【靖國】支那や朝鮮との小競り合いで一喜一憂していてはいけないということ

やれやれ,何だかんだでまた一週間も更新をサボってしまい申し訳ありません.その間 世の中ではそれなりにいろいろありましたが,メジャーどころのblogで幾らでも扱っていそうな話題を後追いしても仕方ないので 何食わぬ顔でスキップすることに.あまり日本の読者が読んでいなそうな記事とか,或いは一見どうでも良さそうなニュースを採り上げないと,当blogのような場末サイトは存在理由が無いので.:D


というわけで,今回は つい先日読んで気に掛かったというかカチンと来たニュースから.




2005年11月21日08時00分
 20日の米中首脳会談で、胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席が小泉首相の靖国神社参拝について「中日関係の発展に向けた障害になっている」と批判し、ブッシュ大統領が父親のブッシュ元大統領の戦争体験などもひきあいに、対日関係の改善を促していたことが明らかになった。靖国問題が米中の首脳間で話題になるのは極めて異例だ。
 大統領に同行する米政府高官によると、胡主席は靖国神社にA級戦犯が合祀(ごうし)されていることに触れ、「戦没者への哀悼の念から参拝している」という小泉首相の真意に疑問を呈した。
 大統領は、父親の元大統領が米海軍のパイロットとして第2次世界大戦に従軍し、日本軍の攻撃で負傷したことを紹介。自分が平均的な米国人よりも大戦への思いが強く、厳しい対日感情を抱いていてもおかしくない米国人であることなどを述べたうえで、「米国は日本を許した」と表明。日中関係の修復がアジアの平和と安定に寄与し、ブッシュ政権のアジア外交にも合致するとの立場から、「できるだけ将来のことを考えて日本との対話を深めて欲しい」と要請したという。



この記事,朝日が最も言いたいのは「靖国問題が米中の首脳間で話題になるのは極めて異例だ。」の部分でしょう.朝日に限らず 毎日や日経などでも,今回の米支首脳会談に前後して


「小泉総理の靖國参拝が原因で日支関係がギクシャクしていることは,アメリカの対東アジア政策にも悪影響を与えている」

といった風の印象操作を狙っているのが見え見えの記事は山ほどあったようでしたし,ブッシュが日支間の「対話による関係改善」を希望すると言っただけの事を恰も「ブッシュまでが反靖國陣営に加担」したかのように報じるでっち上げ同然の記事もあったのは おそらく皆様御記憶のことでしょう.



馬鹿馬鹿しいの一語に尽きます.支那が靖國でどれだけ日本に難癖をつけようが,またその結果として日支間がどれだけ「ギクシャクして」いようが,それで少しでもアメリカが支那や北朝鮮に向けて言うべき事を言いにくくなりますか.日本が何処ぞの自称「北東アジアのバランサー」よろしく露骨にアメリカの対北圧力の足を引っ張ってでもいるなら話は別ですが,実際にはそれどころか戦後日本の歴代政権中で小泉政権くらいアメリカにとって都合のよい政権も珍しいのではないか.



当然ながら,上のような朝日の論調の背景には,最近の日本政府が以前ほどには支那や韓国の靖國カードに怖じ気付かなくなって来ていることがあるのでしょう.支那や韓国だけでは役者が不足なのでアメリカに加勢してほしいと.中共がそういう意向を朝日に伝えたうえでああいう記事が出るのか,それとも朝日が自発的に中共への忠勤に励んでいるのかは知りませんが.




朝日の思惑如何は措くとして,上の記事,靖國参拝もしくは所謂「A級戦犯」を対日外交カード化しようとする支那や朝鮮とは明確に一線を画する態度をアメリカが取っているという何よりの証拠であって,これによって上述のような印象操作は自ら破綻しているわけですから 本来なら「語るに落ちた」で済みそうなものですが,上の記事に見られるブッシュ発言は逆に言えば


アメリカは靖國カードなど用いずとも日本を飼い馴らすことに成功した

と教えてやっているに等しいわけで,私としては 「アメリカを巻き込んでの反靖國包囲網作りの失敗」ごときよりも こちらのほうがはるかに由々しき事態であるように思えます.



本来対日戦勝国を名乗る資格すら持たない筈の中共(日支間の講和は1952年に国民党政府との間で決着済み)に於いては言うに及ばず,アメリカが相手だとて日本はアメリカに許しを請うべき立場になど断じて在りません.私たちは須らくこの事を肝に銘じておくべきです.この点にこそ私たち日本国民が所謂東京裁判史観から脱却し得るか否かの分岐点があるのですから.それに比べれば支那の反靖國策動が今回空振りに終わった一事などは全くの些事に過ぎず,そんなものを見て溜飲を下げているようではいけません.



9・11を真珠湾に擬え サダム・フセイン政権崩壊後のイラク占領統治を敗戦後の日本に於けるそれに比するブッシュ政権に対して,日本はきちんと政府としての抗議をすべきでした.が,9・11についてであれイラク戦争についてであれ 日本政府がアメリカに対してどういう態度を取ったかは御存知の通りです.もしも日本国民の多くが政府のああいう態度に何の疑問をも抱かないのであれば,もしくは「長いものには巻かれろ」式の諦観が先に立って 通すべき筋も道理も捨て置くというのであれば,それは畢竟日本という国が国際法上はともかくその国民精神に於いて今なお被占領状態にあることの証左であると言わざるを得ません.



[PR]
by xrxkx | 2005-11-24 13:54 | 時事ネタ一般