過ごせない事だ.
 我々の原子力技術に比べ,原子力外交のレベルが遠く及ばないのが問題だ.
 平和的目的の原子力産業のレベルを論じるなら,我々は既に 核燃料供給の為の濃縮技術と 使用済み核燃料処理の為の再処理技術を確保していなくてはならない当為性を持つ.
 いつまで過去の朴正熙政権時代の「ムクゲの花が咲きました」に象徴される核開発プログラムや 盧泰愚政権のウラン濃縮や再処理技術の自発的放棄宣言の足かせをはめられていなくてはならないのか.北核問題でわが政府が身動きがとりにくいのは理解できる.
 しかし日本を見よ.我々の原子力産業の完全な自立と発展の為,外交的努力を放棄してはならない.
 今回の件で 我々の原子力技術のマンパワーの士気低下が大いに憂慮される.

 所感.

 政府の不透明な対応を責める論調については,保守三大新聞も昨日の京郷新聞と大同小異のようです.一連の未申告が既にIAEAの俎上に乗り,安保理への付託については11月まで決定は見送り,という 大方の予想通りに事が進んでいる以上,政府に言うべきこととしては 何を措いても「洗いざらい吐いてしまって,安保理行きだけは何とか避けられるよう お目こぼしに預かる方向で努力せよ」ということでしょう.

 そうした中,最後の「ヘラルド経済」だけが異彩を放っています.
 のっけから「原子力技術先進国」自慢で始まり,居直りがひとしきり続いて,最後は「日本もやってるのに」で締めくくるという ある意味で天晴れな展開です.
 先日の「核のロマン主義」に続いて,「この辺が韓国人の本音かな」と思わせる逸品でありました.
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by xrxkx | 2004-09-15 17:39 | ◆ 韓国核開発疑惑
【韓国核開発疑惑】 国内報道の論調に変化?
 今日(2004/09/14)の夕方上がって来ていた韓国紙の社説です.

[社説] 「核物質」きちんと対応しているのか ──京郷新聞 2004/09/14 17:55 (原文)
 モハメッド=エルバラダイ国際原子力機構(IAEA)事務総長は 韓国がウラン濃縮およびプルトニウム抽出実験を申告しなかったことについて「深刻な憂慮」を表明した.彼はまた「申告されなかった3つの施設のうち1箇所で 150kgの金属ウランが生産された」と明らかにした.これまで政府がIAEA協定のうち僅かに違反をしたかのように説明していたのとは異なる.政府は進んで申告をしたし,違反事項も重大なものではないので,大きな問題は無いだろうと自信を持っていた.あらゆる疑惑が全て解明されたかのように主張してもいた.韓国がIAEAの査察を拒否し,回避し,6つの事項に違反したという外信報道についても,断固として否認していた.
 しかし,核物質実験に関連した外信報道中かなりの部分が事実だったと明らかにされ,金属ウラン生産など新たな事実も明るみに出ている.政府が 関連事実を隠したり縮小したりしつつ ぎこちない説明を行なって来たという印象を与えるに十分な状況だ.政府がこのように自信無げな態度では,国際社会はおろか国民を説得するもの難しい.政府がIAEAに報告する事項は非公開であるため全てを説明するわけには行かないとはいえ,事件の波紋を考慮すれば適切な対応ではなかった.にも拘らず 政府がなおもはっきりしない不十分な釈明,苦しい弁明を繰り返しているのは理解し難い.
 政府はまず国民に真相をはっきり説明し,政府の対応についての国民的支持を確保すべきだ.さもなければ国際社会の不信も洗い流し難い.いま国際社会は,韓国政府が数十年間にわたって核兵器開発を進めて来ており,この過程でIAEA査察を巧妙に避けて来たものと疑っている.韓国に対して二重基準は適用しないだろうとか,この問題を国連安保理に回付するだろうとかいった観測も出ている.政府の希望通りに事が運ばない可能性もあるのだ.こうした現実を過小評価してはならない.政府は行き当たりばったりに噂の鎮火に追われる対応をしている場合ではない.
 前回紹介した 09/03付の同紙の社説と比べ,政府の不透明な対応を責める論調が濃くなって来ているのが感じられます.
 ところで,今までも何度か触れたように,「京郷新聞」といえば「ハンギョレ」と並んで《386世代御用達の左翼新聞》として有名.政府批判はお家芸なのですが….
 ただ 面白いのは,そうした左翼新聞から見て 現在の盧武鉉政権というのは どちらかと言えば擁護の対象で,逆に保守三大新聞のほうが政府批判が多かったりすることも珍しくない.先日の国家保安法廃止論争のときなども,そういう傾向が強く見られました.それが今回の核開発疑惑の件に限って 昔ながらの「左からの攻撃」のほうが目立つのは,やはり対外関係(対日関係を含めて)が絡んで来るからなのでしょうか.
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by xrxkx | 2004-09-14 20:46 | ◆ 韓国核開発疑惑