【竹島の日まであと16日】韓国輿論の反応が昨年と少し違って来ていることについて


(訳註:「独島」は竹島のこと)



昨年「タケシマの日」条例制定により韓日関係を破局へと追いやった日本島根県政府が,来る22日に予定される「タケシマの日」を控え,独島領有権を主張するTV広告を出している(訳註:「タケシマ」は原文通り).



これは,過去の日帝の蛮行を合理化し,当時占有していた独島を奪おうとする蛮行であり,(訳註:「日帝」当時の,だろう)根性を捨てられるにいるものである.
日本の文部省検定地図(ママ)には独島を自国領と標記し,鬱陵島-独島間にくっきりと領海境界線が引かれている.



このように,日本は体系的かつ巧妙に独島を己が土地とする為の作業を継続的に行って来ているのである.
また,日本は独島領有権を主張する内容の冊子26万部を刊行し,島根県の全世帯と日本全国の官公庁に送る計画であることが分かっている.



今まで韓国は
「日本は独島を紛争地化しようとしている」
として
「これに巻き込まれない為には黙っているべきだ.騒げば紛争地になり独島を奪われる」
という誤った論理を前面に出して独島を危機に追い込んでいたのである.
こうした論理は独島危機から目を背けようとする卑怯な主張でもあり,弱小国の極めて悲しい外交路線でもある.



これに対し,国内の独島守護市民団体である独島本部は
「日本の独島領有権主張に対応しないのは,日本の主張を黙認するに等しいものであり,我が政府も独島領有権を内外に積極的に知らしめる上で先頭に立つべきだ」
と主張する.



実は独島は遥か以前から紛争地だった.
まず,独島は両国間の往復抗議覚え書きの交換により既に紛争条件を作ってしまった.
しかも,新・韓日漁業協定締結により 独島を共同管理水域に入れてしまった以上,もはや独島は如何なる名分を以ても避けることの出来ない紛争地となったのである.



既に紛争地へと変わってしまった独島を,如何なる名目により紛争地でなくすのか.
最善の方法は,韓日漁業協定を破棄することだ.
そうすれば紛争地ではないという論理を作ることも出来る.
協定文をそのままにしておいては絶対に紛争地規定を免れることは出来ない.



現実を正しく認識した土台の上で 実質的な解決策を探すのが,より賢明な態度である.
何事をも為し得ぬまま歳月だけを過ごすならば,これは黙認と見做され 独島についての日本の領土主権は確固たるものになってしまう.
黙認は相手の主張に対する同意と見做されるからである.



日本は何としても独島を保有せねばならぬ理由がある.
独島を保有する国が当会の東海の主人の座を占めるからである.
独島周辺海域には1200兆ウォンにのぼるメタンハイドレートが埋蔵されているとメディアは明らかにしている.
他の資源まで合わせれば9000兆を超える価値を生み出せることが分かっている.



日本は独島さえ押さえれば韓国を見下ろす道が開ける.
このことは我々のこれまでの歴史が教えてくれる教訓でもある.
東北アジアを何としても制覇しようとする日本の野心は,独島を決して抛棄できなくさせている.
これまでの100年間労心焦思(訳註:心を砕くこと)して来た日本の野心が水泡に帰するからだろう.



我が国は消極的な方法から積極的な行動へと乗り出すべきである.
歴史を正しく知らしめ,日本の野心の本心が何であるかを大々的に広報し,独島を巡って日本がこれ以上論争へと引き込もうとする緻密な計画が徒労であると感じる(訳註:主語不明瞭)よう あらゆる方法を総動員して積極的な努力を尽くすべきであると思う.




保守三大紙(特に東亜日報あたり)とは異なり,この記事の筆者は どうやら竹島の日をはじめとする日本側の領有権主張を「一部極右勢力の妄動に過ぎず 大多数の日本国民の声とは懸け離れたもの」とは思っていないようです.
それにしても日本側の施策がそんなに「体系的」に見えますかね.日本政府も買いかぶられたものですが,今のところ一地方自治体の条例に過ぎない竹島の日をこうまで重く評価して下さるとは有り難い限りです(笑).


