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【東シナ海ガス田開発】獅子身中の虫にだけは事欠かぬ日本
 今日はゆっくりニュースを読んでいる時間が無かったので 手短に.
 25日に行なわれる,東シナ海ガス田開発をめぐる日中実務者協議について,経産省と外務省との間の調整が どういう方向でどの程度進んでいるのか,よく分かりません.産経が本日10/22付の「中国に事実関係ただす ガス田開発で経産相と外相」で伝えていました.
記事中の町村外相の発言
1回目なので,よく帰趨を見極めたい」
を見て,初めは
「おいおい,協議なら今まで何度もやって来たじゃないか」
と思ったのですが,

考えてみれば今までのはポン子だしね ヽ(´ー`)ノ

冗談抜きに,ここからがゼロ(というか,負だな)からの出発だと思ったほうがよさそうです.本当に外相には口だけでないところを見せていただきたい…が,手駒が薮中ではなぁ….

 一方で,いつかの「紅の傭兵」氏以外にも《Noと言えない日本》づくりに血眼になっている輩はあとを絶たない様子.またまた朝日が10/22付で『靖国参拝「外交上正しくない」 中国で加藤紘一氏』などという記事を載せていました.よりによってこんなタイミングで「国際戦略学会」なんぞに招かれ,中国人へのリップサービスに余念の無い こんな人物が,かつては自民党幹事長のみならず防衛庁長官を務めていたのかと思うと 慄然たる思いです.
 だいたい「サンフランシスコ平和条約で明らかなように、14人のA級戦犯がすべての戦争責任を負う」という理屈もおかしい.それを言うなら「『戦争責任』の問題は外交的にはサンフランシスコ平和条約締結を以て決着済み」でしょうに.

 朝日といえば,09/21付の同紙の社説「王毅大使――厳しい時こその期待」なんていうのもありました.
 胡氏は、日中は「ウイン・ウイン」だと訴える。ともに勝者となりうるという意味だ。日本側にも「日中は一方が利を得れば他方が損をするゼロサムではない」という考えが広がり始めている。
 (中略)
 中国の軍拡や東シナ海での資源開発など、両国間には対立の火種となりうる問題がある。日本の立場を堂々と主張するのは当然だが、緊張を深め合うだけでは「ウイン・ウイン」はない。両国には現実的な知恵がますます必要になる。
 問題は、そうした外交を支える国民的な土壌をいかに築くかだ。小泉首相の靖国参拝が続くなかでは、確かに限界はあろう。最近の日本の世論調査では支持と反対がほぼ拮抗(きっこう)しているが、中国世論の拒否反応は変わりようもない。
と,日中間の外交上の拗れの原因が全て靖国参拝にあると言わんばかりの前提を置いておき,その上で 日本の主権国家としての権益と尊厳の掛かった境界線問題を棚上げにしての日中共同開発という中国側からの逆提案を後押ししているわけです.ガス田開発をはじめとする日中間の利害対立を歴史問題とリンクさせ,歴史問題をダシに日本側から永久的かつ無制限の譲歩を引き出そうとする,中共の従来どおりの対日方針を そのまま代弁しているだけの新大使に 朝日は一体何を「期待」しようというのやら.
by xrxkx | 2004-10-22 21:44 | 時事ネタ一般