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【原爆補償訴訟】 「厚かましい乞食」の論理
 日韓国交「正常」化交渉当時の外交文書を韓国側が公開した件,昨日載せた社説の所感など つらつら書いていたのですが,その前に 何ともいや~な香り漂うニュースを今朝読みましたので,そちらを先に片付けてしまうことにしようかと思います.↓これです.
広島で被爆、韓国人原告が逆転勝訴…国に賠償命令 ─読売 01/20
 太平洋戦争中に強制連行され、広島市で被爆した韓国人の元徴用工40人(うち19人は死亡)が、三菱重工業(東京)などに総額約4億4350万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が19日、広島高裁であった。
 被爆者が出国した場合に手当の受給権を失うとした1974年の厚生省(現厚生労働省)局長通達について、西島幸夫裁判長は、「被爆者援護法の解釈としては認められない」などと述べ、請求を棄却した1審判決を変更、国に対し、原告1人あたり慰謝料など120万円、総額4800万円の賠償を命じた。
 在外被爆者対策をめぐり、国に賠償命令が出るのは初めて。国や三菱側に対する強制連行・労働の不法行為、未払い賃金の請求については、時効などを理由にすべて退けた。原告は三菱側について上告する方針。
 判決によると、原告は1944年から広島市にあった旧三菱重工業の広島機械製作所などで働き、翌45年に被爆した。西島裁判長は、局長通達について、「通達は、国籍にかかわらず被爆者を広く援護しようとする人道的な法の適用を否定するに等しい」とも述べた。
 原告らの精神的損害については、「(国が被爆者として認定した)被爆者健康手帳の所持の有無にかかわらず、(原告らの被害に)差異はない」との判断を示した。
 一方、強制連行・労働に関し、国については「不法行為が成立する余地がある」とし、三菱については、原爆投下後に十分な食事を与えず放置したなどとして、安全配慮義務違反を一部認定。国側が主張した旧憲法下の国の行為は、責任を問えないとする「国家無答責論」を退けた。
 しかし、国や三菱の不法行為に関しては、行為の時点から20年が経過すれば、損害賠償請求権が消滅する民法上の「除斥期間」の規定を適用。未払い賃金についても、請求権の消滅などを理由に退けた。
 弁護団長の在間秀和弁護士の話「通達の違法性が認められた点は画期的な判決。今後、戦後補償に与える意義は大きい
 日韓外交文書公開により 日本政府に個人への賠償責任を問うに足る一切の法的根拠が無いことを 韓国人たちも遅まきながら理解し始めたようですが,それしきのことで かの民族がおとなしくなるなどとは 到底考え難い.それだけに,今後は 《韓国人が 個人または民間団体の資格で 日本政府だけでなく日本企業を併せて相手取った形で賠償請求訴訟を起こす》といった事例が増えて行くだろうと 私はまず危惧しました.そういう矢先に これです.

 まず,被爆者に対する救済措置は あくまで日本国内の福祉政策上の問題であり,「戦後補償」云々とは全く性質を異にする事案です.日本国民でない者に対して適用される方が よほど不合理です.ましてや,今回の原告団は戦後韓国に帰っておりますので,在日が二言目には持ち出したがる「税金払ってるのに論」の埒外です.
 原告側弁護士のコメントがまた振るっている.「今後 戦後補償に与える意義」だそうですよ.個別補償の問題に関して韓国人らの主張がとうの昔に法的根拠を失っていることがはっきりした今,こういう搦め手からのアプローチが 今後ますます増えるでしょう.何度でも言いますが,戦後補償の問題は日韓基本条約発効と同時に完全かつ永久的に解決した問題です.
 それにしても,よりによって日本国内の福祉政策までもタカリのネタにしようとする韓国人という生き物の性根の卑しさと来たら どうでしょう.そんなにカネが欲しかったら,原爆を落とした張本人であるアメリカにでも出掛けて賠償を求めて見せればよいものを.世の中で何が浅ましいと言って,こういう厚かましい乞食ほど浅ましいものは無い.

 誤解の無いよう触れておきますが,私自身 ヒロシマ・ナガサキの核の惨禍は全人類の全人類に対する犯罪だったと思っています.国は あの地獄を経験した全ての国民に対して救済の手を差し伸べるべき道義的責務を負うと考えますし,また国はその務めを立派に果たすだろうと信じます.
 だからこそ,日本政府は 私たちと理想を同じくする全ての国家および国民に 核の惨禍を回避する叡智を結集するよう,また わが国で行なわれているのと同等の福祉上の事業をそれぞれの国で斉しく行なうよう呼びかけなくてはなりません.
 ついでに触れておきますが,このことは 私自身が核保有論者であることとは矛盾しません.核軍備管理と核廃絶は全く異なる次元の問題です.
 上のような韓国人の頭の中に,そうした呼びかけに応えるに足る何物がありますか.「槿の花」に拍手喝采する人々が,私たち日本人と理想を同じくするだけの理性を備えていると言えますか.自らの乏しい歴史的知識と歪んだ被害者意識に基づいて 自らの頭の中で作り上げた「悪辣なる日帝」なるものへの憎悪と,そうした怪物に逆に甘え もたれ掛かる形での「はじめに賠償ありき」式のタカリの論理,他者への依存という精神の堕落以外の果して何物を 彼ら韓国人の行為の中に見出せますか.

 容易に予想されるように,この種のネタが入ると決まって蠢動する勢力があります.
在外被爆者――援護の精神に立ち返れ (朝日 社説 01/20)
 言いたいことは 上であらまし述べました.繰り返すには及ばないでしょう.そんなことより,私としては 上の読売の記事中,「国が上告する」と一言も書かれていないことのほうが遥かに気になります.それどころか,今回は限定ではあっても勝訴した側の原告が上告すると書かれている.こんな珍妙な裁判も珍しい.当分事態の推移を見守って行く必要がありそうです.

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01/30追記.上の「国が上告」の件ですが,01/28付で国が上告した旨 朝鮮日報の日本語版サイトで報じられた由.01/23に書いた続編のほうに「散歩道」さんのところからTBを頂いています.
by xrxkx | 2005-01-20 22:35 | ここが変ニダ韓国人