【韓国核開発疑惑】 外交部長官 談話
 これも今日(2004/09/16)のお昼に読んだ記事.核疑惑だけについての記者会見ではありませんが.

● 藩基文,内外信 定例ブリーフィング 一問一答 ──聯合ニュース 2004/09/16 11:54 (原文)
(ソウル=聯合ニュース) イ・ユ, チャン・ヨンフン記者

 藩基文・外交通商部長官は16日午前,ソウル市世宗路の外交部庁舎で 内外信ブリーフィングを行い,核物質実験およびIAEA理事会の経過,第4回 北核6者会談,両江道の爆発事故など主要懸案について説明した.
 以下は藩基文長官の全発言と一問一答をまとめたもの.

◇冒頭発言 = 政府は 国際原子力機構(IAEA)との協力を通じて (訳註:「一連の核開発疑惑が」の意だろうが,語が抜けている)早期に解決されるよう外交努力を傾けている.現地に派遣されている代表団も,事務局および主要理事国との協議を通じ,本件が客観的事実に基づいた均衡ある扱いをされるよう努力している.
 IAEA理事会初日,エルバラダイ事務総長は 視察結果に基づいて レーザー分離実験と原子炉研究実験の件に関し報告を行なった.報告では,わが政府の協助のもと 査察官らが事実関係(訳註:「解明」か何かが抜けている)に必要な調査を実施することができたと評価した.また 事務総長が「深刻な憂慮」を表明したことは ウラン変換の件などが安全措置協定に従って報告されなかったことに対する言及であり,核物質実験を申告すべきだったということだ.
 理事国らは,濃縮・再処理など주기(訳註:?)関連の申告漏れについて深刻に扱うという原則的立場を表明しており,こうした表現が結論を予断するというわけではない.ある国家などで申告されなかった実験があれば慎重に調査するという意味だ.これはIAEA事務局当局者の解釈だ.IAEAの評価は 次回 11月25日の会議で報告される予定である以上,調査結果を予断せずに待つべきだろう.
 80年代初頭,未申告施設で150kgの天然ウラン(訳註:ママ)を生産したということは,追加議定書に従って7月に申告しており,IAEAの確認点検団が確認した事項で,金属ウラン製造の経緯などについては科学技術部から発表済みだ.政府は この物質を含め今回の実験関連事項を透明に原子力機構に申告しており,評価は調査が完了した後になされる.
 IAEAは,オーストリア大使館を通じて,来週中に追加点検団を派遣すると知らせてきた.
 不十分だった部分についての補充資料収集のためのものだ.点検団訪問など 協助要請があったときは,最大限の協力を提供する予定だ.こうした政府の努力にも拘らず,国際社会の一部には事実無根の事実(訳註:ママ)について疑惑が提起されており 遺憾である.(訳註: 「一連の実験は」が脱落)核兵器開発の為の濃縮や再処理プログラムとは無関係であり,(訳註:「わが国の」が脱落)不拡散の意志は確固たるものであることを強調する.(訳註:「そのことは」が脱落)こうした政府の全面的な協助のもとになされる原子力機構の調査結果が立証してくれるものと確信する.
 6者会談に関連しては,早期に開催されるよう外交努力を傾けて行く予定だ.6者会談が9月末までに開催されないとしてもモーメンタムが維持されるよう,国際社会と協議し,協力して行く所存だ.


◇一問一答
─「9月末以前」第4回6者会談は霧散するのか.

△楽観はし難いということだ.現実的には難しいが,速やかな日時内に,9月中が難しいなら10月中にでも 第4回6者会談が開催されるよう 外交努力を展開して行くべきだ.

─両江道の爆発と関連して,韓米間の情報共有に異常があるのではないか.

△パウエル長官が説明した内容をよく読んでみると,水力発電所建設の為の発破だった可能性があるというもので,断定的でない.情報関連事項,特に北韓情報については韓米間で緊密な共助がなされているという点を強調しておきたい.兆候を捉えた後 直ちにアメリカ側に我々の情報を提供し,アメリカも持っている情報を提供して分析を行なった.

─(訳註:今回のIAEA理事会で英国など一部理事国が,の意だろう)安保理上程の可能性について公式に言及していたが…そうした可能性はあるか.

△一応,安保理上程問題については 理事会が現在論議中であり,理事会は今理事会よりは11月の理事会で韓国のウラン・プルトニウム問題について結論を下すものと予想している.確認点検団が採取したものを分析するのに2~3ヶ月掛かる.理事会が決定するのは核安全措置協定違反措置(訳註:ママ)の有無,不履行事案に該当するか等の2つの部類があるが,不履行事案であれば安保理に報告される.どのような結果であれ予断せず,安保理に回付される可能性についても必要な備えをしている.

