【韓国核開発疑惑】うやむやに終わらせないで
 今日-明日はいよいよIAEA理事会.既に日本国内でも報道されていますが,韓国の件の安保理付託,無くなりそうだとか.がっかりだなぁ(笑).もっとも,仮に安保理行きとなっても まさか対韓経済制裁の話まで持ち上がるわけではないだろうから,あまり実質的な意義は無いと言ってしまえばそれまでなのだけれど.
 理事会が始まるのが日本時間で今日(11/25)の18時から,現地(ウィーン)時間で今日の10時からだそうですから,今ちょうどやっているわけですね.先ほど読んだニュース,会議開始直後の配信なのに「論議した.」とか 何だか既に1日目の会議が終わったかのような表現になっている箇所が若干気になりましたが,それは置いておいて─

●米「韓国核物質実験 安保理回付せず」 ─世界日報 11/25 18:07 (原文
 国際原子力機構(IAEA)は25日(現地時間),オーストリアのウィーンで定期理事会を開き,韓国の核物質実験問題などを論議した.
 これに関連して,アメリカは今回の理事会で韓国の核物質実験問題を国連安全保障理事会に回付しない方向に立場を決したことが分かった.
 ワシントンの外交消息筋は24日,「アメリカ政府内の主務部署である国務部(訳註:省)と国防部,ホワイトハウス国家安全保障会議など関係機関が,韓国の核物質実験の処理方向をめぐって論議を行った結果,IAEA理事会レベルで問題を片付ける方向に傾いた」として「だが未だ公式決定の段階ではない」と明らかにした.
 アメリカがこうした立場をまとめたのには,今回のIAEA理事会で韓国の核物質実験問題とともに主要議題となるイランの核問題が安保理行きを免れることになった点が背景として働いていたことが分かった.
 IAEA理事国の一部外交官らによれば,理事会が韓国についての安保理報告問題を来年3月の次期理事会まで延期する可能性が高い.
 鄭東泳・統一部長官も この日,国会南北関係発展特別委員会に出席,「(韓国の核物質実験問題は)現在のところ国連安保理に報告されることは無さそうだ」として「来年3月の理事会に持ち越されるものと見ている」と述べた.
だそうです.既に国内で流れている日本メディアとか韓国の新聞の日本語サイトの伝えるところと概ね同じようです.がっかりだなぁ(しつこい).
 さる09/03付の毎日の記事にありましたが,日本の場合,IAEAの査察を受け入れてシロ(非軍事目的)判定を貰うまでには 追加議定書批准から4年以上も掛かった由.それを考えれば,あれだけ次から次へとボロを出しまくった韓国の問題が よもや僅か2ヶ月かそこらで決着するとも思えませんから,それはそれでよし.
 大事なのは,今後 核兵器保有はもちろんプルトニウム再処理なども含め,韓国政府に変な色気を出させないよう 雁字搦めの監視体制を作って行くことにあると言えます.おそらく韓国は「原発の燃料くらいは自前で」という欲やら「日本もやっているのに」とかいった《隣の芝生》論を今なお捨てていない筈ですし,何しろかの国は 大統領からして この微妙な時期にLAまで出掛けて
北朝鮮が自分たちの核開発を自衛の為だと言っているのにも一理ある
みたいな発言をポロッとしてしまうような 場の空気読めないクンなので,ちょっと目を離すと何をしでかすやら.

 ちなみに今日(11/25)付の産経の記事によれば,イランの問題については アメリカが安保理に回したがっているのに対し 英仏は反対.韓国の問題のほうについては,もともと英仏も米に同調して安保理持ち込みに積極的だったようだけれど,英仏から見た韓国の立場って,イランの問題での「消し」とか「時間稼ぎ」とかに使えるほどの価値があるかしら.単に2つともまとめて ほとぼりが冷める(というか,反省の色が見えるというか)まで時間を置くということなのか,どうなのか.私にはよく分かりません.
 いずれにせよ,アメリカにとってもヨーロッパ諸国にとっても,韓国の問題がイランのそれに比べれば遥かに小さな関心事でしかないのは確か.彼らにとって問題はあくまで,韓国に対しても相応のペナルティを与えておかないと イランやそれを支持する非同盟諸国からの反発を抑えられなくなるという,その一点にあると見ておいてよいのでは.

 ついでですが,上で参照した産経の記事によると
 IAEAは今のところ、保障措置協定を順守しなかったとして、昨年、国連安全保障理事会に付託した北朝鮮や、ウラン濃縮関連活動の「恒久停止」に依然として抵抗をみせるイランから「二重基準」との批判や反論を浴びないためにも、“制裁目的”ではない安保理への付託といった決議案採択を模索していた。
 しかし、外交筋によると、韓国がイラクへの派兵延長に応じる構えをみせたことを米などが評価し、見返りの含みで安保理付託が回避される公算が強まった。日本や中露も韓国の協力姿勢を評価してきており、仮に結論が出なければ三月の次回理事会に持ち越しの可能性もある。
核実験とは何の関係も無い一介の兵卒らが こんな理由でイラクに派兵され,政府のお粗末な原子力外交の尻拭いを 体を張ってさせられるというのも,考えてみれば気の毒な話です.

※その他のキーワード: 国際原子力機関 安保理付託

----

イラン、韓国の核で報告へ IAEA理事会が開会 ─共同 11/25
[PR]
by xrxkx | 2004-11-25 19:53 | ◆ 韓国核開発疑惑