【 国保法改廃論議 】 「甘ければ飲み込み 苦ければ吐き出す」廃止派の姑息な態度
 韓国の国家保安法について憲法裁判所が合憲判決を出したことに関連した,386世代御用達のサヨク新聞「ハンギョレ」の記事から2本.

● [ 国家保安法 ] 称揚鼓舞罪も合憲だというのか
 ──ハンギョレ 2004/08.27 (原文)
 憲法裁判所が,国家人権委員会の廃止勧告を受けた国家保安法について「合憲」の決定を下した.憲法裁判所による国家保安法への「擁護」は初めてのことではないので 今更驚くには当たらないかも知れない.だが,憲法裁判所の今回の決定は,2つの点で非常に深刻な問題点を持っている.
 第1に,憲法裁判所が 保安法中で《毒素条項》の最たるものに数えられて来た7条1項(称揚・鼓舞罪)および5条(利敵表現物所持等)について「合憲」の決定を下したという点だ.これも少数意見調査も無しに裁判官9名の「全員一致」での決定である.だが,ハンナラ党や彼らを代弁する新聞までが 保安法は「改正」が必要だと考えるほどに,これら2つの条項の問題点については社会的合意が成されている状況だ.2つの条項が「良心と思想・学術・出版の自由を制限」することを認めながらも それが「国家の存立と安全」の為だと擁護することは,憲法裁判所が如何に時代精神から取り残されているかを立証するものだ.第2に,憲法裁判所が 単に決定にとどまらず,現在論難の起きている国家保安法改廃問題に関連して「立法府が憲法裁判所の決定と国民の意思を収斂し,立法過程に反映させることが必要だ」として 事実上 国会を「圧迫」しているという点だ.
 これは多分に「政治的意図」を含むものであり,国家人権委が僅か2日前に下した廃止勧告を全面否定する決定だ.廃止は勿論 改正すら必要ないという主張だからだ.
 憲法裁判所は「立法目的を逸脱する拡大解釈の危険」は既に除去されたと主張するが,依然として その法によって知識人らが抑留されているのは厳然たる事実だ.
 国家保安法の弊害は結局は立法を通じてしか行い得ないということを 憲法裁判所が自ら露呈した今日,ボールは既に第17代国会に渡った.輿論市場を独寡占するメディアらによる輿論へのプッシュもより一層強まるだろうが,第17代国会が4月の総選挙の民意に従って 揺るぐことなく廃止に乗り出すよう求める.
● [ 国家保安法 ] 「憲法裁判所 合憲判決」 与野党の攻防
 ──ハンギョレ 2004/08/27 (原文)
 「国会への勧告は越権」 「憲政蹂躙やめよ」──憲法裁判所による国家保安法合憲決定をめぐって,国家保安法廃止を主張する議員らと 廃止に反対する議員らが27日,熱い攻防を繰り広げた.廃止を主張する政党・議員らが憲法裁判所の「越権」を槍玉に挙げる一方,廃止反対論者らは憲法裁判所の決定を重しとして「憲政秩序の蹂躙をやめよ」と反撃した.
 ヨルリン・ウリ党の議員の集いである「朝露」はこの日声明を出し,「保安法は違憲法だからではなく,数十年間独裁政権を維持するのに寄与した 代表的人権圧迫法だという点に於いて廃止を推進するもの」だとし,「憲法裁判所が一部条項について合憲決定をしたことが廃止の障害となることは無い」と表明.彼らは特に「憲法裁判所広報室が 全員裁判部の決定内容とは無関係に 国会に勧告を行なったことは,三権分立の大原則を破る越権行為だ」と批判した.
 民主党のイ・ナギョン院内代表も「政界の保安法改廃努力は 保安法が違憲だと思うからではなく,南北関係の変化の現実にそぐわず,人権侵害の経験や素地があるからだ」と指摘した.民労党のノ・フェチャン議員は更に一歩進んで「憲法裁判所の合憲決定は,旧時代の遺物である保安法に対するもうひとつの鼓舞称揚」だと批判した.
 しかしヨルリン・ウリ党内の「国家保安法廃止反対の集い」を率いるアン・ヨングン議員は「憲法裁判所の決定は改廃論議とは無関係」だとしながらも「来週初めに『廃止の集い』の議員らと討議する等,廃止反対論の拡散に向けて努力する」と表明した.
 この集い(訳註:「廃止反対の集い」の側を指すものと思われるが,確証無し)には現在17名が参加している.
 ハンナラ党は 憲法裁判所の決定を契機に 保安法廃止論を「憲政秩序蹂躙行為」だとして追い討ちをかけ,攻勢を強化した.キム・ドクリョン院内代表は「政界および市民・社会団体は 憲法裁判所の決定をそのまま受け入れるのが当然」として「与党の初選出議員の大多数が 保安法廃止を後押ししているが,憲法を蹂躙する効した態度はやめるべきだ」と主張した.さらに「保安法は廃止ではなく,骨格を維持しつつ状況の変化に従って改めるべき部分は与野党の合意により補完するのが穏当だ」と述べた.
 キム・ヒョンオ事務総長も「ヨルリン・ウリ党が『甘ければ飲み込み,苦ければ吐き出す(訳註:言動がご都合主義的・二重基準的で一貫性を欠いていること)』式に憲法裁判所の決定を無視し,国家保安法廃止法案を提出しようとしていることは,憲政秩序までも無視するということだ」と主張した.
 所感.
 先日の人権委勧告のときと比べて,この豹変ぶりはどうでしょう.人権委勧告のときは
人権委の勧告に強制性は無いが,勧告を受けた機関はこれを尊重し,履行のために努力しなくてはならない.ならば国会はこれ以上消耗的論争を行なうのをやめ,今回の通常国会に於いて国家保安法を完全廃止するのが正しい.
とまで言い切って 国家機関の権威を傘に来て見せたのが,今度は一転して「政治的意図」だ「国会への圧迫」だと言い出す.しかも 今回のは人権委どころか憲法裁判所ですよ.2本目の記事中に引用されている 廃止反対派の主張通り,こういうサヨク新聞(およびその熱心な愛読者も含む)にとっては法治国家のルールなんてどうでもよいということでしょう.「甘ければ飲み込み,苦ければ吐き出す」とは言い得て妙.
[PR]
by xrxkx | 2004-08-31 20:59 | ここが変ニダ韓国人