人気ブログランキング | 話題のタグを見る
バンドン会議/日支首脳会談: 小泉0点
 このところの不順な天候が祟ってか,風邪を引いてしまいました.昨日からひっきりなしに咳が出て,腹筋がつりそうです.おまけに薬を飲んだら強烈な眠気が.机に向かっているのがキツイ.

 何日か前に報道されていましたが,韓国人たちがいよいよ日韓基本条約を破棄するとか言って息巻いているそうな.昨年8月,国交「正常」化交渉当時の資料が一部公開された折にも,「遺族会」などが条約破棄を求める座り込みをやっていましたし,今年の頭にも 資料公開と並行して韓国の各紙が「再協商」の可否についてあれこれ書き立てていましたが,今回のは一般人やメディアではなく国会議員です.それも超党派の,です.
 「そんなことをすれば あべこべに彼らが日本に対して賠償しなくてはならない額のほうが大きくなる」とか何とかの話はもう今まで半万回くらい書いて来たので省きます.所詮彼らは賠償請求の問題について白紙に戻すということの重大さなどはよく分かっていないでしょう.何しろ彼らの頭の中の日本は「反人類的犯罪国家」もしくは「戦犯国家」であって 韓国はその「被害者」ということになっているらしい.
 ただ,彼らとて「日韓基本条約を白紙に戻したとして,その後の再協議を韓国に有利に進められるのか」という点について これまで少なからぬ不安は感じていたはずです.朝鮮人という民族は物事の道理は分からなくても力関係には敏感ですから.

 それが 此処に来て俄然強気の行動に出始めた背景には,やはり支那の《反日の傘》の力があるでしょう.
 支那での暴動に対する日本政府の対応が あまりに生ぬるかったこと(これについては韓国に対する対応も同じ.本来ならいつぞやのカッターナイフ議員などは暫く身柄拘束しておいてもよかった).
 また,日本の国連安保理常任理事国入りに なかなか目途が付かないこと.これについては 韓国人の眼から見れば「中共にくっついていれば間違いないニダ」としか見えていないふしがある.おおかた
「国交再締結に当たってイルボンが相応の誠意を示すなら ウリが常任理事国入りに賛成してやってもいいニダヨ <ヽ`∀´> キックキック」
とか何とかいうことになっているのだろうなぁ,彼らの薔薇色の頭脳の中では….

 私としては,折角ですからそのまま韓国との国交など無いままで放置しておく手が良いと思います.再協議を持ち掛けて来ても応じないのが良い.
「日本側としては現行の日韓基本条約に従った国交の回復以外は考えていない.無論,その際には,一方的に条約を破棄した韓国政府に相応のペナルティを背負ってもらうことになる」
で充分でしょう.当然FTAなんぞも無期限凍結でよい.
おまけ.「政府間の懸案事項がどうであれ,民間交流は従来どおり続ける」とか何とか言っている方々もいらっしゃるようですが,「民間交流」だのに国交が必ずしも必要ないのは 台湾の例を見れば分かります.

----
 韓国のことなど放っておけばよいとして,です.先日来の小泉首相の対支外交ぶり,無様でしたねぇ.泣けて来ます.そんなに「友好関係が大事」ですか.
 支那国内の反日暴動がこれだけ収拾の付かないことになっており,諸外国のメディアも中共の暴動収拾の意志や執政能力を疑問視する報道を立て続けに流している状態というのは,日本にとってこの上ない追い風だった筈なのに,結局中共中央レベルの大物からは謝罪のシャの字も出ず,逆に 首脳会談を目前に控えた状態でこちらから頭を下げてみせるなど,交渉屋としては0点です,0点.

