【黄禹錫】何だか関係者が続々と失踪してしまうのは何故かな?

おそらく既に保守三大紙が日本語版記事でも伝えているでしょうが,前回訳出しておいた盧武鉉の文章,国内では随分不評のようです.
黄教授論乱介入で『コーナーに追い詰められた』盧大統領」(NEWSis 11/29)などという記事もありました.
いちいち訳しませんが要するに


  1. 黄禹錫擁護・MBC糾弾に出た「ネティズン」らの行動を盧武鉉が咎めたことに「ネティズン」らが逆切れした

  2. 盧武鉉が「PD手帳」制作スタッフらによる「脅迫」に言及したことが今度は他のメディアによるMBC叩きを招いている


という2つの問題が起きているというもの.
盧武鉉という人物の軽率発言癖そのものは何も昨日や今日始まった事ではありませんので驚きませんが,
本人も言っているように 大統領がわざわざ出て行ってああのこうの言うべき問題だったかという点は首を傾げざるを得ません.



さて本題.もともと「ああのこうの言う」気が無かった筈の盧武鉉を焚き付けたらしい人物がいたようだという話ですが,
昨日はちょっとしか触れられなかったので,今日はその話から片付けます.




朴基栄補佐官,大統領に「誇張報告」疑惑 (オーマイニュース 11/28)

「黄禹錫(ほゎん・うそく)神話」の陰の主役として知られる朴基栄(ぱく・きよん)青瓦台情報科学技術補佐官が,盧武鉉大統領に誇張報告を行ったとする疑惑が起きている.政界の一角では朴補佐官の進退問題まで持ち上がっている.


朴補佐官の「誇張報告疑惑」は,盧武鉉大統領が昨日(原文註:27日)青瓦台のホームページに掲載した文章から始まった.黄禹錫教授の幹細胞研究倫理問題に関連してMBC「PD手帳」チームの取材過程などに関する報告書を朴補佐官が上げた(訳註:盧武鉉に提出した)と,盧大統領直々に明らかにしたもの.


この日 盧大統領は「(原文註:朴基栄)科学技術補佐官が,MBC『PD手帳』の取材態度が威圧的で 脅迫まで行ったこともあり,研究員らが苦痛と不安で仕事が手につかないという報告を行う中,対策を議論して来た」と明らかにした.


つまり朴補佐官が「PD手帳」チームの「威圧的」な取材態度は勿論,挙句は研究員を「脅迫」までしたとする内容を盧大統領に報告する中で,それに対する対策を論議したというものだ.


「PD手帳」が脅迫した? …「公開の場所で会って そんなわけが」


だが,「PD手帳」チームはこうした研究員脅迫疑惑を全面否認している.PD手帳チームは28日,メディアとのインタビューで「研究員Kさんに会った時は,公開の場であるカフェで会ったのに,どうやって高圧的かつ強迫的な姿勢で取材など出来ただろうか」として「Kさんへのインタビューの途中で『PD手帳』取材陣だという事実を明かした」と主張した.


もしも「PD手帳」チームの主張が事実なら,朴補佐官は盧大統領に誇張された事実を報告したという疑惑を免れ難い.特に,報告内容が盧大統領の判断に少なからぬ影響を及ぼすという点で同補佐官の責任は一層重みを増さざるを得ない.


上述の文章中,盧大統領が「(原文註:朴補佐官が報告の席上では)取材の動機や方法に関しても様々な話があったが,勿論好意的な話ではなかった」と明らかにしたことから分かるように,朴補佐官の報告が主に「PD手帳」チームに不利な内容で埋まっていたことをうかがわせる(「ように」の前後の不整合ママ).


このことを示すかのように,盧大統領は「私もMBCのこの記事には腹が立つ」と打ち明けた後,「取材のきっかけや方法に関しても あれこれ疑わしい話も聴いた」として「研究過程の倫理に関して警覚心を喚起する方法がこうまで苛酷でなくてはならない必要があるのかという気もした」と述べている.


だが,青瓦台はこうした虚偽報告疑惑を一蹴した.金マンス・スポークスマンはこの日の午後のブリーフィングで「朴補佐官が虚偽報告を行ったわけではない」として「当時の黄教授を取り巻く状況を客観的に把握して報告したまで」だと表明した.


朴基栄補佐官「インタビューはしない」連絡絶つ


朴補佐官の誇張報告疑惑が燃え上がる中,入閣の可能性すら取り沙汰されていた同氏の去就が注目される.特に,これまで一貫して黄教授の倫理問題を提起して来た民主労働党は さる24日,盧聖一(の・そんいる)ミズメディ病院理事長と併せて朴補佐官の公職辞退を主張している.


