チャンネル桜よ,おまえもか
 さる15日にかの「国が燃える」騒動について書きました.そこで引用させていただいた「log」の執筆者・adoruk626さんが 同じ日に 「チャンネル桜」のBBSにこのような投稿をしていらしたのを,遅まきながら今日になって初めて知りました.「log」で紹介されていた「世迷い言」なるサイト(特に10/17,10/18,10/20の記事をご参照あれ)で知ったものです.

 前回,私は次のように書きました:
 但し,問題の作品を連載休止に追い込んだだけでは,単に「抗議・苦情の来そうなモノは載せるな」という日本の商業メディアにありがちな事なかれ主義を増長させるだけに終わるでしょう.上で述べたような人々から見ればそれで「勝った」ことになるのかも知れませんが,歴史の事実を洗いざらい検証した上でいずれの主張が正しかったのか問い直してみるという姿勢を失った「民衆の声」は, 歴史認識をめぐる論争を単なる右と左の水掛け論に追い込んでしまい,結果としてこの国の言論全体の品位を落とします.何より
「右寄りの連中が出版社に圧力を掛けて 自分たちの気に入らない出版物を休載に追い込んだ」
という印象を世間一般に与えたり,また そういう風に見えるように 今回の騒動を左寄りの人々に逆に利用されたりするのが 一番望ましくない.
こんな暢気な原稿を私が書いていた まさに同じ日に,上のBBSのような事態が既に進行していたわけです.

(私はチャンネル桜は見ていませんので(というよりTV全般を全く見ないのだが)放送内容への論評が出来る立場にありません.以下,先ほど挙げたBBSの当該スレの内容に話を限ります.)

 一番多いのは,
「見たくないもの」を見ないふりしたり、妙な言い掛かりをつけて恫喝する人間とは与したくない。
のくだりを「今回集英社に抗議した人々への侮辱」と見て噛み付いている,少々そそっかしい人々.adoruk626さん御自身も仰っているように,彼もまた抗議した人々の一人であるわけです.彼が「与したくない」と仰っているのがどういう人物であるかは,スレを立てた投稿の内容を読めば一目瞭然だと思うのですが….その辺のところをちゃんと把握しないまま「無礼」「感情的」,果ては「工作員」「荒らし」呼ばわりとは….

 話をこじらせる発端の一つとなったのは,どうやら
 是非とも「チャンネル桜」は、「虐殺なかった派」の一方的な言い分だけを放送するのではなくて、例えば秦郁彦ら「つくる会」のメンバーも含めた「虐殺あった派」との「徹底討論」をすればいいと思う。そこで導き出された結論ならば、私は甘んじて引き受けよう。もちろん、中国やアメリカのプロパガンダを度外視した状態で討論されなければならないのは言うまでもないが。
というadoruk626氏の提言に対する
桜でそんな議論する必要があるようには
思えない。
学者同士でやるべきことでしょう。
桜だって商業ベースだということ忘れていませんか?
学問的なことまでやって見て楽しい人は
よっぽど変わり者でしょう。
観たいですか??
歴史問題で右派だの左派だのくだらない。
庶民はだいたいのことだけわかっていれば
それですむ。
それ以上望む人はご自分でどうぞ。
なる反駁に代表される《史実検証不要論》.これについては,
何故ですか?歴史の「真実」にせまる事は学者だけがやる事ですか?
桜では「大東亜戦争」も「極東裁判」も再検証をやってるじゃないですか。
なる回答が全てを言い尽くしていると思います.おそらくadoruk626さんとしては,要するに
「どうせ本宮氏や集英社には今回の抗議を真っ向から受けて立つ意志も能力も無いだろうから,せめて彼らの代役(?)として『南京虐殺はあった派』の然るべき論客でも招いて徹底的に論戦をやったほうがよい」
と,概ねそういう論旨で上の提言をなさったのだと私は理解した(もしそうなら 私もかねがね同意見です)のですが….
 前回書いたことと重複しますが,そもそも「真実はどうだったのか」についての徹底的な検証をなおざりにしたままで安易に「南京虐殺など無かった派」に肩入れする危うさというものを,上の史実検証不要論の方々は分かっていらっしゃるのか.そういう状態で単に盲目的に「集英社が英霊を侮辱した」だの「シナの反日プロパガンダ」だのと吠え立てて見せたり,ましてや問題の作品を休載に追い込んだり(あるいは絶版まで持って行きたがっているのかも知れませんが)してみせるのが彼らの「愛国心」なのでしょうか.前回も書きましたが,そこが私などにはどうにも合点が行かない.

