【黄禹錫】よくもこうカネの話ばかり急に出て来るなぁ

昨日ご紹介した「シャッテンに20万ドル」の件,相変わらず米メディアでは特に採り上げていないようです.
件のニュースを最初に流した朝鮮日報はといえば,昨夜付のまた別のニュースの中で20万ドルの件に触れていました.
ウリナラメディア以外でこの件を扱っていたのは,私が見つけた限り産経(但し配信元は共同)の記事が1本だけ.


で,今日のお昼過ぎになって また海外送金ネタが出て来ていました.今度のはおソースが聯合.



黄教授チーム,ニューヨーク癌センターに15万ドル送金─ソウル大獣医学部公式文書で確認…「幹細胞治療実験費」名目 (世界日報12/22 13:35)

黄禹錫(ほゎん・うそく)ソウル大教授の研究チームが,自分たちの「患者合わせ型幹細胞腫」を一部譲り受けて培養中の米・ニューヨークのメモリアル・すっろおん-けとりんぐ(訳註:綴り不詳)癌センターに15万ドルを送金していたことが分かった.


ソウル大獣医学部関係者が22日明らかにしたところによれば,黄教授チームはさる6月13日,最高科学者研究費から「幹細胞治療実験費」から(訳註:おそらく「として」の誤記)15万ドルをメモリアル・すっろおん-けとりんぐ癌センターに送金していたことが明らかになった.


獣医学部名義となっている該当文献には,ニューヨーク・シティバンクに開設された癌センター名義の口座に入金されていたことが記されていた.
研究チームは幹細胞治療実験費のうち「国際共同研究用」として送金したと明らかにしたが,具体的な用途や名目は把握されていない.


メモリアル・すっろおん-けとりんぐ癌センターは,最近 黄教授チームが分譲した胚芽幹細胞を用いて神経細胞を分化させている(ママ)研究を行っていることが分かった.


同 癌センターの ろれんじゅ・すとぅど(訳註:これも綴り不明)博士は,最近 黄教授の幹細胞腫を直接取り出して見せた(訳註:誰に見せたのかは言及無し)こともあるが,実際に体細胞クローン方式の合わせ型胚芽幹細胞であるかどうかは客観的に確認されていない.
黄教授チームは すとぅど博士に幹細胞腫2・3番などを提供したことが分かった.


これに先立ち,ジェラルド・シャッテン 米・ピッツバーグ大学教授は,黄禹錫教授チームに20万ドルを請求していたことが伝わったが,これは該当研究者の年俸の25%を人件費として支給する当然の慣行だと把握された.<聯合>



また名前も肩書きも不明の「関係者」が出所になっています.
中央日報の21日付記事によればソウル大の調査委は「毎日調査進捗状況を公開している」ことになっているのですが,上の話が調査委の状況報告なのだったら きちんとしたスポークスマンを立てて発表するのが当然で,単なる「関係者」情報として流れるというのは不自然.
情報提供者の身元くらいははっきりさせて貰いたいものです.


ところで上に出て来る「当然の慣行」云々については,昨夜のKBSのニュースにそれらしいのがありました.以下.




[アンカー]米国の科学ジャーナル・Scienceが,黄禹錫(ほゎん・うそく)教授の2004年論文についても調査を始めました.


こうした中,黄教授チームと最近訣別を宣言したシャッテン教授が,さる9月 黄教授に20万ドルを要求していたことが確認されました.
チョン・ジジュ記者のリポートです.


[リポート]黄禹錫教授チームの論文に提示された写真に関連した,際限の無い疑惑!


結局Scienceは,世界最初の体細胞クローン胚芽幹細胞の成果を扱った黄教授の2004年論文についても調査を行うと表明しました.


こうした中,最近黄教授との訣別を宣言し,論文撤回を公に要請した米・ピッツバーグ大のシャッテン教授が,さる9月 黄教授チームに20万ドルを要求していたことが確認されました.


ピッツバーグ大のスポークスマンは,或るメディアとの電話インタビューを通じ,幹細胞ハブ発足予算としてシャッテン教授が黄教授に初期予算内訳書を送ったことを明らかにしました.


内訳書の中でシャッテン教授は,自らの年俸の25%に当たる7万9000ドルあまりをはじめ,研究員3名の人件費として15万2000ドルを支給するよう求めたものと伝えられました.


また,航空費や機材・資材費,広報費など20万ドルの支給を要求しました(訳註:これだと上の「人件費」とは別途にさらに20万ドル要求したように読めるが,そのまま訳しておく).


シャッテンのこうした要求は,業務時間中25%を投資する(訳註:シャッテンが自分の1年の勤務時間のうち25%を幹細胞ハブ立ち上げに費やすの意か)という意味であり,異常な要求ではないという主張が提起されました.


[インタビュー]崔ギュホ(原文註:弁護士):「教授らは25~30%を請求し,大学院生らは30~40%まで請求するのが一般的です」(訳註:何の25~30%なのか不明瞭.大学院生の「年俸」というのは変だし)


ピッツバーグ大側は,該当書類は請求書ではなく一種の提案書であり,実際にカネが支払われてはいないと明らかにしました.


しかし,シャッテン教授は「プロジェクト共同研究」を名目に人件費を要求していることから,幹細胞に関連した研究進行の事例,または自らの名前を貸した代価として黄教授から資金を要求したのではないかとする疑惑も起きています.


KBSニュース チョン・ジジュでした.



こちらでは「ピ大のスポークスマン」が「或るメディア」の電話取材に応じたことになっています.
私が知る限りでは,今までピ大から黄疑惑関連の公式発表がある時は全て Jane Duffieldなる人物がスポークスマンをやっており,
しかも 一昨日ご紹介したように「現在調査が進行中であり,内容は一切明らかに出来ないと述べ」ていた筈.
つまり,実は上の記事に出て来るスポークスマンそのものが実は存在しない可能性あり.
何しろ「ノーベル賞級」の科学者でも平気でインチキデータで論文を書く国だそうですから,一山幾らの報道屋がガセで記事を書くくらいは珍しくもないのでしょうし.


黄疑惑の目下の中心的問題だった筈の「ES細胞の真偽」およびその周辺(クローン牛・クローン犬などの真偽まで含む)に関する調査が進められている最中に,突然こうしたカネ絡みのネタが出て来るというのは気にならなくもありません.
が,それ以上に不審に感じるのは,それらの件の出所である朝鮮日報にせよ聯合にせよ,少なくとも12/15の「論文撤回発表」までは黄擁護メディアの最主力だったという点.
一方でハンギョレやMBCなどはこのネタには食いついて来ていないのが示唆的.
もっともハンギョレあたりは黄が新薬開発ベンチャーの株主だった件には即座に反応していたようですが.



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by xrxkx | 2005-12-22 17:20 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買