─点検団が来るのは特定の件についての補強調査の為なのか.

△私が知る限りでは,不十分な部分について追加的な確認を行なうものと聞いている.わが政府としては,点検団が要請する協助事項については協助提供し,疑惑の無いようにして行こうと思う.

─韓国を批判する議長声明が出るだろうという話もあるが.

△理事会では 何らかの問題について 討議過程に於いて決議案を採択することもあり得るし 議長要約文が発表されることもあり得る.議長要約文のことを言っているのだろうが,数多くの国家が発言をすれば 発言に基づいて議長要約文を発表することもあり得る.非難が目的ではなく,各国代表が行なった話を総合するものだ.

─IAEAと韓国政府の間に(訳註: 立場の,の意か)違いがあるようだ.メディアの疑惑も提起され続けている.

△IAEAの視点とわが政府の視点に違いがあるという点については理解し難い.IAEAは報告を行い最終決定は理事会で行なう.技術的な部分で専門的意見はあり得るが,政府は我々が持つ資料などを進んで申告したと考えている.
 なぜ疑惑が起きるのか.残念である.一部外信らが(原文註:我々の)平和的核利用と核透明性について 事実に基づかない一部事実に反した情報を発表,疑念を増幅させている傾向がある.政府も憂慮している.望ましくない.韓国政府は 追加議定書に39番目に加入した国家として 核の平和利用を透明に行うという意志を発表した.非核化共同宣言とか 政府が明らかにした韓半島非核化宣言などを 忠実に履行して来た.問題となっているのは,一部科学者によって好奇心など研究過程に於いて起こった事故だ.プルトニウムも20年前に起こった事案だが,(訳註:IAEAなどによる事実解明には,の意か)最大限の協助と透明性を提供しているのだ.友邦のメディアなどが わが政府の透明性と誠実さを理解して報道することが必要だ.誤った方向に進めばNPT(核拡散禁止条約)の秩序にとっても望ましくないと考える.

 未だに「海外メディアの煽りすぎ」を繰り返しています.
 一昨日ご紹介した京郷新聞の社説なども
核物質実験に関連した外信報道中かなりの部分が事実だったと明らかにされ,
とあり,また 昨日ご紹介した東亜日報の社説にも
こうしたやり方でIAEAに引きずられれば,核疑惑から抜け出せないのはもちろん,国家の信頼まで損なわれる.プルトニウム抽出は外信報道を通じて,150kgのウラン生産はIAEAを通じて知るに到った国民の不信も深まらざるを得ない.
とあるように,韓国政府のこれまでの説明よりも そうした外国メディアによる報道のほうが 遥かに信憑性が高かったのは,今や韓国メディアですら認めざるを得ない 動かし難い事実だというのに,です.

 もっとも,一昨日昨日とご紹介して来た 韓国各紙の論調を見ても,複数の新聞が「外交部と科技部との足並みの乱れ」を指摘しているように,どうも今回の韓国政府の対応は
当初 科技部をはじめ 韓国政府はタカを括っていたが,海外での反応が予想外に厳しく,結局 外交部が方々に頭を下げて「情状酌量」を頼んで回る羽目になった
といったあたりが穏当な見方でしょう.外交部としては 内外に対して一応の格好をつけないわけに行かない.

 ただ,それだけに
誤った方向に進めばNPTの秩序にとっても望ましくないと考える.
という,何か含みを残した言葉が唐突に出て来るのが理解し難い.これで国連安保理が制裁にでも出たら 韓国はNPTを脱退するとでも言うのか.逆に
「韓国だけを大目に見たら,イランや北朝鮮が何を言い出すやら」
とでも言うなら話は分かりますが.
 今回の一連の事態を どう小さめに見積もっても,韓国に於ける核物質管理が杜撰を極めるものだったのは事実.だからこそIAEAがわざわざ追加査察団まで送ると言っている.これほど繰り返し「純粋に学術目的」「核兵器開発の意図は無かった」と言うなら,ここでNPTなど関係ないはず.こういう言葉がポロッと出てしまうあたりが 韓国人の頭の出来具合の分かりにくいところです.

# だいたい これだけの騒ぎを前に 野村ひょん吉は何故知らぬ顔をしている?
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by xrxkx | 2004-09-16 19:48 | ◆ 韓国核開発疑惑