【米国防長官イラク撤兵発言】 梯子を外されても文句を言うな,親米保守
イラク駐留米軍の撤退、治安回復まで待つ必要ない=米国防長官 ──ロイター 2004/09/25 16:32
[ワシントン 24日 ロイター] ラムズフェルド米国防長官は24日、イラク駐留米軍撤退開始の条件について、イラクが「平和で完璧」な状態になるまで待つ必要はない、との認識を示した。
 イラク暫定政権のアラウィ首相との会談後、記者会見で述べた。
 報道陣の質問に対し、長官はまず、米政府は1月予定のイラク選挙実施のため治安面で万全を期すと指摘。
 しかし、「米国と同盟国が部隊を削減できるように、イラクが平和で完全な場所になっている必要があるとの考えは賢明ではない」と述べた。
 その理由として、「イラクは平和だったことがなく、今後もその見込みはない。イラクは世界でも最も困難な場所だ。我々の目的は、駐留部隊が(治安面での)責任を引き継ぐイラク人を訓練するため、時間と資金を投じ努力することだ」と指摘した。
 ただ、イラク駐留米軍削減の具体的な時期については言及しなかった。
 イラク国民の ますます激しくなる抗米闘争を見て なおも「独裁者フセインを倒し,イラクに自由をもたらした解放者」というアメリカの建前を信じるお人よしは 世界中に何人もいないでしょう.
 アメリカとしては,昨年4月のバグダッド陥落を以て アフガンの時のようなスピード戦争に終止符を打ったつもりが,結局は この体たらく.今となっては イラクから退くも負け.泥沼のゲリラ戦を続けるも負け.アメリカに勝ちは無い.
 もっとも ラムズフェルドにしても,まさか本気で米軍をイラクから撤退させる気など無いでしょうし,第一 どうせ大統領選挙が終われば彼らもまたコロッと態度を変えるだろうから,今から我々がこんな発言に一喜一憂する必要は全然無い.所詮他人事です.

 たった一つ 他人事で済まないのは,
万が一本当に米軍が撤退した場合,自衛隊は「では我々も」というわけには行かない
という点でしょう.何しろ小泉政権は自衛隊派遣の是非をめぐって国会がもめていた当時から ○×の一つ覚えのように
「自衛隊は戦争をしに行くのではない.復興支援に行くのです」
を繰り返していたわけですから.本当に復興支援だったら 米軍による占領統治が続くか終わるかに係わり無く復興支援は続けざるを得ない.米軍と一緒にさっさと引き揚げてしまったら,
「あぁ,やはり日本は米軍による占領統治を手伝いたかっただけなんだね」
と見なされても文句は言えない.

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 今まで何度となく言って来たように,私はアメリカによる対イラク開戦にも自衛隊のイラク派遣にも一貫して反対の立場です.
 ただ,ひとたび国の決定によってイラクに赴いた以上,自衛官たちには,その任務の持つ意義がどんなに馬鹿げたものであるかに関係なく 立派に任務を果たし,無事で帰還してもらいたい.
 一方で,アメリカの対イラク開戦以前から「テロとの戦い」を盲目的に支持し,自衛隊派遣肯定論を喧伝して来た 日本国内の親米保守論壇が,いざ自衛隊が丸腰同然で米軍に置いてきぼりを食った際には どんなことを言い出すのか,ぜひとも聴いてみたいものだという やや意地悪な本音もあります.
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by xrxkx | 2004-09-26 16:47 | 時事ネタ一般