【台湾立法委選】両岸緊張の原因を作っている張本人が「ほっとしている」んだって
 一昨日(12/11)の台湾立法委選絡みで ちょっと補足.今年の台湾総統選前日(03/19)に起きた陳水扁総統&呂秀蓮副総統暗殺未遂事件で使われた銃弾を製造したと思しき男ら5名が逮捕されたというニュースが流れていました.

Taiwan police arrest five over president's shooting ─AFP 12/13
319槍擊案逮捕製造槍彈集團 檢警說明 ─TVBS新聞 12/13

 とは言っても 実際に狙撃に関った犯人が捕まったわけではないので,捜査は今後も続くことになりますが,今回の逮捕が選挙直前に行われていれば 選挙戦の結果も少しは違っていたかも知れません.間が悪い….

(翌12/14 追記: ひょっとして,それをやると またぞろ連-宋一派およびそのシンパから「やっぱりアレは自作自演だったアルカ攻撃」が来て鬱陶しいから 犯人の割り出しは出来ていながら選挙終了まで逮捕を待たせたとか何とか,そんな内幕があったのかな,という気がして来た)

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 今回の選挙結果についての日本での報じられ方,特に中共に絡む部分は ひどいもので,例えば昨日(12/12)のNHKのニュースなどは
…陳総統の自立化路線に反対する野党連合が、過半数の議席を獲得したことで、中国政府はひとまず、台湾との関係がにわかに緊張する事態は避けられたと受け止めているものと見られます。ただ、中国政府は、陳水扁総統が、今回の選挙戦で、台湾の独立をめざす姿勢をこれまで以上に明確に打ち出したと見ており、今後、陳水扁政権が、議会の制約を受けながら、実際にどのような政策を遂行してゆくのかを、強い警戒感を持って見つめていくと見られます。
といった調子.「台湾海峡情勢を緊迫させているのは陳水扁ら『台独派』の不穏な動きのせい」という中共側の立場をそのまま代弁しているに等しい.
 今回の選挙戦の結果によって中共がホッとしているのは事実でしょうが,それは単に北京五輪やら上海万博やらを控えた中共から見ていま台湾が新憲法制定に向けて本格的に動き出したら手も足も出ないから焦っているだけの話.一説には既に800発を超えたとも言われるミサイルを台湾に向けているのは中共の側であって,その張本人が「緊張が避けられた」などとは笑止千万.
 新聞各紙の記事も概ねこんな論調だったようで,中でも人民日報日本語版朝日などは ご丁寧にも選挙翌日の12/12に 『日中関係――「政冷経熱」で済むのか』などという社説を掲げていました.ここ数日来 日中関係絡みで特に目立ったニュースがあったわけでもないのに 唐突にこんな社説を載せているのは,やはり台湾を意識しているらしい匂いがプンプンするのですが,内容のほうはというと,要は「商売の邪魔になるから靖国参拝やめろ」というだけのもの.どちらかと言うと日経などが得意にしていそうな,経済面への影響に特化した論調です.
 それはよいのですが,この新聞,いつから大企業の視点でものを言うようになったのでしょうね. :p

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 ともあれ,新憲法制定を目指す与党陣営にとっては,議会で過半数を取れなかった以上 今後何か対策を考えなくてはなりません.差し当たりこれしか無いのでしょうか.国民党の中で脈のありそうな本土派人士と片っ端からサシで話し,説得して回る(かつて李登輝前総統が総統就任直後に国民大会の終身議員を一人一人説得して回って勇退させたように)くらい思い切ったことをやらないと….
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by xrxkx | 2004-12-13 20:49 | 台湾建国によせて