【台独論】 敢えて李登輝ファンとは一線を画したい
 昨今俄かに活気付いてきた 台湾政治家の訪日攻勢ですが,日本国内にも 例えば李登輝前総統の訪日実現を望む声は少なくないようです.
 それ自体は まぁ良い.私も台湾の独立なり正名運動なりは大筋で支持していますから.ただ,どうも私などには,日本の親台派の人々が李前総統を持ち上げすぎている面ばかりが目に付くのが懸念されます.
 確かに彼の生い立ちや文化的背景を見れば,彼が日本人にとって最も親しみ易い外国要人であるのは分からなくもない.ただ,そういう人々は 日本人から見て李前総統はあくまで外国の政治家なのだということに対し 最低限持つべき警戒心というものを どこかに置いて来てしまっていないか.
 何しろ相手は外省人だらけの国民党独裁政権のもとで頭角を現し,中共と互角に渡り合って来た人物です.並大抵の「狸」ではないのです.そういう人物と対等に付き合って行けるだけの力量が,彼らのメッセージに応える日本の政治家の側にも無いと 困ったことになる.

 台湾の独立なり正名運動なりを支持するのは構わないが,日台関係を対等な二国間の関係・give & takeの関係として発展させて行きたいなら なおのこと,日本の政界や在野の無名の李登輝ファンの方々には 日本としても主張すべきところは主張してもらいたい.例えば以前書いた「地図報道」の件などにしても そうで,向こうが
「うちは中国じゃなくて台湾だ.中国の一部扱いするな」
と言うなら,日本側からも
「まず台湾の国家主権の自立という実を挙げて見せてもらいたい.台湾を国家承認するかどうかは その後の話だ」
くらいのことは言ってよい.物分りの良い顔をするばかりが友好・連帯ではありません.何しろ隣人に恵まれない日本人のこと,その辺は 今まで何度と無く煮え湯を飲まされて来ているのですから 分かりそうなものなのですが….




【 メールマガジン「台湾の声」から,李登輝前総統訪日関連の記事 】
台湾前総統、来日の意向自民首脳「ビザ発給を」
平成16年8月27日産経新聞朝刊
 自民党首脳は二十六日、台湾の李登輝前総統が九月下旬に観光目的で来日したい意向を示していることを明らかにしたうえで「公職を離れて相当たっているので当然私人だ。観光目的ならいいのではないか」と述べ、査証(ビザ)を発給し、訪日を認めるべきだとの認識を示した。
 李前総統は、十四年十一月に慶応大三田祭の講演会出席を理由に入国査証(ビザ)を申請したが、中国の反発を懸念した日本政府が発給を認めない方針を打ち出し、来日を断念した経緯がある。

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平成16年8月26日
外務省ホームページ新着情報
報道官会見記録(平成16年8月25日)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/hodokan/hodo0408.html

李登輝・台湾前「総統」の来日

(問)台湾の李登輝前「総統」の来日について、一部与党の方から要請したいとの話があるようですが、外務省としてはどのようにお考えでしょうか。

(報道官)外務省には、そのような話はまだ伝わってきておりません。一般論から申し上げて、李登輝前「総統」が政治的な活動をされるということですと、来日して頂くということは難しいと思います。例えば、私人であり、前回のように医療目的の為に来られるといったような場合には、人道的な見地から入国を認めるということになる、つまりケースバイケースということになりますので、今は申し上げるような段階ではないということです。

(問)今回の来日は、観光という名目のようなのですが、そういう場合についてはどのようになるのでしょうか。

(報道官)仮に申請が出れば、その都度検討をするということであり、今の段階でどういう結果になると予断をもって申し上げる段階ではないということを理解して頂きたいと思います。

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【編集部】世界で台湾の総統を「総統」と表現するのは、中国と日本だけです。
日本の外務省はどこまで中国に追随して台湾を侮辱するのか
【抗議声明】李登輝前総統の来日を妨害し、台湾を侮辱する外務省に抗議する

 日本の外務省報道官は8月25日の記者会見で李登輝前総統の来日問題に触れ、「政治的な活動をするなら来日は難しい」とし、必ずしも入国を許可しない姿勢を明らかにした。

 台日間の人的往来が年間二百万人を超える現在、特定の台湾人の入国の制限をし、あるいは移動の自由、言論の自由に制約を加えたりすることは、全台湾人への人権侵害、尊厳蹂躙である。このように外務省が台湾人を平然と「犯罪者扱い」できるのは、中国追随の異常心理があるからだ。

 また外務省はこの記者会見の内容を公表するに当たり、李登輝・台湾前「総統」と、わざわざ括弧付き表記を行った。これもまた台湾人を最大限侮辱する表現で、中国以外には日本政府しかやらないことだ。以前も外務省は同様の表記を行って大問題となったが、台湾政府が対日関係を重視して抗議を差し控えたことに乗じてか、同じ過ちを繰り返した。これもやはり外務省の中国追随心理による台湾の貶めである。

