【日中首脳会談】泰山鳴動して鼠一匹 *sigh*
 明後日のIAEA理事会では韓国の件の安保理行きが決まる可能性が,米の他に英仏のプッシュもあって相当高まって来たとのこと.日本としては大変結構なことです.

 さて,昨日は久々に笑韓ネタ一本だけ載せて寝てしまいましたが,気に入らないことは何でもかんでも歪曲歪曲と騒げばみんなが言うことを聞いてくれると思っている国際社会の駄々っ子のことは置いておくとして,笑って済ませるわけに行かない国のことを書いておかないわけにいかないでしょう.
 一昨日のAPECでの日中首脳会談,いよいよ胡錦涛直々に靖国参拝問題を「日中間の問題の核心」だとして持ち出し,小泉首相は「靖国参拝は断乎続ける」と突っぱねることも出来ないまま,ただ従来どおりの日本側の立場の説明にとどまった由.先頃の原潜の領海侵犯についても「再発防止の要求」はしたものの,胡錦涛からは何ら回答らしい回答を得られずに終わったらしい.これまで中共に対してあれほどの「外交的配慮」を続けて来たのは,こんな子供のお使いみたいな会談を実現する為だったのでしょうか.先日書いた台湾の陳水扁総統のコメントも,小泉さんとしてはあれを援護射撃として生かすどころか「余計なことを言って尻に火をつけやがって」くらいに思っていたのかも知れない.情けない限り.
 ひどいといえば昨22日の時事の記事などもひどいもので
日本当局者が先週明らかにしたところによると、中国は技術的な間違いにより原潜の侵犯事故が起きたとして日本に謝罪している

(時事電によると、小泉首相は会談で中国原潜の侵犯問題を取り上げ、再発防止を中国に要求した)
だそうです.あんな「遺憾の意」表明などを「謝罪」だと受け止めているのは日本政府だけでしょう.
 日中首脳会談が終わったことを受け,今日(11/23)付で各紙が一斉に社説で会談の件をとり上げていましたが,さすが人民日報日本語版朝日(←google先生よろしく♪)などはもうタイトルからして「小泉・胡会談――靖国問題を動かそう」と来た.
 中国原潜による領海侵犯や東シナ海での資源開発をめぐる摩擦も、深刻な対立とはしないことで一致した。北朝鮮をめぐる6者協議の重要さも再確認した。
 言い換えれば、靖国問題を打開できれば、少なくとも当面の日中関係にそう心配はないという現実が見えたと言っていいだろう。ならば日中両国は、靖国問題をどうしたらいいかを、いよいよ本気になって考えるべき時ではなかろうか。
と,領海侵犯事件については「適切に解決済み」とする中共側の主張をそのまま垂れ流しているだけ.靖国問題とやらに関する日本側の全面譲歩なしに対中関係の好転は無いと言わんばかり(この点,靖国参拝を日中関係改善の障碍として「首相責任」をすら問おうとする野党の対応も同様).まぁ,肝心の日本政府が領海侵犯事件で中共から一本取っておこうという気構えを見せない以上,致し方ありませんが.
 私たちは、首相の参拝に反対だ。戦没者への思いは思いとして、靖国は戦前の軍国主義の精神的な支柱だった。東京裁判でA級戦犯とされた人々を合祀(ごうし)してもいる。中国側の参拝批判もこの点に絞られている。つらい歴史にもけじめをつけてこそ、尊敬される国になれる。
 「つらい歴史」への「けじめ」の付け方など 簡単なことです.今度日本でサミットでもあった際に各国首脳を連れて皆で靖国に参拝すれば それで終わり.アメリカあたりが参拝を提案して 日本の首相がそれを歓迎するという形が一番良い.大東亜戦争の対日戦勝国の筆頭がノープロブレムというなら中共もぐうの音も出ないでしょうに.
(それと同じ意味で,2002年にブッシュが訪日した時に靖国参拝のオファーがあったのに,何処かの腰抜け総理はそれを断って 代わりに明治神宮に連れて行き,あまつさえ自分は「政教分離の原則に反する」として一緒に参拝しようとさえせずに車の中で引き籠っていたという一件が 返す返すも悔やまれます.)
 「言いたいことを言う」といえば,胡錦涛が会談中に「来年は対ファシスト戦勝60周年に当たる敏感な年だ」とか戯言を吐いたそうですが,戦前の日本をナチと同列に扱うこうした言辞を目の当たりにして黙っているという法がありますか.こういうことになるのも,元はと言えば東京裁判史観からの卒業をきちんとやっていないからいけない.例えば「A級戦犯」の問題にしても前に一度書きましたが,あれはサンフランシスコ講和条約の折の取り決めに則って既に解決済みなのであって,今さら支那・朝鮮からとやかく言われる筋合いは無いという態度でよい.「中国の国民感情を悪化させ」云々といった駄々っ子の甘えなどは一蹴してしまって結構.そういうときの為に今回の領海侵犯事件がある.(それを早々と「解決済み」にさせてしまうようでは心許ない限りだが.)