 昨22日の産経の記事(但し共同電)から バンドン会議での小泉首相演説要旨の箇所だけ抜粋すると
 50年前、バンドンに集まったアジア・アフリカ諸国の前で、わが国は平和国家として、国家発展に努める決意を表明したが、この志にいささかの揺るぎもない。わが国はかつて植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた。こうした歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切なる反省と心からのおわびの気持ちを常に心に刻みつつ、第二次世界大戦後一貫して経済大国になっても軍事大国にはならず、いかなる問題も武力によらず平和的に解決するとの立場を堅持している。今後とも、世界の国々との信頼関係を大切にして、世界の平和と繁栄に貢献していく決意であることをあらためて表明する。
 首相に限らず日本の外交当局者もそうですが,本当にそんなに日本の過去に疚しさを感じているのでしょうかね.そこからして既に分からぬ.「とりわけアジア諸国の人々に」などと言っていますが,「植民地支配と侵略」の「被害」を云々しているのは支那人と朝鮮人くらいのものでしょうに.
 支那人が「侵略の被害者」を気取る資格が無いのは 日清戦争や清仏戦争を見れば明らかです.仮に日本が「侵略国」だというなら,支那は「被侵略国」ではなく単なる落伍した侵略国に過ぎない.ましてや朝鮮にいたっては,日本による朝鮮統治などは「侵略」どころか寧ろ復興支援ですよ.だから私はいつも言うのです,「彼ら朝鮮人は被害者どころか受益者である」.
 過去50年のわが国の発展は国際社会の支援があって初めて実現できたものだ。このことを忘れない。私は額に汗をし懸命に働こうとするアジア・アフリカの人々とともに歩んでいきたい。
 (国連の)ミレニアム開発目標に寄与するため、政府開発援助(ODA)の対国民総所得(GNI)比0・7%の目標達成に向け引き続き努力する観点から、わが国にふさわしい十分なODAの水準を確保していく。防災・災害復興対策については、アジア・アフリカ地域を中心として今後5年間で25億ドル以上の支援を行う。
 2008年にアフリカ開発会議(TIDADIV)を開催、今後3年間でアフリカ向けODAを倍増し、その中心を贈与とすることを表明する。アジアの若者がアフリカの人づくりを推進するアジア青年海外協力隊の創設を提案する。今後4年間でアフリカで1万人の人材育成への支援を行う。
 中東和平推進のためのパレスチナ支援や平和に向けてダイナミックな動きを示しているアフリカに積極的な支援を行う。
 アナン国連事務総長が提案しているように、9月までに安保理改革について決定を行うために協力する。
 アジアとアフリカの連携を強化する上で文明間の対話が何より大切となる。7月に世界文明フォーラムを開催する。
 読んでいて頭がくらくらして来るのは風邪のせいだけでしょうか.どうしてこう いつまでも外交と慈善事業との区別が付かないのか.本来ならODAなどというモノは日本に対して協力的でない国にはびた一文出してやる必要はないのです.バ○の一つ覚えのように「軍事大国にならない」を繰り返すなら,なおさら鉄の武器の代わりに黄金の武器を有効に使わなくては日本の国益は守れません.
 まぁ,もともとこういう人物の談話をそのまま踏襲しているような宰相ですから,もはやあれを保守人士とは思わないほうがよいのかも知れませんが.

 そういえば支那人は靖國参拝と教科書については今後も干渉する気満々のようです.靖國カードなどは昨年のサンチアゴで既に中共側としては最強の切り方をしてしまってある筈ですが,今回の小泉演説にせよ胡錦涛との会談にせよ,靖國カードが何度でも再利用可能であることを支那人に教えてしまった.
 靖國関連でもう一つ挙げると,例のガーディアンが昨04/23付で何だか朝日ちっくな記事を載せていました.こういう報道が今後増えて来るようだと,支那や朝鮮の「口先だけのおわびなんて認めませんよ」論がますます勢い付きかねません.
 それ以上に警戒が必要なのは,支那以外にも 東南アジアのあちこちの国で「華」人が反日輿論を醸成し出すことでしょう.おそらく世界一の親日国であろう台湾ですら,かのニセ原住民・高金素梅などがこういう真似をやっている.このまま手を拱いていれば,こういう対日タカリドミノは歯止めが利かなくなります.

 結局,日本がもう少しマトモな外交をやれるようになるには,一度どこかで「侵略の歴史」云々を全否定した上で まず対支・対鮮外交の立ち位置から仕切り直す以外に道は無いように思えます.

同日昼 追記:冒頭で韓国による日韓基本条約破棄論のことに触れたのは,「使いようでは ああいうのが その為の格好のきっかけになるだろう」と言いたかったのでした.
by xrxkx | 2005-04-24 12:26 | 時事ネタ一般