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いっそ内閣に助っ人ガイジンでも入れたほうが良くないか
 標題は半ばヤケクソです.マジレスされても困りますので悪しからず.それから鄭香均みたいなのはそもそも助っ人になりませんので論外.
 昨日はサーバのメンテナンスがあり(←当日になるまで知らなかったよ:D),それが予想外に長引いたようで ほぼ丸一日潰れたままでしたが,更新をサボっていた2日間をも含め どうしても書いておかないといけない話題は次々に湧いて出ます.「こういう時はとにかく走り書き程度にでもよいから書き散らして行かないと追いつかなくなる」と先日来感じているのですが,目を通すべき記事やら資料やらがまだ大量に残っている状態で書きに入るというのは存外難しいもの.どうしたものやら.
ともあれ,中山文科相の慰安婦発言のこと.経緯をおさらいすると (註:more欄に記事全文の控えをとってあります),
◇ 11日 ◇

中山文科相: 静岡市のタウンミーティングの席上 質問に答え
「従軍慰安婦という言葉はそもそもなかった。これまでなかったことがあるということが問題」
「教科書は正しいことを述べるものだ。間違った記述がなかったから、よかったなということ」
(昨年11月に同様の発言を行い 後に「個人的な発言」と修正した件について問われ)「その問題はその後発言しない(ことにしている)が、質問されたから答えた」
(以上毎日


◇ 13日 ◇

細田官房長官: 閣僚懇談会の前に中山文科相に対し "個別に注意を促"す
(以上読売

細田官房長官: 閣僚懇談会の席で全閣僚に
「閣僚は外交関係についてよく配慮して発言するように」
(細田氏によれば同懇談会の席で中山文科相は「発言でご迷惑をおかけしたことをおわびします」と謝罪)
(以上読売

細田官房長官: 午前 記者会見
「実質的に従軍慰安婦の存在はあった。おわびと反省の気持ちを表明している政府の立場は変わらない」
「従軍慰安婦問題が多数の女性の名誉と尊厳を傷つけた問題であると認識している」
(以上日経

問題は言葉ではなく実質だ。実質的に従軍慰安婦の存在があった以上、政府の今までの考え方は変わらない」
「従軍慰安婦問題が多数の女性の名誉と尊厳を傷つけた問題であると認識しており、これまで官房長官談話でおわびと反省の気持ちを表明している。この立場は変わらない
(以上朝日

「問題は言葉ではなく実質だ。実質的に従軍慰安婦の存在があった以上、政府の考え方は変わらない。これまで官房長官談話などでおわびと反省の気持ちを表明しているところだ」
(中山発言について)「発言の趣旨はよく確認する必要がある。ちょっと関係者とよく話をしてみたい」
(以上時事

「問題は言葉ではなく実質だ。多数の女性の名誉と尊厳を傷付けたと認識し、これまでおわびと反省の気持ちを表明している。従軍慰安婦の存在があった以上、政府の今までの考え方は変わらない」
(中山発言について)「どのような発言の趣旨かよく確認する必要があるが、全体的な経緯は知っていると思う。関係者とよく話をしてみたい」
(以上四国新聞,おそらく共同電)

中山文科相
「朝鮮半島出身の方もいっぱいいた。それこそ筆舌に尽くし難い苦労をされたことも良く知っている」
「用語と実態の問題で、そういう実態があったことは知っている。ただ(その当時)そういう用語はなかった」
(以上産経,但し共同電)

中山文科相: 閣議後の記者会見
「言葉を選んでしゃべっていますと言った。それだけだ」
(以上読売


◇ 14日 ◇

細田官房長官: 午前 記者会見
「閣僚懇談会で中山氏から『わたしの発言でご迷惑をおかけしたことにおわびを申し上げます』との話があった」
(以上河北新報,おそらく共同電)
 細田氏は、閣議に続く閣僚懇談会で、文科相が「私の発言でご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げる」と述べたと発表した。これを受け、細田氏が「各閣僚は外交関係によく配慮して発言してほしい」と注意したという。
 一方、文科相は「『言葉を選んでしゃべっている』と言った」と強調。「ご迷惑をかけた」と述べたかどうか聞かれると「言っていない」と否定した。
(以上日経
 細田官房長官は14日午前の閣議後の記者会見で、中山文部科学相が自らの従軍慰安婦問題を巡る発言について閣僚懇談会で陳謝したことを明らかにした。細田長官は閣議前に中山文科相と会い、発言に注意するよう求め、閣僚懇談会では全閣僚に対して「外交関係によく配慮して発言するように」と呼びかけた。
(以上朝日

中山文科相: 記者会見
(河野談話と認識が同じかとの質問に対し)「その通りだ」
(慰安婦問題について教科書に記述すべきかどうかについて)「(教科書)執筆者、出版社のお考えだ」
(慰安婦について)「日本の女性がほとんどだった。そういうことも含め、そういう時代が日本にもあったことを教えることが、歴史を学ぶということだ」
(以上朝日

