【韓国核開発疑惑】 国内報道の論調に変化?
 今日(2004/09/14)の夕方上がって来ていた韓国紙の社説です.

[社説] 「核物質」きちんと対応しているのか ──京郷新聞 2004/09/14 17:55 (原文)
 モハメッド=エルバラダイ国際原子力機構(IAEA)事務総長は 韓国がウラン濃縮およびプルトニウム抽出実験を申告しなかったことについて「深刻な憂慮」を表明した.彼はまた「申告されなかった3つの施設のうち1箇所で 150kgの金属ウランが生産された」と明らかにした.これまで政府がIAEA協定のうち僅かに違反をしたかのように説明していたのとは異なる.政府は進んで申告をしたし,違反事項も重大なものではないので,大きな問題は無いだろうと自信を持っていた.あらゆる疑惑が全て解明されたかのように主張してもいた.韓国がIAEAの査察を拒否し,回避し,6つの事項に違反したという外信報道についても,断固として否認していた.
 しかし,核物質実験に関連した外信報道中かなりの部分が事実だったと明らかにされ,金属ウラン生産など新たな事実も明るみに出ている.政府が 関連事実を隠したり縮小したりしつつ ぎこちない説明を行なって来たという印象を与えるに十分な状況だ.政府がこのように自信無げな態度では,国際社会はおろか国民を説得するもの難しい.政府がIAEAに報告する事項は非公開であるため全てを説明するわけには行かないとはいえ,事件の波紋を考慮すれば適切な対応ではなかった.にも拘らず 政府がなおもはっきりしない不十分な釈明,苦しい弁明を繰り返しているのは理解し難い.
 政府はまず国民に真相をはっきり説明し,政府の対応についての国民的支持を確保すべきだ.さもなければ国際社会の不信も洗い流し難い.いま国際社会は,韓国政府が数十年間にわたって核兵器開発を進めて来ており,この過程でIAEA査察を巧妙に避けて来たものと疑っている.韓国に対して二重基準は適用しないだろうとか,この問題を国連安保理に回付するだろうとかいった観測も出ている.政府の希望通りに事が運ばない可能性もあるのだ.こうした現実を過小評価してはならない.政府は行き当たりばったりに噂の鎮火に追われる対応をしている場合ではない.
 前回紹介した 09/03付の同紙の社説と比べ,政府の不透明な対応を責める論調が濃くなって来ているのが感じられます.
 ところで,今までも何度か触れたように,「京郷新聞」といえば「ハンギョレ」と並んで《386世代御用達の左翼新聞》として有名.政府批判はお家芸なのですが….
 ただ 面白いのは,そうした左翼新聞から見て 現在の盧武鉉政権というのは どちらかと言えば擁護の対象で,逆に保守三大新聞のほうが政府批判が多かったりすることも珍しくない.先日の国家保安法廃止論争のときなども,そういう傾向が強く見られました.それが今回の核開発疑惑の件に限って 昔ながらの「左からの攻撃」のほうが目立つのは,やはり対外関係(対日関係を含めて)が絡んで来るからなのでしょうか.
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by xrxkx | 2004-09-14 20:46 | ◆ 韓国核開発疑惑