日台領土論争熱烈歓迎
 尖閣諸島領有権と日台関係との絡みについては 昨年10/28にも 別の話の中でちょっとだけ触れたのですが,先日も魚釣島の灯台の件であれこれ騒がしかったことでもありますから,当座の覚え書き程度に補足しておきます.
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 台湾側で領有権を主張しているのは大概は中台統一派だろう(だからこそこうやって中共のプロパガンダに利用されたりもする)けれども,あれは使いようによっては日台双方に役に立つかも知れない.

 日本としては 尖閣諸島領有の国際法的正当性を全世界に向けて一層積極的にアピールする必要はあるだろうが,それとは別に,台湾が尖閣諸島領有権を公式に声明などの形で発表した場合には日本側は国際司法裁判所での法的解決を呼び掛けておけばそれでよし.
 台湾の出方次第では,「領土問題を完全かつ最終的に決着させた上での,日台両国による海底資源共同開発案」などを出してみるのも面白い.
 むろん中共がこれに猛反発するだろうが,その場合にも 日本のスタンスは「中華人民共和国が台湾と同様に尖閣諸島の領有権を主張する場合,いつでも国際法廷での決着を図る用意がある」で十分.
 相手が中共であれ台湾であれ,国際司法裁判を通じての決着なら勝算は日本にある.日本にとって最も重要なのは,こうした問題が起きるたびに二国間協議による外交的解決に応じる姿勢を捨てることだ.これで今まで中共にどれだけやりたい放題やられて来たか.

 一方,台湾にとっては 《主権国家としての資格に於いて他国と領土問題に関する協議を行った実績》が役に立つ.もともと台湾のものではない島を「失う」だけだから,台湾側にとっての実質的な損害は無い.これがひとつ.
 それから,台湾が日本との間で領有権論議を行なうことは,台湾建国運動の立場から見ても重要な副産物──実はこちらが目玉だが──が もう一つある.即ち,《領有に関する法的根拠》をあれこれ言い出すと,却って《中華民国が台湾を領有する法的根拠が一切無いこと》を全世界に向けて改めて示す結果を招くという点.これについては昨年12/21に覚え書きに書いておいた通り.台湾にとって「中華民国」は 対日講和成立後も不当に台湾に居座っているだけの《宿無し占領軍》にすぎない.
 さらには,昨年の立法委選での過半数獲得失敗を受けて よりによって宋楚瑜と共闘を図るなど昨今すっかり腰砕け状態に陥っている感のある民進党もまた,上記事項が再確認されることによって「中華民国は既に台湾化した」などという《ヌエ的中華民国温存路線》からきっぱり足を洗うことを余儀なくされる筈.李登輝前総統は尖閣諸島に関しては「日本のもの」と明言しているが,私が思うに台聯などは寧ろ上のような統一派を使嗾して大いに民進党の尻を叩いてやったほうが良い.

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 尖閣と言えば,「日々是チナヲチ。」の02/16の記事「尖閣続報:やっぱり『棚上げ』希望?」に 興味深い分析があった.日本政府が魚釣島の灯台を所有管理すると発表したことに反発して中共が仕掛けている一連の官製デモを採り上げたもの.この騒ぎについての支那国内メディアの採り上げ方が 李登輝前総統訪日の折の騒ぎよりも小さく かつ遅い点に注目している.これを読むと,「尖閣問題をあまり先鋭化させると,却って台湾との絡みで薮蛇になる」ことを さすがに中共も心得ているらしいことが窺える.


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by xrxkx | 2005-02-18 17:38 | 台湾建国によせて