 中国に媚び諂い、台湾人に敬愛されている李登輝前総統の来日に制限を加えることは日本の国益に適うことなのであろうか。

 台湾人は断じてそれを許さない。外務省に断固抗議する。

世界台湾同郷会
副会長林建良

2004年8月27日

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報道官会見記録
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/hodokan/hodo0408.html
(上の引用と同一内容につき省略)

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【抗議先】

�外務省中国課
電話03−5501−8261
FAX03−5501−8260
千代田区霞が関2-2-1
http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html

�交流協会東京本部
〒106-0032東京都港区六本木3丁目16番33号青葉六本木ビル7階
TEL: 03(5573)2600
FAX: 03(5573)2601
E-mail: center@koryu.or.jp

�交流協会台北事務所
台北市慶城街28號通泰商業大樓
TEL:02-2713-8000(代表)
FAX:02-2713-8787
E-mail: info@mail.japan-taipei.org.tw
【速報】自民党首脳:李登輝氏来日時、政治的発言も問題なし

 昨晩21時のNHKニュースによれば、自民党首脳が李登輝氏訪日希望について、ビザは発給すべきであり、来日時に政治的発言をすることも問題ないという見方を示した。

 これは日本で言論の自由が保障されているということを示すもの。この自民党首脳は、日本で当然のことが当然に行われるために発言している。喝采を送りたい。
【台湾紙報道】日本外務省の媚中行為に在日台湾人が抗議

日本外務省の媚中行為に在日台湾人が抗議(自由時報28日)

張茂森特派員/東京27日(日本語訳「台湾の声」編集部)

 外務省は25日の記者会見での李登輝前台湾総統訪日問題についての質疑を公開したが、その際、「総統」を括弧で括って表示した。世界台湾同郷会の林建良副会長が出した抗議文では、台湾の総統の肩書きに括弧をつけるなどということは、世界中で中国と日本だけであり、「台湾人を最大限侮辱する」ものだと指摘している。

 林建良氏は27日のネットニュース「台湾の声」で抗議声明を出した。外務省は25日の記者会見で台湾の全総統李登輝氏の訪日に同意するかという質問に対し、「政治的な活動をするなら来日は難しい」と回答している。このやり取りを同省ホームページに公開する際に、「李登輝前総統」を「李登輝前『総統』」と表現した。林建良氏は世界台湾同郷会連合会副会長として、「すべての台湾人を侮辱する」ものだと指摘した。抗議声明によれば、このようなことは中国以外には日本政府しかやらないと指摘。昨年日本が台湾の住民投票に干渉した際にも、外務省は陳水扁総統の「総統」を括弧で括って表示したことで、日本の国会議員の猛烈な質疑を受けていた。

 抗議声明では、外務省に対し、中国に媚び諂うことを直ちに止めて、李登輝前総統の訪日制限を解くように求めた。

 林建良氏は、今日本紙記者の電話インタビューに応じ、外務省が中国の御機嫌取りで、李登輝前総統を「犯罪者扱い」し、政界を離れて5年になる李登輝氏が日本を訪れるのを許可しないでいるとした。「こういうことをするのは中国のような人治独裁政府だけだ」と指摘した。

 日本が李登輝氏に制約を課し、中国の機嫌を取ろうとするならば、その他の台湾人にも制約を課すということが十分ありうるが、台湾の誰それの訪日を中国が喜ばなければ、日本がその人物の入国を許可しないということになる。これでは「日本は中国の属国だということに等しい」と述べた。

 また、サッカー・アジア杯では、中国人は日本の国旗を焼き、日本の公使の車に石を投げつけたが、日本の外務省は一言も声を挙げることが出来なかった。もし、日本人が中国の五星紅旗を焼き、中国公使の車に石を投げつけたら、中国は日本をただで済ますということはありえないとした。林氏は日本外務省に「気概を持ってほしい。日本人を恥のどん底に落としてはならない」と呼びかけた。また「何でも中国に配慮して、全ての台湾人を踏みにじる」ことはすべきでないと述べた。

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【抗議先】 (2本目の引用と同一内容につき省略)

