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韓国国内親北言論の 日本にとっての利用価値について (2/2)


承前.さる10/17の小泉首相の靖國参拝にあたっての韓国国内の反発が
「竹島の日」騒動当時の狂乱ぶりに比べたら拍子抜けしてしまうほど少なかったのは,
当然ながらこうした国内のゴタゴタを受けてのことでしょう.



そういえば,このことを裏付けるような記事が,
前回も引用させて頂いた 韓国を心から愛するハンサムで紳士的なkimuraお兄さんのところに
10/17付で上がって来ていました
17日といえば靖國参拝の当日ですね.誰かと違って仕事速いなぁT-T



ともあれ
朝鮮日報の記事に読者がつけたコメント」
の部分に注目して戴きたいのですが,要するに


よその国のやることにケチつけてる暇があったら国内をもうちょっとちゃんとしろ

という意見がちらほら出て来始めている,と.
この記事は朝鮮日報のものなので,
当然ながら読者の多くは姜禎求氏のような「アカ教授」の存在もさることながら法務部長官の指揮権発動にも否定的,
国保法存廃論議に於いては存続派ですから,
上のような意見が出て来るのは分からなくはないのですが,
それにしても靖國絡みで韓国人が自国政府の対日外交を「内政干渉」などと呼ぶこと自体,
一昔前には考えられなかった事です.



補遺.上の朝鮮日報の記事,アップされたのが17日の午後2時38分,最後のコメントが付いたのが翌18日の夜9時22分.
その間 丸1日ちょっと. コメント総数43個.
この手の新聞社のサイトでは1つの記事に付くコメントが1000に及ぶことも珍しくないことを考えると,
「小泉首相の靖國参拝に対する青瓦台の対応」が如何に読者の関心を集めていないかが分かります.



真の日韓友好を夢見る国際平和の使徒(←そこまでは本人も言ってない:D)・kimuraお兄さん的には,
上のような現象を日韓関係の改善の兆しとして肯定的に評価しているようです.曰く,


…昔ならば、日本も国内の左より言論の圧力もあり、単に「配慮」して「謝罪」していたかも知れないが、
近年は日本の立場を説明し理解を求めるように、徐々にではあるが変わってきている。

ただひたすらに低姿勢でいた頃よりも、少しずつではあるが日本の立場を理解する者も現れるようになり、
関係は改善されてきたのではないだろうか。…

…だとよいのだけれど(笑),
何せ相手は日本憎しで焼身自殺は図るわ漢江に身投げはするわの大騒ぎを繰り広げる国民でもあり,
なおかつ ひどく熱しやすく冷めやすい国民性の持ち主でもありますので,
上のような現象が対日理解の兆しといえるかどうかについては私はもう暫く判断を留保.←ずるい:D



ありていに言えば,今回の韓国に於ける対日非難の盛り上がらなさは,
対日関係よりも対北関係のほうが韓国人にとっては重大な関心事であるが故の現象にすぎないと見ておいたほうがよいように思えます
(無理も無いでしょう.何しろ親米か親北かに依らず「統一は民族の悲願」ですから).
ここで寧ろ注目すべきは,
これまで韓国政府が何かにつけて用いて来た「国内でゴタゴタが起きた時は対日非難に限るニダ」式の反日マジックが,
こと対北関係に関する限りそろそろ賞味期限を迎えつつあるらしいという点でしょう.
以前書いたように,
親米であれ親北であれ反日が彼ら韓国人の最大公約数であることに変わりは無いのですが,
その一手ばかりで取り繕い切れないほどに 対北関係をめぐる国内の意見対立は深刻化しつつあるということです.


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さて,昨今の韓国に於ける親北言論の横行を 親米派韓国人が「国家存立の危機」とか何とか憂慮するのは分かりますが,
日本に於いてまで 少なからぬ大手メディアや個人サイトが同様の懸念を持っているらしいのは 一体どうしたわけでしょう.
やはり「親米=こっちの陣営,親北=あっちの陣営」論の為せる業なのでしょうか.
私から見れば奇妙としか言いようがありません.


かつて韓国が今よりもっとアメリカにとって都合のよい国だった頃,
彼らが日本に対しても同様に都合のよい国であったことが一度でもあったかどうか.


逆に彼らの対北接近が日本にとって脅威となり得る可能性がどれだけあるか.
例えば「核を持った統一朝鮮」などというシナリオは,
韓国人のアタマの中では十分に国家の未来像として成立するのかも知れませんが,
私たち日本人にとっては笑いのネタです.



日本が従来の惰弱な対韓外交から脱するにあたり,
対北路線対立により韓国の国論が真っ二つに割れている状態というのは寧ろ極めて好都合であるように
私には思えます.
このことは日本の対韓外交の戦術を考える上での一つのヒントを与えてくれます.
勿論 今年夏のシンプン号事件などのような 何が何でも断乎たる対応が必要な場合は別ですが,
そうでない場合には
韓国側から見て手応えの無い「暖簾に腕押し」的な態度に徹したほうが得だということです.



その上,韓国人はただでさえ他者との優劣を論じるのが三度の飯より好きな国民です.
そのことは 例えば昨年11月の新潟地震の折の天皇報道に接した韓国人の態度を見ても分かります.
外交面に於いてであれ内政面に於いてであれ,日本が何かポイントを挙げるたびに
韓国では「それに引き換えウリナラは」論が必ず出て来ます.政府批判が起こります.
政権の支持率が下がっても,頼みの綱の反日マジックが今までのようには効かない.
対外的に強く出られない.



日本にとっては自分の手を汚さず,韓国政府が勝手に弱体化してくれるのですから,
こういう機会を捉えては韓国人同士を常時共食いさせておく方策を本気で考えない手は無いでしょう.
韓国国内に於ける親北言論などは寧ろ日本が陰で後押ししてやってもよいくらいです.



by xrxkx | 2005-10-21 18:15 | 時事ネタ一般