【黄禹錫】クローン狼ニセモノ説浮上までPD手帳も骨休めかな。

検察は今日は現場の下っ端7人(ソウル大から2名,ミズメディから5名)を召喚して聞き取り調査を行ったそうです.
この中には先頃出国禁止処分を受けていた者も含まれており(たぶん権デギなどだろう),今後特に問題が無い限り出国禁止は近く解除される見通しとのこと.


一方のウソツク大先生本人への召喚ですが,こちらの方は旧正月明けになりそうだとのことですから,今月末か 或いは2月に食い込むことになるでしょう.
あまりにも操作捜査のピッチが悠長に過ぎる気がしますが,どうなることやら.
だいたい,ソウル大調査委の立ち上げを決定してから「最終発表」までには約1ヶ月のタイムラグがある上に,調査委が関連資料の差し押さえをやったのは黄の研究室だけで,ミズメディや漢陽大の方は殆ど野放しに近い状態だったわけですから,盧聖一・尹賢洙らが証拠隠滅を図ろうとすれば時間は十分すぎるほどあった筈ですし.


そんな中,PD手帳の黄疑惑シリーズも明日でひとまず最終回を迎えるのだそうです.


今まで何度も繰り返して来ましたように,一連の黄疑惑は大きく分けて


  1. 卵子売買への関与

  2. 研究員からの卵子「寄贈」

  3. ニセ業績もろもろ


の3つがあり,ここまでで一応の決着を見ているのは最後の3番だけで 倫理問題のほうはまだ手付かずといってよい状態.
しかも最後の3番ですら,「源泉技術」だ「再演」要求だといった論点をめぐっては未だに輿論も2分されたままであり,
また黄本人による「ミズメディがすり替えたニダ攻撃」は現在進行形の状態.


こうした中でPD手帳が撤収宣言を出したというのは,一つにはそろそろ「弾切れ」なので充電に入りたいということもあるでしょうし,もう一つには 他ならぬPD手帳側も 脅迫取材の件で告訴されている韓ハクスやチーフである崔承浩の処分の問題を抱えていますので,ここらが一つの「潮時」だという判断もあったのかも知れません.
私もそろそろ別のネタを用意しないとなぁ(笑).


ちなみにPD手帳といえばソウル大調査委「最終発表」のあった01/10にも「例のBSE耐性牛もクローンではないのでは」という疑惑を採り上げていた筈ですが,あちらの方はどうも今回うまく火がつかなかった模様.
さすがにクローン狼のインパクトには勝てなかったか.




ところで,その「源泉技術」周りですが,容易に想像がつくように未だに銭の亡者どもが犇めき合っている様子.
日本語記事にもこんなのが出ていました.




「黄禹錫教授支持国民連帯」のウ・トンイル代表は16日、「黄教授が発明し、ソウル大学・産学協力財団が出願した幹細胞関連の特許すべてに対し取消申請をするのは不当」とし、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)ソウル大学総長を相手取り、特許出願取消禁止の仮処分申請をソウル中央地裁に提出した。


ウ代表はこの申請書で「鄭総長は黄教授研究グループ内のミズメディ病院側の論文ねつ造事件をもとに、完全な調査報告書ではなく、ソウル大学独自調査報告書だけを参考に、一方的に特許出願を取り消すのは職務乱用であり、性急過ぎる行動」と主張した。


また、「不明確な調査によるソウル大学の調査資料に基づき、全体への影響と事実を考慮しない不明確な内容で特許権を取り消すとすれば、職権乱用、国家財産損壊、公務員法違反罪などの犯罪行為につながる」と説明した。


ウ代表はさらに、「特許を取り消せば、民事上の不法行為と刑事上の犯罪行為により、財産権および生命権の侵害や名誉棄損など、回復できない損害を負うことになるため、特許出願取消禁止仮処分申請をすることにした」と説明した。




ソウル大調査委の発表に対する不信感が韓国輿論の間に如何に根強いかについては 先日も取り上げた通りです.
が,黄の「業績」の核心たるScience論文2本については,その経緯がどうであれインチキだったことを黄サイドも認めているわけです.
インチキ論文をネタに申請した特許などは出願取り消しは当然の措置でしょうに,それがこの連中には分からないどころか却ってそういう代物を「国家財産」だという.


「ソウル大調査委の調査結果を信用できない」のは私も分からなくはありませんが(これも先日触れた通り),その一方でもともとソウル大で独自調査をやってくれと言い出した(PD手帳との共同での検証が自らに不利な結果に終わったから)のは黄本人だったことについては彼らはあっさりスルー.
それなら誰の調査なら納得できるのか彼らに尋ねてみたいものです.
そういえばクローン犬のDNA分析については たしかNatureでもソウル大とは別個にやっている筈ですが,今後あれが「スナッピーも贋物」と出たら彼らはまた同じ事を言い出すのかどうか.



その他,今日特に目立ったことといえば,先日出国禁止措置を受けた朴基栄(ぱく・きよん:大統領補佐官)の進退問題について.
来週 青瓦台で次官級を中心に人事異動があるらしいのですが,青瓦台は朴の進退についてはそれらとは別個に扱う意向を表明したのだそうです.
それこそ検察の捜査が始まったばかりですから これは一件筋が通っているように見えなくもありませんが,それもこれも検察の捜査が青瓦台なり科技部なりの内部にまで及んでこその話.
盧武鉉が望んでいるらしいヌルい決着の付け方では おそらく検察の手は朴の首にまでは届かないでしょう.
かねてから朴周辺でしきりと燃料投下をやっているオーマイやらPRESSianやらといった「市民」寄りメディアを最も強力に後押ししているのが 民労党や関連労組など政府糾弾派であることは容易に想像が付きます.
もともと黄擁護派だった保守メディアを 彼らが片っ端から吊るし上げにかかるつもりか 逆に自陣営に擦り寄って来るのを黙認するつもりかにもよりますが,もし後者なら,こういう朴叩きみたいなのが「カネ返せ論」と相俟って案外有効かも知れません.



[PR]
by xrxkx | 2006-01-16 21:21 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買