【 台湾行政院長「緊急」訪日関連報道 】

台湾院長が沖縄に 台風の影響、県幹部と会談
 ──共同通信 2004/08/25 13:36
 台湾の游錫コン行政院長(首相に相当)が乗ったニューヨーク発台北行き中華航空機が25日朝、台風17号の影響で那覇空港に着陸。游院長は沖縄県の牧野浩隆副知事や地元経済界の代表らと空港待合室で会談した。
 台湾行政院長の日本立ち寄りは2001年9月、張俊雄前院長がホノルルからの帰途、羽田に立ち寄って以来。
 副知事との会談で游院長は「台湾と沖縄は地理的に近いし、経済交流も活発に行われている」と述べ、沖縄との密接な関係を強調。一層の経済・文化交流を推進するため台湾と同県が合同で会議を開くことを提案した。
 牧野副知事は「民間レベルでの交流を深めていきたい」と述べた。
台湾行政院長の沖縄立ち寄りに不快感=中国
 ──時事通信 2004/08/25 21:02
【北京25日時事】中国外務省の孔泉報道局長は25日、台湾の游錫※行政院長(首相)が台風の影響で沖縄に立ち寄ったことについて、日本側に懸念を伝えたことを明らかにした上で「いかなる口実であれ、台湾当局指導者が中国と国交のある国で政治活動を行うことに強く反対する」との談話を発表、不快感を示した(※=方を左右に、その下に土)。 
台湾游行政院長が初来沖 沖縄と連携、閣僚派遣も
 ──琉球新報 2004/08/26 11:50
 台湾の游錫■(ユウシャクコン)行政院長(首相に相当)が25日午前、現職として初来沖。那覇空港国際線ターミナルVIPルームで琉球新報の単独インタビューに応じ、沖縄と台湾の経済交流促進へ沖縄県主導による台湾の閣僚を交じえた会議の開催を副知事に提案。観光交流でも、台湾客の沖縄経由本土行き、本土からの沖縄観光客の台湾誘客などで、沖台双方の「相乗効果を上げたい」と連携強化を求めた。
 游院長は南米訪問の帰途。搭乗した中華航空機が、台風17号の影響で台北空港に降りられず、那覇空港に着陸した。
 観光交流促進の課題として游院長は、那覇空港の国際線ターミナルビルは「狭すぎるのではないか」と指摘。沖縄経由上海行きの影響で、座席の確保が困難との苦情も出ている「台北-那覇線」の増強問題にも触れ、「台湾政府としても対応を検討したい」と、問題解決に意欲を見せた。
 天候回復で6時間後には離沖したが、「ビザ問題で来たくても来られなかったが、台風の影響で、期せずして来沖でき、うれしい。配慮に感謝したい」と笑顔で答えた。

◇游行政院長に聞く
 台湾の游錫■(ユウシャクコン)行政院長が25日、現職として初来沖した。6時間と短い滞在ながら、県の牧野浩隆副知事ら県要人らと精力的に懇談。閣僚級の琉台経済交流促進会議の設置、琉台観光振興のための相互交流施策の展開など、琉台双方の経済連携強化実現に強い意欲を示した。初来沖を、本紙が独占インタビューした。(聞き手 編集委員・前泊博盛)
▽-現職の行政院長としては初来沖になった。
 「台湾と沖縄は地理的に近く、経済文化交流の促進は双方にいい結果をもたらす。その促進のために沖縄に、何度も行きたいと思ったが、日本政府のビザが出ず、実現できなかった。台風は被害ももたらすが、こんなうれしい機会も与えてくれた。台風避難とはいえ、日本政府の配慮に感謝したい」
▽-経済交流促進の会議設置を副知事に提案したが、狙いは何か。
 「沖縄は130万人の人口で、年間500万人を超す観光客が日本本土から訪れる。うち100万人でも台湾まで足を延ばしてもらえるなら、その経済効果は計り知れない。人的交流も進む。台湾から日本への年間100万人の観光客が、沖縄を経由すれば相乗効果も大きい。その他のIT、金融などの産業でも人的、技術的交流の強化が図れる。沖縄県主導でテーマを設定してほしい。経済担当大臣を派遣し、すぐにも論議を始めたい」
▽-観光振興の課題は。
 「沖縄の国際線ビルは狭く、拡張が必要と思う」
▽-台北-那覇線は満席で取れないとの苦情がある。
 「(台湾政府として)路線増強を検討したい」
▽-交流促進にノービザ実現を求めている。
 「ノービザ実現は、日本の内政上の問題。台湾としては実現を願うしかない」
▽-2期目の陳水扁政権の主要課題は何か。
 「憲法改革、対中国関係、行政改革だ。(開票でもめた)総統選の結果は、9月の最高裁判決で終息する。問題はない」
▽-尖閣領有権問題の解決策はあるか。
 「所有権は台湾にあり、30年前に宜欄県に登記された。各国で論点に食い違いがあるが、論議の場がない。最良の方法は、まず話し合いの場をつくることだ」

◇30日のノービザを 台北駐日代表が支援要請
 台湾の駐日代表に当たる台北駐日経済文化代表処の許世楷代表が25日、7月の就任後、初来沖した。琉球新報社で比嘉辰博社長と面談した許代表は「台湾からの乗り継ぎで72時間のノービザを、30日に延長できれば、台湾からの沖縄観光客は急増する」と述べ、ノービザ延長実現に、沖縄県民の支援を求めた。
 許代表は津田塾大学名誉教授で、10年ほど前には沖縄大学でも数回、集中講義を行っている。
 懇談では「与那国など八重山では復帰前から民間レベルで自由な活発な交流があり、漁業、建材輸入などの実績がある」「戦争中は沖縄から台湾への疎開者も多かった」などと沖縄通ぶりを披露した。
 沖縄と台湾との経済交流促進では「最近は台湾から沖縄への留学生も減っている」と指摘。交流活性化のためのノービザの期間延長や、自由貿易地域での税の減免措置の充実などを求めた。
 許代表は、台風避難で游錫■(ユウシャクコン)行政院長が来沖したのを受け、受け入れのため急きょ来沖。同日夜、東京に帰任した。

注:■は方が2つの下に土

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by xrxkx | 2004-08-30 21:16 | 台湾建国によせて