 一方で,スレの趣旨をどう読み違えたのか分かりませんが,スレ中で「南京虐殺は無かった論」を滔々と開陳し始めてしまう方もいらっしゃる.そうした議論を視聴者同士がBBSでやる前に,まず局側が番組でちゃんと徹底的にやったらどうなのかというのが,そもそものスレの趣旨だと私は読んだのですが.

 最も見るに堪えなかったのが,集英社に抗議に出かけている張本人と称する 次の人物(本物なのかどうか存じませんが)でした.
國民新聞社・西村修平 2004-10-15 20:18:17  No.74467
adorok626殿へ
「集英社を恫喝したような右翼」だと。何を具体的に意味するのか。何を言いたいんだ。あんた正気なのか。それとあんたはかなり意図的に嘘を書き込んでいる。
 いま、朝日やその連中は、今回の掲載中止を「右翼の圧力で集英社が譲歩した」と書くため必死になっている。既に西村には「週間金曜日」その他不明の連中から情報収集でコンタクトが幾つか来ているよ。おまえは、その先導者になっている。
 小生は第7巻を床にたたきつけた。編集長は同席していない。その7巻の場面は、シナ人の少年の露天から日本兵が商品をただ食いした挙げ句、その子を叩きのめし、店を滅茶苦茶に壊した場面だ。これでもって、面前に座った広報室の連中に、「これであんた等は何を言いたいんだ?何を訴えたいんだ?」と質問してもひたすら沈黙だった。連中は7巻を見てもいなかった。
「そんなに日本人を悪辣極まる描写をしたら君ら楽しいか?」それでも沈黙だ。だから彼らの目を覚ますために7巻を床にたたきつけたんだよ。
 そしたら室長が「目を覚まし」、「興奮しないで下さい」といった。小生は「まともな日本人だったら皆興奮するんだ。あんた等まともじゃないから興奮しないんだ」と言うしかなかった。
 あんた、ぼけているのか寝ぼけているのか!そうじゃない、あんたは巧妙に攪乱をしているんだよ。
 こっちは、毒の入った水道水を止めに集英社に行ったんだよ。真ん中だとか、保守だとか講釈たれてるあんたとは人間の質が違うんだよ!
 あんたのような親から貰った本名も名乗れないでいる連中とは違うんだ。名を名乗ってじっくり論じ合うことはできるかい?24時間、玄関のドアを開けて待っているよ。
國民新聞社・西村修平 2004-10-15 20:38:33  No.74474
 yadorok626へ

おまえは、かなり陰険な輩だよ。どこをどうすれば、小生が集英社の社長と何時何処で、なんであったことになるんだ!この嘘つきが!
 社長がこの段階で出てくるわけが無いだろう。この攪乱分子が。府抜けた卑劣漢だよ。

 あんなの商品じゃないんだよ、漫画を装った「毒物」だ!それを商品だと、これでおまえの正体が分かったよ。
國民新聞社・西村修平 2004-10-16 20:50:54  No.74757
 阿部・真紀様

 集英社から、まだ「毒入り漫画」が売られ続けているんだよ。毒入り水道水が流れ続けているのだ。
 誰も閉めに行かない。だから小生らが行って半分は閉めたが、まだ全部は閉まってはいないんだ。
 産経は、方が付いたような書き方だが、問題は終了しておらず、まだ交渉中だ。
 
 あんた、小生の物のいようが気に入らないだと?だったら何故に自分で蛇口を止めに集英社へ行かないんだよ!腑抜けモンだよ。昔からこうした人間を偽善者という。何処の社会でも、安全地帯で何も動かないしない奴ほど、他人の揚げ足取りに狂奔する。世の習いとは言え、哀しい習性だよ。閉じこもりのネットオタクが百人、千人いたって何の役にも立たないのが、連中との戦いで分かっている。

 こっちは会社休んで、乗り込んで行き要求を掲げ、直に交渉したから、相手は「掲載を中止する。社告でお詫びする」と約束したんだよ。抗議だけなら、ああそうですかで終わってしまう。ここの何処に文句があるんだ!

