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【竹島の日】だから能書きはハーグで言えって。

第1回・竹島の日もつつがなく終わり,韓国メディアにも一件の総括的な記事が多数上がって来ていますが,容易に想像できるように基本的には殆どが「竹島の日は昨年の条例制定時ほどは盛り上がらなかった」「騒いでいるのは一部右翼団体だけ」「日本政府は韓国を刺戟することを避けようとしている」といった類の「戦勝報道」です.今回はそういうのから一本取り上げてみます.KBSのテレビ番組のニュース解説をテキストに起こしたものらしいのですが──.




[金チョンウォン解説委員]


日本の島根県が2月22日を所謂「タケシマの日」と定めてから1年になります(訳註:正しくは竹島の日条例制定は昨年3月.なお「タケシマ」と片假名標記した箇所は原文でも「独島」ではなく日本式に綴られていることを示す.以下同様).現地では記念集会などの行事を開き,独島が日本領であることを繰り返し前面に出す広報冊子をばら撒き(訳註:「独島」は竹島のこと),雰囲気盛り上げに力を注ぎましたが,右翼団体などの拡声器の声ばかりが響き渡っただけで,島根県だけの内輪の行事に終わったと報じられています.中央政府の関係者や この地域出身の国会議員らも 記念行事に参加しませんでした.昨年とは打って変わった様相でした.


これに合わせ,私たち(訳註:ここでは「韓国」のこと)の独島守護団体らも「タケシマの日」制定撤回を要求する集会を開き,現地に赴き行事中止を求めるなどの活動を繰り広げながらも 冷静に対処しました.黙っていては日本の挑発や荒唐無稽な主張を寧ろ増長させかねないという意味で 適切な対応だったといえます.


ここで注目されるのは,昨年1年間 独島の地位に果たして変化があったかという点です.独島が歴史的にも国際法上も大韓民国の領土であるという事実に 何らの変化もあり得ませんでした.私たちが独島問題に毅然と対処しなくてはならない所以です.だからといって,日本の策動から目を背けようということではありません.一貫性ある原則を持って対応して行こうということです.


今回の島根県の行事に対する輿論を腹に据えかねて,讀賣新聞など日本の右翼有力各紙は 主権問題を県任せにせず中央政府が介入するよう注文をつけました.また島根県も,独島に対する関心度を引き上げようと様々な活動を支援しつつ,外務省など中央政府との連絡窓口業務を担当する専門職員を配置したと伝えられています.その一方,慶尚北道との姉妹地域縁組みが破棄されると,派遣していた職員をソウルに移し,韓国語学習と情報収集を行いつつ交流再開に備えているという話も伝わっています.


見え透いた島根県の二重性です.島根県は水産業や観光で生計を立てる地域で,日本で65歳以上の高齢人口の最も多い所です.条例制定の波紋以後,韓国の観光客の足が遠のき,交易量が著しく減ったことから,同県の右翼議員らは韓国との関係復元を要請しつつも住民らの票を意識した政治欲を捨てられずにいます.これこそが右傾化の一途を辿る日本政治の現場の姿でもあります.教科書歪曲や靖國神社参拝問題も,こうした延長線上にあります.


独島領有権を主張すればするほど韓国の輿論は沸騰するから それに乗じて独島を国際紛争地域化しようというのが 彼らの下心です.従って,彼らは必要ならどんな時でも問題を提起して来る虞が大いにあります.私たちがこれに巻き込まれてはなりません.一時の対処療法や感情的対応をしてはならない所以でもあります.冷徹な対応論理を開発し備えて行くべき時です.



念の為繰り返しますが これ,KBSのニュース解説番組です.同じ公共放送でありながら我が国とかの国とではそのありようも存在意義も随分異なるらしく,日韓「友情」一色の腑抜けた番組作りに終始する某局に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい程の熱弁ですが(笑),かの国ではこの程度はほんの挨拶代わりなのでびっくりなさらないで下さい.ちなみにこうしたどぎつい(&少々下品な)語彙の選び方はKBSに限らず民放や商業紙でも同様またはそれ以上で,ついでに言いますと北朝鮮の労働新聞や朝鮮中央放送ではこの傾向が一層顕著です.この辺は彼らの言葉を借りれば「文化の違い」でしょう.私たち日本国民はこうはなりたくないものです.


今回の竹島の日,韓国人の目で見れば「冷静に対処」したつもりらしいですね.実際 指切りおばさんも出なかったし焼身自殺も無かったし,カッターナイフおじさんこと崔在翼らも今年は折角御当地島根を訪れながら「突然国歌を歌いだす」くらいのパフォーマンスしか見せてくれなかったようですので,朝鮮人としてはショーマンシップに欠ける もとい,大人しかったのは事実でしょう.