細田官房長官: 午後の記者会見
「閣僚懇談会に出ていた人にも聞いたが、『ご迷惑をかけたと謝るような言葉があった』と言う人が多く、その趣旨の話はあったと思う」
(以上河北新報,但し共同電)
 いま改めて記事を探してみたところでは,中山・細田両氏とも12日には特にこれといった発言をしていないようです.12日というのは 日本国内での報道を受けて支那の外交部やら韓国の与野党やらが相次いで中山氏を非難する声明を出し,両国のメディアがそれを盛んに煽っていた時期.要するに細田官房長官は支那・韓国が騒ぎ出してから慌ててお得意の「火消し」に乗り出した格好です.
 しかも,日本政府内がごたごたし始めたのは,13日の閣僚懇談会の席で中山文科相が「ご迷惑をおかけしたことをおわび」したかしなかったかをめぐっての 中山・細田両氏の主張の食い違いという,あまりに低レベルなもの.15日の産経の記事がいみじくも指摘しているように
政府内では「従軍慰安婦」という用語の信憑(しんぴょう)性は検証されず、「陳謝」問題だけがクローズアップされている
のであって,これは如何にも情けない.「言葉ではなく実質」が問題なのだと思うなら なおのこと,「従軍慰安婦」なる語がいつから使われ始めたのかについて きちんとした調査──既に幾らでもある──に基づいて,これまでの政府見解に問題があるなら正して行くのが政治家たるものの務めでしょう.
 なのに,13日午前の記者会見の段階で細田長官がわざわざ言及しているように,要するに 細田長官が金科玉条としているのは かの悪名高い河野談話であって,あのラインから政府見解を一歩たりとも踏み出させたくないということです.官邸の大番頭たる者が こういう事なかれ主義に退嬰していては….
 当blogでも昨年12/07に少しだけ触れたインチキ売春婦への謝罪という大失策なども,そうした彼の態度に端を発するものです.
補遺.河野談話の問題点については 今回改めてあちこちで語られたでしょうから くどくどとは書きませんが,要点としては
  1. 慰安所の設営そのものについては,「軍当局の要請」で行なうのは当たり前.
  2. 日本の「官憲」が「慰安婦の募集に直接加担したこともあった」などという証拠,即ち日本による慰安婦の「強制連行」の証拠は 現在に至るまで何一つ示されていない.
の2点について日本側として当然主張すべきところを主張しないまま,河野洋平が日本政府の「過ち」を認めてしまった点にあるのでした.
 私は12/07にも書いた通り,細田氏の政治家としての資質──実務能力云々以前に 国家の名誉と利益を預けるに足るだけのフィロソフィを備えているかどうかという点──について 甚だ否定的であらざるを得ないのですが,13日付の「酔夢ing Voice」も 同氏を激しく糾弾していました.一介のすいか泥棒が言うのとは迫力も影響力も2桁3桁違うでしょう.
懲りないのはNHKだけでなく、「亡国の官房長官」細田氏も同様だ。今日の午前中の記者会見であの裏声で犯罪的な発言を行った。細田さんは君が代を歌うときも、きっと丸谷才一氏のように裏声で歌うのだろう。細田さん、あなたは即刻、辞任すべきだ。
(中略)
この分かりやすい「反日の構造」に輪を掛けて、まるでターボチャージャーのように反日の馬力を増強したのが今朝の官房長官談話なのだ。細田さん、即刻辞任してください。なぜ、あなたは歴代の官房長談話の愚を繰り返すのか? あなたはこう言うべきだった。「文科大臣の言うように、従軍慰安婦という言葉は無かった。歴史は事実が大切であって、従軍慰安婦という言葉は極めてイデオロギッシュな造語であり、歴史認識を危うくするものです。正確に言えば、追軍売春婦なのです。」
 おまけ.
民主代表、文科相の慰安婦発言「首相は責任全うせず」 ─日経 06/14
 民主党の岡田克也代表は14日の記者会見で、中山成彬文部科学相が「従軍慰安婦という言葉は当時なかった」と発言した問題について「小泉純一郎首相は場合によっては首を飛ばすべきだ。首相としての責任を全うしていない」と批判した。国家公務員の定数削減に関しては「減らすが増やすというごまかしの計画ではなく、トータルで人件費を減らしていく明確な方針を出すべきだ」と語った。(19:59)
 もしもジャスコ政権が成立したら,支那・朝鮮に平身低頭しない閣僚は首を飛ばされるらしいです.おぉコワイ.