 もういい加減、掛け合い漫才みたいな攪乱はよしな!
 いずれにしても、来週中に集英社と単行本の販売自粛や社告掲載の交渉がある。夕方に行く。あんたも来ないか?一緒にやろうじゃないか。
國民新聞社・西村修平 2004-10-16 22:02:07  No.74784
リーゼ殿

 集英社が当方の要求を幾つか受け入れたのは、「毒入り漫画」を床に叩き付け「恫喝」したからと言うのかい。赤旗や左翼が、掲載中止は「右翼の恫喝による出版妨害事件」として大々的なキャンペーンを展開するんだよ、これから。あんた一体、何モンだ。
 集英社が要求を受け入れたのは、当方の掲げる要求と道理に正しさがあり説得力があったからだ。問題の本質を巧妙すり替えているね!まるで「威力業務妨害」があったかのようにね。
 それを図ろうとしているのがシナ・中共、反日左翼だ。それに乗っかからないように、こっちは細心の注意を払っているんだ。
 何なのでしょう,この人は.まるでゴロツキにしか見えないのですが.
 この「國民新聞」なるものが元来どういう団体であるかは措くとして(この団体についてお聞きになったことが無いという方は 是非ご自分で検索でも用いて調べて御覧になることをお勧めします),少なくとも私は上の「西村」氏の投稿に一片の「紳士」らしさも知性も感じられません.ところが かのBBSを見ると,彼の言動を礼賛する者の 何とまぁ多いこと.同スレ中,どなたかが かの豊田商事の事件を引き合いに出しておられたのを,わが意を得たりという思いで読みました.上でご紹介した「世迷い言」の筆者氏も,
 実際に行動する人間に対してネット上で意見を言うだけの人間が意見する資格など無い、という内容のことを西村氏は宣ったし、それに賛同する人間も非常に多かった。行動する人間に対して支持するのはよいが、意見をしたり批判するのはいかんらしい。じゃぁイラクに行った3バカは自ら行動した人間だから批判したらいけないんですね、小泉首相は実際に政治を動かしているから批判したらいけないんですね、小説家は実際に本を書いているから小説も書いていない私たちが批判したらいけないんですね……馬鹿馬鹿しい。この例が極端であれば、例えば殺人犯が全く捕まらないために被害者の親族がその殺人犯を見つけだして殺したら、賞賛すべき行動ですかね?これも極端か?殺人か恫喝かの違いであって、誉められた物じゃないのは全く同じだと思うが。
 実際に行動した人間に対して一定の敬意を持つのは当然だろうが、崇め奉る必要など全くない。実際に行動を起こしていれば、それが免罪符となるのか?
と述べておいでですが,蓋し至言でしょう.いずれにせよ,あのような人物が我が日本の「愛国心」とやらを代表しているとは思いたくないものです.

 最も失望させられたのは,他ならぬ「チャンネル桜開設準備室」を名乗る人物(これも本物なのかどうか不詳)が,何故か今回の一件に関する限り 冒頭でご紹介した《史実検証不要論》と同じ立場に立っており,しかも 上でadoruk626さんが「与したくない」と仰るくだんの人物らの言動が今後もたらすであろう影響について あまりに無自覚であるように見えた点です.私は「メディアは権力を監視する為にある」などと嘯いて憚らない某売国新聞もどうかと思いますが,自らの血の気の多さを持余しているが如き跳ね返り者の行動に対する無原則な賛美に終始するだけのメディアとの間に,如何なる「愛国心」をも共有したいとは思いません.
 どこかの新聞のような大政翼賛ぶり,もしくは反日売国ぶりなどを今更ここであげつらおうとは思いませんが,今度ばかりは日本の言論の質というものについてつくづく嫌気が差しました.
(2004/10/26 追記:以下の文章の引用元へのリンクが抜けてしまっていました.編集ミスです.申し訳ないT-T.同じくadorukさんの「log」の昨日の記事からです)
 議員グループらによる集英社への抗議に賛同した彼らは、ある意味「パンドラの箱」を開けたに等しい。もちろん発端は中国のプロパガンダをそのまま流用した本宮の漫画にあるが、多くの人々の関心は、更にその先の「歴史的事実の検証」へと向かっていると私は感じている。チャンネル桜には、その事への自覚が余りにも欠如していると言わざるをえない。というわけで、私としては「数十万人の虐殺はあった」VS「虐殺などあり得ない」という「極論から一歩も出ようとしない思考停止」を乗り越える為には、あとはもう独自で勉強していくしかないという結論に達したわけだ。
 結びの一文については 全く以て同感ですが,あのBBSを見た限りでは
「多くの人々の関心は,更にその先の『歴史的事実の検証』へと向かっている」
の点については,もう「だと良いのだけれど…」としか言えません.
[PR]
by xrxkx | 2004-10-25 21:52 | 時事ネタ一般