毒ガスの素を犯罪集団に売って稼ぐ国
昨夜流れていたニュースです.
● 韓国産の青酸ソーダ107t、中国経由で北朝鮮に渡る
──読売 2004/09/24 21:09
韓国から第三国経由での北朝鮮へのシアン化ナトリウム輸出といえば,先月もこんなのがあったばかり.
● 「北」貿易会社 サリン原料70トン輸入計画 今年5月タイ当局が阻止
──産経 2004/08/27 03:48
真っ先に問われるのは「こうした自国から北朝鮮への戦略物資の漏洩を韓国政府は一体どこまで本気で取り締まる気があるのか」という問題でしょう.
南北の軍事対立解消の目途が依然として立たない以上,北朝鮮が今なお自分たちを含めた自由主義陣営の共通の敵であるという,当たり前の,しかも厳然たる事実を,どうも昨今の韓国人は官民問わず忘れてしまっているか,意図的にそのことから目を背けたがっているように見えてならない.このことがどういう背景に基づくかはずっと前にも書きました.
一方ではIAEAの監視を誤魔化しつつ核実験などやるかと思えば,他方では こうやって北朝鮮のような犯罪集団の延命を陰で助けている韓国という国を,このまま「自由主義陣営の一員」として扱っていて良いのか,というところまで 一度遡って考えてみたほうが良いかも知れません.
先のIAEA事務総長の「深刻な憂慮」表明なども,その背景には 理事国各国の「ミニ・イラン」を見る疑いの目があるということを忘れるべきではないでしょう.
また,先の核実験や今回の化学兵器などの開発をめぐって,南北朝鮮の間に何らかの合意事項──当然ながら それによって最も得をするのは金正日でしょうけれど──が存在する可能性を大いに疑って掛かったほうが良い.何せ韓国人は「自主的平和統一」という言葉に弱い.「外国勢力の介入を避ける」というお題目の為なら「同胞」の犯罪行為にも目を瞑る,韓国人とはそういう国民なのだと思って掛からざるを得ない.
韓国に対する処断以上に根本的な問題は,化学兵器の原料に使えるようなシロモノを公然と北朝鮮に輸出している(または しようとしている)貿易会社が 上の記事だけでも タイ・中国・マレーシア・シンガポールの4ヶ国にあるという点でしょう.こうした国々をも含め,対北禁輸体制全般を強化して行く必要がある.北朝鮮からミサイルまたはその技術を買った国が制裁を受けるなら,北朝鮮に毒ガスの原料を売った国も同様に罰せられるべきです.さもなければ韓国などは今後も「北の同胞」をこそこそと庇い続けるでしょう.
● 韓国産の青酸ソーダ107t、中国経由で北朝鮮に渡る
──読売 2004/09/24 21:09
【ソウル=福島恭二】韓国政府は24日、韓国産のシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)107トンが昨年、中国経由で北朝鮮に渡っていたと発表した。
青酸ソーダは化学兵器の原料となることから戦略物資として輸出が規制されており、韓国政府は今後、輸出規制を強化する方針だ。
韓国政府によると、昨年6月から9月にかけて、韓国の業者が政府の許可を得ずに中国の業者に輸出。さらにこれが北朝鮮の貿易業者に再輸出された。韓国業者はすでに、対外貿易法違反で処罰されている。
マレーシアの業者が今年8月、北朝鮮に輸出した青酸ソーダ40トンの中に韓国産15トンが含まれているとの情報もある。
一方、韓国企業が1999年2月と2002年6月、リビアに、ウラン濃縮用の遠心分離機の回転精度を調べるのに使用できる製品「バランシングマシン」を輸出していたことが、国際原子力機関(IAEA)によって把握され、通報を受けた韓国政府が調査しているという。
24日の発表は、韓国政府が国会に対して戦略物資の流出について報告したのを受けて、行われた。
韓国から第三国経由での北朝鮮へのシアン化ナトリウム輸出といえば,先月もこんなのがあったばかり.