韓国当局の思惑が何処にあるかを覗い知るには,最後の段落だけ読めば十分でしょう.竹島の日により韓国輿論がヒートアップすることにより,竹島問題が国外の注目を浴び,国際舞台での日韓間の直接対決が避けられなくなる事態を,韓国当局は依然として最も恐れているということです.上の記事のソースに写真がありますのでご覧下さい.「竹島の日と言ってもありていに言えば街宣右翼が騒いでいるだけ」という露骨な印象操作が見て取れます.


今回の日本政府の韓国への「配慮」は,韓国当局に「誤ったシグナル」を送ってしまいました.「日本政府は竹島問題で真剣勝負に出る気は無いニダ」「ウリが外交ルートで少しハッタリかましておけば事は穏便に収まるニダ」ということ.一度味を占めたが最後,相手が本気で怒るまで朝鮮人はこの手を止めないでしょう.彼らをここまで甘やかして来た責任が,政治家もさることながらそれ以上に事なかれ主義一色の外務省アジア大洋州局にあるのは言うまでもありません.彼らは朝鮮人という生き物の飼い馴らし方を知らないのです.


とは言うものの,韓国当局が現時点でも竹島問題について「国際問題化を避ける」の一点張り以上の策を持っていないらしいことに,私は竹島問題の未来を見出します.国際法上,不法占拠は何年続けても実効支配の要件を満たしません.日本政府が公式に竹島領有権の主張を引っ込めでもしない限り,この問題が日本側の泣き寝入りで終わることはあり得ません.


今回日本政府が竹島の日を迎えるに当たって「国際司法裁判所」のコの字も発し得なかったことは,竹島問題解決の最大の敵が何処にいるかを私たちに教えてくれます.かねてより私は


竹島問題の早期解決には,韓国政府を追い詰め一層の対日強硬姿勢を取らせるのが却って有利であって,それには韓国輿論を刺戟するのが有効である

ことを繰り返し主張していますが,本当に追い詰めなくてはならないのは寧ろ日本政府の側であるかも知れません.日本政府が腰を上げようとしない以上,民間で「領土問題に真剣に取り組まない政治家は票が取れない」社会的風潮を作り出す必要があります.一昔前なら一介の市井人に過ぎない私たちにそのようなことが出来よう筈も無かったのですが,有り難いことに今の私たちにはネットという開かれた言論空間があります.

「日本は一貫して国際法に則った竹島問題解決を呼び掛けている」


「国際司法裁判所行きを拒み続けているのは韓国側である」


「こういう国際法を重んじない国の政治家が国連事務総長に立候補するなど論外」

くらいの対外宣伝なら私たち民間人でも幾らも出来るでしょう.が,肝心の日本政府を本気の──「そんなに国際司法裁判所がお気に召さないなら,いっそ安保理にでも諮ろうか?」くらいの──勝負に乗り出させるには それ以上のもう一工夫が必要です.まさにそうした文脈上で私は憲法改正を捉えているのですが,少々脱線が過ぎますのでいずれ機会を改めて触れることにしましょう.




上の論説の本題である日本の「二重性」なるものについて,寧ろおまけとして触れておきます.


昨年あたりから,韓国報道では島根県を「日本で最もさびれた地域」として紹介する風潮があり,上の解説員の話にもそうしたくだりが見られます.「韓国人ごときに言われたくないぞ」とも思いますが それは措くとして.


もともと朝鮮人というのが他者との優劣・力関係──韓国語で言う「位相」――を異常なまでに気にする民族であることは,当blogでも竹島問題に限らず再三に亙って述べて来た通りですが,上の「観光客減少による経済的ダメージ」のくだりなどは 僅かばかりの経済力を手にした韓国人がすっかり日本の「お得意様」気取りでいることをありありと窺わせます.昨今の所謂「韓流ブーム」とやらはその最たるものでしょう.「民間レベルでの交流拡大」が「相互理解」に結び付くと称する日本の一部ジャーナリズムや経済界の言い分が本当か嘘かは,こういう例を見ても一目瞭然でしょう.


私などに言わせれば,これからは「朝鮮人や支那人に荒らされていない観光地」なんて寧ろブランド的価値として大いに売り込めばよい.わざわざ海の向こうから──犯罪予備軍のどれだけ紛れ込んでいるかも知れない──朝鮮人観光客など呼び込まずとも,その分だけ日本国内から観光客を誘致した方が余程手っ取り早いでしょう.どうしても海外から観光客を呼びたかったら,もう少しマトモな文明国から呼んだ方がよい.欧米とか,台湾とか.


取り上げたい記事があと2本あったのですが,長くなりすぎましたので明日にでも.


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by xrxkx | 2006-02-25 01:42 | 竹島