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【黄禹錫】ウソツク教を指弾する側だって中身を見ればこのレベル。

検察の捜査の方は目新しい進展が見られませんので,書きそびれていたネタを今のうちにやっつけてしまいます. PD手帳の取り巻きのこと.





「『朴正熙パラダイム』が黄教授事態を招いた」 / [討論会]黄禹錫事態に見る韓国社会の現在と未来 (オーマイニュース 01/18)


黄禹錫・ソウル大教授の幹細胞論文操作で韓国社会全般が混乱に直面する中,今回の事態で表出した政府・政治・メディア・学会などの責任を明らかにする討論会が開かれた.


生命工学監視連帯が18日午後2時からソウル@@(訳註:地名?)社会福祉共同募金会館講堂で開いた「黄禹錫事態に見る韓国社会の現在と未来」討論会には,学者・言論人・市民団体活動家などが参席し,熱い討論を行った.


「科学技術界『朴正熙パラダイム』が黄教授事態の一因」


主題発表を担当した金ホヮンソク(原文註:国民大 教授)市民科学センター所長は,「今回の事態の核心は論文操作であり,これは科学界で検証・自浄される『コップの中の嵐』で済む可能性もあった」としながら,「しかし政府とメディアの『黄禹錫英雄化』により,論文操作事件が国家的混乱事態にまで拡がった」と批判した.


金所長は「今回の事態は金大中・盧武鉉政府の政策の産物だが,その政策の根はもっと長い歴史を持っている」として,「朴正熙パラダイム」を主要原因に挙げた.


本格的な産業化が始まった朴正熙政権時代から,科学技術を経済成長の道具と見做し,科学技術人らは専門知識と技術ばかりを熱心に追い求め,科学技術の社会的役割や影響は考慮しなくてよいという所謂「朴正熙パラダイム」がいまだに強く残っているというもの.


金所長は「国が数十年間に亙って助長して来たこうした支配イデオロギーのせいで,国民らは科学技術を単に先進国入りの秘法か何かのように神秘化するばかりだった」として,「その結果,科学技術研究が必ず伴わねばならない生命倫理及び研究倫理,科学技術の社会的理解などは極めて疎かにして来た」と指摘した.


また,金所長は「真実を明らかにする上で核心的役割を果たしたBRIC(原文註:生物学情報センター)が匿名で運営されていなかったら,真実が糾明されることは無かっただろう」として,「研究に問題がある時,研究員らがきちんと問題を提起し得る環境を作ることが重要」だと,実験室民主化の重要性を強調した.



「『PD手帳』取材倫理批判したメディアら,YTNには沈黙」


今回の事態の首班と目されているメディアの問題点も余す所無く指摘された.
チョン・ウンギョン「メディア・オヌル」記者は,メディアがMBC「PD手帳」とYTNの取材倫理違反に対して二重基準で臨んだと述べた.


「PD手帳」の取材倫理違反を手厳しく批判していたKBS・SBSなどの放送社や「朝鮮日報」「中央日報」「東亜日報」など主要新聞は,YTNがさる3日に取材倫理違反と「請負取材」を認める謝罪放送を行ったにも拘らず これを十分に報じなかったというものだ.


チョン記者は「『PD手帳』の強圧取材も深刻な問題だが,記者の黄教授チーム資金運搬(訳註:昨年12/01の安圭里らによる金ソンジョン懐柔ツアーに同行した折にYTN記者が「口止め料」の国外持ち出しに関与していたことを指す.昨年12/31のエントリ参照)や幹細胞検証の未報道,取材源から経費支援を受けていたことなど,YTNの取材倫理違反の方がより深刻だというのが衆論」だとして,「(原文註:YTNの取材倫理違反には目を閉ざす)一部メディアの振る舞いは,『PD手帳』の取材倫理違反への批判が真正性ある問題提起でなかったことを露呈したもの」だと主張した.


チョン記者はまた,さる5日「オーマイニュース」を通じて提起した「ピョ・ワンスYTN社長の黄教授関連報道介入疑惑」に言及しつつ,「それ以上に絶望的なのは,(原文註:ピョ社長に対するYTNの)内部批判が無かったように見える点」だと付け加えた.


▲黄教授チームが よんろんい(訳註:クローン牛の名)と幹細胞の検証の機会をYTNにだけ与えたこと ▲安圭里・尹賢洙両教授のピッツバーグ行きにYTNが同行したこと ▲「PD手帳」の情報提供者3ヶ月分のEメールが黄教授側に渡されていたこと などを未解決の疑惑に挙げたチョン記者は,「検察捜査にばかり頼るのではなく,探査報道を通じてメディア自ら疑惑を解明しようとする努力をすべき」だと主張した.


「生命倫理法に『黄禹錫専用の抜け穴』がある」


韓ジェガク・民主労働党 政策研究員は,「今回の事態を一個人による詐欺劇と見るのではなく,黄教授を定点として政府・政界・メディアらの利害関係が相俟って作られた『黄禹錫ゲート』と見るべき」だとして,政府の責任論を集中的にクローズアップした.


韓研究員は「さる2005年から発効した『生命倫理及び安全に関する法律』(原文註:生命倫理法)にも『黄教授専用の抜け穴』があった」と疑惑を提起した.