 同じく今日(11/23)付の産経の社説「日中首脳会談 胡主席の「旧思考」に失望」は さすがに朝日よりは数段マトモで,
 小泉首相は靖国神社参拝について、戦没者の哀悼と不戦の誓いの「信条」と説明した。そのために最もふさわしい「終戦記念日」の参拝は中国側の圧力で果たせず、「年一度」を辛うじて維持している。「人民の感情を傷つけた」との中国の理不尽な圧力は、日本国民の反発を募らせた。首相は圧力にこれ以上後退すべきではない。
とありました.「戦没者の哀悼と不戦の誓い」そのものは結構ですが,靖国参拝の意味をその2点だけに絞ってしまっている時点で既に中共に対して無意味な譲歩をしてしまっていることになるのだという点を忘れてしまっては困ります(この点については 例えば参拝日を08/15からズラシたりするのも同様に×).中共ごときがそれを「軍国主義の復活」だと言うなら言わせておけばよいのです.日本と支那の果たしていずれが軍国主義的・覇権主義的な国であるか,いずれが周辺諸国にとっての顕在的脅威であるか,いずれが国際法と信義をないがしろにする国であるか,そんなことは世界中がよく知っています.

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 ついでですが,今回の日中首脳会談について 例のドイツのおばさんがまた変なことを書いていました.まず昨22日はこんな感じ.毎度の事ながら この人の文章,読んでいて頭が痛くなるような改行の仕方をするので,適宜直してあります.
それはさておきAPECでの日中会談で 胡主席、靖国参拝中止を要求したって。
そこで小泉総理
「誠意を持って受け止める」
としながらも、
「心ならずも戦場に赴いた人々に哀悼の誠をささげ、
 不戦の誓いのために参拝している」
と理解を求められたとのこと。

いやご立派!

小泉総理も頑固みたい。
総理は一国を背負っておられるから、
時々、妥協しなければならないこともあるでしょうが。
今日(11/23)の記事に至っては
小泉総理、賢明ですよね。
同行記者団の挑発にのらないで
靖国問題では、言及避けたって。
揚げ足を取って有頂天になるのは親中メデイアだものね。

早速産経ネットによると

<自民党の武部勤幹事長は22日夜、
中国の胡錦涛国家主席が小泉純一郎首相に靖国神社参拝の中止を求めたことに関連し
「(参拝の)考えを変えるようでは中国の言い分に屈するという印象を与える。
おそらく(参拝を)続けるだろう。
胡主席に言われたからと言って参拝をやめることにはならない」
との見方を示した >

それでこそ日本の総理!

これまでの日本の政治家が余りにもだらしがなさすぎた!いいたいこと言わずに、すぐへいこらして。
 同行記者団に揚げ足を取られることを心配する前に,胡錦涛を目の前にして小泉総理がどれくらい「言いたいことを言」えたのか心配したほうがよいと思うのですが.上の「言及を避けた」というのは おそらく
「私は何も言わないことにした。どんな質問があっても触れない」 (産経 22日
「これからは(参拝に行く、行かないについて)どんな質問があっても触れないことにした。日中関係は靖国問題だけではない。それ以外の大事な問題がたくさんある。対立する問題だけを取り上げても仕方ない」(読売 22日
この発言を受けて言っているのでしょう.これ,現地時間で22日午前の発言だそうですから,胡錦涛と会った翌日ですね.会談の席では日本側の立場に関する釈明に終始し,胡錦涛のふざけた言い分を「誠意を持って受け止め」,あげく領海侵犯事件に関する胡錦涛からの謝罪ひとつ引き出すことも出来ない人物が,会談が終わってから何を言っているのかと.
 この人には小泉総理のああいう態度が「言いたいことを言」ったように見えるのでしょうか.理解に苦しみます.「挑発に乗らない」ことと「反撃を一切しない」こととは違います.言いたい放題言われて黙っていれば,第三者からは日本が「中共の言い分に理がある」と認めているように見えるでしょう.通すべき筋は通しておかないといけない.

 ところで,そのすぐ後で かのおばさんはこうも言っています:
ところがジャカルタでも日中両国で激論沸騰だったって。

これ朝日ネットのニュースだけど 

<石原都知事と北京副市長との間で、
ジャカルタ市内のホテルでの
アジア主要12都市の首長が参加する「アジア大都市ネットワーク21」の総会で、
22日、激しいやりとりが続き、
議長のスティヨソ・ジャカルタ特別州知事が割って入る「ハプニング」があった。

議論の火ぶたを切ったのは石原知事。
午前中のセッションで、
北京市が主導する都市のヒートアイランド現象を防ぐ共同事業について
張副市長が説明を終えた後、
石原知事が
「中国は(地球温暖化防止の)京都議定書に加盟していない」
と切り出した。張副市長が
「議定書は国の問題」
と取り合わない姿勢を見せると、同知事は
「東京が大気汚染防止に積極的に取り組んだから政府が動いた」
とたたみ掛け、議論の応酬となった >って。

いいことです。大いにこうした国際の場で、議論し戦えばいい。中国のズルさがこんなところで暴露するってことね。
だったら靖国問題とやらについても「大いにこうした国際の場で、議論し戦えばいい」のではないですか?

◇ 参考 ◇
靖国参拝と領海侵犯が同列に並ぶのか? ─「徒然なる数学な日々」 11/22
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by xrxkx | 2004-11-23 16:43 | 時事ネタ一般