◇ 記事控え ◇

中山文科相:従軍慰安婦という言葉「そもそもなかった」 ─毎日 06/11
 中山成彬文部科学相は11日、教育改革タウンミーティングで訪れた静岡市で、今春行われた中学校教科書検定に合格した社会科教科書から「従軍慰安婦」の表現が消えた点について、「従軍慰安婦という言葉はそもそもなかった。これまでなかったことがあるということが問題」などと述べた。中山文科相は昨年11月にも、従軍慰安婦や強制連行について「そういう言葉が減ってきてよかった。自虐史観に立った教育だけはしてはいけない」などと発言し、「個人的な発言だった」と修正した経緯がある。
 文科相は従軍慰安婦について、タウンミーティングの会場からの質問に答える形で、「教科書は正しいことを述べるものだ。間違った記述がなかったから、よかったなということ」などと述べた。さらに、終了後の会見で前回の発言との整合性を問われ、「その問題はその後発言しない(ことにしている)が、質問されたから答えた」と述べるにとどまった。
 また、扶桑社の公民教科書の竹島(韓国名・独島)をめぐる写真説明で、「わが国固有の領土である」と検定で付け加えさせたことについては、「どこからどこまでが日本の領土だというのは基本中の基本。家庭でもそうでしょ、自分の庭がここからここまでだよ、隣に行ってはいけないよ、というのは当たり前」などと述べた。【千代崎聖史、賀川智子】

歴史教科書:「従軍慰安婦」という言葉ない--中山文科相、また発言 ─毎日 06/12
 中山成彬文部科学相は11日、教育改革タウンミーティングで訪れた静岡市で、今春行われた中学校教科書検定に合格した社会科教科書から「従軍慰安婦」の表現が消えた点について、「従軍慰安婦という言葉はそもそもなかった。これまでなかったことがあるということが問題」などと述べた。中山文科相は昨年11月にも、従軍慰安婦や強制連行について「そういう言葉が減ってよかった。自虐史観に立った教育だけはしてはいけない」と発言し「個人的な発言」と修正した経緯がある。
 文科相は会場の質問に答える形で「教科書は正しいことを述べるものだ。間違った記述がなかったから、よかったなということ」などと述べた。【千代崎聖史、賀川智子】

従軍慰安婦:中山文科相「実態はあったが用語はなかった」 ─毎日 06/13
 中山成彬文部科学相が静岡市のタウンミーティングで「従軍慰安婦という言葉はそもそもなかった」と発言した問題で、同文科相は13日、中央教育審議会総会が行われた都内の会場で、記者団に「そういう人たちがいたことは知っているが、そのころは(従軍慰安婦という)用語、言葉はなかったということを言いたかっただけだ」と釈明した。
 そのうえで、「(従軍慰安婦には)日本人もいっぱいいたし、朝鮮半島出身の人もいっぱいいた。そういう方々がいて、筆舌に尽くしがたい苦労をされたこともよく知っている。だから用語と実態の問題で、実態はあったことは知っているが、用語はなかったということ」と述べた。【千代崎聖史】

中国:中山慰安婦発言に「強烈なしっ責を」と批判 ─毎日 06/13
【北京・大谷麻由美】中国外務省の劉建超報道局副局長は13日、中山成彬文部科学相の「従軍慰安婦という言葉はそもそもなかった」とする発言に対して「強烈なしっ責を表明する」と批判した。
 劉副局長は、慰安婦問題は日本の軍国主義が第二次世界大戦中に犯した「深刻な罪」であり「公然の事実」と指摘。「日本の教育に責任を負う閣僚が、この醜悪な歴史的事実を公然と否定するのは、被害国の国民感情を深く傷つけることだ」と非難した。

細田官房長官:中山文科相の「従軍慰安婦」発言を注意 ─毎日 06/14
 細田博之官房長官は14日午前の閣議前に中山成彬文部科学相と国会内で会い、同相が静岡市のタウンミーティングで「従軍慰安婦という言葉はそもそもなかった」などと発言したことに対し、「発言に注意してほしい」と口頭で注意した。
 これを受け、中山文科相は閣僚懇談会で「ご迷惑をかけたことをおわび申し上げます」と陳謝。細田長官は各閣僚に対しても「外交上のいろいろな配慮をして発言してほしい」と注意を促した。

Education Minister apologizes for remark about sex slaves ─毎日 06/14

Education, Culture, Sports, Science and Technology Minister Nariaki Nakayama apologized Tuesday for the controversial remark he made about wartime sex slaves at a town meeting.

"I apologize for causing trouble," Nakayama was quoted as telling Chief Cabinet Secretary Hiroyuki Hosoda in the Diet Building Tuesday morning.

"I'd like you to consider the diplomatic repercussions of your remarks when you speak," Hosoda warned Nakayama.

Nakayama made the controversial remark during a recent town meeting in Shizuoka. "The term, 'comfort women,' has not always existed," he told residents of Shizuoka, triggering the controversy.

He also emphasized that he supports the official view on the issue that the government announced in 1993. "The government reaffirms its determination to keep the issue in mind through history research and education, and to not repeat the mistake," then Chief Cabinet Secretary Yohei Kono said in 1993 on behalf of the government.

Shortly after the town meeting, Nakayama had said he made the remark to the effect that the term, 'comfort women,' is a relatively new term, while he knows a massive number of women were forced into prostitution with Japanese soldiers during World War II.

"(Among the comfort women) there were many Japanese people and many people from the Korean Peninsula. I know they can't even find words to describe the hardships they experienced," Nakayama said. "I meant that there was no such term, even though I know (sex slaves) existed," he added. (Mainichi)


by xrxkx | 2005-06-17 12:53 | 時事ネタ一般