生命倫理法 附則条項第3項には,クローン胚研究を行う資格を「3年以上 体細胞クローン胚についての研究を続けたこと,関連学術誌に体細胞クローン胚に関する研究論文を1回以上掲載した実績を有すること」と定められている.


韓政策研究員によれば,この条項を通じて胚がクローン幹細胞研究についての保健福祉部長官の承認を得た研究者は,黄禹錫教授ただ一人だ.
条件を満たす研究者が黄教授だけだからだ.


これについて,韓政策研究員は「政府が黄教授の研究を何としてでも承認しようとしたものであり,黄禹錫事態を幇助したのではなく積極的に共謀したもの」だと主張した.


韓研究員はまた,総額676億ウォン(原文註:1988年~2005年)にのぼる政府の黄教授への予算支援が 充分な事前検討や研究成果についての検証なしに拙速で行われた実態をも批判した.




一連の黄疑惑について,私が知る限りでも昨年5月のBSE耐性牛の頃から再三取り上げて来ていた民労党としては,黄ネタはお得意の政府吊るし上げの格好のネタでもあり,他党との違いを際立たせる小道具でもあるでしょう.


この場合,民労党の支持母体である労組や農民,市民団体などにアピールする上で欠かせないアイテムとして「カネ返せ論」があるわけですが,これを前面に出しすぎると他政党や保守系メディアに便乗され「おいしいところ」を持って行かれかねないという両刃の剣.
素人にはお薦めできない そういう方向に流れてしまうとつまらないので,彼らは常にこうやって左派メディアや自称有識者との共同の討論会の席に顔を出し続けているわけです.


こういう傾向は昨年12/23の黄の教授職辞意表明あたりを境に顕著に勢いを増したように見えます.
このことは 一時はMBCのエライ人から自宅謹慎処分を受けるまでに孤立していたPD手帳スタッフらが その時期に「名誉回復」したこととも関係あるでしょう.
現にPD手帳のチーフだった崔承浩(ちぇ・すんほ)なども同様の討論会に何度か顔を出していたようです.


 


まぁそれはよいとして,その「有識者」の分析というのが


本格的な産業化が始まった朴正熙政権時代から,科学技術を経済成長の道具と見做し,科学技術人らは専門知識と技術ばかりを熱心に追い求め,科学技術の社会的役割や影響は考慮しなくてよいという所謂「朴正熙パラダイム」がいまだに強く残っている

というレベルの代物ですから,何をかいわんやという感があります.
なるほど政府やメディアが「黄禹錫英雄化」を先導したのは事実でしょう.
が,だったら論文捏造がすっかり明るみに出た後にも少なからぬ国民が「源泉技術はある」だの「黄教授に再演の機会を与えよ」だの「ソウル大調査委の陰謀」だのと言い立て,他ならぬ詐欺師を崇拝し擁護している事態のほうはどうしてくれるのか.


私に言わせれば朝鮮人と云うのは元来が「よく食べてよく暮らす」(←こういう定型句が韓国語には本当にある)為になら他の何を犠牲にすることも毛ほどの後ろめたさも感じない生き物で,その辺は 朴正熙時代どころか何百年・何千年というスパンで培われた もはや民族性と呼ぶしかない何物かであろうと思うのですが,どうやらこの金某なる人物はああいうのも全て政府やメディアの責任だと言いたげで,


国が数十年間に亙って助長して来たこうした支配イデオロギーのせいで,国民らは科学技術を単に先進国入りの秘法か何かのように神秘化するばかりだった

とまぁ,今どき「支配イデオロギー」ですってよ奥様.
つまりノーベル賞熱に浮かれ「源泉技術」の経済効果に舌なめずりしていたあの愚かな民衆は,ひとえに軍事独裁政権以来さしたる進歩の無い政府の政策ゆえに目を曇らされた迷える子羊だというわけ.
こういうサヨク独特の甘ったれた考え方は万国共通のものらしい.


黄ネタとは必ずしも関係ありませんが,奇しくもつい先日朝鮮日報の社説に


というのがあって,併せて読むとなかなか笑えます.



おまけ



警察「日本人不妊夫婦卵子売買事件捜査時、黄教授保護による圧力を受けた」 (中央日報 日本語 01/19)

おそらく昨日取り上げた「『黄教授との関わりについては捜査するな』という『上』からの指示」というアレのこと.
こういうネタはハンナラ党にとってはやり易いでしょう.
我が身に矛先が向かないので.



黄禹錫支持国民連帯、検察に「PD手帳」の捜査求める (朝鮮日報 日本語 01/19)

上述の哀れな子羊さんたち登場.
左派メディアの側が「取材倫理違反には取材倫理違反で対抗ニダ」とやってYTNを吊るし上げているのと同様に,ウソツク教徒たちも「検察捜査には検察捜査で対抗ニダ」というわけ.
これも朝鮮人の典型的なパターン.
Naver韓国人にしても然り,北朝鮮人権問題-国連人権委員会-ウトロの流れもまた然り.



新興宗教関連会社、韓国の黄元教授に共同研究を提案 (ロイター 01/17)

「Science」がダメでも「ムー」があるぞ!頑張れ! :D

あと,「ラエリアン・ムーブメント」が一瞬「アリラン・ムーブメント」に見えた (゚o゚;




by xrxkx | 2006-01-19 20:55 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買