● 「北」貿易会社 サリン原料70トン輸入計画 今年5月タイ当局が阻止
──産経 2004/08/27 03:48
北朝鮮の貿易会社が化学兵器への転用可能なシアン化ナトリウム七十トンをタイ・バンコクにある化学会社から輸入しようとして、今年五月にタイの捜査当局に輸出を停止させられていたことが分かった。朝鮮半島情勢に詳しい関係筋が二十六日明らかにした。
この企業は「朝鮮クムガン(金剛)貿易会社」。韓国の企業からタイの化学会社を通じ、シアン化ナトリウムを輸入しようとしていた。シアン化ナトリウムは化学兵器サリンの原料にもなる。
「朝鮮クムガン貿易会社」は鉱物や金属を扱う専門商社で、同筋によると同社は「金属処理に必要だ」と民生用であることを主張、輸出を許可するよう求めているという。
韓国企業は当局の事情聴取に対して「北朝鮮に向けて再輸出されることは知らなかった」と述べているという。
韓国の潘基文外交通商相は二十五日にタイを訪問した際、スラキアット外相との会談で、化学兵器への転用可能な化学物質の拡散防止に協力していくことを確認した。
北朝鮮への化学物質輸出をめぐっては、昨年五月十九日発売のドイツ週刊誌シュピーゲルが、ドイツからシンガポールに向けて輸送中だったシアン化ナトリウム三十トンについて、ドイツ政府が「北朝鮮向け密輸の疑いがある」として停止させたと報じた。
北朝鮮は化学剤を生産・貯蔵できる施設を国内に複数持ち、数千トンの化学兵器を保有しているとみられている。北朝鮮は昨年四月にも、日本企業からタイ経由で、核開発に転用可能な直流安定化電源を調達しようとした。
真っ先に問われるのは「こうした自国から北朝鮮への戦略物資の漏洩を韓国政府は一体どこまで本気で取り締まる気があるのか」という問題でしょう.
南北の軍事対立解消の目途が依然として立たない以上,北朝鮮が今なお自分たちを含めた自由主義陣営の共通の敵であるという,当たり前の,しかも厳然たる事実を,どうも昨今の韓国人は官民問わず忘れてしまっているか,意図的にそのことから目を背けたがっているように見えてならない.このことがどういう背景に基づくかはずっと前にも書きました.
一方ではIAEAの監視を誤魔化しつつ核実験などやるかと思えば,他方では こうやって北朝鮮のような犯罪集団の延命を陰で助けている韓国という国を,このまま「自由主義陣営の一員」として扱っていて良いのか,というところまで 一度遡って考えてみたほうが良いかも知れません.
先のIAEA事務総長の「深刻な憂慮」表明なども,その背景には 理事国各国の「ミニ・イラン」を見る疑いの目があるということを忘れるべきではないでしょう.
また,先の核実験や今回の化学兵器などの開発をめぐって,南北朝鮮の間に何らかの合意事項──当然ながら それによって最も得をするのは金正日でしょうけれど──が存在する可能性を大いに疑って掛かったほうが良い.何せ韓国人は「自主的平和統一」という言葉に弱い.「外国勢力の介入を避ける」というお題目の為なら「同胞」の犯罪行為にも目を瞑る,韓国人とはそういう国民なのだと思って掛からざるを得ない.
韓国に対する処断以上に根本的な問題は,化学兵器の原料に使えるようなシロモノを公然と北朝鮮に輸出している(または しようとしている)貿易会社が 上の記事だけでも タイ・中国・マレーシア・シンガポールの4ヶ国にあるという点でしょう.こうした国々をも含め,対北禁輸体制全般を強化して行く必要がある.北朝鮮からミサイルまたはその技術を買った国が制裁を受けるなら,北朝鮮に毒ガスの原料を売った国も同様に罰せられるべきです.さもなければ韓国などは今後も「北の同胞」をこそこそと庇い続けるでしょう.
以下,余談.ところで,北朝鮮のこととは別に,昨夜の記事の最後のほうに さりげなく書かれていますが,
北朝鮮との貿易などは 軍事転用可能性の有無を問わず(つまり民生用物資も含め)全面禁止くらいでちょうど良い.とにかく抜け道を作ってはならない.それくらいやらないと,8/27の記事にあるような電源ユニットの輸出など防ぎ切れたものではない.
(電源の件は未遂に終わったようですが,日本企業にも COCOM健在なりし頃から 潜水艦用の静かなスクリューを作るのに使う工作機械をソ連に売ったなどという前歴が無くはない)
それで北朝鮮住民が飢えるというなら さっさと南に降伏して「南北平和統一」でもしてしまえば済むことです.誰も止めない.
その意味では現行の「人道援助」でさえ筋が通らない.本気で人道を口にするなら,核や拉致をネタに他国から援助をせびる以外に何の能も無い ああした乞食強盗のもとから 北朝鮮住民を早急に解放してやることこそ,最大の人道援助と言うべきでしょう.
韓国企業が1999年2月と2002年6月、リビアに、ウラン濃縮用の遠心分離機の回転精度を調べるのに使用できる製品「バランシングマシン」を輸出していたことが、国際原子力機関(IAEA)によって把握され、通報を受けた韓国政府が調査しているって,何なのでしょう.先般のIAEA理事会および総会での報告によれば,韓国が受けている核疑惑は 例のウラン濃縮実験・プルトニウム抽出実験を含めて 計6件あるらしいですが,これは その6件の中の一つなのでしょうか.
by xrxkx
| 2004-09-25 16:07
| 時事ネタ一般