当時,民主労働党は「朴基栄補佐官は,今や倫理的汚点にまみれた2004年の『Science』誌論文の共著者」だとして「『無賃乗車ではないのか』という初めの批判に対し『倫理的諮問によって寄与した』と弁明していたが,今では自分は非倫理的な卵子確保とは無関係だと言い逃れをしている」と叱咤した.


続いて民主労働党は「朴基栄補佐官の解明(訳註:釈明のこと)の何処にも,公職者としての正直さや責任感を見出し得ない」として「科学者としても正直さと責任感を失った」と朴補佐官の解任を求めた.


民主労働党は「朴補佐官は黄禹錫教授の研究に倫理的問題が無かったと公開の場で再三に亙って強弁しながら,学界および市民団体や民主労働党の提起した疑惑を否定して来た」として「それ故に大統領と政府が適切な時期に疑惑を解決し得る機会を逸させた」と,重ねて朴補佐官の責任論を持ち掛けた.


昨年1月に青瓦台に入省した朴補佐官は,黄教授の幹細胞研究に対し政府支援を引き出した功労者として知られる.黄教授の研究チームが政府から総額265億ウォンの研究費支援を受けられたのは,同補佐官の尽力が大きく働いているというものだ.


また,朴補佐官は黄教授とともに情報通信部の支援する「狂牛病耐性遺伝子操作牛」研究に参与していたこともあり,2004年「Science」誌に掲載された黄教授の論文の共著者として名を連ねるほどに黄教授に近い関係を保って来た.同氏はこれまで黄教授の研究について噴出した倫理的問題などを一蹴し,黄教授を擁護して来た.


現在,朴補佐官はメディアとの接触を完全に断った状態だ.補佐官室の関係者の一人は29日,「朴補佐官が『(原文註:メディアとの)インタビューはしない』と言った」とだけ伝えた.だが,これまで黄教授の潔白を主張して来たという点で,同補佐官が直接乗り出して釈明すべきだという意見が少なくない.


明日 国家生命倫理委 開催…科学系-倫理系 委員間 意見衝突 予想


一方,政府は明日(29日)朝7時,国家生命倫理委員会(委員長:ヤン・サムスン)を開き,黄教授の研究の倫理問題などをめぐる論乱を点検し,対策を論議する予定だ.青瓦台は(訳註:同会議が)「正式会議ではなく状況を点検する簡単な席」であることを明らかにした.


大統領直属の諮問機関である国家生命倫理委は,科学技術部や保健福祉部など7つの政府部署の長官らと 科学系7名,倫理系7名の計21名の委員から成っている.生命倫理を審議する最高機関というわけだ.


特に,ソウル大獣医大(訳註:獣医学部)機関生命倫理委員会(IRB)の調査報告書をめぐって,科学系と倫理系の委員らの間で意見差が表出するものと予想されている.


科学系委員らは 黄教授が公開謝罪と公職辞退を行った以上 論乱に決着をつけ 制度的補完策の準備に力を注ぐべきだとし,倫理系委員らは 疑惑が残っている以上 更なる真相解明が必要だと主張するものと見られる.



もともと私は黄禹錫疑惑については
「保健福祉部が早期の幕引きを図っており,必要なら盧聖一あたりを切り捨ててでも黄禹錫を生かす方向で動いている」
ものと思っていたのですが,保健福祉部のような日本で謂う所の省庁クラスどころか 大統領側近の中に
論文の共著者に名を連ねるほどの 謂わば黄禹錫の身内中の身内がいたと.
これは私も今回初耳.


上の記事にもあるように この朴基栄なる補佐官,さっそく行方をくらましているとのことですので,
叩けば相当に埃の出る身には違いなさそう.
おそらくこの朴の思惑としては,盧武鉉を焚き付けて「PD手帳潰し」をさせたかったのでしょうが,
盧武鉉が例によって余計なことまで喋ってしまったと.
朴さん「ちっ,相変わらず使えんオヤジだこと」と思っただろうな.


それにしても韓国人って立場如何によらずよく行方をくらますなぁ.
さきほど読んだばかりの記事によれば,
黄禹錫の部下でピッツバーグ大のシャッテンの研究室に派遣されているという女性研究員も 1週間以上前に連絡が途絶えているのだそうです.
おそらく彼女も何か知っているのでしょう.
ついでに 山寺に籠もっているという黄禹錫本人の方は「近日 研究室に復帰」だそうです.


次回は昨11/30に開かれたという「国家生命倫理委」の話など.



[PR]
by xrxkx | 2005-12-01 17:52 | ◆ 黄禹錫 / 卵子売買