【小泉-温会談】だんだんボロが出て来るなぁ
 小泉-温家宝の件,その後も追い掛けていますが,12/03あたりから何だか怪しげな報道が飛び交い,双方が何を言ったのか,あるいは何を言わなかったのかについて 情報が甚だしく錯綜しているようですね.
 12/02の記事で,会談中 小泉首相が対中ODAの問題に言及していない点を「少々意外だった」と書きましたが,どうもそれには理由があるようです.12/04付の産経の記事(web版には無いそうだ)で強烈なのをこちらで見ました.
 関係筋によると、会談の中で小泉首相は政治の師にあたる故福田赳夫元首相 と来日したトウ小平副主席が昭和53年、日中平和友好条約の批准書を交換したことを回想。この会談に自分と森元首相、扇千影参院議長、福田康夫元官房長官が同席したエピソードを紹介し「そのうち二人は首相になり、一人は議長になって出世した」と友好ムードの演出を試みたが、温首相は「今の話を忍耐を持って聞いた」と不快感を示したという。
 それだけでなく温首相は日本の中国に対する政府開発援助(ODA)は不要だとした上で、「日中戦争で中国人が何人 死んだか知っているか。しかも中国は日本に損害賠償請求はしていない。」と主張。会談直前に「もう卒業の時期 に来ているのではないか」と発言した小泉首相を強く牽制。これらの中国側の主張に小泉首相は即答を避けたという。
 ちなみに面白いのが同記事の結び近くで,
昭和12年の盧溝橋事件から終戦までの日中戦争と着の犠牲者数をめぐり、中国は極東軍事裁判(東京裁判)時に は約180万人と申告。その後1950年代までは6百数十万人としていたが、91年には2000万人、江沢民主席時代 の95年には突如、約3500万人と主張するなど算定根拠が不明のまま当初の20倍にまで増やしてきた経緯がある。
とのこと.支那では死んだ人間も繁殖するのでしょうかね.「南京大虐殺」とやらと同じ手口.

 意外なことに,会談明けの各紙の社説中,会談での中共側の姿勢を最も忠実に伝えていたのは,実は どうやら12/02にも引用した 12/01付の朝日の社説「対中ODA――終わらせ方が大事だ」だったようです.上述のような「日中国交樹立時に中共が日本に賠償請求をしなかった」論やら,「ODAがそれに代わる性格を持つ」論などは まさしく中共の言い分と瓜二つ.同会談の詳細な遣り取りについては 日本の外務省はかなりの部分を伏せていたことが
ODAなど公表と実態に食い違い次々と…日中首相会談 ─読売 12/05
などの記事で既に明らかにされていますが,朝日があの社説を会談翌日に掲げているというのは,ひょっとしてああ書けという指示が中共から出ていたのではないかと本気で勘繰りたくなります.
 前回引用しませんでしたが,朝日の同社説の
 小泉首相の靖国神社参拝やサッカーのアジア杯騒動、中国原潜の領海侵犯など両国の国民感情を刺激する材料に事欠かない。そんな時だからこそ、この問題を新たな摩擦の種にしてはならない。
という,要するに「日本はODAを対中外交カードに使うな」と言わんばかりのくだりなども
ODA受領は靖国黙認でない=打ち切り論に不快感-中国新華社論評 ─時事 12/04
をそのまま代弁しているのだと思えば納得が行きます.要するに中共としては本気でこんな美味しい金ヅルをタダで手放す気は無いので
「ODAは特殊な政治と歴史背景を持つ互恵的な資金協力だ」
「無責任な議論は日中関係に損害をもたらすだけだ」
のような章啓月発言も出して来る(参考:
ODA打ち切り論に中国側不快感 外務省報道官声明 ─産経 朝刊 12/03
対中円借款停止の議論について回答 外交部報道官 ─人民網 2004/12/03
)ものの,国内向けには あまり「我が国の今日の発展があるのは日本の協力のお陰です」とばかり強調するわけにも行かないから 11/27の李肇星のように どうしても「自強路線」をアピールせざるを得ないという変な形になっている.

 もっとも,こんなのは結局は中共の虫の良いタカリ姿勢に日本がどこまで毅然と立ち向かえるかという話に尽きるわけです.
 「賠償請求に代わる性格」論については,それこそ先般の領海侵犯事件の折の中共の態度を見習って「賠償請求の問題は既に適切に解決済み」の一辺倒で行けばよいだけの話.
 また,本当に章啓月の言うようにODAが「互恵的な資金協力」なのなら,どちらかにメリットが無くなった時点で打ち切るのが当然であり,何ら「無責任な議論」ではない.
 もっとも,日本政府にそれが出来るくらいなら会談の詳細を国民に伏せておいたりはしないでしょうけれど….止んぬる哉.

 同会談関係のニュース,支那での報道も含め 1回で扱い切れないほど大量にありますので,追い追い見て行く予定.
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by xrxkx | 2004-12-06 21:47 | 時事ネタ一般