承前・中山文科相 慰安婦発言のこと
 もう暫くこんな感じで書き散らそうかと思います.

 韓国支那が一昨日(07/12)付で中山発言について各々コメントを発表していますので,昨13日あたり細田官房長官が午前の記者会見でお得意の「火消し」に乗り出すかな,と待っていたのですが,今日(07/14)になっても それらしいニュースが入って来ません.細田氏,風邪でも引いたのでしょうか.先方から いつもの通り「日本大使を外交部に呼んで抗議」が出るのを待っている状態でしょうか.

 前回,一連の慰安婦発言に於ける中山文科相の姿勢を「切り込み方が遠慮がちすぎる」と評したのでしたが,無論 私も中山氏が史実に反した事を言っていないという点そのものは一定の評価を受けるべきだろうとは思っています.こうした発言が閣僚クラスの政治家にとっては命取りになりかねない風潮が曾ては存在したことを考えれば 今昔の感があります.
 寧ろ,こうした事があるたびに 折角の一歩を大慌てで「河野談話」のラインまで引っ張り戻してしまいたがる細田氏のような人物の明白な利敵行為をこそ責めるべきなのであって,こうした人物が内閣の大番頭のポジションにある限り,文科相たる者にあれ以上踏み込めと要求するのも酷かな,とも思うのです.その意味で中山氏も彼なりに精一杯やっている.しかも,さる6月の発言の際にも中山氏は
閣僚懇談会の席で「自分の発言のせいでご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げる」旨発言した
とする細田氏の説をきっぱり否定していたのでした.上述のように今回は細田氏の「火消し」すら出て来ていないのは,或いは中山氏のこうした態度が効いているのかも知れません.さる6月の中山発言の折にも細田氏は
「問題は言葉ではなく実質だ。実質的に従軍慰安婦の存在があった以上、政府の考え方は変わらない」(06/13 時事)
と述べていたのでしたが,他ならぬその「実質」如何の問題に もしもこれ以上深入りすれば,つまり中山氏が「その通り.ではその『実態』についてだが…」と応じたならば,持説を撤回せざるを得なくなるのは細田氏の側だということ──それは当然ながら「河野談話」以来の政府見解の修正を余儀なくされることを意味する──を,細田氏ご自身がよくお分かりの筈です(こちらの頁の,特に97/03/12の参院予算委員会での小山孝雄議員と平林博・内閣外政審議室長との質疑応答を参照.河野談話発表に先立つ政府の調査に於いては「強制性」があったことを示す証拠は何一つ見つかっていない).そういう切羽詰まった事態を避けるには,政府は中山氏の文科相の任を解くしか方途が無くなるでしょう.官邸もそこまでやりたくはない筈です.

 無論,慰安婦問題がいつまでも「『従軍慰安婦』なる用語はもともと無かった」という議論にとどまっていてよいものではなく,「河野談話」以来の政府見解の抜本的な転換を いずれは誰かがやらなくてはならないでしょう.ただ,今がその時期かどうかという点について 私はやや否定的です.どうせ小泉内閣は余命幾許も無いのですし,郵政民営化絡みでの解散-総選挙も(無いとは思うけれど)どうなるか分かりません.私は 中山氏のような政治家に このような時期に現内閣と刺し違えてほしくありません.ポスト小泉政権のアウトラインが固まってくるまでの間,韓国や支那が無用のちょっかいを出してこない限り慰安婦問題は凍結しておくといったモラトリアム期間はあってよいように思えます.

(たぶんまだ続く)
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by xrxkx | 2005-07-14 20:29 | 時事ネタ一般