三一節の盧武鉉演説を読んで
 最近二重瞼になって一層パワーアップした盧武鉉が,3・1運動86周年記念式典で日本に対し「過去の真実を究明」し「真の謝罪」を行い「賠償すべきことがあれば賠償」するよう求めた由.
 何度も言うように,日韓間の「賠償」云々については1965年の日韓基本条約締結に伴い「完全かつ最終的に解決」済みですので,日本としては今更「賠償すべきこと」などある筈がありません.
 上の朝日の記事には こうあります.
 昨年7月の日韓首脳会談で「任期中は歴史問題を提起しない」と述べるなど未来志向を強調してきた大統領としては、従来にない厳しい口調。中韓の反発にもかかわらず靖国神社参拝の意思を明白にする小泉首相ら日本側の歴史認識に不満を示し、韓国の国民感情に対する日本側の配慮を促したものと見られる。
 このことは,ひとつには盧武鉉は昨年07/21の日韓首脳会談(於 済州島)後の共同記者会見の席で自ら「自分の任期中には歴史問題は提起しない」と発言したことを認めながら,その前言を敢えて覆す演説を行なったということであり,同時に 日韓基本条約によって補償問題が解決済みであることを承知の上で「賠償」を蒸し返す意図を顕わにしたものです.
 脱線.相変わらず朝日は支那や朝鮮がこうしたルール違反を犯すたびに「小泉首相の靖國参拝が原因」だという輿論誘導に躍起になっているのが分かります.
 首相の靖國参拝は,専ら「憲法の定める政教分離の原則に反しないか」という点に於いて争われるべき国内問題であり,支那や朝鮮への「日本側の配慮」が介在すべき問題ではありません.
 盧武鉉政権および与党・ウリ党にとって,「過去史究明」とは国内的には野党・ハンナラ党など保守派(特に あの朴正熙の娘である朴槿惠だろうが)との政争の具としての意味合いが大きいであろうことは容易に想像が付きます.が,国内の政治的状況から対日関係に目を転じると,一方で「未来指向」を謳う盧武鉉が日本に対し「過去清算」を公式の場で求めて来た背景には
  1. 国内で進む「過去史究明」に伴って明らかにされた《韓国政府が国民に対して負う賠償の義務》を日本に肩代わりさせる意図
  2. 昨今の 日本国内の対北強硬輿論を牽制する意図
の2つがあるように思えます.

 1については,具体的な補償金そのものもさることながら,日韓国交「正常」化交渉の折に韓国政府が「賠償」という名目で日本から金を取ることを諦めたとか,「従軍」慰安婦問題を提起すらしていない(当たり前だ,そんな問題はそもそも60年代には存在しなかったのだから)といった事実を知った国民の不満を国外に逸らす狙いがあるでしょう.
 01/20にも書いたように,今後 韓国人が個人の資格で日本政府および企業を相手取って賠償請求訴訟を起こすケースは増えて行くでしょうし,韓国政府が「個別補償の申請受け付け」を隠れ蓑にそうした対日訴訟を裏で支えているやにも仄聞しています.これらについては,今までもたびたび触れて来たように,日本の司法に携わる方々には是非とも「国家無答責論」などという姑息な逃げ方をするのではなく,あくまで「日本政府による関与の有無および強制性の有無を問う」「補償の問題は日韓基本条約で解決済みという基本路線を崩さない」の2本立てで臨んでいただきたいところ.
 司法による対応だけでは十分ではありません.先日の島根県による「竹島の日」制定条例案についてすら,韓国外交部は駐韓日本公使を呼び付けて抗議するほどの剣幕だった由.今回の盧武鉉演説は 一自治体の条例案ではなく 一国の最高責任者の発言ですから,お返しに駐日韓国大使を外務省に呼び付けて盧武鉉発言の真意に関する釈明を求めるとともに,
  • 「日本政府は韓国に対して既に十分すぎるほどの謝罪を行なって来ており,昨年の日韓首脳会談の折の発言を反古にしてまで改めて『真の謝罪』を求める盧武鉉大統領の態度は容認できないこと」
  • 「日本政府は既に決着済みである補償の問題を再検討する必要性を認めないこと」
  • 「韓国側が日韓基本条約を破棄し,賠償の問題をゼロから交渉し直すことを望むなら,日本政府としても日本統治時代に日本が朝鮮半島に残した官民の資産に関する賠償請求を改めて提起する用意があること」
くらいの通告はしておいてもらいたいものです.

 問題は,むしろ2の「対北強硬輿論への牽制」のほうです.
 「植民地支配」だの「強制連行」だのといった虚構を拉致問題へのカウンターアタックとして利用しようとする北朝鮮犯罪集団の思惑や,それを容認または積極支持する韓国の国民感情については,今まで折に触れ言及して来ました.特に,後者のような親北輿論が韓国社会に形成される背景が
  1. 金正日政権下の「北の同胞」への無原則な同情・似非人道主義
  2. 軍事政権時代の行き過ぎた反共主義政策の反動
  3. 駐韓米軍への反発
の3点に集約されるであろうことは,当blogを始めたばかりの昨年06/15にも述べた通りです.
 少々頭の弱い一般の朝鮮人(南北問わず)が日本の「植民地支配」や「強制連行」をどんなに声高に糾弾しようと日本にとっては痛くも痒くもないことであり,黙殺しておけば済むことですが,今回の盧武鉉演説は,韓国政府の最高責任者自らが
  1. 日韓基本条約を無視してのタカリの論理の蒸し返し
  2. 北朝鮮の「日本人拉致-朝鮮人『強制連行』相殺論」に対する公式の《援護射撃》
を行なったという意味で,日本政府としては やはり黙殺して済む問題ではないでしょう.
 今回の盧武鉉演説は,「韓国政府および国民が ひとたび下された外交決着というものの重みを全く理解していないこと」の証左です.朝鮮人という民族が,北であれ南であれこうした外交上のルール違反の常習犯であり,《約束を破ることを罪とも恥とも思わない民族》であることが,世界に向けて広く知らされなくてはなりません.
 周知のように,拉致問題にせよ核保有宣言の件にせよ,韓国は何かにつけて国際輿論の厳しい批判から北朝鮮を庇う側に回ろうとします.それは結局は局面打開を遅らせ金正日体制の延命を助ける要因としてしか作用していません.こうした現状を打破する上で,日本は「これ以上の対北擁護は遠からず北朝鮮のみならず韓国までもが『ならず者国家』の烙印を押される結果を招くだろう」ということを,実質的な痛みをもって韓国に理解させる必要があります.
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by xrxkx | 2005-03-02 01:03 | ここが変ニダ韓国人