「日本は東北アジアの支配どころか絶縁を望んでいますが何か?」とかいうツッコミや,「共同管理水域に置かれたから紛争地」という面白い論理への批評など,いじろうと思えば幾らでもいじれる文章ですが,やり出すとキリが無いので読者の方々に譲ります.



以下,後日の為のメモとして



  1. 韓国が竹島にこだわるのは 煎じ詰めればカネの為である.


  2. 実際あるのかどうかも定かでない「竹島近海の海底資源」について言及している箇所があるように,どうも少なからぬ韓国人がアレを「すぐにでも掘れるもの」と思っているのか,日本人が思う以上に度の過ぎた期待を持っているフシがある.


  3. 韓国側は現行の日韓漁業協定による「共同管理水域」(実際遵守されてもいないが)を不満としている.
    竹島の日により韓国輿論を刺戟すれば,昨年3月と同様に韓国側の「日韓漁業協定破棄論」を再燃させることが出来る.


  4. 竹島の日が 韓国人にとって第二の独立記念日とも言うべき「三一節」の1週間前という絶妙のタイミングにやって来ることを考えれば,竹島の日による韓国国内の反日輿論の激化は 自ずと昨年の3・1演説と同様の対日強硬ポーズを取らざるを得ない立場に盧武鉉政権を追い込むだろう.


    日本政府の中にはそうした「対アジア外交関係の冷え込み」を嫌う向きもあるようだが,私はこれを歓迎する.
    韓国を「話せば分かる国」だと思うのは単なる幻想.
    韓国との関係維持には,日頃からの恫喝によって対日恐怖を刷り込むことが必要.
    その目的で相手を屈服させる為の「チキンレース」を随時仕掛けるのは寧ろ堅実なやり方といってよい.


  5. 竹島を「実際に紛争地域である」とする論旨は,反日行動たけなわの昨年春の時点では見られなかった.
    このことは,韓国輿論が「領土問題は存在しない」とする消極的な立場から一歩前進したものと見るよりは,寧ろこれまで通りのやり方では日本による竹島の「紛争地域化」から逃れられないという焦りを韓国国民が感じ始めていることの顕れと見たほうが正しい.


    こうした変化の背景には,日本側の所謂「妄言」に対する韓国政府の公式な抗議に対して日本側が従来のようには動じなくなって来ていることへの警戒感がある.
    従って,韓国輿論の中に「日本への直接の抗議よりも第三国へのアピールを通じた日本孤立化を図ったほうが有効」という雰囲気が生じて来ているのは自然な成り行きであり,韓国側にとって戦略的には正しい.


    こうした韓国輿論の微妙な変化は,今後韓国政府の対日政策面での態度に徐々に反映されて行くだろう.
    とはいえ,竹島問題に関する限り,このことが日本側にとって不利に作用する事態は考えにくい.
    寧ろ国際司法裁判所での紛争解決の道に韓国が進んで陥ることになり,日本側としては勿怪の幸いである.
    ここで,日本にとってのメリットが あくまで日本が「我が方はこれまで一貫して国際法に則った平和的な紛争解決を呼び掛けており,それを一方的に拒否し続けているのは韓国側である」ことを国外に向けて継続的に宣伝し続けることを前提としてのみ成り立ち得るものであることを,日本側は肝に銘じておく必要がある.


  6. 韓国人の謂う「歴史を正しく知らしめる」行為は,竹島との関連で見る限り 来るべきハーグ行きへの備えだと見ておいたほうがよい.
    国際法に則った竹島問題解決が避けられなくなる日が遅かれ早かれ来るであろうことへの危機感を全く感じないほど韓国政府も愚かではない(…と思うぞ,たぶん).


    何と言っても韓国側は現実に竹島を実効支配──不法占拠であれ何であれ──しているという強みがあり,そのことへの自信感は持っている筈.
    あとは「歴史的経緯から見ても『独島』を韓国が実効支配することには正当性がある」と各国に承認させるに足る宣伝と根回しさえ済めば,韓国側は一転して逆に日本側にハーグ行きを促して来るに違いない.
    第三国への働き掛けの面で日本がゆめゆめ韓国の後塵を拝し続けていてはならない所以である.




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by xrxkx | 2006-02-06 02:09